ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2016/07/23〜24) D

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(Update:2016/07/28)

 

【雪渓下部 U】

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアですが、入口から最も遠く急斜面であるため、他のエリアが滑走できなくなる8月上旬以降にならないと、こちらで滑走するモーグラーはいません。今年は早々にコブ管理人がモーグルコースを作成し、滑走可能な状態に仕上げています。

今年は例年になく雪解けが激しく、他のエリアでの滑走が困難となり、モーグラーだけでなく、アルペンレーサーも多数お越しになり、雪渓上部左側のほぼ全域で滑走されていました。しかし、雪渓上部左側で安全に滑走できるのはモーグルコースのある右寄り部分と一番奥の左寄り部分で、中央付近は傾斜が強いため滑走には適しません。まだ7月ということもあって、現時点では雪が柔らかく、滑走に問題ないところ状態で、これがお盆近くになるとバーンが硬くなり、バーン表面のギャップもひどくなって滑走困難な状況も考えられます。そのため、急斜面を滑落の危険性があるため、初心者の方の滑走は困難ですのでご承知ください。

 

今回の雪渓下端(落書きの岩)
今回と同じ積雪量の2013年画像(9月下旬)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) C
今回と同じ積雪量の2014年画像(9月中旬)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2014/09/13〜14) C

雪渓下端は落書きの岩よりも上方15メートルのところにあって、昨年は10月末の時点で、これよりも積雪が多い状態でした。また、2014年より7週間早く、2013年より9週間早くも早い状況で、例年の9月中下旬並みの状況となっています。

 

今回は@〜Cのゾーンで滑走
赤枠部分−凍結によりハイクアップ時滑落注意
グレー部分 − 急斜面につき滑走はお勧めしません

今回は大きく分けて、4つのゾーンで滑走されていました。@はモーグルコース、Aはフリー、BとCはポールで、各コースの間隔に余裕がありそうに見えますが、実際にはフォールラインとの関係やハイクアップゾーンの確保、それに加えて安全面を考えると、これ以上のコース増設には余裕はあまりない状況です。

赤枠部分は凍結していて、ハイクアップ時には滑落の危険性がありますのでご注意ください(この点に関しては、後述いたします)。また、中央のグレー部分は斜度が強すぎるため、滑走はお勧めしません。

 

@ モーグルバーン

長さは18コブ×63メートル

こちらは@のモーグルバーン。長さは18コブ×63メートルで、ピッチ3.5メートルとやや狭めの間隔です。

 

果敢に攻めるモーグラー

今回は問題なく滑走可能で、今回も多くのモーグラーがおとずれていましたが...

 

すぐ隣に岩 − 今後モーグルコースにも出てくる可能性が

コースのすぐ横にご覧のような岩が出てきて、今後雪解けが進むと、この岩が右側に続いてあらわれ、モーグルコース上に出てくる可能性があります。

 

上端部分

こちらは上端部分。先週より1メートル程度雪解けがみられます。

今回と同じ積雪量の2013年画像(8月中旬)
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) D
今回と同じ積雪量の2014年画像(8月中旬)
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.15(2014/08/13〜16) D
=今年は3週間早い雪解け、それでも他のエリアよりも例年との差が少ない=

昨年はクレパスがあって比較できませんが、昨年・一昨年より3週間早い状況。これでも、他のエリアと比較すると差がかなり小さいといえます。

 

上端から−雪渓下端まで91メートル
2014年より8週間も早い雪解け、例年の10月上旬並み

雪渓上部左側の上端から下端までの距離は先週の117メートルから91メートルに。昨年はこれより短い状態にはなりませんでした。2014年より8週間早く、2013年より11週間も早い雪解けで、先週の段階では例年の8月下旬の積雪状況でしたが、今週は大幅に進んで、昨年より10月上旬の積雪状況です。

Aフリーバーン

こちらはAのフリーバーン。

A・Bは急斜面 急斜面過ぎて板が履けない

雪渓の中央部分のA・Bは、両サイドと比べて斜度が強くなっていて、お越しになった方の中には、急斜面過ぎて板を履くことすらままならない状況。なお、例年であれば、雪渓上部右側に積雪がまだあって、雪渓上部左側のA・B付近の急斜面であえて滑走する必要がありません。

現時点では、雪質が柔らかく、滑走可能ですが、今後、お盆近くになると、冷え込みがみられ、バーンが硬くなると危険を伴うことも予測されます。

 

Bのバーン − かなり急斜面、状況をよく把握されていない方にはお勧めできません

そしてBのバーン。今日もポールを設置して練習開始。こちらのグループは昨年も10月末までお越しになっていて、ある程度状況を把握されてポール設置されています。

 

今日も濃い練習が...

今日はマンツーマンでのトレーニング。密度の濃い練習が続きます。

Cのバーン 、比較的斜度が緩くなり、練習に適したバーン

そして、Cのバーン。この付近から左側(右の画像では上から見てますので右側)は斜度が再び緩くなって、練習に適したバーンになります。

3レーンほどポール設置可能

3レーンほどが設置できるかと思いますが、下端部分がアイスバーンになりますので、冷え込みが強くなると下端部分から登ることができず、また、滑落した際にはアイスバーン部分で止まれず突っ込むことになりますので注意が必要です(↓)。

 

下端部分のアースバーン 今日は何とかスキーブーツで登ることができましたが...

下端部分に帯状に凍っているアイスバーンがこちら。今日は何とかスキーブーツで登ることができる状態でしたが...

 

場所によってはスキーブーツでも困難 娘さんと一緒に...

場所によっては登ることが困難な場所も...そのため、画像奥の左端に近いところから登るなど、ルートを検討する必要があります。そして、いつも娘さんと一緒にWebSiteをご覧下さっているとのこと(御礼申し上げます)...スキー以外にも秋の紅葉など、まだまだノリクラは見どころいっぱいありますので、WebSiteをこれからもチェックしていただき、いろいろなノリクラを体験してください。

 

【肩の小屋】

肩の小屋 − 山頂登山の途中で一休み

大雪渓の端にある肩の小屋。畳平から山頂登山への中継地点にあり、今日も多くの登山者が訪れていました。

 

ソフトクリームのオーダーが途切れない

日差しがなく、気温は15℃前後と涼しいにも関わらず、ソフトクリームのオーダーが途切れることなく続きました。

 

2週間前から肩の小屋に「休み時間に夏スキーは最高!」
=夏は山小屋、冬はテレマークの指導者=
私が誘っちゃいました...
=肩の小屋は夏スキーヤーのための山小屋=

左の方は2週間前に山小屋入りされたニューフェイス。「ここはスキーができていいですね。それが大きな魅了ですよ。こんな最高な環境はありません。」 夏は山小屋、冬はテレマークの指導者というライフスタイルで、テレマーク界ではちょっと有名な(かなり有名?)、お方のようです...それで、ノリクラでスキーができることを知ったのかというと、三度の飯よりスキーが好きという昨年入った彼が誘ったようです。

肩の小屋はかつては夏スキーヤーの宿としてよく利用されていましたが、スキー好きの方、テレマーク好きの方、ぜひとも肩の小屋に泊まって、夏スキーを楽しまれてはいかがですか??

 

山頂方面の登山道

さて、肩の小屋から山頂方面の様子を少しご覧ください。

 

肩の小屋から山頂まで約1時間

肩の小屋から山頂(剣ヶ峰)まで、約1時間ほどで、道が空いていて足の速い方なら40分程度で登ることが可能ですが、この時期はやや混雑しますので、余裕を持って登ることをお勧めします。

3000メートル級の登山道としては、登山道の下へ滑落するなどの危険性は低いため、子供さん連れでも問題ない登山道ですが、多くの方がお越しになっているため、足場の岩が研磨されて滑りやすい場所もありますので注意は必要です。

 

ストック携行をお勧めします

できれば、ストックを携行されることをお勧めします。登山に慣れていない方など足腰に不安ながある方は、ストックが1本あるかないかによって、かなり違いがあります。特に下りではストックのちょっとした支えが有効です。

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