ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2017/09/30) D

 

 

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(Update:2017/10/05)

 

【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
★見頃が始まる(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

2015年の位ヶ原山荘付近
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2015/10/03〜04) F
2016年の位ヶ原山荘付近
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2016/10/01〜02) E
今週の位ヶ原山荘付近

標高2350メートルの位ヶ原山荘付近は、ダケカンバとウラジロナナカマドの二種類の構成となりますが、ダケカンバの比率の方が多くなり、黄色から褐色のダケカンバの屏風にウラジロナナカマドの赤が点在する構成となります。前ページの位ヶ原・宝徳霊神バス停付近に近いエリアになりますので、こちらも昨年より1週間遅く、ちょうど今が見ごろとなっています。

 

ダケカンバの発色はおそらく数日前だともう少し明るく鮮やかな色合いだったと思われ、数日後にはもう一段回深く褐色系に変わって行くと思われます。そのため、現段階がもっともよい状態(ピーク)といって差し支えないと考えられます。

 

2015年の位ヶ原山荘〜冷泉小屋
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2015/10/03〜04) F
2016年の位ヶ原山荘〜冷泉小屋
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2016/10/01〜02) E
今週の位ヶ原山荘〜冷泉小屋

位ヶ原山荘〜冷泉小屋間では、昨年は一部で落葉が見られる状態でしたが、今年はまだ落葉はなく、また、色合いも鮮やかな黄色がまだ多く占めています。

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】

★ピークになりました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

2014年の冷泉
2014ノリクラ雪渓カレンダー
Vol.22(2014/10/04〜05) E

2015年の冷泉
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2015/10/03〜04) F
2016年の冷泉
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2016/10/01〜02) E
今週の冷泉

こちらは標高2230メートルの冷泉。一部で落葉が始まり、ピークを過ぎた感じがあります。例年よりやや遅い状態です。

 

冷泉小屋付近 − 彩が豊か

ダケカンバの黄色がまだこれからという段階ですが、ウラジロナナカマドの発色は申し分ありません。そのため、大雪渓・位ヶ原エリアよりも彩のバリエーションは良いといえるでしょう。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり、荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。発色は良いものの、枯れたり・落葉しているものが少し目立っています。ピークを若干過ぎた様子がみられます。

 

2016年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2016/10/01〜02) E

こちらは昨年の様子。先週の段階では昨年とほぼ同じ進捗状況でしたが、今週は昨年よりも落葉が進んでいないことがわかります。

 

29号カーブ直線区間から先は紅葉の回廊

それでも、29号カーブ先の直線区間を抜けたところから紅葉の回廊が始まり、今がベストな状態かと思われます。

 

29号カーブ先直線区間 摩利支天付近

その山麓側の29号カーブ先直線区間はダケカンバの黄色がはっきりしてきました。まだ、緑の部分もありますから、ピークはこれからです。摩利支天付近も同様です。

 

今後は摩利支天から山麓へと紅葉が進む

今後は、大雪渓・位ヶ原エリアの紅葉は終了し、摩利支天から山麓側へと紅葉前線が降りて行きます。

 

<編集後記>

「忘れられない存在、それがノリクラ...」

 

スキーの板は親子で一セット
2006ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2006/09/30) B

先週のノリクラ雪渓カレンダーで、20年ぶりに再会したかつての常連スキーヤーについてお伝えしました。そうしたら、今度は9月30日の速報編集中に電話があり、「今、西穂から降りてきて安房峠付近だけど、お会いできませんか?」との内容。声の主は10年ほど前、親子で一セットのスキーをそれぞれ1本ずつ担いで登って来たお父様からでした。その時は足のサイズも一緒でブーツも共用して交替しながら滑走していました。

その後、中学生だった息子さんはどんどん大きくなって、ブーツはすぐに共用できなくなり、、現在はもう成人されてお仕事が多忙でスキーどころではないとのことですが、お父さんは北アルプス登山に没頭し、下山はいつも真夜中になってしまうという熱の入れようです。今日はたまたま早く下山でき、ふと、ノリクラのことを思い出したら、居ても立っても居られなくて、当方に電話されたようです。

その当時のノリクラのことは今でも忘れられない思い出の日々となってしまいましたが、当WebSiteはいつもご覧になっていて、今日もご自身の身辺状況をお伝えしたくてお越しになりました。その当時の様子を振り返りながら少しお話を続けると、「冬のノリクラをWebSiteでいつも見ていて、あんな風に滑られたらと思うと...」と、バックカントリースキーに興味津々のご様子。

おそらく、今年の冬はゲレンデサイドでバックカントリーの練習に取り組んで、近いうちにノリクラに戻って来られることかと思います。息子さんと一緒に過ごした大雪渓での日々は僅かでしたが、それが脳裏に焼き付いていて、冬のノリクラへと違う形で再デビューに導いていることと思います。

忘れられない存在...一度、遠ざかってしまっても、再び帰って来たくなるのがノリクラなのかもしれませんね。


 


 

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