ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.21(2013/09/28〜29) C

Top-page > Index > Page:   1  2  3  4  5  6  7  8

(Update:2013/10/03)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

昨年同時期より3週間遅い雪渓上部右側
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2012/09/08〜09) D
先週の雪渓上部
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) C
今週の雪渓上部右側 − 昨年より3週間遅い雪解け

こちらは雪渓上部右側。昨年は2週間前の段階で雪解けが完了しています。左上は昨年同時期より3週間早い時期のもので右上は先週です。左上の画像と今週を比べると積雪が残っている位置が異なるものの、面積的には同じような状態で、昨年より3週間遅い雪解けです。

 

先週の鉄塔土台
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) C
今週の鉄塔土台
昨年より5週間遅い雪解け

雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。土台と雪渓との距離は約50メートルで、先週とほとんど変わりません。また、この1週間の雪解けも高さ30〜50センチ程度しかなく、極端に雪解けが遅い状態で、10月半ば頃の雪解けスピードです。

 

中央部分で上下に別れる

雪渓上部右側はご覧のように雪解けにより中央部分で上下に別れています。二つの雪渓の大きさから昨年より1ヶ月も遅い雪解けです。

 

先週の雪渓上部右側(下半分)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) C
今週の雪渓上部右側(下半分)
長さ45メートル×横幅25メートル

こちらは下半分の雪渓。大きさは長さ45メートル×横幅25メートル。先週の長さ50メートル×横幅35メートルから一回り小さくなっています。

 

先週の雪渓上部右側(上半分)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) C
今週の雪渓上部右側(上半分)
長さ15メートル×横幅7メートル

こちらは上半分の雪渓。大きさは長さ15メートル×横幅7メートル。先週の長さ40メートル×横幅25メートルと比べてかなり小さくなっています。

 

上端から−雪渓下端まで98メートル(上下二つをあわせて)
過去10年間で最長

上端から下端までの雪渓の長さは上下あわせて98メートルです。

2012年から2003年までさかのぼってみても、積雪が残っているのは2006年の長さ55メートル×幅10メートルだけで、今シーズンはいかに過去最高の積雪量であるかわかります。

 

【雪渓上部 U、モーグルコース】

雪渓上部左側 − 上級者のみ

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

昨年同時期より4週間早い下端部分
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) D
先週の下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) C
今週の下端部分 − 昨年より4週間遅い雪解け

こちらは下端部分。先週よりも下端の位置は17メートルほど上昇して、昨年より4週間近く遅い雪解けを示しています。

 

モーグルコース以外はバーンが波打って滑走できない

今日も常連のスキーヤーがモーグルコースでの滑走練習に勤しんでいます。ご覧のようにバーンは全体的に波打っていて、とてもフリー滑走できる状態ではありません。そのため、モーグルライン以外で滑走にはバーン整備が必要で、整備作業に1日程度要する状態です。

 

新たなコブを作成 − 翌日には3本のコースが

取材に訪れた9月28日は、北側のコース1本のみ滑走可能でしたが、ご覧のように新たなコブ整備がなされ、翌日には合計3本のコースができました。

 

気温10℃ − 体感的には寒さはない

こちらは北側のコース。時刻は14時を回って、ご覧のように日が翳って来ました。また、気温は10℃ですが終日綺麗に晴れ渡り、寒さはそれほど感じません。

 

ラインの長さは20コブ×72メートル(ピッチ:3.6メートル)

ラインの長さは20コブ×72メートル(ピッチ:3.6メートル)。雪解けと共にラインは徐々に短くなってきました。これ以上短くなると、新たなライン作成が必要となります。

 

今シーズンのノリクラ通いも今日が最後...

今シーズンのノリクラ通いは今日で最後というこちらのモーグラーの方。夕日に背中を押されながら滑り続け、無事に今シーズンを終えることができたようです。

 

隋所に岩の頭が −次週末には隣のラインへ移動

コブの随所にご覧のように岩の頭が見られるようになって来ました。おそらく、次週末には滑走できない状態となりますので、南側のラインでの滑走となります。

こちらは雪渓上端。

 

昨年の上端部分
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2012/09/29〜30) C
先週の上端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2013/09/21〜22) C
今週の上端部分 − 昨年並みの積雪

先週からの雪解けは高さで30〜50センチ程度しかなく、先週までは昨年より1週間ほど早い雪解け状況でしたが、今週は昨年並みになりました。これで大雪渓全体で昨年よりも早い雪解けを示す箇所はなくなりました。

 

上端から−下端部分まで108メートル、過去最高の長さ

雪渓上部左側下端までの距離は108メートルです。昨年は53メートル。2011年は35メートル、2010年も60メートル、2009年は82メートル、2008年は100メートル、2007年は72メートルでした。先週までと同様に過去最高の長さを記録しています。

 

怪我から復帰 − 雪渓に立つことができるようになりました

8月上旬、滑走中に転倒負傷され、紅葉シーズンまでには何とか歩いて雪渓に登って来られるようになりたいとおっしゃっていたこちらの方。「本当はスキー板も持って来たかったのですが、さすがに止められました...」

大きな怪我をされても、スキーへの情熱は失われないもの...ノリクラ常連の方々の力強さを感じさせてくれました。今シーズンは雪渓での滑走は困難ですが、このようにご自身の足で雪の感触を再確認するだけでも、次のウインターシーズンに向けてのモチベーションが高まるものです。そして、来年のノリクラシーズンで果敢に攻める姿が拝見できれば幸いです。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  6  7  8  Next>>