ノリクラ 雪渓カレンダー
 
プレリリース版 Vol.3(2013/04/06) @

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(Update:2013/04/12)

 

この週末は全国的に大荒れの天候で、交通障害など各地で被害をもたらしました。

春の嵐がやってくるという天気予報が前日から発表されていて、本来なら山行に出かける状況ではありません。それでも、当日は穏やかな天候の朝を迎え、天気予報では午前中は何とか悪天候に見舞われずに済むと報じられ、なんとか通常取材を行うことができました。この時期は天候には細心の注意を払って行動することが必要となります。

4月6日(土)は、予想に反して朝日が東の空から昇る朝を迎えます。ただ、風の流れもほとんどない穏やかな状況で、ツアーコースには10名以上の方がお越しになり、「今日は午前中には撤退します。」と、一様に言い残して出発されて行きました。上空の雲の動きを気にしながらも、午前中はほとんど天候変化はなく、曇り空の中にもノリクラの峰々がはっきりと確認できる状態でした。しかし、午後になると、山頂付近から雲がかかり始め、その後は徐々に雲が低くなり、大雪渓付近は吹雪へと急変してしまいました。

厳冬期はほとんど場合、上空から降るものは雪ですが、これからの時期は雨と雪と両方を懸念しなくてはならず、厳冬期以上に注意が必要な場合があると考えられます。なお、取材日はそれほどの天候ではありませんでしたが、翌日の4月7日(日)は乗鞍高原でも午後を中心に立っていられないほどの突風と猛吹雪に襲われました。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月6日(土)、観光センター前駐車場】       【第3駐車場から】
Page-2 : 【ツアーコース入口へ − リフト乗車は今日で最後】       【ツアーコース入口】 
Page-3 : 【ツアーコース T − 入口急斜面】       【ツアーコース U − 1〜3番標識付近】
Page-4 : 【ツアーコース V − 3〜6番標識付近】       【ツアーコース W − 位ヶ原急斜面】
Page-5 : 【位ヶ原】       【大雪渓下部】       <編集後記「スキー人口、サイクリング人口、マラソン人口...」>       【参考 : マイカー規制前の県道乗鞍岳線・乗鞍スカイラインの様子(渋滞)】

●参考資料●
(ツアーコース概要) − ノリクラガイドマップ(冬〜春スキー版)
(位ヶ原・大雪渓・山頂方面 概要) − ノリクラガイドマップ(春〜夏スキー 山頂版)
(乗鞍岳春山アクセス方法) − お知らせ − Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)   

 

【4月6日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは早朝7時過ぎの観光センター前駐車場。

 

雲間から朝日が − 嵐がやってくる気配はない

気温は8℃。数日前からの天気予報では、東シナ海から日本海に進む低気圧が、今日(4月6日(土))から明日にかけて急速に発達するため、西日本から東日本にかけて天候が大荒れになると報じられています。

現在の天気は曇。しかし、東の空の雲間からは朝日が差し込むタイミングもあり、風もほとんどなく、嵐がやってくるような雰囲気はありません。

 

ノリクラの峰々は雲の中 高天ヶ原の裾野が確認できる

西の空に目を向けてみると、ノリクラの峰々は雲に飲み込まれ、高天ヶ原(たかまがはら、標高2829メートル)の裾野が何とか確認できる状態です。雲が低く垂れ込める様子はなく、雲の隙間からは青空が見られます。

しかし、雲は幾分足早に流れています。しかも、その流れは南から北へといつもと真逆になっている点も注意が必要です。

 

ツアーコース入口急斜面(赤枠部分)

さて、すでにお気づきの方も多いと思いますが、ツアーコースの入口急斜面がはっきりと確認できます(赤枠部分)。スキー場のゲレンデよりもはっきりとわかります。ただ、はっきりと見られるのは雪のある時期だけで、グリーンシーズンになるとブッシュが林立して周辺の山肌と同化してしまうため、ほとんど気付くことがないかもしれません。

 

観光センター前駐車場内の積雪 − さらに少なくなる

観光センター前駐車場の積雪は先週よりもさらに少なくなってきました。

 

春の足音 − フキノトウ

雪解けが進んだ周辺の森に目を向けてみると、フキノトウの芽吹きを見つけることができます。春の訪れを告げる使者。標高の低い地域ではフキノトウの時期はすでに終了しているところもあるかと思いますが、乗鞍高原ではこれからはフキノトウの季節です。

 

乗鞍自然保護センター 桜の木 − 芽吹きすらない(開花:5月中旬)

こちらは観光センター駐車場の西側にある自然保護センター。その正面にはサクラの木があります。松本城周辺ではサクラが満開になったとの報道がありましたが、ご覧のように芽吹きすら見られません。

乗鞍高原のサクラの開花は5月中旬ごろで、日本全国で同じ頃に桜が咲く地域は、北海道の稚内や釧路です。同じ松本市内であっても、市街地と乗鞍高原では気候的には1ヶ月以上の開きがあり、別の言い方をすれば、乗鞍高原は北海道と同じような季節の変化と示しており、夏になっても冷房がほとんど不要であることも、納得できるわけです。

 

【第3駐車場から】

第3駐車場(Mt.乗鞍)

こちらは観光センターから約1kmほど先にある、Mt.乗鞍(マウント乗鞍−旧乗鞍高原温泉スキー場)の第3駐車場です。スキー場の駐車場の中では最も大きなもので、土日祝日には松本駅からの無料シャトルバスもここにやってきます。(今シーズンは3月20日で運行終了しました。)

 

ノリクラの峰々に掛かる雲がなくなる − 午前中はなんとかOK

時刻は8時前。先ほどまで雲の中に隠れていたノリクラの峰々が姿をあらわします。天候が荒れると報じられている天気予報とは逆の状況を見せています。ただ、天気の崩れは午後からという予報ですから、午前中はなんとか行動できそうな気配です。

 

雪解けが進むものの木々の芽吹きはまだまだ... 秋になれば見事な紅葉(乗鞍高原の見頃:10月中旬)
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) @

数日前に乗鞍高原内でも降雪がありましたが、現在は路面上の積雪はありません。左の画像は第3駐車場前の様子ですが、まだ木々の芽吹きはなくモノトーンな風景が続いています。そして、右の画像は同じ場所の秋の様子。ご覧のように見事な紅葉の季節を迎えています。乗鞍高原の紅葉は10月中旬を中心に見頃を迎えます。

ゲレンデスキーのシーズンは、そろそろ終りとなります。しかし、ご覧のようにノリクラは季節を問わず、色々な風景を楽しませてくれます。紅葉はその年の夏場からの天候・気象状況で見頃の時期が若干前後しますが、WebSiteでは紅葉の始まる前の9月から紅葉が完了する10月末まで紅葉情報を毎週お届けしています。(紅葉情報は画面上部の「紅葉関連」のバナーをクリックしてください。)

WebSiteで紅葉情報を随時チェックしていただき、秋の紅葉の時期にぜひともお越しくだされば幸いです。

 

駐車場では出発の準備が見られる

Mt.乗鞍の通常営業は、明日(4月7日(日))で終了します。しかし、天候が芳しくない予報が出ていますから、駐車場のマイカーもまばらな状況は致し方ないこと。それでも、ザックやスノーシューといった用具をトランクから取り出して、ツアーコースに向かう方々の様子がちらほら見られます。

 

レストランやまぼうし

レストランやまぼうしは、第3駐車場からゲレンデサイドに入ったところにレストハウスです。第3駐車場はゲレンデ中腹に位置するものの収容台数が400台もあり、数箇所あるゲレンデ駐車場の中で最大規模であるため、隣接するレストランやまぼうしはスキーセンターに近い存在となっています。

 

今週末で営業終了です(お疲れさま!)

そして、今日もいつものように営業準備が始まっています。今シーズンは11月30日から営業が始まり、年末年始を含めて約4ヶ月、連日営業が続けられました。

 

観光センター売店・食堂は4月27日(土)からです! 変革 − これからも新しいことに取り組んでいきますから...

レストランやまぼうしの営業が終了すると、今度は観光センターの売店・食堂の営業の準備が始まります。一昨年から運営母体が変わり、色々な意味で変革が求められています。「会社が変わったから、『(変革に)ついていけません!』なんて言っていられませんよ。観光センターの売店・食堂でも、これから新しいことに色々取り組んでいきますから、よろしくお願いいたします。」と、おっしゃります。

観光センターの売店・食堂は、乗鞍岳春山バスの運行が始まる4月27日(土)より営業開始です。おそらく、この面々がお客様を笑顔でお迎えしてくださるはずです。変革に取り組むのは社員一人一人の仕事ですが、それを下支えするのは訪れて下さったお客様一人一人であるとも思うのです。(乗鞍岳春山バスの運行については、お知らせ − 2013シーズン乗鞍高原〜位ヶ原山荘(大雪渓)行きの春山バス運行について をご覧ください)。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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