【速報バックナンバー 2009年6月分】

Top-page > Sokuhou-Index > 2009-06


 

◎ 6月

★速報バックナンバー★ →|  Index

 

■2009年6月28日(日)■       ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.7

 

@ 2009/06/28 08:30
程よい気候でヒルクライム日和
(乗鞍スカイライン − 平湯峠ゲート)
A 2009/06/28 10:00
午前中は 時折薄日の差す 曇り空が広がります
(乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原)

B 2009/06/28 12:35
今シーズンの鶴ヶ池雪渓での滑走は今日で終了です
(鶴ヶ池雪渓)

C 2009/06/28 14:50
午後になって綺麗な青空が広がり始めます
(乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 午前中はややどんよりとした天候でしたが、時間の経過とともに少しずつ青空がのぞき、やや肌寒さすら感じる一日でした。
早朝6時のほおのき平駐車場の気温は18℃。上空は薄い雲が広がり、ベールに包まれた朝日がぼんやりと昇る朝を迎えます。暑くも寒くもないといった気候の中、風はほとんどなく、なくはっきりしない天候を見せる中、始発のシャトルバスは20名ほどの方を乗せていつもどおり畳平に向けて出発します。
ほおのき平駐車場から6km先にあって、乗鞍スカイラインのマイカー規制の始まる平湯峠の8時の気温は18℃。ほおのき平駐車場と気温が全く変わらないため、ひんやりとした感覚はありません。そして、乗鞍スカイラインでは、7月12日(日)に開催される乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムに出場されるヒルクライマーの方などが、平湯ゲートを通過して畳平に向かう姿があります。今日はほとんど日差しがなく、気温も高くないため、ヒルクライムには最適に気候。急勾配のコースの中、ペダルを回し続けていても、一向に汗が噴き出すこともなく、比較的、体力を温存させてくれる感覚すら感じさせてくれるほど。ただ、ほとんど無風状態の中で、顔にまとわりつく小虫を払い除けながらのヒルクライムは結構閉口させられるものです。そんな状態も、猫の小屋跡地を過ぎて、8kmポスト付近から始まる森林限界付近からは風を感じるようになり、時折、強く吹く瞬間に自転車が煽られバランスを崩すこともありますが、走行に支障となるほどではありません。四ッ岳カーブを過ぎて桔梗ヶ原から望むことのできる剣ヶ峰方面は少しモヤに霞んでいます。この天候も10時30分ごろから少しずつ青空が見え始め、天候が少しずつ回復傾向を見せてくれます。
正午の畳平の気温は10℃。ヒルクライムには程よい気候でも、じーっとしていると、薄手のサイクルジャージにアウターを着込んでも寒さを覚えるほどの状態です。
昨日の速報でもお伝えしたように、雪解けが進んでハイマツなどが出始めてきたことから、岐阜県側でスキー滑走指定地である鶴ヶ池雪渓は、今シーズンの滑走は今日までとなっています。そんなこともあって、モーグラーの方々を中心にたくさんのスキーヤー・ボーダーの方々がお越しになり、コブのラインを果敢に攻めている様子があります。
午後になっても肌寒さを感じる気候は変わらず、13時過ぎから日差しが差すようになると、その日差しに暑さではなく暖かさを覚えるほど。昨日の蒸し暑さとは程遠い状況です。その後はさらに青空が戻るようになり、今日はまずまずの一日を過ごすことができました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.7 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/06/28 18:55更新)
 
【7月運行開始の乗鞍高原〜畳平間のシャトルバスについて<7月10日(金)までは肩の小屋口バス停で折り返し・減便運行>】
長野県側の県道乗鞍岳線は、三本滝ゲート〜県境間の冬季閉鎖が7月1日(水)6時から解除されますが、大雪渓駐車場から1kmほど先の富士見沢付近の積雪量が多く、上部法面の積雪の崩落、また、積雪上に滑り落ちている岩などの落石の危険性が続いているため、大雪渓駐車場〜県境間は7月1日以降も通行止めの措置が取られます。解除は7月10日(金)を予定していますが、融雪状況によって日程が前後いたします。
そのため、7月より運行開始の乗鞍高原〜畳平間のシャトルバスは、7月1日(水)〜10日(金)までの間、乗鞍高原〜肩の小屋口バス停(大雪渓駐車場)までの運行となります。また、折り返し運行期間中は一部ダイヤが減便されます。詳しくは お知らせ − 県道乗鞍岳線 大雪渓駐車場〜県境間の冬季閉鎖延長について<7月10日(金)解除予定、 シャトルバス、肩の小屋口バス停 折り返し・減便運転>。(2009/06/29) をご覧下さい。
肩の小屋口バス停から肩の小屋へ向かう登山道は、ほぼ全線が積雪で覆われています。肩の小屋口バス停を下車して山頂方面へ登山に向かう方はアイゼンなどの装備が必要となります。
 
【稜線付近の積雪状況(2009/06/27 15時現在)】
稜線付近を含め、大雪渓エリアはこの一週間の雪解けが激しい状況です。
蚕玉岳〜朝日岳稜線付近はかなり雪解けして、大雪渓に滑り降りることができません。隣の朝日岳直下からの滑り出しとなります。ただ、こちらも大雪渓に入る部分が狭くなりつつあります。
剣ヶ峰〜蚕玉岳からの滑走は、現在の所、問題ありません。ただ、県道までの滑走コースのうち、稜線から3分の1程滑走した付近で、岩の頭がコース上に出始めてきました。現状では滑走に支障はないものの、今後、この付近でコースが分断されてきます。

【鶴ヶ池雪渓での滑走は、本日6月28日(日)までで、明日以降は滑走禁止となります。】
岐阜県側で唯一滑走可能な鶴ヶ池雪渓は、雪渓入口から滑走エリアに向かう箇所で雪解けが進みハイマツ帯が出始めています。このため、本日6月28日(日)夕方までは滑走可能ですが、明日以降は滑走禁止の措置がとられます。したがって、今後は長野県側の大雪渓のみとなりますのでご注意ください。
  

| 速報バックナンバー | TOP |

■2009年6月27日(土)■       ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.7

 

@ 2009/06/27 07:40
今日は真っ青な快晴から始まります
(畳平)
A 2009/06/27 09:00
稜線からの大滑降も終盤、今日もたくさんの方が...
(大雪渓入口)

B 2009/06/27 11:50
今日から今シーズンの営業開始!
(肩の小屋)

C 2009/06/27 14:25
滑り易いトラバースに四苦八苦の下山
(朝日岳直下 − アイゼンなどの携行をお勧めします)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日も梅雨とは思えない快晴の朝から始まり、午前中は完全に青い空に支配され、汗ばむような気候の一日となりました。
日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場は上空全体が星で覆い尽くされた夜を迎えています。気温は16℃、流れる風には心地よさを感じます。空そのものはやや明るさを持っていて、目が慣れてくると天の川がぼんやりと浮かんで見えるような夜空が続きます。
そして、一夜明けた6時のほおのき平駐車場は雲ひとつない快晴。日差しが燦々と降り注ぎ、気温は15℃と決して高くはないものの、吹く風に朝のすがすがしさはもう感じられないほど。そんな中、始発のシャトルバスに乗車しようとされる方々が続々と集まり、平湯温泉から乗車された方も含めて、40名の方が畳平へ出発します。
乗鞍スカイラインを進むシャトルバスの車窓から流れ込む空気もそれほど冷たさはなく、快晴の続く中、8時前に到着した畳平の気温は14℃。じーっとしていても寒さどころか、日差しがジリジリと突き刺さる感覚を覚えるほど。
畳平では少しばかり薄い雲が出てきましたが、それも9時の大雪渓では再び真っ青な空が広がります。大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)に到着した3台の春スキーバスから続々と下車したスキーヤー・ボーダーが、いつものように稜線に向けて歩き出します。空の様相は、先週の 6月20日(土) とよく似たようなビビッドなコントラストを見せていますが、今日は空気に冷たさはなく、時折吹く風に、大雪渓を登るスキーヤーからは「いい風だぁ〜」と、口から思わず出てしまうほど。汗がほとばしるほどではないものの、まとわりつくような暑さといったほうが良いかもしれません。
この強い日差しではあるものの、雪渓表面は緩むものの踏み抜くほどの状況ではなく、ツボ足で歩くにもシールで登るにも歩き易いコンディションです。
しかし、この青空も11時30分位から上空を薄い雲が覆うようになり、それ以降は強い日差しをやわらげてくれる天候にクールダウンさせてくれる感覚を感じるようになってきます。それでも、風には生暖かさ続き、雪渓で冷やされた空気と交じり合って吹き抜ける様子が肌で感じ取られるところが、夏の感じをうかがわせてくれます。
正午の肩の小屋の気温は14℃。肩の小屋は今日から今シーズンの営業を開始し、お昼時に訪れた登山客の方々がコーヒー・うどんなどを求める様子が見られ、のんびりとした時間を過ごされ、そんな光景からも夏山シーズンが到来したと感じさせてくれるものです。
午後はそれ以上の天候の悪化はなく、 時折薄日が差す天候が続きます。そして、山頂登山に向かった方々が稜線付近に残る雪渓を下山する様子に少しハラハラさせてくれるものの、そんな状況も楽しそうに過ごされていました。ただ、できればアイゼンなどを携行することをお勧めします。
その後も天候には変化はなく、、17時の畳平の気温は12℃。今日は終始高めの気温で、そろそろ稜線からの大滑降も終盤を迎えつつありますが、梅雨の時期としては申し分ない状況を楽しむことができたことは間違いない一日を終えることができました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.7 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/06/27 19:45更新)

【稜線付近の積雪状況(2009/06/27 15時現在)】
稜線付近を含め、大雪渓エリアはこの一週間の雪解けが激しい状況です。
蚕玉岳〜朝日岳稜線付近はかなり雪解けして、大雪渓に滑り降りることができません。隣の朝日岳直下からの滑り出しとなります。ただ、こちらも大雪渓に入る部分が狭くなりつつあります。
剣ヶ峰〜蚕玉岳からの滑走は、現在の所、問題ありません。ただ、県道までの滑走コースのうち、稜線から3分の1程滑走した付近で、岩の頭がコース上に出始めてきました。現状では滑走に支障はないものの、今後、この付近でコースが分断されてきます。

【鶴ヶ池雪渓での滑走は、明日、6月28日(日)までで、それ以降は滑走禁止となります。】
岐阜県側で唯一滑走可能な鶴ヶ池雪渓は、雪渓入口から滑走エリアに向かう箇所で雪解けが進みハイマツ帯が出始めています。このため、6月28日(日)夕方までは滑走可能ですが、その後は滑走禁止の措置がとられます。したがって、6月29日(月)以降は長野県側の大雪渓のみとなりますのでご注意ください。
  

| 速報バックナンバー | TOP |

■2009年6月21日(日)■      ( 今回取材分の 大会の特集 → 第4回乗鞍天空マラソン(2009/06/21)  )

 

@ 2009/06/21 07:45
今回も生憎の雨の中をスタート。エントリー数1275名
(第4回乗鞍天空マラソン − 観光センター前)
A 2009/06/21 08:35
単独トップで終始独走、タイムは1時間29分46秒
(第4回乗鞍天空マラソン − 三本滝ゲート上、8km付近)

B 2009/06/21 09:45
悪天候のため、折り返し地点は位ヶ原山荘に変更
(第4回乗鞍天空マラソン − 位ヶ原山荘)

C 2009/06/21 09:50
気温14℃。寒くはなくとも全身ずぶ濡れで走り続けます
(第4回乗鞍天空マラソン − 位ヶ原山荘)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は生憎の天候の中、県道乗鞍岳線の観光センター〜位ヶ原山荘間で第4回乗鞍天空マラソンが開催されました。
早朝6時の乗鞍高原の天候は昨晩から降り始めた雨が続きます。気温は18℃と雨の中でも全く寒さを感じない状況。まとまった雨脚が続く中、出場する選手の方々がスタート地点の観光センターに集まり始め、音を立てて降り続く雨に鳥居尾根すら確認することのできない低く垂れ込めた上空を、観光センターの軒先で怪訝そうに眺めています。
7時30分頃、上部エリアの天候悪化のため、折り返し地点が大雪渓駐車場から位ヶ原山荘に引き下げられるとの場内アナウンスがあります。これにより、コース長は30kmから23kmとなり、制限時間も6時間から5時間へと変更されました。この時点での位ヶ原山荘の天候は風雨が強く、気温は12℃で、さほどの寒さはないことがうかがえます。
7時45分になると観光センター前のスタート地点に選手が集まり、アルプホルンの演奏とともに主催者の挨拶や大会アドバイザーの千葉真子さんの元気一杯の挨拶に選手の方が盛り上がり、8時に一斉にスタートします。
レースは序盤の数キロ程度は集団を形成するものの、5km地点ではトップの選手が2番手・3番手の選手を大きく引き離してすでに独走体勢となります。そして、9時4分に位ヶ原山荘を折り返して三本滝ゲートのゴール地点へと下って行き、最終的にゴールまで独走を貫いて1時間29分46秒のレコードを記録します。また、2位は1時間33分28秒、3位は1時間33分37秒でした。
天候は相変わらずの状態で、沿道は所々で滝のように激しく雨水が流れ落ちます。それでもしっとりと濡れて美しさを増した萌黄色の新緑が、モヤに滲んで目に優しい緑の楽しさが沿道には広がっています。
トップの選手が通過して20分ほどが経過すると、折り返し地点に訪れる選手の方々も次第に増え始め、全身びしょ濡れで顔をしかめながら、折り返し地点に併設する給水所で飲料水を求める姿が目立つようになってきます。
道路を川のように雨水が流れる雨が続きますが、それも10時前には時折日差しが差し始めます。気温は14℃とあまり変わりません。そのため、辛そうにやってくる選手の様子を見ていても寒くて顔がこわばっている様子もなく、「それほど辛くはありませんよ」とおっしゃりながら、給水所で提供されるおにぎりやバナナをほおばる方もいるほどです。
この雨も11時を過ぎる頃になるとほとんど止み始め、上空に青空が見え隠れするようになってきます。折り返し地点に到達した選手の中には、位ヶ原山荘周辺の新緑と残雪のコンビネーションが広がる屋根板・富士見沢方面にカメラを向ける選手もいて、もう少し天候が早く回復してくれたらと思ってしまうほどでした。
そして、最終選手が11時過ぎに位ヶ原山荘を後する頃には、時折の小雨があるものの路面は次第に乾き始めます。
昨年に引き続き、今回も悪天候に見舞われてしまった乗鞍天空マラソンとなりました。年々出場人数が増えているようですが、来年こそは良い天候の下、大雪渓付近の雪景色を楽しみながらの大会としたいものですね。
なお、今回取材の大会の特集(第4回乗鞍天空マラソン(2009/06/21)は次週末掲載を予定しており、トップページのお知らせのコーナーにてご案内いたします。どうぞご覧ください。(2009/06/21 16:00更新)
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2009年6月20日(土)■      ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.6

 

@ 2009/06/20 09:00
秋を思わせるような青空と筋状の雲がたなびく
(春スキーバス − 大雪渓駐車場)
A 2009/06/20 10:30
ビビッドな青と白の世界の中で
(大雪渓)

B 2009/06/20 13:00
6月27日(土)営業開始に向けて準備が続きます
(肩の小屋)

C 2009/06/20 13:25
午後から雲が広がるものの梅雨とは思えない一日でした
(蚕玉岳〜朝日岳稜線付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は透明感溢れる青空と綺麗な筋状の雲がたなびき、梅雨のうっとうしさを全く感じさせない、まるで秋を思わせるようなさわやかな一日を送ることができました。
早朝6時の乗鞍高原は雲ひとつない快晴の空が広がる朝を迎えます。気温は13℃、力強い太陽にひんやりとした感覚はなく、時間とともに日差しの暑さを感じる状況です。空の青さはこの時期とは思えない透明感と深さを見せ、ノリクラの山並みがくっきりと映える中、春スキーバスに乗車しようとするスキーヤー・ボーダーの方々が準備を始めています。
日差しは時間とともにさらに強さを増し、始発の春スキーバスが観光センター前に到着する8時ごろになると、少し動くだけで汗ばんでくるほどの状況。それでも蒸している感覚はなく、さわやかな雰囲気が続きます。今日の春スキーバスは3台。三本滝ゲートを通過して冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線を進むと新緑の萌黄色が目を楽しませてくれ、位ヶ原山荘より上部の森林限界では、雪化粧の向こうに水墨画のように遠景の山々が折り重なるように輪郭を浮かばせる様子は完全に秋の雰囲気。そんな光景のもと、9時頃、大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)に到着します。そして、そこにはさらに深い青空が広がり、これから目指す大雪渓や山頂方面がくっきりと浮かび上がり、準備を整えたスキーヤー・ボーダーが次々に稜線目指して登り始めます。9時の大雪渓入口付近の気温は10℃。やや冷たさを伴った空気が流れるものの、強い日差しの中では風に吹かれている心地よさが先に立ちます。そのため、雪面は午前中は比較的固めの状態を推移しますが、時間とともにかなり緩み始めます。
そんな状況の中、大雪渓上端付近にある肩の小屋では、6月27日(土)からの営業開始に向けて準備が進められ、梅雨に入ったこの時期としては貴重な晴れ間に、客室から幾つもの布団を運び出しては天日に干す光景が続けられました。
正午の肩の小屋の気温は12℃。山頂に向かう登山の方が行き交い、肩の小屋の前では穏やかに流れる筋状の雲の動きを眺めながらお昼休みを楽しむ登山の方々の姿があり、時間の流れが普段よりもゆっくりと流れる感覚すら覚えます。
午後になって、雲の動きが早くなり、天候は13時過ぎる頃から日差しもなくなってほぼ全面が雲に覆われるようになってきます。そして、穂高の頂はほぼ雲に隠れるようになり、春スキーバスの下り便が大雪渓駐車場に到着した14時30分ごろには今にも泣き出しそうな空に覆われるものの、今日はそれ以上の天候の悪化はなく、一日を終えることができました。
午前中の青空のノリクラを体験してしまうと、絶対にもう一度やって来てみたいと誰もが思うことは間違いないという状況は、これから始まる本格的な梅雨の時期としては貴重な一日を送ることができたように感じます。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.6 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/06/20 19:10更新)
 
【明日、(6月21日(日))は、乗鞍天空マラソン開催のため、春スキーバスは全便運休です。】
明日、6月21日(日)は、乗鞍天空マラソンが観光センター〜大雪渓駐車場間で開催されます。そのため、大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)行きの春スキーバスは全便運休となります。大雪渓方面に向かう方は、岐阜県側の乗鞍スカイラインのシャトルバスをご利用ください。なお、そのほか、乗鞍高原周辺では通行止めや、駐車場の利用制限があります。詳しくは、おしらせ − 6月21日(日)開催の第4回乗鞍天空マラソンに伴う、春スキーバス運休、交通規制、駐車規制について(2009/06/16) をご覧下さい。
 

| 速報バックナンバー | TOP |

■2009年6月14日(日)■      ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.5

 

@ 2009/06/14 08:05
春スキーバスには長蛇の列が
(観光センター前バス停)
A 2009/06/14 09:25
濃霧の立ち込める稜線目指して!
(大雪渓入口)

B 2009/06/14 13:00
午後になって時折綺麗に晴れ上がります
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)

C 2009/06/14 14:30
突然の激しい霰(あられ)に下山のバスへ駆け込みます
(大雪渓駐車場 − 肩の小屋口バス停)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日の大雪渓〜稜線付近は、激しく流れる霧と雲の合間に青空が周期的に繰り返されて、少しばかり冷え込んだ空気に包まれたまずまずの天候の下で終わろうとした矢先に、突然、激しい霰(あられ)に見舞われて、不安定な天候の一日が締めくくられました。
6時の乗鞍高原は青空の中を雲が西から東へ足早に流れる朝を迎えています。気温は15℃、暑くも寒くもない状況です。しっかりとした朝日が差し込むものの上空はややモヤっとした感じで、西の空に浮かぶノリクラは高天ヶ原や剣ヶ峰の山肌は確認できるものの、頂だけが雲に頭を隠しています。観光センター前駐車場には30台ほどの車がお越しになり、春スキーバスに乗車しようと準備を始めるスキーヤー・ボーダーの方々は、そんなノリクラの峰々にかかる雲の動きを怪訝そうに眺めています。
春スキーバスが到着する8時ごろの気温は18℃。少し蒸し暑さを覚えるようになり、先ほどまでは周期的に見え隠れしていた山頂付近は完全に雲の中に姿を消してしまいます。そして、観光センターと車道をはさんだ向かいにあるバス停には長蛇の列ができ、バスの到着と同時に、係の方は汗だくになりながら、乗客の誘導やスキー・ボードの積み込みに走り回っていらっしゃいます。観光センターを出発した3台の春スキーバスは、先に三本滝バス停に直行したバスと合流し、三本滝ゲートからは4台が連なって、冬季閉鎖中の県道乗鞍岳線を113名の乗客を乗せて先を進みます。すっかり雪解けが完了した県道乗鞍岳線の沿線は若い緑が輝き始め、そんな車窓を眺めていると目の休まる思いがするものです。それでも標高を徐々に上げて、冷泉小屋付近の沿道には積雪が見られるようになり、さらに位ヶ原から先は、要所要所にあわられる高い雪の壁に、歓声が湧き上がり大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)に到着します。
春スキーバスが到着した9時ごろの大雪渓駐車場の気温は6℃。大雪渓の上部付近より山頂方面には足早に霧が流れて行き、薄着では少しばかり肌寒さを感じる状況。大雪渓駐車場は、春スキーバスで到着したスキーヤー・ボーダーの方が準備を始める姿で埋め尽くされ、準備が整った方から一斉に、濃霧で見えない稜線目指して出発して行きます。
昨日ほどではないものの、今日も冷え込んだ空気に包まれて、大雪渓から稜線にかけてのバーンコンディションはやや硬めで、ツボ足で登ったり滑走する分には申し分ない状態ですが、シールではやや滑り易い状況で、スキーアイゼンを装着して出発するスキーヤーの姿が目に留まりました。
足早に西から東に流れる雲や霧の動きは、少しばかりそのスピードがゆっくりとなり、山頂付近も周期的にその姿をあらわすようになってきました。
正午の朝日岳直下付近の気温は6℃。アウターを着て登っていても一向に汗ばんでくることはなく、冷たい空気に包まれていても風が弱く吹き抜ける程度で、過ごし易い状況が続きます。肩の小屋から稜線に向かう登山道に残る積雪は、途中まではツボ足で踏み抜いてしまうことがあるものの、朝日岳直下に差し掛かると、踏み跡がしっかりあるものの、下山ではかなり滑り易い状況となり、畳平から肩の小屋への専用道が除雪されて肩の小屋まで容易にお越しになった観光客の方が、アイゼン・ストックなどの装備を持たずに急斜面を下山する姿は、見ているほうがヒヤヒヤしてしまうほどでした。
午後も周期的に霧〜曇〜晴を繰り返す状況は変わりありませんが、晴れている時間が長くなってきて、稜線付近でゆっくりと休憩していても全く問題のない穏やかな時間が流れます。それでも霧や雲の動きは不安定な状況が続いていることを予測させるもので、14時を過ぎる頃になると雷鳴が轟き始めたと同時に、バラバラと霙(みぞれ)交じりの雨が降り始めます。
この霙は14時20分頃から激しい降り方となり、多くのスキーヤー・ボーダーの方々は、大雪渓駐車場に待機していた春スキーバス下り便に急いで駆け込みます。そして、激しく降り始めて10分もしないうちに道路は川のように雨水が流れ、路面は霙で白くなり始めるほどの強烈な降り方となります。そして、ゲリラ的な降り方も春スキーバスが発車した15時前には小降りとなり、山頂付近には青空がのぞくほどまで回復しました。
今日は穏やかな天候の下で締めくくられるかと思ったものの、最後の最後になって激しい霙に見舞われる状況は、まるで夏の夕立を思わせるような雰囲気で、そんな所からも季節が変化していることを感じさせてくれた一日となりました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.5 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/06/14 18:10更新)

| 速報バックナンバー | TOP |

■2009年6月13日(土)■      ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.5

 

@ 2009/06/13 07:40
濃霧・強風
(畳平)
A 2009/06/13 09:10
この天候でも春スキーバスはにぎわいます
(大雪渓駐車場 − 肩の小屋口バス停)

B 2009/06/13 10:10
時折、霧の合間があるものの、午前中はほぼ濃霧の中
(大雪渓 − 雪渓下部)

C 2009/06/13 15:30
午後から天候が回復傾向をしめします
(鶴ヶ池雪渓)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 山麓では視界の効いた天候でしたが、上部は午前中はほぼ完全に濃霧と強風に見舞われ、午後になってようやく回復するものの、それでもすっきりとしない生憎の一日となりました。
日付が今日に変わる頃のほおのき平駐車場は15℃。吸い込まれそうになるほどの真っ暗な闇夜が広がっていて、東からは弱い空気の流れが温感を全く感じさせない特徴の乏しい夜を迎えています。月も星も全くうかがえない曇った空には全く濃淡はなく、光というものが存在しない様子で、どこまでが空で、どこからが山の稜線なのか、それすらわからない状態が続きます。
そして、一夜明けた早朝6時のほうのき平駐車場は、今にも泣き出しそうな曇り空。気温は15℃で暑くも寒くもない気候です。そして、周辺の山は少し煙っていてノリクラ方面は完全に濃霧に包まれ、ラジオからは周期的にカリカリと雑音が混じり、天候が不安定であることを予測させる状況です。こんな天候のため、駐車場にお越しになった車は10台ほど。静かな中でも始発のシャトルバスに乗車しようとされる方々が準備を始めています。7時前に始発のシャトルバスは21名の方を乗せて畳平に出発しますが、その頃になると少し空が明るくなり、太陽の輪郭も現れはじめます。少しばかり天候の回復を感じさせたもののそれもここまで。どんよりとした天候が続く乗鞍スカイラインを進んで、猫の小屋跡地を越えて森林限界に差し掛かると完全に視界の奪われる濃霧の中にシャトルバスが突入します。すぐ目の前にあるはずの烏帽子岳どころか道路の標識すらわからないほどの状況です。
シャトルバスが到着した8時前の畳平は濃霧と西から激しく吹きぬける強風に見舞われ、3℃という気温以上に冷たさを感じる状況。バスターミナルのナトリウム灯も少し離れると確認できないほどの濃い霧です。そして、畳平から肩の小屋への専用道を進むと、風はさらに強くなり、時折見舞われる突風にザックに背負ったスキー板がひどく煽られ、まっすぐ歩いていても真横にバランスを崩すほどです。
9時の大雪渓駐車場付近の気温は4℃。肩の小屋への専用道で見舞われたほどの強風ではないものの、周囲のハイマツは大きく上下に煽られ、相変わらない濃霧に包まれています。視界は50メートルほどで、その濃霧の遠くから春スキーバスのエンジン音が唸りを上げて大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)にやってきます。この天候にもかかわらず今日の春スキーバスは4台。春スキーバスからは続々とスキーヤー・ボーダーの方が下車し、大雪渓駐車場は準備を始める方々で埋め尽くされます。そして、準備が整った方々から順番に稜線に向かって登り始めて行きますが、上部に向かうほど風が強くなり、今日は稜線まで向かわずに大雪渓を何本か繰り返し滑るスキーヤー・ボーダーの方々も多かったように見えます。この天候のため、大雪渓のバーンコンディションは締まった雪質で、縦溝や細かなピッチも比較的少なく、大雪渓だけを繰り返し滑ってもそれなりに楽しいターンを繰り返すことができます。
午前中は視界が100メートルにも満たない濃霧が続きます。そして、11時ごろに一時的に雨に見舞われ、時折、視界が開けるときもありますが、大きな天候の変化はありません。
正午の肩の小屋の気温は4℃。濃霧が少しずつ抜け始めて朝日岳の中腹付近まで見え隠れして、上空には激しく流れる雲間から青空が一瞬のぞくようになって来るものの冷たい強風に変わりはなく、朝日岳を西から東へ激しく雲が流れて行きます。
午後になっても、激しく雲が流れる状況は変わりはありませんが、視界が開けて青空が広がる時間が長くなってきます。そして、太陽の日差しが差し込むようになると、もう少し早く天候が回復してくれたならばと思ってしまう状況を迎えて、今日一日が終わりに近づいて行きました。
この濃霧のため、ほとんど取材にならない一日となりましたが、こんな日でも足元の小さな変化などを楽しみながら過ごせたらと思ったりするものです。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.5 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/06/13 19:00更新)

| 速報バックナンバー | TOP |

■2009年6月7日(日)■      ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.4

 

@ 2009/06/07 07:45
今日はヒルクライム日和
(乗鞍スカイライン − 平湯峠)
A 2009/06/07 10:10
綺麗な青空に浮かぶノリクラの峰々を眺めながら...
(乗鞍スカイライン − 桔梗ヶ原)

B 2009/06/07 14:30
湧き上がる雲に向かって果敢に攻める姿は真夏のノリクラ!
(鶴ヶ池雪渓)

C 2009/06/07 14:00
変幻自在に浮かぶ雲が季節を先取りした一日でした
(鶴ヶ池雪渓・魔王岳)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 綺麗な青空が広がり、午後からは変幻自在に浮かんでは消え、消えては浮かぶもくもくと雲が湧きあがる様子は、まるで夏を先取りしたかのような一日を送ることができました。
早朝6時のほおのき平駐車場の気温は11℃。ほぼ快晴の空が広がって、駐車場にお越しになった30台ほどの車からは、始発のシャトルバスに乗車しようと準備を始めるスキーヤー・ボーダーの方々の姿をあちこちで見かけることができます。少しばかりひんやりとした空気が流れるものの、朝から強く差し込む日差しにスポイルされ、朝のすがすがしさを通り越して肌をジリジリと焦がし始めるほどです。この快晴に誘われてか、始発のシャトルバスを待つ方の列がバスターミナルから先まで伸びるようになり、42名の方を乗せて畳平へ出発します。
始発のシャトルバスが出発した頃のほおのき平駐車場では汗ばんでくるほどの状態ですが、乗鞍スカイラインのゲートのある平湯峠までやってくるとひんやりとした空気に包まれ、時折、上空が白く煙るようになってきます。それでも雨の心配が一向に感じさせない天候の下、今日は乗鞍スカイラインのヒルクライムに向かう方の姿が平湯峠のゲートを通過して行きます。
ひんやりとした空気に包まれた平湯峠を出発すると同時にいきなり始まる急勾配のヒルクライムは、低めの気温で幾分助けられ、強い日差しに顔がジリジリとした感覚はあるものの、暑さでバテてしまうような辛い状況ではありません。平湯峠から3Km先の夫婦松駐車場付近までは、時折、霧で遠景の視界が妨げられるときがあるものの、それより上部は再び快晴に包まれます。今日はほとんど風がありませんが汗がほとばしるような状況でもなく、ヒルクライム日和といってもよい条件といえます。猫の小屋を過ぎて森林限界を超えた付近に達すると、ペダルを回していても空気に冷たさを感じるようになってきます。展望の開けた西の空には重厚な雲海が広がり、その遠方には白山の頂が恥ずかしそうに顔をのぞかせています。四ッ岳カーブを過ぎて大丹生岳を回ると桔梗ヶ原の台地にたどり着き、そこには全面青空のスクリーンに剣ヶ峰から蚕玉岳・朝日岳が奥に控え、手前には富士見岳・魔王岳・恵比寿岳が連なり、さらに桔梗ヶ原に山裾を延ばす大黒岳など、ノリクラの名だたる山々が聳える絶景を眺められ、ペダルを回す足が軽くなって行きます。
11時の畳平の気温は10℃。雲が西から東へ流れ始めるものの、相変わらず良い天候が続き、ひんやりとした空気のもとでじーっとしていても一向に寒さを感じない穏やかな気候が続きます。その後、岐阜県側のスキー滑走指定地である鶴ヶ池雪渓に出向きましたが、モーグラーの方々がコブのラインを作って果敢に攻める様子があり、もくもくと湧き上がっては消え、消えては湧きあがる雲が変幻自在にゆっくりと動いて行く様子は、まるで真夏のノリクラを感じさせ、これからがシーズン本番のモーグラーの方々の姿と相まって季節を先取りしたかのように思わせてくれました。
午後はそんなコントラストの強い青空と湧き上がる雲の周期的な変化が続き、そろそろ梅雨入りの声を聞いてもおかしくないこの時期とは思えない絶好な一日を終えることができました。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.4 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/06/07 19:30更新)

| 速報バックナンバー | TOP |

■2009年6月6日(土)■      ( 今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー Vol.4

 

@ 2009/06/06 08:25
山麓には綺麗な雲海が広がる
(肩の小屋・コロナ観測所分岐点)
A 2009/06/06 09:05
春スキーバス、大雪渓駐車場まで延長運行開始
(大雪渓駐車場 − 肩の小屋口バス停)

B 2009/06/06 12:15
雲と霧が舞い上がり、曇〜晴の微妙な天候
(朝日岳直下)

C 2009/06/06 13:00
まずまずの天候の中、何本も登り返して春スキーを楽しむ
(蚕玉岳〜朝日岳稜線)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 快晴の朝を迎えましたが、時間とともに山麓から雲が絶えず湧きあがるようになり、雲間に時折青空がのぞく微妙な天候の下、穏やかに春スキーを楽しむことのできた一日となりました。
日付が今日に変わる頃のほおのき平の気温は12℃。雨はやんでほおのき平駐車場のアスファルトは乾き始めています。それでも上空は低く垂れ込めた雲が山麓の山肌まですっぽりと覆うどんよりとした夜空が広がっています。そんな厚い雲も所々に明るさがあって、東の空の雲がぼんやりと明るくひかり、山の輪郭が不気味に浮かび上がっています。そこに生暖かい風が吹きぬけると、天候の回復を期待できない雰囲気を感じさせます。
そして、一夜明けたほおのき平駐車場は、6時の時報を待っていたかのように綺麗な青空に包まれるようになります。気温は12℃。強い日差しにやや暑さすら感じるほど。駐車場にはシャトルバスに乗車しようとお越しになった方々の車が10台ほどで、まぶしい日差しの差し込む中、15名ほどの方が始発のシャトルバスに乗車して畳平に向かいます。シャトルバスが進む乗鞍スカイラインはほぼ快晴に包まれ、畳平に到着した8時前の気温は6℃。ひんやりとした感覚は全くなく、太陽の日差しの強さを十分感じる状態です。ただ、この快晴はここまでで、8時を回った頃から青空に雲が浮かぶようになってきます。
畳平から肩の小屋への専用道を進み、大雪渓・位ヶ原方面が一望できるコロナ観測所との分岐点に差し掛かると、山麓の乗鞍高原方面はすっぽりと雲海に包まれている光景が広がります。ゆっくりと形を変える雲海を眼下に望みながら山頂方面から広がる大パノラマを目の前にすれば、じーっといつまでも眺めていたいという心境にさせられてしまいます。
昨日まで位ヶ原山荘止まりの運行だった乗鞍高原の春スキーバスは、今朝の試運転の結果から、本日より大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)まで延長運行されることが決まり、始発便の3台の春スキーバスが大雪渓駐車場に9時前にやってきました。続々と多くのスキーヤー・ボーダーの方がバスを降りると、そこには真正面に大雪渓・剣ヶ峰が広がり、出発の準備もそこそこにして、思わずカメラを取り出す姿があちこちで見られます。
9時の大雪渓入口付近の気温は12℃。先ほどまでの青空がなくなり、山麓から湧き上がる雲に包まれるようになってきます。それでも周期的に青空が広がる状況も続き、春スキーバスでお越しになった方々は、そんな天候の下、稜線向けて一直線に登って行きます。雲が湧きあがるようになると同時に、日差しがなくなっても蒸し暑さを感じる状態が続き、時折吹く風に癒される思いをするものです。そのため、雪面はかなり緩んで、ツボ足では大雪渓の中間付近まではかなりグサグサの状況です。
お昼に近くなると、雲に覆われている時間が長くなります。上空の雲の動きに一定の方向性がなく、自由気ままにそれぞれが動いているかのように思うほど、青空も頭上のごく一部だけで、それでも青空がのぞいていれば気分的に朗らかになることは間違いありません。
正午の稜線下の気温は10℃。西から少し風を感じるようになり、涼しさを覚えるようになってきますが天候の推移は変わりません。そんな稜線には何度も登り返して大雪渓に滑り込むスキーヤーの姿もあって、穏やかな天候のノリクラを十二分に楽しむ様子を見かけることができました。
今日の雪質はかなり緩んで急斜面でも重めの雪に少しもたつく状態ですが、スキーを引っ張りながら落ちて行けばそれなりに楽しい滑ることができました。
午後は比較的霧に包まれ視界が奪われる時間が長くなってきたものの、それも周期的に視界が戻り、天候の悪化は感じさせることなく、今日一日を終えることができました。梅雨入りが間近になっています。少しの晴れ間も十二分に楽しむようにしたいものですね。
なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダーVol.4 は今週末掲載を予定しておりますのでどうぞご覧ください。(2009/06/06 19:00更新)

| 速報バックナンバー | TOP |


| Index | Top-Page |

Copyright (C)  乗鞍香辛料監視委員会