ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.16(2014/08/23〜24) @

Top-page > Index > Page:  1  2  3  4  5  6 

(Update:2014/08/28)

 

お盆の連休が終わった翌週ということもあるのでしょうか? 天気予報で週末の天候が芳しくないと発表されていたせいでしょうか?今回は比較的良い天候に恵まれたにもかかわらず、人出の少ない静かな週末でした。

8月23日(土)は、天気予報通りの雨の朝を迎えます。時折、まとまった降り方を見せて、今日は一日ダメか...と思っても仕方ない雨模様です。しかし、シャトルバス始発便が出発した後、急激に天候は回復して上空は青空が広がります。この青空が一瞬のことなのか、本当に天候が回復するのか半信半疑だったものの、ほぼ完全に快晴になって行きます。そのため、濃霧強風により早朝から自転車通行止めとなっていた乗鞍スカイラインは、天候回復と共8時には規制が解除されました。そして、乾いた感覚の空気に入れ替わってきて、風に吹かれる感覚に心地よさを覚え、秋を感じさせる雰囲気になります。また、ここ数日は熊の目撃が多く、大雪渓〜肩の小屋への登山道は昨日から入山規制の措置が取られ、今日も高山植物を食む熊が登山道付近までゆっくりと歩いています。入山規制はその後解除され、午後も雲が多くなるものの、穏やかな状況の一日が続きました。

8月24日(日)は、昨日以上にめまぐるしく天候が変化した一日でした。夜明けごろは曇り空で雲間に青空見られる状況でしたが、7時ごろから雨が降り始め、8時前からひどい土砂降りに...出発したヒルクライマーも急いで引き返します。しかし、9時ごろには雨は収まり、その後は綺麗な青空が広がり、その青空に雲の絵筆が見事に才能を発揮します。この晴天に誘われるように一斉にヒルクライマーがスタートし、青空に向かって駆け上がります。午後になると再び曇り空となってしまいます。また、大雪渓は気温14℃で暑くもなく寒くもない状況が続き、お昼休みがそのまま昼寝タイムになってしまうスキーヤーもいるほどの心地よさ。しかし、夕方には再び雨が降り始め、今度は気温が10℃まで冷え込み、変化の激しい一日でした。


◎ 今回の目次

Page-1 : 【8月23日(土)、観光センター前駐車場】       【観光センターから大雪渓へT(ヒルクライムと沿道の風景)】
Page-2 : 【観光センターから大雪渓へU(ヒルクライムと沿道の風景)】
Page-3 : 【大雪渓に到着、熊出没により立入禁止】        【雪渓下部 T】
Page-4 : 【雪渓下部 U】       【雪渓中段】
Page-5 : 【雪渓上部 T】       【雪渓上段 U、モーグルコース、ポールトレーニング】
Page-6 : 【8月24日(日)、雨降りから青空へ、天候変化の激しい一日】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>

【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い(レインウェアの持参、熱中症と水分補給可能場所、走行上の注意点)】    (Page-2)

●参考資料●
(大雪渓夏スキー 概要) − ノリクラガイドマップ(春〜夏スキー山頂版)

 

【8月23日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

早朝6時の観光センター前駐車場。ご覧のようにどんよりとした雲が広がっています。

 

閑散とした状況

6時時点の駐車台数はわずか30台。週末としてはかなり少ない状況。お盆休みの翌週ということと、天気予報で週末は雨模様と発表されていたことが影響して、来場者が極端に少なくなった模様です。

 

夜明け前から断続的に激しい降雨

そして、夜明け前から雨が断続的に降っていて、ご覧のように激しく降るときもあり、今日の天候は全く期待できない状況。このまま連続して降り続けば、雨量規制で通行止めになるのではと思うほどでした。

 

ホワイトボードには「クマ出没、登山道通行止」

こちらはシャトルバス乗車券販売所。カウンターのホワイトボードには、雨・濃霧・強風の表示が見られます。このため、岐阜県側の乗鞍スカイラインは濃霧強風のため、自転車の通行止めの措置が取られています。

さらに気になることは、ホワイトボードの下の記述...「クマの出没により...登山道通行止です。」
昨日、大雪渓付近で熊が目撃されたため、大雪渓から肩の小屋への登山道の入山規制が実施されています。畳平周辺での入山規制は頻繁に実施されていますが、大雪渓付近の入山規制が実施されることは過去には例がありません。(熊出没の様子については、3ページ目にて詳しくお伝えします。)

 

シャトルバスは通常運行

ただ、シャトルバスは始発便から通常通りの運行が実施されましたので、ご安心ください。

 

始発便が出発 − その直後から青空が

そして、シャトルバス始発便が出発することになると、雨は急に収まって、青空がのぞくようになります。前の画像をもう一度ご覧になるとお分かりですが、始発便の車掌さんが傘を差しています。つまり、天候が急速に変化していることがわかります。

 

天候は良い方向へ激変 − めったに見られない状況

天候は西から東へと変化するものですが、ご覧の通り、西の空だけでなく東の空の雲も抜け始めて、朝日がまぶしく差し込むようになってきました。天候が悪化の方向へ急変することはしばしばありますが、好転する方向へ急変することはめったに見られません。

 

急いでタクシーに ヒルクライマーもあわただしく出発準備

この青空に誘われて、急いでタクシーに乗り込む方々や、再び雨に降られないよう 晴れている間に出発しようと、あわただしく準備をするヒルクライマーの様子も見られます。

ちょうど1週間前の8月15日(金)や16日(土)は、今日と同じく雨の朝が収まって雲間に青空が広がる状況が見られました。ただ、そのときは一時的で、それ以降は早朝以上にひどい悪天候となってしまい、今日も二の前になるかもしれません。そんな不安を抱えつつ、ペダルをこぎ始めます。

第29回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍開催に伴う通行規制の掲示(乗鞍高原内の各地で)

さて、観光センター前駐車場をはじめ、乗鞍高原一帯では、ご覧のような看板が設置されています。9月6日(土)から7日(日)にかけて、第29回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催されます。それに伴い、通行止めの実施と観光センター前駐車場の規制が実施されます。

この件については、当WebSiteでもすでにお知らせしておりますが、こちらで同じ内容を再掲いたします。

【お知らせ−第29回全日本マウンテンサイクリング開催に伴う、観光センター駐車場の使用禁止・県道乗鞍岳線通行止め・シャトルバスの運休】
9月6日(土)〜9月7日(日)開催の全日本マウンテンサイクリング開催に伴い、下記の措置がとられます。当日、大雪渓など山頂方面にお越しの方はご注意ください。
    ◎ 観光センター駐車場の使用禁止  :  9月5日(金)16時〜 9月7日(日)17時
    ◎ 長野県側 県道乗鞍岳線通行止 (観光センター〜県境) :  9月6日(土)18時 〜9月7日(日)12時30分
       (岐阜県側 乗鞍スカイラインは通行可能です)
    ◎ 長野県側 シャトルバス運休  :  9月7日(日)のご来光便と6時10分の始発便から上り12時便(下り13時05分便)まで運休
       (運行開始は上り13時便(下り14時05分便)から。岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは終日通常運行です)
    ◎ 乗鞍高原周辺の路線バス(乗鞍高原〜新島々・白骨温泉) : 県道乗鞍岳線(乗鞍高原〜県境)通行止め期間中は、観光センター以遠(観光センター〜休暇村間)の運行は休止し、観光センター発着となります

 

【観光センターから大雪渓へT(ヒルクライムと沿道の風景)】

それでは、大雪渓までの沿道の様子をご覧ください。

 

シラカバ − 一部で黄色に色付く

こちらはシラカバの木。良く見ると、緑の葉の中に黄色く紅葉した葉が見られます。ノリクラはお盆が過ぎると夏が終わりますが、夏が終わったと同時に秋が始まります。

 

ヤマウルシがいち早く紅葉する

良く見ると、シラカバ以外にも変化が始まっているものがあります。こちらはヤマウルシ。乗鞍高原一帯の中で、最も早く紅葉が始まる木ですから、良く目立ちます。ただ、触れるとかぶれる可能性がありますのでご注意ください。

 

日差しが差し込み、地表から水蒸気がもうもうと

急速に天候が回復し、しっかりとした日差しが地表に届くと、濡れた地面から一斉に水蒸気が湧き上がります。まるで火事かと思うほどの勢いで、周辺は蒸せた空気に包まれます。

 

ほぼ快晴に − 雨の心配はない天候に

天候が激変を始めて1時間もすると完全に青空...ほぼ快晴といってもよい状態になり、再び雨の降る心配はなくなってきました。

■ Next>>  Page2 【観光センターから大雪渓へU(沿道の風景・ヒルクライム)】 ■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   1  2  3  4  5  6  Next>>