【速報バックナンバー 2011年4月分】

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◎ 4月

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■2011年4月30日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(最終号)

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2011/04/30 08:15
春山バス第一便は凍結運休 − 大半の方はハイクアップ
(かもしかゲレンデ)
A 2011/04/30 09:55
どんよりとした天候が続く − バーンは地肌が見え始める
(かもしかゲレンデ)

B 2011/04/30 11:40
上部エリア強風で続々と下山 − 比較的滑走しやすい雪質
(ツアーコース − 2番標識付近)

C 2011/04/30 13:10
上空に閃光が走り猛烈な暴風雨 − 春の嵐に急いで撤退!
(ツアーコース − 5〜6番標識間)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ ゴールデンウィーク二日目の今日、早朝の青空が徐々に悪化して行く雰囲気が、午後にはひどく荒れた天候となり、雷におびえながらの下山を強いられた春の嵐の一日となりました。

早朝6時の乗鞍高原は、白く滲んだ青空の広がる朝を迎えます。気温は2℃と少しばかり冷え込んだ雰囲気を見せます。ゴールデンウィークを迎えたこともあって、いつもは静かな観光センター前駐車場には25台ほどの車がお越しになり、朝の準備を始める様子が見られます。西の空に広がるノリクラの峰々には雲が暈高く湧き上がっていて、穏やかな中にも何か不気味な雰囲気すら覚えるような様子が見られます。

観光センターから7kmほど先にある三本滝レストハウス前駐車場は、7時の段階でアスファルト部分の駐車スペースがほぼ満車となり、40台ほどの車がお越しになっています。気温は4℃。春山バス第一便の運行までまだ1時間ほどありますが、バス会社による路面状況のパトロールにより、路面凍結が確認されたため、8時5分観光センター発の第一便の運休が決まり、各バス停にその旨の掲示が張り出されています。

三本滝バス停に掲示された第一便運休の内容を確認するスキーヤー・ボーダーの方々が一様に顔を曇らせ、中にはツアーコースを歩いて登った経験のない方もいらっしゃり、今日一日の行動のどのようにしようか思案する様子も見られました。
それでも、大半の方はシールを装着したり、スノーシューを準備したりと登行するための準備を早々に進める様子があって、春山バス第一便の運休をある程度予測していた様子も感じられました。

ツアーコースへの登行は、三本滝レストハウス隣のかもしかゲレンデからスタートしますが、バーンは締まった状態で、シールやスノーシューでの登行ももちろん問題はなく、ツボ足でもほとんど沈み込みのない状態で、全く問題なく登行ことができ、実際、ツボ足で登って行かれる方も多く見受けられました。

9時を回ると少し風が強くなり、一時的ではありますが雨がぱらつくときもあり、青空は完全になくなって天候が悪化傾向に向かっていることが明らかに分かる状況です。そして、9時過ぎには春山バス第二便の運行が決まり、第二便・第三本は通常通りの運行が実施されました。

かもしかゲレンデからツアーコース入口付近に達すると、バーンは少し緩んだ状況を見せるものの踏み抜くほどではなく、比較的滑走しやすいコンディションです。今週は低めに気温が推移したことと、連日のように降雪があったことから、ツアーコースの積雪量の減少は少なく、切り株やブッシュの様子も先週とあまり変わりありません。

時間とともにツアーコース内を吹き抜ける風の強さが増してきて、ツアーコース入口の登り切ったところでは周辺の木々がうなりをあげています。そして、さらに進むと、周囲の木々が左右に揺れるほどの強風となってきます。
正午の3番標識付近の気温は8℃、いつもなら高天ヶ原と剣ヶ峰が並んで見られますが、今日は高天ヶ原は鉛色の空にその輪郭をはっきりとされているものの、剣ヶ峰は全く確認できない状況。そして、ツアーコースを吹き抜ける強風もその方向が定まらず、かなり不安定な状況が一層感じられる様子になってきます。

先行して登行したスキーヤー・ボーダーの方々が続々と下山されて行く様子が見られ、話を聞くと「ツアーコースから先の位ヶ原はとても進んで行くことができる状態ではないほどの暴風が荒れ狂っている」とのこと。この状況から多くの方が早めに引き上げたようで、今日はこの判断が正しかったようです。

多くの方が下山された正午を回ると、上空に時折閃光が走り、12時30分ごろには霰が降り始めます。上空の鉛色の雲が真下に急降下する様子が見られて、雷鳴が頭の真上で割れんばかりに響くと、生きた心地がしません。
14時のツアーコース位ヶ原急斜面の気温は0℃。気温は急激に低下し、急いで下山を開始しなければいけない状況となります。

速報を書く、現在の乗鞍高原はすでに雨は止んでいますが、山麓でも激しい雷雨が先ほどまで続いていて、今日は春の嵐に見舞われた生憎の一日となりました。
明日は悪天候の一日が予測されています。天候の急変には注意し、また、今日と同様に春山バスの運休も考慮した行動に心がけてください。

かもしかゲレンデでは一部地肌が出始めていますが、登行や滑走において支障となる状況ではなく、ツアーコースについても一部の切り株に注意すれば、問題となるところはありません。

28日から連載してきましたゴールデンウィークの速報は今日で終了いたします。なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版  Vol.6(最終号) は次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2011/04/30 17:50更新)

【ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版の終了と、正式版の連載開始予定について】
2011シーズン ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 の連載は 次週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版 Vol.6 をもって終了させていただきます。5月9日(土)は、速報・ノリクラ雪渓カレンダーともに一旦お休みさせていただき、その次の週末より、ノリクラ雪渓カレンダー正式版のリリースを予定しております。

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月5日(土)より連日営業しておりましたが、4月からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月5日(火)〜7日(木)、12日(火)〜14日(木)、19日〜22日(木)はお休みで、4月22日(金)より再び連日営業となります。

【今後のツアーコースアクセスについて】
● 4月21日(木)以降 (県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝間開通 − かもしかゲレンデから登行)
県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝ゲート間が通行可能となり、かもしかゲレンデから登行ことが可能となります。
● 4月29日(金)以降 (春山バス運行開始 − 位ヶ原山荘までバス運行)
乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行が開始される予定です。ツアーコースは例年5月下旬頃まで下山滑走可能です。春山バスについては、お知らせ − 2011シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘行きの春山バス運行について(2011/04/11) をご覧ください。

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■2011年4月29日(金)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(最終号)

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2011/04/29 06:25
綺麗な青空 − 昨日の降雪は5センチ、路面は真っ白
(位ヶ原山荘前)
A 2011/04/29 10:00
今日も再除雪 − 予定通り第二便から運行開始が決定
(位ヶ原山荘前)

B 2011/04/29 11:23
今シーズン最初の春山バスが無事到着
(位ヶ原山荘前)

C 2011/04/29 12:00
一番乗りの春山バスで春スキー − 毎年の恒例行事!
(屋根板)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日からゴールデンウィークが始まり、多くの方が長期休暇を迎えるのではないかと思います。そして、春山バスも予定通り第二便からの運行が何とか実施され、春山シーズン到来の一日となりました。

早朝6時の位ヶ原山荘付近は、しっかりとした朝日が差し込む青空の広がる朝を迎えます。気温はマイナス3℃、西から冷たい風が絶えず吹きぬけ、気温以上に冷たさを感じます。位ヶ原山荘周辺の路面は昨日の降雪で再び真っ白。積雪は5センチ程度ですが、真冬の柔らかな感触の雪質で、今日の滑走が楽しみな状況。しかし、西の空には絶えず雲が足早に流れ、ノリクラの峰々が見え隠れしています。

9時の位ヶ原山荘付近の気温は3℃まで上昇し、絶えず吹き抜ける西からの風に冷たさはなくなるものの、暖かさを感じるほどではありません。
そのため、昨日の試運転の結果、夜間の降雪・凍結の懸念から、本日の第一便の運行は事前に中止と発表されましたが、路面の雪解けが見られないことから第二便の運行も危ぶまれる状態です。

綺麗な青空と力強い太陽の様子は変わりありませんが、西の空を覆う雲はさらに勢いを増して、ノリクラの峰々は完全に飲み込まれ、雲の動きもかなり怪しげな雰囲気を見せます。県道乗鞍岳線の積雪は位ヶ原山荘から冷泉小屋付近まで存在し、さらに下部の冷泉小屋から摩利支天付近はかなりひどい凍結状況のため、今回は除雪作業が実施されました。

10時に位ヶ原山荘まで除雪され、バス会社の担当の方が再度路面状況を確認し、10時45分観光センター発の春山バス第二便の運行は10時過ぎに決定されました。
そして、11時23分に位ヶ原山荘に今シーズン初の春山バスが無事に到着しました。

前日の段階で本日の第一便の運休が決定されたこともあり、多くの方が春山バスを利用せず、かもしかゲレンデから登行を開始されたこともあって、第二便を利用して位ヶ原山荘にお越しになった方は57名にとどまっていますが、中には、春山バスの最初の便に乗車して春スキーにお越しになることが毎年の恒例行事になっているという方もいらっしゃり、第二便の乗客の3分の2程度はスキーヤー・ボーダーの方々のようでした。

青空が続く天候も11時ごろから小雪が舞い始め、正午を回る頃には青空もなくなり、雪の降り方も激しくなってきます。そして、春山バスを利用してお越しになった方々が屋根板を一斉に登る様子も霧に霞んだ状態となり、上部エリアの位ヶ原ではホワイトアウト状態となってきます。
そんな中、やはり下山ルートを見誤る方もいらっしゃり、特に初めてノリクラにお越しになる方は天候が悪化し、視界が急激に悪化する様子が見られたら、無理にツアーコースに向かう事はせず、同じルートを引き返して位ヶ原山荘に下山して、春山バス下り便で帰路に着くことをお勧めします。春山バス下り最終便は位ヶ原山荘14時56分発です。

午後になってさらに降雪は激しくなり、帰りのツアーコースは新雪で再びグルーミングされ始めています。そのため、少しストップスノーではありますが、比較的滑走しやすい状態。また、かもしかゲレンデでは一部地肌が見え始めていますが、問題となる箇所はありませんでした。

乗鞍高原でも午後から降雪が見られ、明日の春山バス第一便(観光センター8時5分発)は、本日と同じように運休となる可能性があります。したがって、かもしかゲレンデからの登行することを念頭に置いた行動が必要かもしれません。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版  Vol.6(最終号) は次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2011/04/29 18:00更新)

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月5日(土)より連日営業しておりましたが、4月からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月5日(火)〜7日(木)、12日(火)〜14日(木)、19日〜22日(木)はお休みで、4月22日(金)より再び連日営業となります。

【今後のツアーコースアクセスについて】
● 4月21日(木)以降 (県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝間開通 − かもしかゲレンデから登行)
県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝ゲート間が通行可能となり、かもしかゲレンデから登行ことが可能となります。
● 4月29日(金)以降 (春山バス運行開始 − 位ヶ原山荘までバス運行)
乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行が開始される予定です。ツアーコースは例年5月下旬頃まで下山滑走可能です。春山バスについては、お知らせ − 2011シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘行きの春山バス運行について(2011/04/11) をご覧ください。

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■2011年4月28日(木)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.6(最終号)) )

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2011/04/28 05:45
雨上がりの朝
(観光センター前)
A 2011/04/28 11:05
春山バス試運転
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋上 20号カーブ)

B 2011/04/28 11:15
雪の壁 − 壁際すれすれをバスが行く
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋〜位ヶ原山荘間)

C 2011/04/28 11:50
春山バスは明日(4月29日)第二便から運行開始が決定
(位ヶ原山荘 − 降雪が激しく路面が真っ白)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 明日からのゴールデンウィークが始まりますが、本日はそれに先立って春山バスの試運転が開催され、今シーズンの春山バスは明日4月29日の第二便(観光センター10時45分発)から運行されることが決定されました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、梅雨時を思わせるほどのひどい降り方を見せています。気温は10℃、傘の骨が折れそうなほどの強い風が時折吹き、おそらく今シーズン一番の強雨ではないかと思われるほどの状況が続いています。

そして、一夜明けが乗鞍高原は、真っ青な青空の広がる雨上がりの朝を迎えます。6時の気温は2℃、さほどの寒さは感じません。ノリクラの峰々にはやや雲がかかっているものの、綺麗な茜色に染まり、そんな光景が路面の水溜りに映って輝いています。

今日は春山バスの試運転が開催されますが、昨晩の降雨は上部エリアでは雪となり、朝の段階で位ヶ原山荘周辺で5センチの積雪で、県道乗鞍岳線の積雪は荒田沢橋付近まで見られる状態です。ただ、日差しで溶け始めているとのことで、春山バス試運転は予定通り開催されました。

朝一番の青空は時間とともに悪化傾向を示し、春山バスが観光センター前駐車場を出発する10時過ぎには雨が降り始めます。この雨は東大ヒュッテ口付近から雪となり、冬季閉鎖中の三本滝ゲートを過ぎると、道路周辺の積雪量もかなり増えてきます。そして、冷泉小屋あたりに達すると、道路わきの積雪はバスの高さと同じくらいの状況となってきます。冷泉小屋付近を通過した11時ごろには雪の降り方がやや激しくなり、位ヶ原山荘に到達する手前から周辺に濃霧が立ち込めるようになり、位ヶ原山荘に到着します。

位ヶ原山荘では、各関係者で春山バス運行に当たっての道路状況の確認、また、春山バスで訪れる入山者に対する安全対策の確認などが話し合われました。その中で、現在の降雪状況から、明日の第一便(観光センター8時5分発)は運行が困難であるとの判断から、第二便(観光センター10時45分発)からの運行開始が決定されました。

正午の位ヶ原山荘の気温は0℃。雪の降り方はさらにひどくなり、路面はほぼ完全に真っ白となってきます。速報を書く現在の乗鞍高原でも、霙交じりの雨が一時的に降る不安定な天候を見せています。

春山バスは予定通り明日から運行開始となりましたが、第一便(観光センター8時5分発)は運休となっていますので、早い時間帯にツアーコース・上部エリアに向かいたい方は、これまでどおり、かもしかゲレンデからシールやスノーシューなどで登行することをお勧めします。
ツアーコースからかもしかゲレンデまでのバーンコンディションについて、スキーやボードでの滑走、及び、シール・スノーシューなどでのハイクアップで問題となる箇所はありません。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版  Vol.6(最終号) は次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2011/04/28 14:45更新)

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月5日(土)より連日営業しておりましたが、4月からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月5日(火)〜7日(木)、12日(火)〜14日(木)、19日〜22日(木)はお休みで、4月22日(金)より再び連日営業となります。

【今後のツアーコースアクセスについて】
● 4月21日(木)以降 (県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝間開通 − かもしかゲレンデから登行)
県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝ゲート間が通行可能となり、かもしかゲレンデから登行ことが可能となります。
● 4月29日(金)以降 (春山バス運行開始 − 位ヶ原山荘までバス運行)
乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行が開始される予定です。ツアーコースは例年5月下旬頃まで下山滑走可能です。春山バスについては、お知らせ − 2011シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘行きの春山バス運行について(2011/04/11) をご覧ください。

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■2011年4月23日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.5

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2011/04/23 09:00
朝から土砂降り − ウェアーは上から下までびしょ濡れ
(三本滝レストハウス前)
A 2011/04/23 09:15
雨の中、かもしかゲレンデから出発
(かもしかゲレンデ)

B 2011/04/23 13:50
天候は雨から雪へと変化
(ツアーコース − 5〜6番標識間)

C 2011/02/23 15:00
全面ウェットな新雪に覆われる
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は低気圧の通過に伴い、朝からまとまった雨が終日降り続き、ツアーコースでは雨から霙交じりの雪となり、辛い一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、少しパラパラとする程度で降っているのか降っていないのかわからないほどの雨の天候です。気温は4℃、風はなく、暖かいとか寒いとかいった温度感を感じない夜が続いています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は6時過ぎからまとまった雨が降り始めます。7時の気温は6℃、雨降りの割には視界が比較的良好で、位ヶ原付近まで何とか見渡せる状況です。風はないものの雨は北から南へ斜めに降っています。

県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝ゲート間の冬季閉鎖が4月21日(木)に解除されたことから、今日のツアーコースへのスタートは三本滝レストハウス隣のかもしかゲレンデとなり、先週と比べると比較的アクセスが容易になりました。県道乗鞍岳線の乗鞍高原から三本滝レストハウス(三本滝ゲート)までの約7kmは、まだ1メートル近い雪の壁ができていて、雪解けにより壁が崩落して道路に塊が散乱している箇所もあります。日中は問題ないものの、夜間は凍結の恐れも考えられる状況ですので、通行にはやや注意が必要です。

8時の三本滝レストハウスの気温は4℃。雨の降り方がやや強くなってきます。レストハウス前の駐車場は周辺の除雪が完了していないものの、マイカーを駐車する分には問題ない状況です。しかし、今日はこの降雨のため、お越しになっている車は3台だけという寂しい様子です。
今日は天候が今後悪化して行く傾向である天気予報が出ていたこともあって、早朝に出発したボーダーの方々が9時前に帰って来られましたが、皆さん全身びしょ濡れ。レストハウス前のテラスで急いでウェアを着替えて、ほっと息をつく様子が見られました。

三本滝レストハウスからかもしかゲレンデに向けて出発します。9時のかもしかゲレンデの気温は4℃。雨はさらに強さを増しますが、今日は空には明るさがあって、それだけでも少し気分が落ち込まずに済む状況です。かもしかゲレンデは一部地肌が出ている箇所があるものの、登行にも滑走にも問題ない状況です。

かもしかゲレンデの先のツアーコース入口でも雨で、雪面から一部切り株が見え始めました。ただ、現段階では問題となる状況ではなく、よく見るとうっすらと湿った新雪が降り積もっている様子が見られ、圧雪車で雪が削り取られた急斜面を登りきる箇所でも、新雪で少し状況が回復しているようにも見られるほどです。
ツアーコース入口急斜面を登り切った先のツアーコースでは、ほぼ全面が重たいウェットな新雪が数センチ降り積もっています。ただ、現段階で降っているものは雨ですので、早朝は雪であった可能性があります。

正午のツアーコース1番標識付近の気温は2℃。まだこの付近では雨ですが、3番標識付近に差し掛かると雨から霙に変わり、バーンもウエットな新雪が5〜10センチ程度降り積もる状況が見られます。ツアーコース内の視界は良好で、時折、南から風が吹き抜けますがそれほど強いものではありません。ただ、湿った雪が絶えず続くようになり、ツアーコース周辺の木々を見ると南に面した部分から白くなっていく様子があり、いつもは西または北から吹き付ける降雪の状況から考えると、かなり異なった気象状況と言えます。

14時のツアーコース位ヶ原急斜面の気温は0℃。降雨は完全に雪に変わり、ウェアに降り積もるようになってきます。ここでもバーンはウェットな重たい新雪が降り積もっていて、ダケカンバの先端の細い枝先までもびっしりと着雪している状況が見られます。ストックを突き刺すと、ところによっては50センチ程度も埋まってしまい、かなりの降雪が見られていることがわかります。

今日は天候が全く回復することなく、それどころか午後になって降り方がさらにひどくなり、ツアーコースより先に進むことが困難な状況でした。

ツアーコースの全体的な積雪状況は、下部ではやや減少し、上部では増加傾向を示しています。
3番標識付近では先週より10センチ少なく、昨年より15センチ多い状況。そして、5番標識付近は先週とほぼ同じで、昨年より20センチ多い状況。位ヶ原急斜面は先週より30〜50センチ多くなり、昨年とほぼ同じ状況です。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版  Vol.5 は今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2011/04/23 19:00更新)

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月5日(土)より連日営業しておりましたが、4月からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月5日(火)〜7日(木)、12日(火)〜14日(木)、19日〜22日(木)はお休みで、4月22日(金)より再び連日営業となります。

【今後のツアーコースアクセスについて】
● 4月21日(木)以降 (県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝間開通 − かもしかゲレンデから登行)
県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝ゲート間が通行可能となり、かもしかゲレンデから登行ことが可能となります。
● 4月29日(金)以降 (春山バス運行開始 − 位ヶ原山荘までバス運行)
乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行が開始される予定です。ツアーコースは例年5月下旬頃まで下山滑走可能です。春山バスについては、お知らせ − 2011シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘行きの春山バス運行について(2011/04/11) をご覧ください。

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■2011年4月16日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.4

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2011/04/16 08:45
今日も休暇村ゲレンデから出発
(休暇村ゲレンデ)
A 2011/04/16 13:10
午前中は時折雨の降る曇り空
(ツアーコース − A番標識付近)

B 2011/04/16 14:00
バーンは板がもたつくコンディション
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面手前)

C 2011/02/16 15:15
午前中の着雪が樹氷となって青空に輝く
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日ははっきりしない天候が続きましたが、夕方になってようやく綺麗な青空が広がり、雨にも少し降られたものの、まずまずの一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、時折、パラパラと雨の降る夜が続いています。気温は6℃と高く、寒さは全く感じません。そして、上空は足早に雲が動いて行き、その雲間に頭上に輝く月が見え隠れしていて、天候は怪しげに変化している様子です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、6時ごろまでは鰯雲の広がる状況でしたが、7時にはほぼ快晴の朝を迎えます。気温は6℃で完全に春の陽気です。ただ、この天候も30分もしないうちに山頂には雲が湧きあがり、力強く上ってきた朝日を次第にかき消そうする状況となってきます。

今回も休暇村ゲレンデからの出発となりますが、8時を過ぎると休暇村駐車場には次々とツアーコースに向けて出発される方々が集まってきます。この頃になると、日差しは完全になくなり、上空は曇り空となってきます。天候は悪化傾向を示しています。しかし、吹く風に冷たさはなく、アウターを着た状態で出発された方の中には、スタートの瞬間から「暑い!!」と、おっしゃる状態で、風に生暖かさを感じます。

休暇村ゲレンデは所々に地肌が出ているところがありますが、登行においても滑走においても全く問題となるコンディションではありません。ツボ足よりもシールまたはスノーシューで登る方が大半です。10時のかもしかゲレンデ付近に達すると、パラパラと雨が降り始め、時折霙交じりになる状態です。三本滝レストハウス前のテラスでは、雨宿りされる方々が携帯の画面で雨雲レーダーを確認しながら空の様子を眺めて、しばしの休憩を取っている様子もありました。
この雨も30分ほどで収まり、時折青空も覗くようになってきましたが、上空の鉛色の雲が真下に急降下する様子もあって、まだまだ天候が回復傾向になっているとは思えない状況で、ツアーコース入口急斜面よりも上部は雲の中にすっぽりと包まれている状況です。

正午のツアーコース入口付近の気温は4℃。青空ののぞく時間帯が多くなってきているものの、はっきりとしない様子がまだまだ続きます。この先のツアーコースもバーン状態は変わらず、春のざくざくした雪が一旦固まったような状態となっていて、登る分には問題ありませんが、滑走する際には板が少しもたつくような状況です。

この先のツアーコースでも、特に大きな変化もなく、もちろん剣ヶ峰も全く見えない状況が続いていましたが、14時を回る頃からはっきりと天候が急変し始め、それまで上空を覆い隠していた雲が抜けて行きます。14時のツアーコース位ヶ原急斜面の気温は2℃。若干気温が下がり始めてきましたが寒さはありません。位ヶ原急斜面も午前中は雨だったようで、べたついた雪質となっています。

はっきりしない状況が続いていましたが、その先の位ヶ原に達すると状況は一変します。
周囲のダケカンバはすべての枝が真っ白に輝き、綺麗な樹氷の世界が真っ青な青空の下に広がっています。風はいつものように強く吹き抜けていますが、それには冷たさはほとんどなく、この綺麗な光景をいつまでも眺めていたい雰囲気にさせてくれます。上空は快晴となり、夕方近くになっても全く時間の経過を感じさせない状況が続き、午前中の天候を一掃してくれたかのような世界が広がっています。
位ヶ原周辺はアイスバーンが広がっていて、シールが効きにくいところもありますが、大雪渓下部では登り返して滑走されるスキーヤーの方々の姿が日没近くまで見られ、そんな方々も、帰り際には斜光に映るノリクラのロケーションをしっかりと目に焼き付けいる様子が最後にあって、今日一日が終わって行きました。

ツアーコースの全体的な積雪状況は、先週よりさらに少なくなり、昨年よりも少なくなっています。
3番標識付近では先週より30センチ少なく、昨年より50センチ少ない状況。そして、5番標識付近は先週よりも20センチ少なく、昨年より20センチ多い状況。位ヶ原急斜面は先週より20センチ多いものの、昨年50センチ少ない状況です。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版  Vol.4 は今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2011/04/09 19:30更新)

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月5日(土)より連日営業しておりましたが、4月からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月5日(火)〜7日(木)、12日(火)〜14日(木)、19日〜22日(木)はお休みで、4月22日(金)より再び連日営業となります。

【乗鞍高原温泉スキー場の営業終了と県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート)の開通について】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコースへのアクセスは乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
<乗鞍高原温泉スキー場の営業 3月27日(日)まで>

● 3月27日(日)の営業リフト  :  乗鞍第1ロマンスリフト、乗鞍第3リフト、休暇村第1トリプルリフト
※ 国設第1クワッド、国設第3リフトが運休されていますので、休暇村第1トリプルリフトを利用して、その先は全工程を登行することとなります。
<県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート間 − 4月21日(木)冬季閉鎖解除)>
県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていますが、スキー場営業終了に伴って除雪作業が開始され、4月21日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となります。(冬季閉鎖解除日時修正しました【修正前】4月22日→【修正後】4月21日   修正日:2011/04/12)

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■2011年4月9日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.3

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2011/04/09 08:30
雨 − ハイクアップする人影は全くありません
(休暇村ゲレンデ)
A 2011/04/09 09:15
県道乗鞍岳線の除雪が始まる
(三本滝レストハウス前)

B 2011/04/09 12:40
ツアーコースにはうっすらと新雪が
(ツアーコース − 1〜2番標識間)

C 2011/02/09 15:10
夕方近くになってようやく天候が回復
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は終日雨の中での行動を強いられ辛い一日でしたが、夕方近くになってようやく青空が戻ってきて、そんな青空に一日の苦労が吹っ飛ぶ気分で下山いたしました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、細かな小雨の降る夜を迎えています。気温は4℃、空気に冷たさとか暖かさとか温感を感じさせない状況で、今までの感覚から考えるとかなり暖かな雰囲気ですが、それでも吐く息だけは白く尾を引く様子が見られます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は天気予報どおりの雨。この雨は4時ごろから音を立てて降り始め、5時30分ごろからはまとまった降り方を見せていて、7時現在は外に出るのが億劫なほどの降り方を見せています。気温は4℃で、西の空は一時的に位ヶ原付近まで視界が開けていたものの、鳥居尾根のゲレンデコースすらすっぽりと隠れてしまうほど低い雲に覆われています。

その後、雨は小降りになってきて一時的に雲間に太陽が見られる状態もありますが、天候が回復して行くような雰囲気ではありません。このため、いつもならツアーコースへ向けて出発するスキーヤー・ボーダーの方々が休暇村駐車場に集まっていますが、今日は全く人影はありません。

雨の中、休暇村ゲレンデを出発しますが、休暇村ゲレンデはブッシュや石が出ている箇所は全くなく、今日のような悪天候ならわざわざツアーコースまで出向かなくても、休暇村ゲレンデでもよいかなと思ってしまうほどのゲレンデコンディションです。9時の気温は6℃、比較的高めの気温のため、降っているものが雪になる気配は一向になく、ゲレンデも水分を含んだウェットなコンディションです。

休暇村ゲレンデからかもしかゲレンデに差し掛かると、そこを横切る県道乗鞍岳線の除雪が始まっていて、ゲレンデが分断されています。県道乗鞍岳線の除雪は三本滝レストハウスから三本滝ゲートを過ぎ、かもしかゲレンデを横切って摩利支天方面へと進んでいます。
そのため、かもしかゲレンデを登っていくと人の背丈以上の切り通しの壁ができていて、そこでも一旦スキー板をはずして車道に下りる必要があります。ただ、雪の壁が高く、場所によっては車道から次の壁によじ登ることがかなり難しい状況です。

雨は強く降る事はありませんがしとしとと降り続き、ウェアはずぶ濡れ状態が続きます。これまでなら降ってくるものは雪だったため、寒さの辛さはあったものの、雨でずぶ濡れ状態は久しぶりの経験で、夏場なら当たり前のものでも、体と感覚が慣れていないこの時期はかなり精神的に参ってしまうものです。

かもしかゲレンデの先から始まる標高2000mのツアーコース入口付近でも雨。状況は全く変わりありません。しかし、入口急斜面を登り切った先のツアーコースでは、降っているものは雨ですが、バーンはうっすらとウェットな新雪が降り積もっている様子が見られます。

正午のツアーコース1番付近の気温は4℃。空気はやや生暖かさを伴っていて、雨の降り方にもあまり変化は見られません。ただ、13時ごろになって空が明るくなってき始め、14時ごろのツアーコース位ヶ原急斜面に達すると、上空は西から東へ激しく雲が流れ始めて、急激な天候の変化が感じられるようになってきます。

ツアーコース位ヶ原急斜面付近では、ウェットな新雪が15センチほど降り積もっていて、汚れた春の雪を覆い隠しています。少し詰まり気味の雪質ですがそれなりに楽しい滑走ができる状態です。滑り降りてシュプールを確認しようと振り返ると一気に青空が広がり始め、急激に天候は回復して行きます。雲のダイナミックな動きと青空、そして、今日初めて見る太陽の輝きを体験してしまうと、今日一日の辛さが吹き飛んでしまうほどです。

久しぶりの雨の中の行動はかなり辛いものがあり、また、上部エリア天候悪化のため、今日はツアーコースより上部には出向くことができませんでしたが、ウインターシーズンからグリーンシーズンに切り替わって行くときには、雨降りの行動は必ず経験しなければならないもので、一度、雨降りの中での行動を行っておくと、次が楽になるというものです。

ツアーコースの全体的な積雪状況は、先週より少なくなり、昨年よりも少なくなっています。
3番標識付近では先週より20センチ少なく、昨年より30センチ少ない状況。そして、5番標識付近は先週よりも15センチ少なく、昨年より10センチ多い状況。位ヶ原急斜面は先週より20センチ少なく、昨年50センチ少ない状況です。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版  Vol.3 は今週末掲載予定ですが、今回は悪天候で取材範囲が限定されてしまいましたので、掲載内容の一部を省略させていただきますのでご了承ください。(2011/04/09 18:30更新)

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月5日(土)より連日営業しておりましたが、4月からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月5日(火)〜7日(木)、12日(火)〜14日(木)、19日〜22日(木)はお休みで、4月22日(金)より再び連日営業となります。

【乗鞍高原温泉スキー場の営業終了と県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート)の開通について】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコースへのアクセスは乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
<乗鞍高原温泉スキー場の営業 3月27日(日)まで>

● 3月27日(日)の営業リフト  :  乗鞍第1ロマンスリフト、乗鞍第3リフト、休暇村第1トリプルリフト
※ 国設第1クワッド、国設第3リフトが運休されていますので、休暇村第1トリプルリフトを利用して、その先は全工程を登行することとなります。
<県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート間 − 4月21日(木)冬季閉鎖解除)>
県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていますが、スキー場営業終了に伴って除雪作業が開始され、4月21日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となります。(冬季閉鎖解除日時修正しました【修正前】4月22日→【修正後】4月21日   修正日:2011/04/12)

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■2011年4月2日(土)■       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 Vol.2

 (ご注意 : 今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)

 

@ 2011/04/02 07:50
リフト営業終了 − 全山ハイクアップ
(休暇村ゲレンデ)
A 2011/04/02 09:15
ゲレンデは営業終了後も十分な積雪
(休暇村ゲレンデ)

B 2011/04/02 10:35
午前中は晴れ間がのぞき穏やかな天候
(ツアーコース − 入口急斜面)

C 2011/02/02 13:30
ツアーコースは全面パックされた雪質
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 10月末で2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了いたしましたが、今回取材分より2011シーズン ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版の連載を解します。掲載は今週末予定です。

4月最初の速報をお伝えします。今日は基本的に晴れているものの、時間とともに雲に包まれ、午後からは小雪の降る天候となりましたが、春の暖かさに包まれた一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、星一つ一つがはっきりと感じられる満天の夜空が広がっています。気温は0℃、西から弱い空気の流れを絶えず感じますが、その風に冷たさはなく、夜になっても冷え込みが和らいでいる日が多くなってきていることを感じます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、晴れているものの、その青空ははっきりとした色合いではなく、全体的に雲のベールに覆われた朝を迎えます。気温はマイナス2℃。全く寒さを感じません。力強い朝日も昇り、西の空に真っ白にそびえるノリクラの峰々が早く来いといわんばかりに朝日に輝いています。

乗鞍高原温泉スキー場の営業が3月27日で終了し、県道乗鞍岳線の除雪もまだ開始されていませんので、しばらくの間は乗鞍高原からすべての行程を登行こととなります。今日のスタート地点は休暇村ゲレンデで、駐車場にはシールを貼ったりして準備を始める方々の姿があります。
8時の休暇村の気温は6℃。日差しもしっかりしてきて十分な暖かさを感じるようになり、それまで着ていたアウターをザックに押し込んでから出発される方もいらっしゃる状況です。

ゲレンデは日差しを受けても緩むことなく硬い状態。シールもスノーシューもしっかりとグリップの効く状態です。ゲレンデは営業終了していますが、地肌が出ているところは全くなく、このままリフトさえ運転させれば営業できてしまうほどです。
全山登行必要があるものの、その後も続々とツアーコースへ向けて登って行く方の姿があり、今日は少なくとも30名以上の方々がお越しになったのではないかと思います。

休暇村ゲレンデからかもしかゲレンデと足を進め、ツアーコース入口付近に達すると、風が少し強くなり冷たさを感じさせます。10時のツアーコース入口付近の気温は4℃。ただ、風が収まるとアウターを着ていると少し暑さを感じさせ、脱いで登っていっても問題ないほどで、春スキーの穏やかな状況が続きます。

ツアーコース入口からその先の急斜面にかけて、今週は圧雪車が入ったようで、急斜面の一番上部付近まで圧雪車一台分の幅のラインが入っています。そのため、登行するにも滑走するにもかなり楽なコンディション。特にこの時期は夕方になるとバーン表面がパックされ、滑走にかなり苦労させられるものですが、そんな状況は皆無となり、ゲレンデ並みの快適さで滑り降りてくることが可能となっています。

入口急斜面を登りきった先は、今週降った新雪が数センチ見られますが、降雪から日数が経過していて、表面がパックされ始めている状況。登行する分には問題ないものの、滑走する際には夕方など時間帯によってはちょっと足を取られるコンディションといってよいでしょう。

少しばかり吹いていた風も収まり、上空も雲のベールに包まれているものの青空が広がり、まずまず穏やかな天候が続きます。正午のツアーコース2番標識付近の気温は2℃。この状況が位ヶ原急斜面まで続きます。

ツアーコース位ヶ原急斜面を登り切った先の上部エリアは、いつもなら冷たい強風が吹きぬけるものの、今日は比較的穏やかな状況。13時の位ヶ原の気温は0℃。上空の雲の動きが早くなってきて、山頂がその雲に姿を隠すようになってきます。それまでしっかりと輝いていた太陽もなくなり始めたかと思うと、視界は一気に低下し、周囲の地形の形状がわからなくなるほどの状況に陥ります。

これまでの上部エリアはアイスバーンが見られるものの、今日は真冬のような柔らかな積雪で、大きな風紋が所々にあります。しかし、足元の風紋すら確認できなくなるほどのホワイトアウトとなってきて、14時の大雪渓付近の気温はマイナス6℃で視界は50メートルを切り、小雪が降り始める悪天候となってきました。
今回の天候の悪化は一気に訪れ、春は天候の変化に十二分に注意しなければならない時期とも言えます。

ツアーコースの全体的な積雪状況は、先週より少なくなり、昨年よりも少なくなっています。
3番標識付近では先週より30センチ少なく、昨年より30センチ少ない状況。そして、5番標識付近は先週よりも20センチ少なく、昨年より10センチ多い状況。位ヶ原急斜面は先週とほぼ同じで、昨年30センチ少ない状況です。

なお、今回取材分の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版  Vol.2 は今週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2011/04/02 18:20更新)

【位ヶ原山荘の4月中の営業について】
位ヶ原山荘は2月5日(土)より連日営業しておりましたが、4月からは金・土・日・月の営業(宿泊は金・土・日が可能)となります。したがって、4月5日(火)〜7日(木)、12日(火)〜14日(木)、19日〜22日(木)はお休みで、4月22日(金)より再び連日営業となります。

【乗鞍高原温泉スキー場の営業終了と県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート)の開通について】
スキー場営業終了に伴い、ツアーコースへのアクセスは乗鞍高原から全ての区間が登行となります。下記の情報にご留意の上、計画してください。
<乗鞍高原温泉スキー場の営業 3月27日(日)まで>

● 3月27日(日)の営業リフト  :  乗鞍第1ロマンスリフト、乗鞍第3リフト、休暇村第1トリプルリフト
※ 国設第1クワッド、国設第3リフトが運休されていますので、休暇村第1トリプルリフトを利用して、その先は全工程を登行することとなります。
<県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝ゲート間 − 4月21日(木)冬季閉鎖解除)>
県道乗鞍岳線は休暇村より先の区間については冬季閉鎖となっていますが、スキー場営業終了に伴って除雪作業が開始され、4月21日(木)11:00より休暇村ゲート〜三本滝ゲート区間が通行可能となります。(冬季閉鎖解除日時修正しました【修正前】4月22日→【修正後】4月21日   修正日:2011/04/12)

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