ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.2(2013/05/15・18・19) B

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(Update:2013/05/23)

 

【畳平周辺】

不動岳 − 昨年より2週間早い雪解け 鶴ヶ池 − 昨年より2週間早い雪解け

ここからは畳平周辺及び畳平から肩の小屋方面へ向かう道路周辺の様子をお伝えします。左の画像は畳平の南にある不動岳。そして、右の画像は畳平の東にある鶴ヶ池。不動岳は昨年より2週間早い雪解け。鶴ヶ池は昨年と若干雪解け具合が異なりますが約2週間ほど早い雪解けで、2009年以降最も早い雪解けを示しています。

 

肩の小屋への専用道 − 一部雪に閉ざされる

畳平から大雪渓・剣ヶ峰には、肩の小屋への専用道を歩いて行きます。正式には肩の小屋の奥にある東京大学宇宙線研究所附属乗鞍観測所に向かう専用道です。

例年だと、ほぼ完全に雪に閉ざされていますが、この先にある肩の小屋とコロナ観測所の分岐点までの区間は、全面雪に覆われている箇所は3分の1にも満たない程度で、かなり積雪の少ない様子がわかります。

 

お花畑 − 2011年に次いで積雪量が少ない

こちらは畳平の南側のお花畑。左斜面は不動岳の山肌で右斜面の恵比寿岳の山肌です。二つの山肌の谷底がお花畑で、昨年より若干雪解けが早い状況で、2009年以降では2011年次ぐ雪解け早さを見せています。

 

不消ヶ池 − 昨年より1〜2週間早い雪解け 富士見岳 − 昨年より1週間早い雪解け

摩利支天岳の北斜面にある不消ヶ池(きえずがいけ)も、昨年より1〜2週間ほど早い雪解けで、富士見岳は昨年より1週間ほど早い雪解けです。どちらも例年より1週間ほど早い雪解けを見せています。

 

【肩の小屋へ】

肩の小屋・コロナ観測所 分岐点
昨年より3週間早い雪解け

畳平から専用道を1.2km進んで、肩の小屋・コロナ観測所分岐点に到着します。正面が魔利支天岳の頂上で、左に進むと肩の小屋、右に進むとコロナ観測所です。

昨年より3週間早い雪解けで、2011年とほぼ同じ状況です。また、例年と比べても3週間から1ヶ月ほど早い雪解けを見せています。

 

大雪渓 − 昨年より3週間早い雪解け 位ヶ原 − 昨年より3週間早い雪解け

分岐点に差し掛かると剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳の各稜線から大雪渓や位ヶ原方面まで展望が一気に開けます。分岐点付近から望む大雪渓・稜線方面(画像左)、位ヶ原方面(画像右)は、ともに昨年より3週間早い雪解けで、2011年よりもやや遅い雪解けです。また、例年と比べても2〜3週間早い雪解けです。

 

2012年の大雪渓
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2012/05/26〜27) A
2011年の大雪渓
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2011/05/21〜22) A
2010年の大雪渓
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2010/05/22〜23) A
2009年の大雪渓
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2009/05/23〜24) A
=過去4年間で、今年は2011年に次いで積雪量が少ない=

過去4年間(2009〜2012年)の大雪渓方面の様子と比べると、2011年以外は今年よりも積雪量の多い様子が見られ、全体的に今年は積雪量の少ない様子が見られます。

また、乗鞍スカイライン方面は今年のほうが積雪量の多い様子が見られましたので、岐阜県側と長野県側では冬の間の雪の降り方に例年とは異なるものがあったのかもしれません。

 

山頂まで行けたら楽しいだろうなぁ〜

毎年、乗鞍スカイライン開通日にあわせてやってくるこちらの方。病気を克服しながら、この地に立つことだけを目標に日々を刻んでいます。「山頂まで行けたら楽しいだろうなぁ〜。でもちょっとムリかな。ゲレンデスキーも楽しいけど、山スキーをこれからも続けて行きたいんですよ。」

 

80歳までがんばるぞ!

毎年、病魔との闘いを繰り返しながら、毎年この日だけは元気にノリクラへお越しになります。「80歳まであと5年...少なくともそこまではやり続けたいですね。」

 

この先は完全に雪に閉ざされる

分岐点から先の肩の小屋方面の専用道は完全に雪の閉ざされて、道路の存在は全くわかりません。右の画像で一部道路のフェンスが頭を出しています。その様子から、2012年と2009年よりも積雪量は少ないものの、2011年や2010年よりも積雪量が多いことがわかります。

 

雪が柔らかくてかなり歩きにくい 雪渓下部へ続く急斜面 −落石多発地帯(立ち入り注意)

山頂方面から戻ってきた登山者は、雪が柔らかくてかなり歩きにくかったとおっしゃっていました。

ここから大雪渓駐車場方面へは、フォールラインがストレートな急斜面が広がっています。スキーヤー・ボーダーの方々には楽しいバーンであると考えられます。ご覧のように雪解けとともに岩場が広がり始め、この付近からの落石は雪解けが落ち着く6月下旬頃まで毎年多発しています。

そのため、この付近への立ち入りは注意が必要で、落石防止のため不必要に岩場に進入することは避けなければなりません。

 

【肩の小屋】

ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

 

昨年の肩の小屋周辺
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) D
今週の肩の小屋周辺
昨年より積雪量が多い
昨年の肩の小屋東側
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) D
今週の肩の小屋東側
昨年より1週間早い雪解け

 上段では昨年より積雪量が多く、下段では昨年より1週間ほど早い雪解けで、例年と比べてほぼ同じか1週間ほど早い雪解けです。

 

昨年の肩の小屋西側
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2012/05/19〜20) D
今週の肩の小屋西側
昨年より1週間早い雪解け

西側の屋根周辺の積雪も昨年より1週間早い雪解け、例年と比べても1週間ほど早い雪解けです。

 

肩の小屋の南側の草原地帯
昨年よりも2〜3週間早い雪解け

肩の小屋の南側の草原地帯の雪解けは、昨年よりも2〜3週間早い雪解け、例年と比べても1週間ほど早い状況です。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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