ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2019/09/14) B

 

 

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(Update:2019/09/19)

 

【大雪渓に到着、子どもパークレンジャー】

三本滝から登って来た〜〜 途中で4回も足が攣っちゃった!

こちらは大雪渓駐車場。気温は16℃で暑くもなく寒くもないコンディション。こちらの方々は三本滝駐車場から登山道を登って来られました。本格的な登山はまだ2回目とのことで、「途中で4回も足が攣っちゃいました〜(笑)」とちょっと辛そう。「ノリクラは初心者でも登りやすい山だと聞いて来ましたが...」とおっしゃっていましたが、それは畳平までシャトルバスで来て、そこから登山開始する場合のことで、三本滝や乗鞍高原からスタートする場合は、本格的な登山に匹敵するレベルになります。

そして、大雪渓駐車場で少し休憩したのち、皆さん揃って山頂目指して再度出発されました。三連休では遠方からお越しの方も多くなり、睡眠不足などが体調不良の原因になりますので、十分に体調を整えてお越しください。(大雪渓駐車場にはトイレと避難小屋があります。寒かったり雨天時は避難小屋での休憩をお勧めします)

 

そして、肩の小屋の登山道から降りてきた子供たち。皆さん全員楽しそう!

環境省推進の「子どもパークレンジャー事業」に
参加の子供たち
梓川!国立公園から生まれる大河の一滴大冒険!!
乗鞍岳から生まれた水を追いかけながら

環境省が推進する「子どもパークレンジャー事業」に参加した子どもたち14名にお会いしました。今回のイベントは「梓川!国立公園から生まれる大河の一滴大冒険!!」で、梓川大河に流れる最初の一滴を発見するために乗鞍岳大雪渓にお越しになり、大雪渓から流れる沢沿いを通じる登山道を下って水の行方を追いかけます。午後は乗鞍高原での滝遊びや乗鞍BASEでのキャンプなどを楽しむ模様で、明日はさらに梓川を下流まで下って、乗鞍岳から生まれた水を通して、自然体験学習を体験します。

小さいうちから自然体験をすることで、環境への関心を高めることにつながり、水や自然というものの上に人間の営みが成り立っていることを実感できるものと思われます。

 

【雪渓下部】

雪渓下部−4週間前に積雪はなくなる

ここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。雪渓下部の積雪は4週間前の段階でなくなりました。例年、雪渓下部の積雪がなくなるのは9月第1〜3週あたりで、近年では8月中に消滅するケースはほとんどなく、今年は異常に早い雪解けでした。

 

石碑の岩
チングルマ

こちらは石碑の岩のチングルマ。紅葉が始まっていますが気温が高く、先週から大きな変化はありません。

 

ミヤマアキノキリンソウ トウヤクリドウ

高山植物のハイシーズンは先月でほぼ終わりましたが、まだまだ、頑張っている高山植物もあります。

 

【雪渓上部】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。

ただ、今年は雪解けが早いため、右側では例年より3週間以上早く雪解けして先週で消滅し、左側はまだ雪渓が残っていますが、例年より1ヶ月以上早い雪解けとなっています。

 

雪渓上部左側

こちらが雪渓上部左側。少しわかりにくい状況ですが、右側に一部雪渓が残っています。先週までは一つの雪渓でしたが、雪解けにより分離しました。雪渓上部左側は急斜面で今後は冷え込みによりバーンが硬くなるため、雪渓での滑走に慣れた方以外はご遠慮くださるようお願いいたします。

 

落書きの岩−雪渓下端まで90メートル
昨年より4週間早い雪解け

下端部分は落書きの岩の上方90メートルのところにあり、昨年より4週間早い雪解けを見せています。積雪の少なかった2016年に近い積雪状況です。2016年も雪渓上部左側の万年雪(※)はかろうじて残りましたので、おそらく、今年も積雪が完全になくなることはないと考えられます。(※ 実際には1999年にすべて融けていますので厳密には万年雪ではありません)

 

北寄りの部分 − 長さ9メートル×横幅12メートル

こちらが北寄りの部分。長さ9メートル×横幅12メートルで、翌週には消滅するものと考えられます。

 

南寄りの部分

そして、こちらが南寄りの部分。滑走エリアは左側にあります。

 

常連スキーヤーが練習

今日もいつもの常連アルペンスキーヤーが練習にお越しになっています。

 

下地の硬い部分が出始める − 雪渓の厚みが薄くなってきた

バーン表面は柔らかいものの、下地の硬い部分が出始めていて、雪渓の厚みが薄くなってきているものと思われ、あとどれだけ滑走できるか微妙でしょう。

 

最大斜度36度 − 安全ネット

最大斜度36度、滑落したらすぐ岩場に...そのため、安全ネットが設置されています。

 

フリーの滑走エリア 滑走距離30メートル

こちらはアルペンの左側にあるフリーの滑走エリア。この部分では30メートルの滑走距離を得ることができます。

 

先週の上端部分
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.18(2019/09/07) B
今回の上端部分
昨年よりも1ヶ月以上早い雪解け

こちらは上端部分、周辺は積雪がまったくなりました。昨年より1ヶ月も早い雪解けで、例年であれば10月末までのグリーンシーズン期間中に、ここまで雪解けが進むことはほとんどありません。

 

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