ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.16(2014/08/23〜24) A

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(Update:2014/08/28)

 

【観光センターから大雪渓へU(ヒルクライムと沿道の風景)】

三本滝ゲート、この先マイカー規制

観光センターから7km先にある三本滝ゲート。この先がマイカー規制区間です。画像の左端に「乗鞍スカイライン自転車通行止」の看板が掲示されています。この場合、畳平までは通行できるものの、乗鞍スカイラインへ下山することはできません。

三本滝ゲートを通過する際には、看板の掲示があるかどうかチェックしていただき、もし、看板がありましたら、乗鞍スカイライン側へは下りないようお願いいたします。

かもしかゲレンデ − 山野草が咲き乱れる

三本滝ゲートを過ぎると、県道乗鞍岳線はかもしかゲレンデを横切ります。ゲレンデ内は数多くの山野草が咲き乱れています。

 

ヨツバヒヨドリ ゴマナが咲き始める

これまでの季節は、白い花といえばヨツバヒヨドリが大半を占めていました。しかし、右の画像のようにゴマナが咲き始め、これからは、ヨツバヒヨドリからゴマナへ季節が移り変わって行きます。

 

ヤナギラン

そして、ヤナギランも見ごろが続いていて...

花は先端まで満開に

下から順番に咲き始めた花が先端まで開花して、今が一番の見頃の時期となっています。そんな花々を楽しみながらのランニングも楽しいもの...

 

ウラギンヒョウモン

花がたくさん咲いていれば、蜜を求める昆虫たちもたくさん集まります。こちらはウラギンヒョウモン。画像では羽根の表側のみですが、派手な表側とは対照的に裏側は薄い模様になっています。

 

タクシーにて散策中

そして、タクシーの運転手さんから説明を受けているのは高山植物の撮影にお越しになった方々。

 

高山植物の撮影 オヤマリンドウ

こちらではオヤマリンドウの撮影を...時期としてはこれからの花ですから、先端がもう少し開花するものもありますが、おそらくこれが「満開」でしょう。

 

そして、こちらはヤマトリカブト。

 

5つのパーツで構成 ヤマトリカブト − 鼻のような突起が特徴

トリカブトは5つのパーツに分かれていて、一番上の僧帽型のパーツ、そして、真ん中の円形型の2枚のパーツ、そして、一番下には長舌型の2枚のパーツで、合計5枚のパーツで構成されています(左画像、灰色の楕円枠参照)。これら5枚は花弁のように見えますが、花弁を包む萼(がく)と呼ばれる器官です。

トリカブトには色々な種類がありますが、一番上の僧帽型の萼に鼻のような突起があるのが確認できますので、こちらはヤマトリカブトであると考えられます。(右画像、灰色の枠を参照)

 

タクシーに乗車してストップ&ゴーを繰り返しての撮影を

ストップ&ゴーを繰り返しながら、沿道の花々を撮影し続けます。タクシーを利用しなければこのような撮影はなかなか出来ないものですね。

 

日差しに柔らかさを感じる − 夏はもう終わった...

しっかりとした日差しが降り注ぐようになっても、肌がジリジリとこげるような雰囲気はありません。そんな太陽の強さからもノリクラの真夏はもう終わってしまったことがわかります。

 

雲ひとつない快晴

空の青さがさらはっきりしてきて、雲ひとつない快晴へ...今日は良い方向に天気が変化しました。多くの場合は天気予報よりも悪い方向へ天気が推移することが多いものの、今回のように、よくなることもたまにあります。また、これと似た現象で、山麓の乗鞍高原では低く垂れ込めた厚い雲に覆われていても、大雪渓付近ではその雲の上に突き抜けていて、雲ひとつない快晴が広がっていることもあります。つまり、乗鞍高原にかかっていた雲海の上に到達したわけですが、どのような天候であっても、現地に訪れてみないとわからないことがあり、あきらめずに行ってみるということが大事かと思います。

 

そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘。

 

森林限界 − ロケーションの広がりを感じる

この先は森林限界を超えてロケーションの広がりを感じられるようになってきます。

 

11号カーブ、ツアーコース入口

こちらは位ヶ原山荘から約1.5km先の11号カーブ。厳冬期のツアーコース入口です。

 

ヒルクライマーが青空を独り占めする

朝の天候からは想像できない青空。そして、乾いたすがすがしい空気に包まれ、この環境の下でのヒルクライムは、青空を独り占めに出来るうれしさがあって、だからこそやめられなくなるものです。

 

夏らしい雲と秋らしい雲に季節感を感じる

雲ひとつ取ってみても、夏らしい雲と秋らしい雲があって、そんなところに季節感を見出せれば、空を見ているだけでもノリクラが楽しいものです。

楽しいヒルクライムのために下記の点にご留意いただければ幸いです。

【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い(レインウェアの持参、熱中症と水分補給可能場所、走行上の注意点)】

レインウェア(防寒着)の持参−天候の急変と下山時の寒さを防ぐため

本格的にヒルクライムシーズンが始まり、晴れていれば下りでも全く寒さを感じない状態となってきました。しかし、天候状況によっては防寒着が必要となることが多く、軽量化のために荷物を減らしたとしても、レインウェアなどの装備は必ず持参して下さい。

熊鈴の携行

8月から9月にかけて、熊の出没が頻繁になる時期を迎えます。熊は森林の中だけでなく、道路上にも出没します。そのため、自動車のような走行音のしないヒルクライムは鉢合わせする危険性がありますので、熊鈴を鳴らしながら走行することをオススメします。

熊だけでなく、野生の猿も確認されています。

熱中症予防と水分補給などの可能な場所

気温が低くても、熱中症には十分注意してください。特に水分補給が十分でない場合は途中で補給するようにしてください。

場所(観光センターからの距離、標高)

飲料水

売店(スポーツドリンクなど)

トイレ

三本滝レストハウス(7km地点、標高1800m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)
位ヶ原山荘(15km地点、標高2350m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内)
大雪渓(18km地点、標高2600m) △ (沢水) × ○ (公衆トイレ)
終点畳平(20km地点、標高2702m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)

持参したボトルがいつも以上に少なくなったときは、安全のため、上記の場所で水分補給をして下さい。上記の場所については、ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号版 を参照して下さい。

めまい、失神、早い脈、筋肉の痙攣など、体調不良を感じたらムリに下山せず、周囲の走行者、バス・タクシーなどに救助を求めて下さい。(下山走行中に体調悪化して転倒事故の可能性あり。)

走行上の注意点

<前を良く見て走行してください。(特に登り走行時)>

ヒルクライムで、下を向いたままべダルをこぐ様子が良く見られます。その場合、対向車の存在に気付くことが遅れて、正面衝突する危険性があります。必ず前を見て走行してください。

<並走禁止(横並び走行)>

横に並んだ並走走行は道路交通法でも規制されています。友人同士でおしゃべりしながら並んで走行するのは楽しいものですが、県道乗鞍岳線は狭小区間が多く、後ろから来た自動車が追い抜くことができません。また、対向する車両との接触の危険性もありますので、絶対に並走しないようお願いたします。

<下山時はスピードを落として、カーブミラーもしっかりと確認>

スピードを乗せたダウンヒルは楽しいものですが、大会などでコース規制がされた状態ではありませんので、すぐに止まれるスピードで走行してください。また、カーブミラーでヘアピンカーブの先の状況もよく確認してください。カーブミラーの確認をすると姿勢が不安定になるという方もいらっしゃるかと思いますが、すでにその状態がスピードを出しすぎている証拠です。しっかりとカーブミラーが確認できる速度までスピードダウンしてください。

<防衛運転に徹すること>

他の車両との事故の場合、過失の問題が生じますが、いずれにしても、ダメージが大きいのは自転車の方です。必ず防衛運転に徹するようお願いいたします。

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