【速報バックナンバー 2010年12月分】

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◎ 12月

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■2010年12月31日(金)■

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2010/12/31 07:20
今年最後の日の出
(位ヶ原山荘前)
A 2010/12/31 07:25
マイナス18℃ − 快晴の朝に山頂には雪煙が湧き上がる
(位ヶ原山荘前)

B 2010/12/31 11:10
雪崩 − 長さ30メートル × 幅40メートル
(屋根板)

C 2010/12/31 12:00
天候はお昼近くから悪化傾向に − ディープなパウダーゾーン
(屋根板)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月末で2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了いたしましたが、12月より2011シーズンの速報を開始します。ノリクラ雪渓カレンダーはしばらくお休みです。

通常、週末の様子をお届けしておりますが、今回は年末年始を迎えることもあり、その様子を年明けの1月1日(土)までお伝えいたします。
早朝7時を迎えると、位ヶ原山荘周辺は綺麗な朝日が雲ひとつない真っ青な快晴の空に昇りはじめます。気温はマイナス18℃、夜明け前の5時ごろから風が強くなり、山荘周辺は絶えず冷たい風が吹きぬけています。この風のため、風紋が幾何学的な模様を所々に描いています。そして、くっきりと聳え立つ剣ヶ峰方面に目を移すと、激しく雪煙が立ち上り、山頂付近は強風にさらされていることがわかります。

昨晩からの降雪は30〜50センチ程度ですが、この数日降り積もった新雪はツボ足で太ももまで踏み抜いてしまうほど。雪質は軽いものの、風の影響を少し感じさせるものです。

予想に反してよい天気に恵まれましたが、この状態も9時を回る頃になると、上空が徐々に白み始め、太陽の輪郭が徐々に徐々に滲んで行きます。それでも雪面にははっきりとした影を作り、足早に流れる雲に連動して、まぶしいほどの日差しを時折見せながら、周期的な天候の変化を続けて行きます。

この降雪のため、昨日のトレースは全くなく、屋根板もシールで甲程度まで沈み込み、明らかに昨日よりも積雪が増えていることを実感します。また、箇所によってはシールで膝まで沈みこむところもあって、ラッセル状態になるものの、軽い雪質に助けられて、登行にはさほどの苦労は感じさせません。

屋根板周辺も一気に積雪が増えたこともあって、小規模ではありますが雪崩が発生しております。昨日は確認できなかったため、昨晩から今朝にかけて発生したものと考えられます。雪崩発生箇所は過去にも発生しており、今後も再発に注意が必要な箇所と言えます。

正午の屋根板の気温はマイナス14℃。周期的に青空と曇り空を交互に繰り返します。雲の動きは絶えず早く、視界はひどいときでも100メートル以上は確保されている状態。お昼過ぎからは風がさらに強くなって、午後には地吹雪に近い時も見られるようになります。

屋根板の雪質は風の影響が少しあって、昨日よりもやや落ち着いた雪質になっています。それでもスキーのトップを沈み込ませないように注意を払いながらターンを繰り返して行けば、かなりディープなパウダースキーを楽しむことができます。

今日は極寒の中でも青空が太陽があって、昨日ほどの耐え難いつらさはありませんでしたが、それでもまだ荒れた天候が続く気圧配置が見られますので、今後も天候状況や雪崩などには注意が必要となります。

今年の速報は今日で最後です。一年間、ご愛読くださりありがとうございました。
ノリクラ雪渓カレンダー再開までは、速報にて冬の様子を少しでもお伝えできればと考えています。(2010/12/31 16:30更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2010ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2010年10月26日掲載の Vol.24<最終版> 及び 今週末掲載予定の Vol.25<番外編> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2010年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2010年12月から2011年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2011年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2011年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2011年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年12月30日(木)■

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2010/12/30 09:25
小雪の中を出発!
(ツアーコース入口)
A 2010/12/30 09:55
この数日で積雪量がかなり増える
(ツアーコース入口急斜面)

B 2010/12/30 11:15
羽毛のような綺麗な降雪が激しくなる
(ツアーコース − 3番標識付近)

C 2010/12/30 13:00
1メートル近い新雪 − ディープなパウダーゾーンに
(ツアーコース位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月末で2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了いたしましたが、12月より2011シーズンの速報を開始します。ノリクラ雪渓カレンダーはしばらくお休みです。

通常、週末の様子をお届けしておりますが、今回は年末年始を迎えることもあり、その様子を年明けの1月1日(土)までお伝えいたします。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、小雪の舞う天候。気温はマイナス4℃で寒さはありません。上空は若干曇っているようで、星が数個見える程度の状況です。これから天候が悪化するとの天気予報が出ていますが、そんな様子をあまり感じさせない夜が続きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原の気温はマイナス6℃。どんよりとした曇り空が広がり、スキー場の鳥居尾根コースより上部は完全に雲に飲み込まれています。絶えず小雪が舞いますが、ほとんど風もなく、穏やかな朝を迎えます。
仕事納めを迎えた方々が徐々に増えてきて、今日の乗鞍高原温泉スキー場の第3駐車場は8時の時点で50台ほどの車がお越しになり、いつもよりもにぎやか雰囲気が見られます。そして、駐車場で準備を始めるスキーヤー・ボーダーの方々の中には、大きなザックを背負って出発する様子が見られます。

どんよりとした厚い雲に覆われ、今日は全く太陽の輪郭は見られません。雪の降り方が徐々に強くなってくるものの、天候の急激な悪化を感じさせるものではありません。
そのため、ゲレンデ最上部のツアーコース入口には9時を過ぎた段階で、すでに数名の方がツアーコースを登って行く姿や準備をされる様子があり、年末年始のお休みを利用してツアーコースに訪れる方がいつもの週末よりもたくさん見られました。

ツアーコースの積雪は前回の週末よりも明らかに多く、入口付近でストックが50センチほど突き刺さる新雪があり、シールでも脛程度まで沈み込みます。そして、その先の入口急斜面ではストックで70センチほど、シールで膝下まで沈み込むほどの状況で、ブッシュもかなり目立たなくなってきました。

10時の入口急斜面上の気温はマイナス8℃。風はなく、絶えず小雪が軽く舞い降りて行きます。その様子は空気をたくさん含んだ羽毛が舞い降りるような状況。これ以上の雪質はないといってもよいでしょう。
そして、11時を回る頃になると、羽毛のような新雪の降り方が激しくなり、多くの方が登っていくトレース跡にも軽い新雪がうっすらと表面を覆うようになってきます。

正午の位ヶ原急斜面の気温はマイナス10℃。位ヶ原急斜面は前回の週末よりもさらに積雪は増え、ストックが首まで埋まるほどの状況で、シールでも膝まで軽く沈み込むほどの状況。そのため、単に登って行くというよりもラッセルしているといったほうが正解と言えますが、この軽い雪のためさほどの苦労はありません。
ただ、一気に降雪があったため、位ヶ原急斜面の一部では小規模な雪崩の跡が見られました。

ツアーコースの先の位ヶ原もかなりのかなりの新雪が見られ、11号カーブから7号カーブでもラッセルが必要なほど。さらにそれより上部でも絶えずシールで甲程度まで沈み込み、いつもなら硬いバーンが広がっている位ヶ原でも、まとまった新雪に包まれている様子がありました。
14時の位ヶ原の気温はマイナス12℃。時折、強い風が吹きますが、それでも天候の悪化はさほど感じさせず、視界も100〜200メートルほどあり、有視界で行動できる状況でした。

そして、屋根板もかなりの新雪に見舞われていますが、あまりにもディープ過ぎてターンできる状況ではなく、急斜面でもテールに加重をかけてサーフィンのごとく滑って行かなければとまってしまうほどでした。

ツアーコースの積雪は前回の週末よりもさらに多くなり、3番標識付近では先週よりも30センチほど増えて、昨年よりも30センチほど多い状況。そして、5番標識付近では先週よりも40センチ増えて、昨年よりも50センチほど多い状況、位ヶ原急斜面に関しては、昨年とほぼ同じ状況です。

明日から大荒れの天候が予測されています。今後、現地入りされる方は最新の天気予報を確認し、無理のない行動をされることをお勧めします。(2010/12/30 17:30更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2010ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2010年10月26日掲載の Vol.24<最終版> 及び 今週末掲載予定の Vol.25<番外編> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2010年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2010年12月から2011年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2011年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2011年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2011年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年12月26日(日)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →  ノリクラ雪渓カレンダー番外版 <真冬のノリクラサミット>  )

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2010/12/26 10:15
昨日に引き続き、吹雪の中を出発!
(位ヶ原山荘 − 1月10日まで年末年始営業中)
A 2010/12/26 11:55
全面柔らかな新雪 − シールで甲程度の沈み込み
(屋根板)

B 2010/12/26 12:20
マイナス14℃の極寒 − 雪質は最高!
(屋根板)

C 2010/12/26 12:40
終日吹雪が続きます
(屋根板)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月末で2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了いたしましたが、12月より2011シーズンの速報を開始します。ノリクラ雪渓カレンダーはしばらくお休みです。

昨日同様に厳しい寒波に見舞われ、終日にわたって雪の降り続く一日となりました。
早朝7時の位ヶ原山荘の気温はマイナス15℃。昨晩は吹雪が断続的に続きましたが風は収まり、小雪の降り続く朝を迎えます。どんよりとした天候に、山荘のすぐ目の前にある屋根板すら見えない状況。積雪は昨晩からはさほど増えていない様子で、ただ、吹雪で昨日のトレースだけは完全になくなっている状況です。

位ヶ原山荘は、12月22日(水)より来年1月10日(月)まで年末年始の営業が行われ、昨晩は冬のノリクラの常連の方々を中心に位ヶ原山荘に集合し、ノリクラについて語らう様子がありました。もちろん、全員がスキーヤー・ボーダーですから、この猛吹雪もまたとないチャンスで、10時を過ぎてもマイナス10℃という状況でも一斉に屋根板を目指して出発します。(昨晩の位ヶ原山荘の様子やツアーコースの状況などについては、ノリクラ雪渓カレンダー番外版<名称未定> にて近日掲載予定です。掲載日はお知らせのコーナーにて後日お伝えします。)

時間が経過しても天候の変化は全くなく、どんよりとした鉛色の空としんしんと降雪が続きます。位ヶ原山荘の先にある屋根板はかなりブッシュが隠れていて、登行ことはもちろん、滑走においても真冬に近い状況になってきています。そして、シールで甲程度の沈み込みを見せる新雪には昨晩の吹雪で若干締まってきている感覚があるものの、全く底打ち感のないコンディションで、申し分のないパウダーを味わうことができ、訪れたボーダーの方々も何度も登り返して浮遊感を楽しみ、時折、ホワイトアウトに近いほどの吹雪に見舞われる状況ではあるものの、そんなことを忘れて滑り続ける様子が見られました。

正午の屋根板の気温はマイナス14℃。屋根板上部では周期的に吹雪に見舞われ、それより上部に向かおうという気にさせない天候が続きます。その後も周期的な吹雪が続き、完全に真冬の寒波にすっぽりと覆われた一日となりました。

なお、前述のとおり、ノリクラ雪渓カレンダー番外版は近日掲載予定ですが、掲載日についてはお知らせのコーナーにてご案内いたします。冬のツアーコースの状況、位ヶ原山荘の夜の様子などを掲載する予定ですので、ウインターシーズンの様子をご覧いただけると思います。ぜひ、ご参考にしてください。(2010/12/26 17:45更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2010ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2010年10月26日掲載の Vol.24<最終版> 及び 今週末掲載予定の Vol.25<番外編> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2010年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2010年12月から2011年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2011年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2011年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2011年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年12月25日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →  ノリクラ雪渓カレンダー番外版 <真冬のノリクラサミット>

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2010/12/25 09:35
吹雪の中を出発!
(ツアーコース入口)
A 2010/12/25 10:10
先週よりもブッシュが少なくなる
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2010/12/25 10:15
積雪は50センチ以上 − 柔らかな足裏感覚
(ツアーコース − 入口急斜面)

C 2010/12/25 12:25
時間とともに吹雪がひどくなる
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月末で2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了いたしましたが、12月より2011シーズンの速報を開始します。ノリクラ雪渓カレンダーはしばらくお休みです。

クリスマス寒波が到来し、今日は本格的な深雪に見舞われてようやく冬のツアーコースの状況となった吹雪の一日でした。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は細かな粉雪がゆっくりと舞い降りる夜が続いています。気温はマイナス4℃。路面の積雪は1〜2センチ程度で差ほどではありませんが、しんしんと連続して降り続き、寒波が徐々に近づいてきていることを十分感じさせる雰囲気が続いています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は昨晩からの降雪が続き、除雪ドーザーのエンジン音が鳴り響く朝を迎えます。気温はマイナス8℃、真横に流れる吹雪が続き、時折、窓を開けることすらできなくなるほどのホワイトアウト状態が見られます。それでも、雲間に青空がのぞき、太陽の輪郭が見え隠れする状況もあって、天候の悪化をそれほど感じさせるほどではありません。

23日(木)より、乗鞍高原温泉スキー場が全面オープンしたため、今日はリフトを利用してツアーコース入口まで向かいます。8時のスキー場の第3駐車場には20〜30台ほどのスキーヤー・ボーダーの方々の車がやってきて、その中には大きなザックをもってツアーコースに向かう方々の姿があります。
天候は全く変化はなく、スキー場最上部のかもしかゲレンデも30センチほどの積雪があって、パウダーを楽しむ方々の様子があります。そのため、かもしかゲレンデの先のツアーコース入口付近もツボ足で膝まで埋まるほどの積雪が見られます。

9時のツアーコース入口の気温はマイナス12℃。時折吹雪の天候が続きます。ツアーコース入口急斜面の積雪はストックで突き刺して50センチ以上の積雪。先週のように突き刺して底打ちするようなことは全くありません。そのため、急斜面を上りきるところは状況によってアイスバーンが見られますが、今日は全くそんな状況は見られません。
入口急斜面は先週と比べてブッシュが少なくなってきましたが、それでもまだまだ積雪が少ない状況です。

入口急斜面の先のツアーコースは、先週の段階ではかなりブッシュが多い状況でしたが、それもかなり目立たくなり、まっすく登行くことができるほど。もちろん、地形の凹凸もほぼなくなり、真冬のツアーコースのコンディションといってもよい状況になって来ました。

ツアーコースは全体的にストックで突き刺して50センチの積雪があり、シールで登って甲程度の沈み込みを感じる状況が続きます。そして、時間の経過とともに雪の降り方が激しくなり、ウエアも真っ白になるほどで、さらに吹雪で視界がさえぎられるようになってきます。

正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス14℃。先週の位ヶ原急斜面はブッシュだらけでとても登ることができる状況ではありませんでしたが、積雪量がかなり多くなって、オープンバーンが増えてきました。ストックで突き刺した時も50センチ以上は確実に突き刺さり、これからの寒波もかなり期待したいところです。

ツアーコースの積雪はこの一週間の降雪でかなり改善され、3番標識付近では先週よりも1メートルほど増えて、昨年よりも30センチほど多い状況。そして、5番標識付近では先週よりも50センチ増えて、昨年よりも20センチほど多い状況です。

今日はツアーコースの先の上部エリアはこの悪天候で視界不良で向かうことができない状況ですが、ツアーコースだけでもパウダーを十分楽しむことができるようになり、ようやく本格的なウインターシーズンが到来したコンディションとなってきました。今後は雪崩などを十分に気をつけなければならないことを念頭に置きながら、このシーズンを楽しみたいものですね。(2010/12/25 16:30更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2010ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2010年10月26日掲載の Vol.24<最終版> 及び 今週末掲載予定の Vol.25<番外編> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2010年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2010年12月から2011年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2011年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2011年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2011年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年12月18日(土)■

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2010/12/18 08:40
夜半から軽い雪が降り続く
(休暇村ゲレンデ)
A 2010/12/18 10:10
夜半からの新雪は30センチほど
(かもしかゲレンデ)

B 2010/12/18 11:55
ツアーコースは雪不足
(ツアーコース − 入口急斜面)

C 2010/12/18 14:05
ブッシュが多く位ヶ原へ向かうのは困難
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月末で2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了いたしましたが、12月より2011シーズンの速報を開始します。ノリクラ雪渓カレンダーはしばらくお休みです。

ほぼ終日にわたって綺麗な軽い雪の降り続いた天候で、軽い足裏感覚が終日感じることのできた一日でした。
日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、明るい月に照らされた真っ白に輝く雄大なノリクラの稜線がそびえる夜を迎えています。気温はマイナス4℃。ほとんど風はなく、真昼のように輝くノリクラをずーっと眺めていてもあまり寒さを感じません。夜空に広大な白肌が存在感を際立たせる様子を見ると、いよいよ本格的なウインターシーズンの到来を感じさせてくれます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は夜半から降り始めた雪が続き、雪の粒が真横に流れる朝を迎えます。7時の気温は4℃。積もるほどの降り方ではなく、路面の積雪は1〜2センチほど。時間とともに降り方が少しずつ強くなって行きます。
乗鞍高原温泉スキー場は先週土曜日に一部のゲレンデがオープンしましたが、この一週間の降雪が思ったほど出なかったこともあって、パラダイスゲレンデより上部のエリアの営業はまだ開始されていません。また、休暇村ゲレンデも営業が見合わされ、今日も休暇村ゲレンデから上部エリアへアクセスすることとなります。

9時の休暇村ゲレンデの気温はマイナス3℃。少しばかり明るくなってきて、鉛色の空に太陽の輪郭がぼんやりと滲み始めます。ただ、その太陽の輪郭の前を激しく雪が横に流れて行き、降り方は収まる傾向を見せません。休暇村ゲレンデはすでに数名の方々が出発されていて、ゲレンデにはシールで登ったトレースがしっかりとできています。
休暇村ゲレンデの積雪は10センチ程度。さほどの積雪ではありませんが、その先のかもしかゲレンデに達すると30センチほどの新雪が見られます。

昨晩からの降雪はかなり軽いもので、ウエアーに降り積もる雪をよく見ると、再結晶したつぶれたものは全くなく、典型的な雪印の綺麗な結晶ばかりが舞い降りてくる状況。そのため、シールで甲程度の積雪が見られますが、全く重量感を感じさせません。ただ、一度、降雨に見舞われているため、先週とは異なり、ストックを突き刺すと下地に硬い部分を感じるところが少し残念です。

かもしかゲレンデの先のツアーコース入口は、昨晩の積雪があっても、ほとんど先週と変わらない状況。入口の先の急斜面ではブッシュがひどく、登りは問題なく進むことができても下りはやや苦労する状況。さらに急斜面を上りきるところは、このシーズンとしては珍しく、滑りやすいコンディションで、前述のとおり、降雨に見舞われ、アイスバーンとなってしまっている点が残念です。
急斜面を上りきった先のツアーコースもブッシュが多く、この状況は3番標識付近まで続きます。積雪が少ないと ブッシュが行く手をさえぎるばかりでなく、地形の凹凸が残っていて、まっすぐ登って行けない点も若干苦労させられます。

正午の3番標識付近の気温はマイナス6℃。雪の降り方は全く変わりありませんが、降り積もるといった感じではありません。それでも5番標識付近からは新雪の量も増加して、シールで脛程度までの沈み込みを感じます。しかし、ここでもストックで突き刺して底打ち感があり、6番標識付近のウエーブはまだまだ深い状況です。

そして、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面は全面ブッシュに覆われ、とてもこの先を進もうと思うような状況ではなく、昨年よりも少なくとも1〜2週間ほど遅い状況です。
また、ツアーコースの積雪は3番標識付近、5番標識付近ともに昨年よりも50センチほど少ない状況です。

ツアーコースは登る点においては問題ない状況になってきているものの、スキー・ボードで滑り降りることは困難な状況です。まとまった降雪がほしいところです。(2010/12/18 17:35更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2010ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2010年10月26日掲載の Vol.24<最終版> 及び 今週末掲載予定の Vol.25<番外編> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2010年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2010年12月から2011年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2011年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2011年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2011年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年12月12日(日)■

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2010/12/12 09:00
休暇村ゲレンデを出発!
(休暇村ゲレンデ)
A 2010/12/12 10:00
快晴無風が続く
(休暇村ゲレンデ)

B 2010/12/12 11:20
パウダーを攻める!
(かもしかゲレンデ)

C 2010/12/12 11:05
かもしかゲレンデだけで十分楽しい一日でした
(かもしかゲレンデ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月末で2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了いたしましたが、12月より2011シーズンの速報を開始します。ノリクラ雪渓カレンダーはしばらくお休みです。

昨日とは打って変わって、今日は終日にわたって快晴無風の穏やかで暖かな一日を楽しく過ごすことができました。
8時の乗鞍高原はしっかりとした朝日が昇り、空の青さもはっきりとした朝を迎えます。気温はマイナス2℃。強い日差しのため、寒さは全く感じない状況。そんな青空に真っ白に輝くノリクラの峰々が訪れる人々を出迎えてくれます。

昨日は上部エリアに向かう方がほとんどいなかった休暇村ゲレンデも、今日は駐車場のあちこちで出発の準備をされる様子が見られ、9時ごろには続々とゲレンデを登ってゆく様子が絶え間なく見えられるほどです。気温は2℃。少し歩き出すと暑さを覚える状況に、出発の準備を整えるものの、アウターをザックに押し込んでグローブを薄手のものににはめかえるなど、装備を変更する様子も見られるほどです。

強い日差しが朝から差し込むと、時間の経過とともに雲が湧き始めるのが山の天候ですが、今日はそんな様子は全く見られず、快晴無風の状態が続きます。そして、休暇村ゲレンデから見る山頂方面も雪煙は全く見られず、上部エリアも安定した天候であることがわかります。
休暇村ゲレンデの昨晩の降雪は数センチほど。完全にブッシュはなくなり、シールで登ることはもちろんのこと、滑走の際も安心して滑り降りることができるほどの状況です。

昨日もお伝えしたように休暇村ゲレンデは圧雪の処置が施されていていますが、その先のかもしかゲレンデは完全に未圧雪で、昨晩の降雪も加えると、30〜50センチ程度の新雪が降り積もっています。さらに上部エリアのツアーコース方面に向かう方もいらっしゃれば、かもしかゲレンデだけを何度も滑走される方もいらっしゃる状況です。

かもしかゲレンデは昨日よりもさらに落ち着いた雪質となっていますが、気温はマイナス2℃〜マイナス4℃程度で、雪面は強い日差しで緩む様子はなく、午後になってもパックされる感覚が比較的少ない状況が続き、終日にわたってかもしかゲレンデのパウダーを楽しむことができました。雪質としてはやや落ち着いた状況で、所々でスキー板をとられる感覚がありますが、コントロールしやすいコンディションでした。

本日は上部エリアに向かいませんでしたが、ツアーコースから降りてきた方の話では、ブッシュが多く滑走するには雪不足であり、昨日もお伝えしたようにツアーコースでの滑走は、あと1〜2回程度のまとまった降雪を待ったほうがよさそうです。

小春日和の陽気の中、終日にわたってかもしかゲレンデのパウダーを楽しむ事ができ、あえて上部エリアに向かわず、シーズン序盤のノリクラはこんな過ごし方もよいのではと改めて感じた一日でした。(2010/12/12 15:25更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2010ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2010年10月26日掲載の Vol.24<最終版> 及び 今週末掲載予定の Vol.25<番外編> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2010年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2010年12月から2011年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2011年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2011年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2011年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年12月11日(土)■

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2010/12/11 10:20
スキー場開き − 豚汁サービス
(第3チケットセンター前)
A 2010/12/11 10:40
滑走できるのはパラダイスコースのみ
(パラダイスコース)

B 2010/12/11 12:45
30〜50センチの新雪 − 午後は鉛色の空に降雪が続く
(かもしかゲレンデ)

C 2010/12/11 13:50
積雪は増えるものの、滑走できる状態ではありません
(ツアーコース入口)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月末で2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了いたしましたが、12月より2011シーズンの速報を開始します。ノリクラ雪渓カレンダーはしばらくお休みです。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、満天の星空が広がる夜を迎えています。気温はマイナス3℃。北から弱い風が絶えず吹き抜けますが、その風にはさほどの寒さを感じることなく、一つ一つが細かく瞬く星をゆっくりと眺めることができる状態です。そして、スキー場では降雪機のライトがはっきりと見られ、明日のスキー場開きの準備が夜通し行われています。

一夜明けた乗鞍高原は曇り空の朝を迎えますが、それも7時を回る頃からやや風が吹き始めて雲間に青空がのぞくようになます。7時の気温は0℃。さほどの寒さはなく、次第にしっかりとした朝日が差し込み始めます。乗鞍高原温泉スキー場は今日から2010−2011シーズンの営業が始まり、第3駐車場にはすでに20台ほどの車がお越しになり、スキー板を肩に担いでチケットセンターに向かう姿が見られます。

今日のスキー場開きに伴い、チケットセンター前ではスキー場開きの神事と豚汁のサービスが振舞われます。ただこれらの行事が執り行われる10時前から雲は足場に西から東へ流れるようなり、早朝の青空からどんよりとした様相を呈するようになって、神事が始まる10時30分ごろには降雪に見舞われ、参列する来賓の方々もかなり寒そうな様子を見せていました。

午後から上部エリアに向けて休暇村ゲレンデを出発します。正午の休暇村ゲレンデの気温は0℃。午前中よりもさらに雪の降り方はしっかりしてきて、雪の粒もやや大きなものになってきます。休暇村ゲレンデの営業は18日(土)からですが、ゲレンデコンディションとしてはそのまま営業できるほどの状態です。バーンは全面圧雪されていて、その上にうっすらと新雪が乗っていて、スノーシューでは全く沈み込みがなく、かなり歩きやすい状態です。

ただ、休暇村ゲレンデの先のかもしかゲレンデは、圧雪などの処理が施されていないため、この一週間で降り積もった新雪が30〜50センチほどあって、スノーシューでは脛程度まで沈み込みがあり、歩くのに苦労させられる状況。そのため、このパウダーゾーンにはいくつものシュプールが残っていて、午後も続く降雪でそのシュプールも徐々に消えて行く様子が見られるほどでした。

かもしかゲレンデは先週よりも明らかに積雪量が増えている様子が見られましたが、その先のツアーコース入口付近は、入口間近のクマザサが見えている箇所が少なくなるものの、その先の急斜面はまだブッシュが多く、滑走するにはまだ降雪量が不足している状況が見られます。

15時のツアーコース入口付近の気温はマイナス2℃。雪は降ったりやんだりを繰り返しますが、鉛色の空がかなり暗くなってきて、速報を書く現在の乗鞍高原は若干吹雪に近い状況を見せています。
おそらく、明日のかもしかゲレンデにパウダー狙いに出かける方もいらっしゃるかと思います。雪質としては降雪から時間が経過しているため、若干落ち着いた状況でありますが、それなりに楽しいパウダーを味わえるのではないかと思います。ツアーコースはまだまだですが、この時期は営業前のかもしかゲレンデで十分かもしれませんね。(2010/12/11 18:15更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2010ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2010年10月26日掲載の Vol.24<最終版> 及び 今週末掲載予定の Vol.25<番外編> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2010年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2010年12月から2011年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2011年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2011年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2011年5月中旬頃を予定しております。

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■2010年12月4日(土)■

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2010/12/04 08:45
早朝の地吹雪から青空へ
(観光センター前)
A 2010/12/04 10:40
山頂付近は激しい雪煙
(休暇村ゲレンデ)

B 2010/12/04 12:45
昨晩の新雪は30〜50センチ − 楽しいパウダー!
(かもしかゲレンデ)

C 2010/12/04 13:50
クマザサが隠れ、何とか歩ける程度に...
(ツアーコース入口)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月末で2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了いたしましたが、本日より2011シーズンの速報を開始します。ノリクラ雪渓カレンダーはしばらくお休みです。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、吹雪に近いくらいの雪の降りかたを見せ、路面はすでに数センチの積雪となっています。気温は0℃。時折、強く降りつける時もあって、いよいよ本格的な冬の到来を感じさせる状況となっています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は昨晩の降雪が収まって曇り空を見せていましたが、それも7時ごろから激しい地吹雪の状態となります。気温はマイナス2℃とさほどの寒さはありません。ただ、この地吹雪で外に出ることもままらないい状態です。この地吹雪も9時近くになってようやく収まりを見せはじめ、青空が広がり、しっかりとした朝日が差し込むようになってきます。

県道乗鞍岳線は休暇村より上部は冬季閉鎖となっていて、先週と同様、休暇村ゲレンデより歩いて上部エリアを目指します。10時の休暇村ゲレンデの気温はマイナス2℃。朝から気温は変わりませんが、しっかりとした日差しに歩き始めれば寒さは全く感じない状態です。そして、昨晩の降雪で休暇村ゲレンデも所々にブッシュが見えていますが、綺麗な雪化粧が施され、先ほどまで雲に包まれていた高天ヶ原や剣ヶ峰がゲレンデの先にくっきりと浮かぶようになってきました。山麓の風は徐々に収まりを見せていますが、高天ヶ原・剣ヶ峰の山肌からは北から南へ激しく雪煙が立ち上がり、上部エリアは荒れた状態が続いていることがわかります。

正午の三本滝レストハウス付近の気温はやはりマイナス2℃。この頃になると、ほとんど無風となり、アウターどころか厚手のグローブも不要になるほどの暖かさを感じ、背中には汗ばむほどの陽気となってきます。上空の雲は完全になくなり、真っ青な快晴にダイレクトな太陽の差し込み方は真冬のくっきりとした状況です。

三本滝レストハウスの先のかもしかゲレンデは、休暇村ゲレンデよりもさらに積雪が多くなり、それまでつぼ足で問題なく登行することができた状態から、スノーシューで脛程度まで沈み込むほどの積雪。そんなかもしかゲレンデのパウダーを楽しむスキーヤーの姿もあり、いよいよ待ち望んでいたウインターシーズンがすぐそこまでやってきた感覚にさせられます。

そして、かもしかゲレンデの先のツアーコース入口は、先週よりも明らかに積雪が増えて、クマザサも積雪に覆われて、登る箇所を間違わなければ、何とか歩いて上部までたどり着くことができる状態となってきました。
ただ、滑走するだけのターンスペースはなく、ツアーコースでのスキー・ボードを楽しむためにはもう少し降雪が必要である状態です。

この後も雲ひとつない真っ青な快晴が続き、今日一日で終わって行きました。おそらく、明日のかもしかゲレンデはパウダー狙いのスキーヤー・ボーダーの方々が幾筋ものシュプールができることと思います。本格的なウインターシーズンに向けて、足裏から感じる浮遊感を少しでも早く楽しみたいものですね。(2010/12/04 18:15更新)

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2010ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、2010年10月26日掲載の Vol.24<最終版> 及び 今週末掲載予定の Vol.25<番外編> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

<速報>
2010年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2010年12月から2011年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2011年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。

<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2011年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2011年5月中旬頃を予定しております。

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