ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2012/12/22〜23) C
【位ヶ原山荘の夜− ノリクラサミット】
位ヶ原山荘、年末年始営業中 |
位ヶ原山荘の通常営業は2月上旬から10月下旬までですが、今回のように年末年始も営業が実施されるため、実質営業していない期間は2ヶ月程度しかなく、通年営業に近い状態を取っています。
例年、年末年始営業はクリスマス直前の土曜日から翌年の成人の日までとなっていて、今年(2012−2013年)は、2012年12月22日(土)〜2013年1月14日(月・祝)です。
営業内容については、お昼の軽食メニューが一部異なったり宿泊料が冬季料金となる以外は、グリーンシーズンと全く変わりありません。
まずは一杯! − 豆炭コタツとストーブで寒さはない |
皆さんが集まる共用スペースには豆炭炬燵(こたつ)が用意され、その傍らには石油ストーブが赤々と照らしてくれています。そのため、マイナス10℃以下が続く年末年始でも、寒さはさほど感じないと思います。
各人の部屋に荷物を置き、ひと段落して炬燵に集まれば、決まって始まるのが缶ビールに手をつけること...この瞬間のために、今日は雨や雪の悪天候の中をやってくることができたといっても過言ではないでしょう。
普段思っていることを話出せば、そこからサミット開始! |
「ノリクラサミット」といっても、特別な議題なんてありません。それぞれの常連の方が、普段思っていることを話出せば、そこからサミットが始まるわけです。
「どう思います?遅れてきたコイツのこと!」 | 笑い飛ばしてそれでご破算! |
そして、なんと言っても今回最大の話題は、出発時刻が予定よりも3時間も遅れてしまったこと...今回は各メンバーには「集合時間は8時ごろ」と連絡いたしました。しかし、おそらく「○○ごろ」のニュアンスが、人によって10分程度だったり、3時間程度だったり捉え方が微妙に異なっていたということで、この場は納めておきましょうか...(笑)
夕食が始まる − 一番の楽しみ! |
そして、やはり一番の楽しみが位ヶ原山荘での夕食...
全員揃って、正式に乾杯!
鍋に火が通る頃になると宴もたけなわとなってきます。
飲んで... | 語り合って... |
ビールが進めば進むほど、「議題」もバリエーションに富むようになってきます。ただ、今回の議題はほとんど冬山とは全く関係のないものばかり...しかし、内容が非常に多岐にわたっていて、各メンバーの趣味の奥深さを感じられ、色々な趣味・楽しみを通して作られた感性があってこそ、ノリクラに何度も通い続けても、そのたび毎に新たな発見を感じ取れるものだと思うのです。
もうこの瞬間がたまらない... |
「もうこの瞬間がたまらない...」これ以上の至福のときはないかもしれません。でも、標高2350メートルの高所では空気が薄く、体内への「巡り」も平地と比べてかなり早いのでほどほどに...
色々な人・世代とのつながりが重要 |
色々な年代の方々が参加されることが、次の世代へとつながって行くものだと感じます。もしかすると、共通の話題が生まれにくいかもしれません。でも、色々なつながりを持つ上で必要な事象と考えられますし、ジャンルの異なる人々ともスムーズにコミュニケーションを図るためには重要なことと考えられます。
サミットはエンドレスに続く... |
「夜は長い...」 このあとも、サミットはエンドレスに続いて行くのです。
【12月23日(日)、快晴の朝】
早朝7時の位ヶ原山荘周辺は雲ひとつない空に朝日が昇り始めます。
快晴無風、マイナス12℃ − 極寒の朝 |
快晴無風の朝、気温はマイナス12℃。指先や耳が千切れそうになるほどの冷え込みです。
昨晩の降雪はなく、ややバックされた雪質 |
放射冷却で冷え込んだものと思いますが、年末年始の寒波が訪れたときの位ヶ原山荘付近は、日差しのない吹雪の場合には終日にわたってマイナス10℃以下ということも珍しくありません。
昨晩の降雪はなく、雪面は少しばかり締まった感触で所々でパックされた状況も見られます。
早起きしてモルゲンロートを拝む |
モルゲンロートのピンクに染まった白肌は、朝日を受けて大きく膨らんでこちらに迫り来るように圧倒されます。
「早起きは三文の徳...」 どんなに夜更かししても、翌朝までにはしっかりとリセットして新たな一日をスタートさせれば、良い事だってあるかもしれません。
出発の準備 |
そして、出発の準備...今日の天気予報は午後から崩れると発表されてますから、あわただしく準備を進めます。
快晴の空に出迎えられる |
出発するときに快晴の空に出迎えられると気分が高揚するもの。昨日の悪天候のことなどすっかり忘れてしまいます。
冷たい空気が身を引き締める |
気温マイナス4℃。冷たい空気が顔をなでると、身が引き締まる感覚を覚えます。
「こっちのルートで行ったほうが...」 | 「いや〜、摩利支天岳方面から巻いていったほうが〜」 |
目指すは富士見沢方面。日が高くなるにつれて風が吹き始め、ご覧のように稜線付近に雪煙が立ち上がっている様子が見られます。「こっちのルートで行ったほうが...」 「いや〜、摩利支天岳方面から巻いていったほうがいいかな〜」
全員そろって出発! |
未踏のバージンスノーを目指して...はやる気持ちを抑えることができず、足早に向かって行きます。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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