ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.11(2013/07/20〜21) C

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(Update:2013/07/25)

 

【雪渓下部U】

昨年のモーグルコースの岩
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2012/07/21〜22) B
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
今週のモーグルコースの岩
昨年並みの雪解け

7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。この1週間の雪解けは1メートルほどです。先週は昨年よりもやや早い雪解け状況を示していましたが、今週は昨年並みに落ち着いています。

 

雪渓下端まで117メートル
=過去最高の長さ=

モーグルコースの岩の下端部分から雪渓下端までの距離は117メートル。昨年の112メートルを上回り、過去最高の長さになっています。

 

昨年の石碑の岩
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2012/07/21〜22) B
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
今週の石碑の岩
昨年より1週間遅い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週からの雪解けは50センチ程度で、先週と同様に昨年より1週間雪解けが遅く、2007年以降もっとも積雪量の多い状況を更新しています。

 

チングルマ − 先週からほとんど変わらず

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。ほとんど先週と変わりありません。雪解けの遅さと比例して生育がかなり遅くなっています。

 

昨年の石碑の岩の下部のバーン
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2012/07/21〜22) B
先週の石碑の岩の下部のバーン
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
今週の石碑の岩の下部のバーン
ほぼ昨年並みの雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、先週と同様に、ほぼ昨年並みの雪解け状況です

 

石碑の岩の下部のバーン − チビッコスキーヤーには最適な緩斜面

石碑の岩の下部は比較的緩斜面があって、雪遊びにはちょうどよい場所。足元がまだおぼつかないチビッコスキーヤーが一生懸命滑っています。その隣ではわが子が転倒しないように、支えるお父さんの姿が見られます。

 

「雪山に行きたい!」 − ノリクラデビュー

雪渓スキーに挑むチビッコスキーヤーは、今日初めてノリクラにお越しになったとのこと...

その理由をお聞きすると、「今日はどこに行きたい?って聞くと『雪山に行きたい!』というので、ノリクラに連れて来ました。」という訳のようです。夏場に「雪山に行きたい」というチビッコの発想もなかなかですが、それが実現させてしまうお父さんも大したものです。

 

【雪渓下部 V、モーグルコース】

それではモーグルコースの様子をお伝えします。

 

缶ビールは雪解け水に冷やして 雪渓から流れる風と缶ビール − 外から中からクールダウン

雪解け水が流れる場所にはスポーツドリンクや缶ビールがたくさん浸されています。雪渓脇ではビーチパラソルならぬスノーパラソルを広げて、避暑を満喫されています。雪渓からは冷やされた風が吹き抜けていて、雪解け水で冷やされたビールを飲み干すと、カラダは外からも中からも一気にクールダウンします。

これが夏のノリクラの正しい過ごし方といってもよいでしょう...

 

夏のノリクラの風景

午後になって、雲ひとつない真っ青な空が広がって、夏のノリクラの風景が今年もようやくやってきました。

 

突き抜ける青空

空がこんなに広かったのかと、改めて思い起こさせるような光景です。

 

スノースクートを背負って

モーグルコースは、コブを専門とするモーグラーの方以外にもたくさんのジャンルの方がお越しになります。先週はスコールをご紹介いたしましたが、こちらはスノースクート。

おそらく、これを担いで登るのは、スキーやボード以上に負担が大きいのではないでしょうか?

 

スノースクート、不整地走行

自転車にもMTBというオフロードを走るバイクがありますから、スノースクートだって不整地を滑っても確かにおかしくありませんね。

 

北側のピッチの細かいライン − モーグラーが果敢に攻める

取材した7月20日(土)は、2本ラインがあって、ピッチ(前後のコブの間隔)に違いがありました。こちらは北側のピッチの細かいライン。

 

長さ26コブ×92メートル
(ピッチ:3.5メートル)

北側のラインは長さ26コブ×92メートル(ピッチ:3.5メートル)。隣にある南側のラインは27コブ×110メートル(ピッチ:4.1メートル)です。

 

モーグラーもテレマーカーもボーダーも...

モーグラーもテレマーカーも、そして、ボーダーも同じコブを同じように滑り落ちて行きます。真冬のゲレンデではなかなか見られない光景かもしれません。

 

雪渓下部のモーグルバーン − 8月上中旬頃まで滑走可能

ですから、ノリクラのモーグルラインは、色々な人との交流には必要な場所とも言えるのでしょう。雪渓下部のモーグルバーンは例年8月上中旬頃まで滑走可能です。

 

【雪渓中段】

雪渓中段全景

雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。雪解けが進んで画像中央に大岩が見られるようになって来ました。

 

クラック(クレパス) 開口幅が2メートル以上に拡大

先週もお伝えしましたが、石碑の岩とモーグルコースの岩の間のバーンにはクラック(クレパス)が発生しています。開口幅が先週よりさらに広がり2メートル以上になっています。雪渓上部から下部への滑り込みの時には転落に注意してください。特に濃霧で足元がよく見えないときは細心の注意が必要です。

 

昨年の中央の大岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2012/07/21〜22) D
今週の中央の大岩
昨年より1週間遅い雪解け

中央の大岩が今週になってようやく姿をあらわすようになって来ました。昨年より1週間遅い雪解けで、2007年以降でもっとも雪解けが遅い状況です。2006年も積雪の多い年で、今年はそれに匹敵する状況です。

 

昨年の雪渓中段北端部分(登山道付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2012/07/21〜22) D
今週の雪渓中段北端部分(登山道付近)
この付近の積雪は昨年よりやや多い程度

こちらは雪渓中段の北端。肩の小屋への登山道がこの付近を通過しています。この辺りは昨年よりもやや多い程度の積雪状況です。

 

雪渓中段は例年7月下旬から8月上旬まで滑走可能

この先の登山道はほぼ完全に雪解けが完了しました。雪渓中段は全体的に昨年より1週間雪解けが遅い状況と言えます。

雪渓中段は雪渓上部と下部とを結ぶ連絡路ですが、例年、7月下旬から8月上旬まで上部からの滑り込みが可能で、それ以降の雪渓上部からの下山はスキーヤー専用道を歩いて降ります Next

 

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