ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.7(2017/06/24) @
6月も今週で最後となりました。空梅雨ばかり続いているため、今年は雪解けが遅く、6月末になっても稜線からの滑走ができる状況ですから、昨年とは比べ物にならない積雪量を維持しています。しかし、そろそろ梅雨本番のシーズンとなりますので、今後の積雪量は雨による融雪の具合に大きく左右されることともいます。
また、山頂方面の登山道上の積雪は、肩の小屋の先から稜線に至るまで、まだかなり残っていますので、夏山ではなく春山装備が必要となり、アイゼンの携行は必須と考えてください。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【6月24日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
朝7時の観光センター前駐車場。晴れてはいるんですが少し霞んだ天候で、気温は15℃と過ごしやすい気候の朝です。
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先週の高天ヶ原・剣ヶ峰 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2017/06/17) @ |
今回の高天ヶ原・剣ヶ峰 思ったほど雪解けしていない |
この1週間の山頂方面の残雪状況は、週の中ほどにまとまった降雨がありましたが、思ったほどの雪解けは進んでいません。稜線からの滑走エリアも積雪がつながっていて、例年なら、6月下旬には不能となる春山スキーがまだ楽しめます。
観光センター売店 − 7時過ぎくらいにはオープン |
こちらは観光センターの売店。おにぎり・おかずの販売が始まります。7時過ぎくらいからオープンしますが、夏場にはもう少し早めに開店するため、シャトルバスを利用する登山者の方々には助かる存在です。今日もバスの車掌さんもお買い求めになってましたよ。
春山バスは6月30日(金)で終了 − 7月からはシャトルバスへ |
ゴールデンウィークから運行が始まった1日4便の乗鞍岳春山バスは6月末で運行が終了し、7月からは1時間1便のシャトルバスへの運行に切り替わり、畳平まで運行が延長されます。
今回は春山バスとしては最後の週末を迎え、いつものように乗り場近くにて、係員がチケットの販売を始めますが、次週からのシャトルバスは、観光センター内の窓口での販売に切り替わります。
今日で春山スキーはシーズンオフかな〜 |
8時を過ぎると駐車場には50台以上の車が到着して賑やかな雰囲気に。4月下旬の春山バスの運行開始と同時にノリクラにお越しになったこちらの常連の方も、「今日で春山スキーは終わりです。でも、今年は雪不足の心配がなく良いシーズンだった。」と、振り返って、ノリクラをシーズンオフします。
夏スキーヤー、シーズンインを迎え、再会の挨拶を | 親子そろってシーズンイン |
シーズンオフを迎える人がいる一方。これからシーズンインを迎えた方々もいらっしゃり、お互いに久しぶりの再会の挨拶をかわす様子も見られます。右のご家族は、ご夫婦二人でモーグルにお越しになっていた時以来ですから、かなり久しぶりにお越しになりました。もう何年経過するのでしょうか?子供さんも大きくなってご家族でノリクラ再デビューです。
今日の始発便は3台運行 |
今日でシーズンオフにされる方、そして、今日からシーズンインされる方、季節の移り変わりは、お越しになる方々の出会い・別れの時期でもあります。
【一の瀬レンゲツツジ、そのほかの花々】
レンゲツツジ | フランス菊 |
今年は花の持ちが長いように感じられます。観光センターのレンゲツツジはすでに3週間も見頃が続いています。
アヤメ | 綾目模様があるからアヤメ |
こちらはアヤメでほぼ例年並みの開花時期です。自然に自生しているため、高さは30センチ程度で、もう少し標高の低いところで、人の手が加えられた公園などで育てているものと比べると、紫の色合いもやや淡い雰囲気です。それでも、アヤメの特徴である綾目模様はくっきりとしていますので、すぐにわかるはずです。
一の瀬つつじ園 |
さて、一の瀬のレンゲツツジは、先週もお伝えしたように、花の勢いがあまり良くない状態でした。
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先週の一の瀬つつじ園 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2017/06/17) @ |
今回の一の瀬つつじ園 見頃が続く |
そのため、今週はもう花が終わっているかと思ったものの、まだまだ見頃が続いています。
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先週の一の瀬つつじ園 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2017/06/17) @ |
今回の一の瀬つつじ園 緑が濃くなってきた |
今週に入って、葉芽も開き始めて、緑とオレンジのコントラストがはっきりしています。
今年のレンゲツツジは長く楽しめる |
花の状態もまずまずで、こちらも長くレンゲツツジのシーズンを楽しむことができました。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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