【速報バックナンバー 2013年7月分】

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◎ 7月

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■2013年7月28日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12
 

@ 2013/07/28 10:45
ノリクラ一番の激坂 − 歯を食いしばって
(県道乗鞍岳線 − 荒田沢橋〜冷泉小屋間、26号カーブ)
A 2013/07/28 10:55
午前中だけで200名以上のヒルクライマーがやってくる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘上)

B 2013/07/28 11:25
気温12℃、山頂付近には雲が流れ込む
(大雪渓前)

C 2013/07/28 12:40
今日もモーグルコースは大盛況
(大雪渓下部 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日もはっきりしない天候の一日で、午後から雨に見舞われてしまいました。

早朝5時の乗鞍高原は、曇に近い晴の天候で気温は14℃と体感的にはそれほど寒さを感じさせない朝を迎えます。ノリクラの峰々ははっきりと確認でき、5時30分近くになって山頂付近に朝日がまぶしく差し込む様子が見られます。6月下旬と比べると明らかに日の出が遅くなってきています。観光センター前駐車場は5時の時点で70台、そして、6時になると90台まで増加していて、今日一日の賑わい振りを予測させるような雰囲気です。

畳平の隣にある魔王岳では、7月21日(日)以降、連日のように熊が目撃されていて、昨日夕方から魔王岳登山道は入山規制が行われ、本日も入山規制が継続されています。乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)などの魔王岳以外のエリアについては、通常通り入山できます。シャトルバスに関しても、岐阜県側・長野県側共に通常通りのAダイヤでの運行が開始されました。

天気予報では晴マークが並んでいたものの、乗鞍周辺は雲間に青空がのぞく程度の状況で、はっきりしない天候です。それでも、8時を過ぎたあたりから、薄日が差してきて青空の面積が大きくなってきました。日差しが差してきても、暑さを感じる状況ではなく、標高2000メートルの摩利支天付近の気温は16℃。柔らかな空気が流れていて、ヒルクライムには程よい状態です。

朝一番はそれほど多くなかったヒルクライマーも9時を回る頃になると、まるで全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の大会当日を思わせるほど、大勢のヒルクライマーが続々と登ってきます。10時30分現在の三本滝ゲートを通過した自転車は200台をカウントして今シーズン一番の台数です。また、シーズンを通してもこれほどたくさんのヒルクライマーが訪れることはほとんどないと言ってももよいでしょう。
訪れたヒルクライマーの方々は様々で、9月の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場される選手の方々はもちろんのこと、今回初めてノリクラにお越しになった方や、家族連れでゆっくりとヒルクライムされる様子もあり、中には二人乗りの自転車で、県道乗鞍岳線で最も急勾配が続く、冷泉小屋手前のヘアピン激坂の連続箇所を、歯を食いしばりながら登って行く様子も見られました。

正午の大雪渓付近の気温は12℃。先ほどまで日差しが差していて、青空も広がり始めた状況から、再び雲量が多くなり、山頂付近には雲がかかってきました。ヒルクライムで登っている分には寒さは感じないものの、防寒着を着用せず、登りと同じスタイルで下山するヒルクライマーは、かなり寒そうな様子が見られました。

雪渓下部では今日も40名以上のモーグラーがお越しになり、かなりの賑わいを見せていて、果敢にコブに挑戦しています。バーンにはそれほど硬さは感じさせない状況のようで、激しく雪飛沫を撒き散らせながらモーグルラインを駆け抜けていました。

空気感はさらに冷たさを感じるようになり、13時の大雪渓の気温は10℃、正午ごろから小雨が断続的に降っていましたが、13時の時計に合わせるように激しい雨が降り出してきました。ただ、この雨は5分ほどで収まってきましたが、その後は断続的に雨が降り続き、冷たい風が吹き抜ける状態となってしまいました。

今日のシャトルバスは6時便が2台、7時便が2台、8時便が3台で、9時便は5台も運行される状態で、観光センター前駐車場も9時前には満車となりました。また、畳平の隣の魔王岳登山道の入山規制は、速報を書く15時現在はまだ継続されています。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/07/28 15:35更新)
 

【登山道の積雪状況 − 大雪渓・肩の小屋口バス停から山頂方面へ登山される方へ】

2013/07/27
大雪渓・山頂方面全景

区間@↓ 区間A↓
2013/07/27
区間@ − 肩の小屋から山頂方面
<積雪はまったくありません>
2013/07/27
区間A − 大雪渓→肩の小屋 登山道(積雪区間90m)
<7月中下旬まで積雪あり、アイゼン携行>

区間@の肩の小屋・畳平から剣ヶ峰に向かうルートには積雪はありません。ただ、長野県側シャトルバスで大雪渓・肩の小屋口バス停(畳平の一つ手前のバス停)から山頂方面にお越しの場合は、区間Aの通り、大雪渓登山道入口付近から積雪箇所があります。
区間Aの積雪区間は先週よりも大幅に縮小されましたが、最も急勾配の箇所に積雪がが残っていて、その距離は約90メートルほどです(左下画像参照)。ご覧の左上の大岩の先の肩の小屋方面は、積雪区間はほとんどありません。
積雪箇所は短くなりましたが、天候によってかなり雪面が硬くなりますので、アイゼンなどの装備のない方は、畳平より山頂を目指すことをオススメします。

 

 

@ 2013/07/28 05:05
曇〜晴 − シャトルバスは両県共にAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は14℃。体感的に冷え込んだ雰囲気はありません。夜半に一時雨が降りましたが、現在は雲間から青空がのぞく状態です。昨日の速報でもお伝えしたとおり、畳平の隣にある魔王岳登山道は熊目撃により、昨日夕方から入山規制が実施され、現段階も継続中です。今後、安全確認が実施されれば解除される可能性もありますが、連日、目撃されていて解除は不透明です。なお、乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)など、魔王岳以外のエリアには入山規制は実施されていません。シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通り のAダイヤでの運行が開始される予定です。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2013/07/28 05:30更新)
 

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■2013年7月27日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12
 

@ 2013/07/27 07:05
雷鳴と土砂降りの雨 − 出発前に出鼻をくじかれる
(観光センター前駐車場)
A 2013/07/27 12:00
朝の雨が嘘のような夏空
(大雪渓 − 今日もスキーキャンプ)

B 2013/07/27 13:55
再び山頂付近から雲がかかり始める
(肩の小屋前 − 登山道は大賑わい)

C 2013/07/27 15:10
急に気温が下がって土砂降りの雨と霰(あられ)
(畳平)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は朝から夕方まで猫の目のようにめまぐるしく変化する天候に翻弄された一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、明るい月に照らされる夜を迎えます。気温は16℃、しかし、時折パラパラと雨が降ったり止んだりを繰り返し、はっきりしない状況を繰り返しています。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、やや薄い雲のベールがかかった青空の朝を迎えます。5時の気温は16℃で体感的にはあまり寒さを感じない状況です。観光センター前駐車場は45台ほどのマイカーがお越しになり、5時の時点としてはまずまずの週末の入れ込み状況と思いましたが、6時ごろになってもお越しになるマイカーはほとんどなく、結局、いつもの週末よりも人出は少ない状況となってしまいました。

シャトルバス始発便が到着する頃になると、青空がなくなって曇り空。そして、上空には雷鳴がとどろく状況となってきます。それでも、急激に天候の変化を感じさせる風や雲の動きはなかったものの、7時前からいきなり土砂降りの雨。そろそろ、シャトルバスで大雪渓に向かおうとしていたボーダーの方々も出鼻をくじかれる状況です。土砂降りは1時間ほど続き、8時過ぎにはほとんど収まりました。

しばらくははっきりしない天候が続きます。三本滝ゲートを通過する頃には、周辺に濃霧が立ち込める状況も見られます。はっきりしない天候のため、今日はヒルクライムにお越しになる方も少なめな状況。シャトルバスが行く沿道の花々は、初夏の高山植物が一旦終了して、真夏から秋口に咲き始める高山植物へと移り変わっていて、1週間単位で、登場する高山植物たちががらっと入れ替わるほどで、タクシーの運転手さんも、「しばらく訪れないと見頃を完全に逃してしまいますね。」と、おっしゃるほどでした。

この天候も、冷泉小屋付近から上空に青空が見られるようになり、周辺の濃霧は完全になくなってきます。そして、空気感もそれまでのやや蒸した感じから、ひんやりとした雰囲気へと変化します。

11時の大雪渓の気温は14℃。青空がのぞいているものの、まだはっきりとした雰囲気ではありません。それでも、暑さをほとんど感じない状況ですごしやすいコンディションが続いています。
今日の大雪渓は、いつものように雪渓下部にはモーグルコースを果敢に滑るモーグラーの方々、そして、雪渓中段から上部にかけてはポールをセットして滑るアルペンレーサーや、ショートポールで基礎的な練習を繰り返すジュニアのキャンプなどがお越しになっていました。バーン表面は思ったよりも硬くなく、「コース整備する必要がないほどのバーンコンディションですぐに練習に取り組むことができました。」と、おっしゃっていました。

正午の大雪渓の気温は12℃、上空はモクモクと湧き上がる雲と、きれいな青空が広がってきて、夏の雰囲気が十二分に感じられる状況となってきました。ただ、この状況も1時間程するとすぐに雲が流れ込んできて、空気感も少し冷え込んでくる様子が見られて始めました。

今日は大雪渓から山頂方面を目指す登山者の方々はそれほど多くありませんでしたが、畳平からの登山者はかなり多く、お昼過ぎの肩の小屋は山頂から下山されてきた方々が、お昼休みを取るために、かなりの混雑が見られました。そして、山頂方面の登山道を望むと、登山者で埋め尽くされているといっても良いほどの賑わいぶりでした。また、畳平駐車場で料金徴収されている方の話では、訪れた観光バスは今シーズンで先週に次ぐほど台数になっているとのことでした。

午後になると、さらに冷え込んできて、14時過ぎから再び雨、そして、15時ごろから雷鳴と激しい雨に見舞われてしまいました。畳平は濃霧と豪雨がめまぐるしく繰り返され、雷鳴がとどろいていて、雨の中には霙が混じるほどまでひどい状況。バスツアーでお越しになった観光客の方も急いでバスに乗り込む様子が見られました。

7月21日(日)から、魔王岳周辺では連日のように熊が出没していて、魔王岳の入山禁止が続いていましたが、本日11時50分に入山規制が解除されました。しかし、その後、再び熊の目撃情報があり、15時45分に再び入山規制となってしまいました。

畳平お花畑は、ハクサンイチゲがほぼ終了し、ミヤマクロユリとミヤマキンポウゲが見頃となっています。

明日は青空が戻ってくる天気予報が出ていますので、強い日差しへの対策(日焼け・脱水)をしっかりと整えてお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.12 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/07/27 19:20更新)
 

【登山道の積雪状況 − 大雪渓・肩の小屋口バス停から山頂方面へ登山される方へ】

2013/07/27
大雪渓・山頂方面全景

区間@↓ 区間A↓
2013/07/27
区間@ − 肩の小屋から山頂方面
<積雪はまったくありません>
2013/07/27
区間A − 大雪渓→肩の小屋 登山道(積雪区間90m)
<7月中下旬まで積雪あり、アイゼン携行>

区間@の肩の小屋・畳平から剣ヶ峰に向かうルートには積雪はありません。ただ、長野県側シャトルバスで大雪渓・肩の小屋口バス停(畳平の一つ手前のバス停)から山頂方面にお越しの場合は、区間Aの通り、大雪渓登山道入口付近から積雪箇所があります。
区間Aの積雪区間は先週よりも大幅に縮小されましたが、最も急勾配の箇所に積雪がが残っていて、その距離は約90メートルほどです(左下画像参照)。ご覧の左上の大岩の先の肩の小屋方面は、積雪区間はほとんどありません。
積雪箇所は短くなりましたが、天候によってかなり雪面が硬くなりますので、アイゼンなどの装備のない方は、畳平より山頂を目指すことをオススメします。

 

 

@ 2013/07/27 05:00
晴−シャトルバスは両県共にAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は16℃。体感的にはひやっとした感覚はそれほどありません。上空は薄い雲がベールのようにかかった青空が広がり、頭上には月が朝の空を照らしています。そろそろ、朝日にバトンタッチする時刻となってきました。山頂方面にはやや厚めの雲が帯状に横たわっていて動きはありません。観光センター前駐車場のマイカー台数はいつもの週末と変わらない状況で、シャトルバスは長野県側・岐阜県側ともに通常通り のAダイヤでの運行が開始される予定です。現在は穏やかな天候ですが、天候が不安定なのかラジオに雑音が入ります。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2013/07/27 05:30更新)
 

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■2013年7月21日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11
 

@ 2013/07/21 09:30
夏雲が湧き上る中、ヒルクライマーが続々と
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上30号カーブ)
A 2013/07/21 11:55
常連の面々がノリクラデビューのお子さんをお出迎え
(大雪渓入口)

B 2013/07/21 11:40
果敢に攻める!
(雪渓上部 − レーシング大会)

C 2013/07/21 13:10
雪山に連れてって! − こちらもノリクラデビュー
(雪渓下部)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 早朝はきれいな青空でしたが、その後、ほとんど曇り空となり、日差しがなくなったことで暑くもなく寒くもなく、過ごしやすい一日となりました。

早朝5時の乗鞍高原は、やや薄い雲がたなびくものの、きれいな青空の朝を迎えます。気温は12℃で昨日とそれほど大きな違いはないものの、体感的には寒さはほとんどなく、長袖であれば程よい気候と言えます。観光センター前駐車場にお越しのマイカーは80台と、昨日よりもやや多い状況です。それでも朝一番からあわただしく出発の準備をされる様子はなく、静かな朝となっています。

長野県道乗鞍岳線、及び、乗鞍スカイラインは共に問題なく通行可能で、両県のシャトルバスもAダイヤでの運行が始まりました。観光センターを6時10分に出発した始発便は2台。その後の便も2台以上が運行され、最も多かったのは9時便の4台運行でした。

7時を回る頃になると、上空はうろこ状の雲が上空全面を覆うようになり、朝日も遮られるようになって来ました。少しばかり日差しの暑さを感じ始めたところでしたが、ちょうど良い気候に落ち着いてきます。そして、観光センター駐車場からはヒルクライマーが続々と出発する様子も見られるようになって来ました。
朝一番のヒルクライムは、木陰などに差し掛かると風を切る両腕に肌寒さを感じさせる状況。汗をかくどころか汗が引いてくる感覚すら覚える状況です。

そして、9時くらいになると先ほどの筋状の雲がなくなり、今度はモクモクと湧き上がる雲が青空を支配するようになって来ました。そんな大きな入道雲に押されるかのようにたくさんのヒルクライマーが駆け上がってくる様子は、ノリクラの夏の風物詩といえるのではないでしょうか?今日の県道乗鞍岳線は、シャトルバスやタクシーよりヒルクライマーの方がも多いのではないかと感じたほどです。

10時の位ヶ原山荘の気温は19℃、やや高めの気温ですが、体感的には冷泉小屋付近からひんやりとした状況になってきました。そして、この頃になると山頂付近には南から雲が怪しげに流れ込むようになってきます。そんな山頂付近の稜線を良く見てみると、乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)を目指す登山者がまるで蟻の行列のように並んでいる様子がはっきりと確認できます。昨日の登山道もかなりの混雑でしたが、今日はそれ以上の人出だったようにです。

11時の大雪渓の気温は18℃、日差しは完全になくなって、やさしい空気の流れを感じます。そして、大雪渓ではいつものようにモーグラーの方々が果敢に攻める様子があります。そして、新たなラインを作成される様子もありましたが、バーン下地が硬くて掘り進めるのに苦労される様子がありました。ただし、バーン表面はやわらかいため、滑走には問題はない状況です。

雪渓上部ではポールレッスンをされるグループや、フリーで滑走される方々、そして、アルペンボーダーの方々を中心にレーシング大会などが繰り広げられ、本格的な夏の大雪渓の雰囲気があちこちで見られました。

今日は早朝に大黒岳・桔梗ヶ原で熊の目撃情報があり、大黒岳は6時15分まで入山禁止の措置が取られました。しかし、畳平隣にある魔王岳でも別の熊が再び目撃され、魔王岳登山道は11時15分より入山禁止の措置が取られました。

正午の大雪渓の気温は16℃。時折、雲間から青空と太陽がのぞく瞬間はありますが、ほとんど曇り空。それでも視界が妨げられることはなく、松本平まではっきりと眺められる状況です。今日は穏やかな気候の中でのんびり過ごすスキーヤーの姿があちこちで見られ、ビビッドな夏模様のノリクラとはちょっと違った、やさしい夏のノリクラを満喫できた一日となりました。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/07/21 15:40更新)
 

【登山道の積雪状況 − 大雪渓・肩の小屋口バス停から山頂方面へ登山される方へ】

2013/07/20
大雪渓・山頂方面全景

2013/07/20
大雪渓→肩の小屋 登山道入口(積雪箇所は120メートル)
<7月中〜下旬まで積雪あり、アイゼン携行>
2013/07/20
大雪渓→肩の小屋 登山道(積雪箇所は120メートル)
<7月中〜下旬まで積雪あり、アイゼン携行>

7月19日(金)より、長野県道乗鞍岳線は全面開通して畳平まで向かうことができるようになりました。
畳平から剣ヶ峰に向かうルートには積雪はありません。ただ、長野県側シャトルバスで大雪渓・肩の小屋口バス停(畳平の一つ手前のバス停)から山頂方面にお越しの場合は、ご覧の通り、入口から積雪箇所があります。
積雪区間は先週よりも大幅に縮小されましたが、最も急勾配の箇所に積雪がが残っていて、その距離は約120メートルほどです(右下画像参照)。なお、右下画像の赤点線の先に映る岩より肩の小屋方面は積雪はありません。
積雪箇所は短くなりましたが、天候によってかなり雪面が硬くなりますので、アイゼンなどの装備のない方は、畳平より山頂を目指すことをオススメします。

 

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@ 2013/07/21 05:10
晴−県道乗鞍岳線・乗鞍スカイライン共に全線運行
シャトルバスは畳平までAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光センター前駐車場の気温は12℃。昨日ほどのひんやりとした感覚はなく、半袖姿の方もいらっしゃる状態ですが、長袖でちょうど良い気温です。ご覧の通り、少し薄い雲がたなびくものの、きれいな青空の朝を迎えました。観光センター駐車場内にはまだ朝日がさしていませんが、山頂方面はしっかりと朝日が差し込む様子が見られます。長野県道乗鞍岳線は7月19日(金)より全面開通して、シャトルバスは、長野県側・岐阜県側共にAダイヤの通常運行が始まる予定です。 なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2013/07/21 05:30更新)
 

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■2013年7月20日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11
 

@ 2013/07/20 10:35
ヒルクライマーが続々と − ノリクラにようやく真夏が...
(大雪渓前)
A 2013/07/20 12:20
午後から完全な快晴に − 夏スキーはハイシーズンに突入
(雪渓下部 − モーグルコース)

B 2013/07/20 12:20
空が近い! − 安定した天候が続く
(雪渓下部 − モーグルコース)

C 2013/07/20 15:55
高山植物が咲き乱れる − 最高の見頃を迎える
(畳平 − お花畑)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 梅雨明けしてから2週間近くが経過しますが、ようやくノリクラにも本格的な夏景色が訪れました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、若干薄い雲がたなびくものの、明るい月に照らされた夜を迎えます。気温は14℃、ややひんやりした感覚があります。そして、月に照らされているにもかかわらず星も瞬いていて、星空と月夜を同時に楽しむことのできるのんびりとした雰囲気が流れる夜が続きます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、快晴の朝を迎えます。5時の気温は10℃、ひんやりと通り越して寒さを感じるほどです。観光センター前駐車場には60台ほどのマイカーがお越しになっています。いつもなら、そろそろ出発の準備が始まるところですが、今日はいつもよりも静かな朝です。5時ちょうどに山頂に朝日が差し込むようになり、空の青さが一段と際立つようになって来ました。

すでにお伝えしているように、長野県道乗鞍岳線で通行止めが続いていた大雪渓〜県境畳平間は、昨日から通行止めが解除され、今日はご来光バスから通常通りの運行が始まりました。シャトルバスは6時10分の始発便は2台が運行されました。6時過ぎからうろこ状の雲が快晴の空に広がるようになってきます。少しばかり日差しの暑さを感じさせるようになってきたと同時の雲の広がりですから、ちょうど良いコンディションといえます。

それでも、7時を過ぎるとやはり日差しの方が勝ってきて、肌にジリジリした感覚が感じられるようになってきます。もうすでにひんやりとした感覚はありません。それでも森林限界を超える位ヶ原山荘付近からは、空気に冷たさが残っています。森林限界から望む南アルプスはまるで水墨画のようなトーンの中に浮かんでいて、まるで秋を思わせるような状況で、夏山特有の雲の沸きあがりはまったくなく、山麓の乗鞍高原もはっきりと見られる状態が続きます。

10時の大雪渓の気温は14℃、柔らかな日差しと柔らかな青空が広がっていて、真夏という雰囲気ではないものの、7月に入ってきれいな青空に恵まれた週末は初めてで、大雪渓に訪れるスキーヤー・ボーダーも本格的な夏の雰囲気を感じていらっしゃる様子が見られます。
そして、大雪渓前を次から次へとヒルクライマーが通過して畳平へ向かう様子がいつまでも続き、そんな様子からも、ようやく本格的な夏がノリクラに訪れたと感じさせられます。

正午の大雪渓の気温は16℃。先ほどまで少しぼんやりとしていた青空も、雲ひとつない快晴となります。ただ、日差しはそれほど強いと感じることはなく、ハイクアップするスキーヤー・ボーダーの方々も暑い暑いと言いながら登るものの、汗がほとばしるほどの状況ではないように感じられました。
また、午後になってもきれいな青空は続き、いつも以上に空が近い感覚すら覚えるほどでした。

その後、畳平と肩の小屋へ向かいましたが、畳平はかなりの混雑振り。長野県道乗鞍岳が全線開通したことも大きく影響しているのではないかと、畳平の関係者の方はおっしゃっていました。そして、肩の小屋も山頂へ向かう方々が絶えず立ち寄る様子があり、山頂方面の登山道も人が途絶えることはまったくありませんでした。

畳平のお花畑は、ハクサンイチゲとミヤマクロユリが全エリアで満開を迎え、おそらく今シーズンで一番の見頃を迎えていることと思います。

明日も良い天候が続く天気予報が出ています。暑さ対策と十分な水分補給を心がけながら、短いノリクラの真夏を楽しみたいものですね。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.11 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/07/20 19:00更新)
 

【登山道の積雪状況 − 大雪渓・肩の小屋口バス停から山頂方面へ登山される方へ】

2013/07/20
大雪渓・山頂方面全景

2013/07/20
大雪渓→肩の小屋 登山道入口(積雪箇所は120メートル)
<7月中〜下旬まで積雪あり、アイゼン携行>
2013/07/20
大雪渓→肩の小屋 登山道(積雪箇所は120メートル)
<7月中〜下旬まで積雪あり、アイゼン携行>

7月19日(金)より、長野県道乗鞍岳線は全面開通して畳平まで向かうことができるようになりました。
畳平から剣ヶ峰に向かうルートには積雪はありません。ただ、長野県側シャトルバスで大雪渓・肩の小屋口バス停(畳平の一つ手前のバス停)から山頂方面にお越しの場合は、ご覧の通り、入口から積雪箇所があります。
積雪区間は先週よりも大幅に縮小されましたが、最も急勾配の箇所に積雪がが残っていて、その距離は約120メートルほどです(右下画像参照)。なお、右下画像の赤点線の先に映る岩より肩の小屋方面は積雪はありません。
積雪箇所は短くなりましたが、天候によってかなり雪面が硬くなりますので、アイゼンなどの装備のない方は、畳平より山頂を目指すことをオススメします。

 


@ 2013/07/20 05:05
快晴−県道乗鞍岳線・乗鞍スカイライン
共に全線運行
シャトルバスは畳平までAダイヤ運行
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5 時現在の観光センター前駐車場の気温は10℃。天候はご覧の通り、雲ひとつない快晴、風はありません。ひんやりとした気候で、半袖で歩く方々は肩をすぼめて寒そうな様子です。ご覧の通りの雲ひとつない快晴で、5時になって朝日が山頂付近を照らし始めました。長野県道乗鞍岳線は昨日12時より全線開通し、畳平への乗り入れや乗鞍スカイラインへの通り抜けができるようになり、本日はご来光バスの運行も始まりました。これから、シャトルバスは長野県・岐阜県共に共にAダイヤでの運行が予定されています。今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2013/07/20 05:20更新)
 

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■2013年7月14日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10
 

@ 2013/07/14 08:45
雨が降ったり止んだり − 傘をさして歩いてヒルクライム
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上29〜28号カーブ間)
A 2013/07/14 09:45
夏スキー本番 − 「いつ滑るの? 今でしょ!」
(4号カーブ雪渓)

B 2013/07/14 10:40
気温12℃ − 半袖では寒すぎる!
(大雪渓駐車場)

C 2013/07/14 11:30
霧の抜ける瞬間があるものの、終日濃霧と雨
(雪渓下部 − モーグルコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 昨日に引き続き、今日も芳しくない天候の一日でした。

早朝6時の乗鞍高原は、曇り空の朝を迎えます。気温は16℃、暑くも寒くもない状態です。観光センター前駐車場には100台のマイカーお越しになり、シャトルバスに乗車するための準備が始まります。雲は高天ヶ原の頂上部分から上にかかっていて、昨日よりは雲が高い位置に見られます。そして、7時過ぎには日差しが差し込んで、天候の回復が期待できるような雰囲気になってきました。この晴れ間にヒルクライムも誘われるように出発して行きます。

しかし、この晴れ間もつかの間で、8時ごろになると、パラパラと雨が降り始めます。その後しばらくは降ったり止んだりを繰り返していて、ヒルクライムにお越しになった方の中には、レインウェアーを着たり脱いだりを繰り返す様子も見られ、中にはレインウェアを着たまま乗るのをあきらめて、傘を片手に自転車を押しながら歩く方もいらっしゃいました。

大雪渓手前の4号カーブ付近には、一部雪渓が残っていて、毎年お越しになるスキーキャンプが今日も行われていました。こちらも大雪渓と同様に昨年よりも積雪量が多い状況が見られて、毎年このキャンプを行っている方の話では、今年は通常の滑走エリアよりもさらに下部にまで積雪がしっかりと残っているとのことでした。

10時の大雪渓の気温は12℃。この頃になると山麓方面の乗鞍高原にかかっていた雲が抜けてきて、日差しが差し込んでいる様子が確認されます。しかし大雪渓側は周期的に濃霧が流れ込んできて、視界は100メートル前後となっています。そして、シャトルバス9時便が大雪渓・肩の小屋口バス停に到着します。今日の9時便は4台運行されました。半数程度が登山の方で、大雪渓入口から肩の小屋方面へと向かって行きます。

昨日の速報でもお伝えしたように、大雪渓〜肩の小屋までの登山道は入口から中間付近まで積雪に覆われています。登山ルートには踏み跡があって、上る分には問題なく行けますが、下りでは足を滑らせて転向される様子を何度も拝見したほどです。

その後も天候は一向に変わらず、周期的に雨が降ったり止んだりして、さらに濃霧が抜けて山麓方面が見られるようになったかと思うと、再び濃霧に覆われる状況が続きます。それでも、お昼近くになるとほとんど雨は降らなくなり、路面も乾きだす状況が見られます。

今日の大雪渓は、雪渓下部にあるいつものモーグルコースには20〜30名ほどのモーグラーやボーダーの方々がやってきて、そのほか、モーグルのエアーを練習されるキャンプ、そして、雪渓上部にはポールを設置してレーシングキャンプを行うグループや基礎キャンプの方々など、さまざまなスキーヤー・ボーダーの方々がお越しになっていました。バーン表面は比較的やわらかいものの、日差しがなく、気温が低めということもあって、滑走する感覚としてはやや硬めの状況だったようです。
また、雪渓上部を中心にバーンが再氷結してできる三角錐の氷柱があちこちに見られるようになって来ました。

正午の大雪渓の気温は10℃。濃霧は一向に変わらず、それに加えて西からの風が強くなってきました。シャトルバスの運行が大雪渓・肩の小屋までの運行のため、大雪渓の避難小屋はスキーヤーから登山客までさまざまな方で込み合っていました。それでも、雨が収まってきたこともあり、外でお昼休みを突堤いらっしゃるスキーヤーの姿もたくさんありました。

午後になって、視界が回復して、雪渓上端まで確認できる状況となり、このまま天候が回復して行くかと思いましたが、13時30分からかなりまとまった雨が降り、30分ほどで収まったものの、今度は15時20分から土砂降りが30分ほどありました。速報を書く16時現在の大雪渓は、土砂降りは収まって再び濃霧に包まれ強風が吹きぬけています。
今日も天候に恵まれない一日のまま終わりそうな雰囲気です。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/07/14 16:30更新)
 

【長野県側シャトルバスでお越しの方 − 大雪渓・肩の小屋口バス停から山頂方面へ登山される方へ(登山道の積雪)】

2013/06/29
大雪渓→肩の小屋 登山道(全面積雪)

2013/07/14
大雪渓→肩の小屋 登山道入口(積雪)
<7月中〜下旬まで積雪あり、アイゼン携行>
2013/07/14
大雪渓→肩の小屋 登山道(登りより下りが危険)
<7月中〜下旬まで積雪あり、アイゼン携行>

長野県側シャトルバスは畳平の一つ手前の大雪渓・肩の小屋口での折り返し減便運行です(減便ダイヤは下記通り)。畳平へは徒歩通行できません。
大雪渓・肩の小屋口バス停から肩の小屋への登山道は、登山道入口から中間部分までの下半分のルートは積雪に覆われています。アイゼンなどを持参するようお願いします。登山道中間から肩の小屋の上半分はほとんど積雪はなくなりました。なお、大雪渓・肩の小屋口バス停から畳平方面へ車道を徒歩で向かうことも、落石などの危険から通行不可となっています。
なお、稜線付近の積雪はなくなりました。

シャトルバス減便ダイヤ(7月2日から当面の間)
<上り> 観光センター前 → 大雪渓・肩の小屋口
    6:10   7:00   8:00   9:00   10:00   12:00   14:00   15:30
<下り> 大雪渓・肩の小屋口 → 観光センター前
    7:14   8:09   9;09   11:09   12:09   14:09   15:09   17:09

 

 

@ 2013/07/14 05:10
雲 − 大雪渓〜畳平間は三連休中も通行止め
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 7月より朝の速報を現地からお届けします。速報を書く5時現在の観光セ ンター前駐車場の気温は16℃。天候はご覧のように曇、風や雲に動きはありません。三連休中日ということもあって、観光センター前駐車場にお越しのマイカーは昨日よりもやや多い状態です。
長野県道乗鞍岳線は、7月2日から大雪渓〜畳平間は通行止めが続いています。この三連休中も通行止め解除の見込みはなく、シャトルバスは特別ダイヤで運行されます。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインはバス・タクシーなどの許可車の通行は可能ですが、自転車についてはパトロール後、判断されるとのことです。昨日のように天候悪化がみられれば、自転車通行止めの可能性もあります。岐阜県側のシャトルバスはAダイヤでの運行が開始されます。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2013/07/14 05:40更新)
 

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■2013年7月13日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10
 

@ 2013/07/13 10:25
登山道にはまだ雪があります!
(大雪渓〜肩の小屋登山道)
A 2013/07/13 10:35
気温10℃、ひどい雨 − ヒルクライマーは寒さに凍える
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓前)

B 2013/07/13 11:20
雨と濃霧の天候に変化が見られない
(雪渓上部 − ジュニアキャンプ)

C 2013/07/13 11:50
毎年恒例のキャンプは雨にも負けず...
(雪渓上部 − 基礎キャンプ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 週が明けて梅雨明けしましたが、先週末とまったく変わらない、梅雨本番のような天候の一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、満天の星空の広がる夜を迎えています。気温は16℃。暑くもなく寒くもない状況です。上空を良く見ていると西の空から雲が入り込んできている様子が見られ、明日の天候が若干不安なところです。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、曇り空の朝を迎えます。早朝6時の気温は16℃。雲間に青空がのぞいているものの、6時過ぎからは小雨が降りだす状況です。三連休初日ですが、人出は目立って多い状況ではなく、観光センター前駐車場は30台程度しかお越しになっていません。

朝の速報でもお伝えしたように、長野県道乗鞍岳線は大雪渓〜畳平間の通行止めが引き続き実施されています。この三連休も開通する目処はありません。そのため、シャトルバスは大雪渓・肩の小屋口での折り返し減便運行が続いています。
6時10分のシャトルバス始発便が観光センターに到着する頃には、かなりまとまった雨降りとなります。そのため、停留所のテント内で始発便を待つ登山客の方は、あわててレインウェアを着込む様子もみられました。今日のシャトルバス始発便は2台、その後も7時便が1だったほかは、午前中の上り便は2台運行でした。

その後、一旦雨は収まります。そのため、大雪渓までヒルクライムに出発される様子も多くなってきます。
シャトルバスが行く県道乗鞍岳線も、山野草や高山植物がたくさん咲き乱れるようになってきて、タクシーでお越しになった方々は、運転手さんに花の名前を一つ一つ教えてもらい、さらにはその判別法まで詳しく説明されていました。

一旦収まった雨は、8時30分ごろから再びまとまった降り方となってきました。そして、冷泉小屋付近からは風が強くなります。位ヶ原山荘から森林限界を超えると山頂付近には激しく雲が流れる様子が見られます。そして、周囲にも霧がたちこめるようになって来ました。

9時の大雪渓の気温は10℃、北からの強風と濃霧に加えて小雨が降る生憎の状況です。シャトルバスを下車した方々も一斉に避難小屋へと急ぐ様子が見られ、避難小屋は立っているのもやっとなほどの混雑状況となりました。

午前中はまったく天候に変化はありません。そんな中をジュニアのキャンプや基礎キャンプの方々がこの天候に耐えながらもトレーニングに励みます。今日は雨よりも濃霧のほうが厄介で、かなりバーン表面が荒れてきて、ターンエリアを先読みすることのできない濃霧の中では、ガタガタの表面にスキーが取られる状況となっています。

正午の大雪渓の気温は10℃。今日は終始温度が一定です。午後からは畳平のお花畑へと向かいました。畳平の気温も10℃と変わりありませんが、大雪渓とは比べ物にならないほどの暴風に見舞われ、畳平お花畑の木道から転落しそうになるほどの突風でした。畳平お花畑は全エリアにおいてハクサンイチゲが満開で、ミヤマクロユリも開花が目立ってきました。昨年よりも1週間ほど早い状況ですので、お早めにお越しください。

午後になっても天候は変わりありません。それでも、霧が抜ける瞬間が見られるようになり、そんな雲間から見る山麓には日が差している様子が見られ、天候が悪いのは、位ヶ原・大雪渓・山頂エリアだけのようです。

明日も安定しない天候が続くようです。雨対策をしっかりと整えた上でお越しください。
なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.10 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/07/13 19:20更新)

 

【長野県側シャトルバスでお越しの方 − 大雪渓・肩の小屋口バス停から山頂方面へ登山される方へ(登山道の積雪)】

2013/06/29
大雪渓→肩の小屋 登山道(全面積雪)

2013/07/13
大雪渓→肩の小屋 登山道入口(積雪)
<7月中〜下旬まで積雪あり>
2013/07/13
大雪渓→肩の小屋 登山道入口(積雪)
<7月中〜下旬まで積雪あり>

長野県側シャトルバスは畳平の一つ手前の大雪渓・肩の小屋口での折り返し減便運行です(減便ダイヤは下記通り)。畳平へは徒歩通行できません。
大雪渓・肩の小屋口バス停から肩の小屋への登山道は、登山道入口から中間部分までの下半分のルートは積雪に覆われています。アイゼンなどを持参するようお願いします。登山道中間から肩の小屋の上半分はほとんど積雪はなくなりました。なお、大雪渓・肩の小屋口バス停から畳平方面へ車道を徒歩で向かうことも、落石などの危険から通行不可となっています。
なお、稜線付近の積雪はなくなりました。

シャトルバス減便ダイヤ(7月2日から当面の間)
<上り> 観光センター前 → 大雪渓・肩の小屋口
    6:10   7:00   8:00   9:00   10:00   12:00   14:00   15:30
<下り> 大雪渓・肩の小屋口 → 観光センター前
    7:14   8:09   9;09   11:09   12:09   14:09   15:09   17:09

 

 

@ 2013/07/13 05:00
雲〜小雨 − 大雪渓〜畳平間は三連休中も通行止め
(朝の速報 − 観光センター前駐車場)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今回の取材分より、取材日の速報は通常の夜の速報に加えて、朝の速報もお届けします。今朝の乗鞍高原の気温は16℃。雲間から高天ヶ原の山肌がなんとか見られます。時折、パラパラと小雨の降る状況です。三連休初日とあって、朝早くから準備を始める登山者の様子が見られます。
長野県道乗鞍岳線は、7月2日から大雪渓〜畳平間は通行止めが続いています。この三連休中も左記の通行規制には変わりなく、シャトルバスは特別ダイヤで運行されます。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスはAダイヤでの運行が開始されます。なお、今日一日の詳細は、今晩掲載する夜の速報にてお伝えします。(2013/07/13 05:40更新)
 

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■2013年7月7日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集
 

@ 2013/07/07 07:00
ゴール付近は風速18mの強風と濃霧 − 大会は中止が決定
(第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)
A 2013/07/07 07:10
エントリー数1011名 − 計測チップの一斉回収が始まる
(第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

B 2013/07/07 07:15
今日はこれからどうしよう...
(第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)

C 2013/07/07 08:20
あきらめきらずに走ってみる!
(乗鞍スカイライン平湯峠−濃霧のため自転車通行止め)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は乗鞍スカイラインを舞台とした自転車ヒルクライムレース「第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」が開催される予定でしたが、悪天候のため中止となりました。

早朝5時の大会会場の殿下平(でんかだいら)総合交流ターミナルは、どんよりとした曇り空から一日が始まります。気温は20℃、雲が北へと足早に流れて行き、濃淡のひどい雲は鉛色を呈していて、朝一番から芳しくない雰囲気となっています。

選手の皆さんの朝は早く、5時30分を過ぎたあたりから、続々とマイカーが大会会場の駐車場へとやって来ます。今回のエントリー数は1011名で1000人の大台に上がりました。大会規模が大きくなって、今回は実業団と男子E(40〜44歳)・男子F(45〜49歳)の選手は、大開会場から1.8km離れたほおのき平駐車場が指定されています。大会会場までは、シャトルバスに自転車を乗せて来場することとなっているため、大会会場の駐車場が混雑する様子はありません。

駐車場では自転車の点検などの準備を整えて、ローラー台でウォームアップを始める選手の姿が見られるようになって来ました。レース開催可否は6時に発表されることとなっていますが、大会本部ではまだ協議が継続されています。事務局担当者・競技委員長などがゴール付近の様子を確認に向かうものの、ゴールの手前1.5km付近の桔梗ヶ原は、気温9℃で風速18メートルの強風が吹き、濃霧で視界が確保できない状況で、天候の変動をもう少し確認するとのことになりました。

会場にはほおのき平駐車場からシャトルバスで到着した選手の方などもやってきて、ゴールで受け取る手荷物を預けるなどの手続きが行われています。ただ、上空はさらに雲が低くなって、周囲が暗くなってくる状況。選手の方々の中にも、少しばかり不安な表情が見られます。

6時30分ごろになると会場周辺でも小雨が降り始めます。
殿下平総合交流ターミナルは国道158号線を跨いだ形でレイアウトされていて、その往来のため国道下にアンダーパスがつないでいます。小雨が降り始めると同時に、選手の皆さんは国道下のアンダーパスへ雨宿りに逃げ込みます。雨の様子を見守る選手の方々も「開催決定となれば、雨降りでも参加しますよ!」と、おっしゃっていて、他の大会でもよほどのことがない限り、大会中止とはならないようです。ただ、「他の大会と違って、ここは山岳地帯ですからね...」と、付け加えていらっしゃいました。

そして、濃霧はさらに山麓方面へと広がってきて、7時の段階で7.8km地点の夫婦松駐車場付近まで視界不良となってしまいました。そのため、7時に大会本部から中止の決定がなされました。

大会中止のアナウンスが流れると、大きなため息が場内に溢れます。大会会場では雲が厚く垂れ込めている以外に天候上の問題は感じられないため、ゴール付近の悪天候など想像できないところですが、スタート地点とゴール地点で大きく天候変化があるところが、山岳地帯を走行する本大会の大きな特徴ともいえ、大きな懸念材料でもあります。

そして、一斉に計測チップの回収が行われます。それと同時に、大会会場内もまとまった雨降りとなってきて、大会中止をあきらめざるを得ない状況が会場内にも感じられるようになって来ました。

多くの選手は雨が激しさを増す中、帰路の準備をあわただしく済ませて会場を後にします。
しかし、中にはあきらめきれない選手の方もいて、会場から平湯峠まで雨の中を走る様子も見られました。8時過ぎにはさらに霧が濃くなって、平湯峠付近もかなり視界が悪い状況。この先、ゴールの畳平付近まで、ほとんど視界のない状況が続いていました。

今回は生憎の天候のため、レースは中止となりましたが、昨日の選手受付から本日の大会中止までの様子を「第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集」としてお伝えいたします。掲載は7月20日頃を予定しております。今しばらくお待ちください。(2013/07/07 14:00更新)

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■2013年7月6日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.9    第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集
 

@ 2013/07/06 08:55
視界50m以下、周期的に横殴りの雨
(大雪渓・肩の小屋口バス停 − 当面大雪渓折り返し運行)
A 2013/07/06 09:55
こんな天気でも頑張ります!
(雪渓下部 − レーシングキャンプ)

B 2013/07/06 10:30
バーン表面の荒れは耕すほどでなく、全員デラ掛けすればOK
(雪渓下部 − 基礎キャンプ)

C 2013/07/06 14:05
明日の大会を控え、雲の流れが気にかかる
(第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム − 大会受付)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 関東甲信地方が梅雨明けした今日。ノリクラは梅雨真っ只中の一日でした。

(本日の速報の最後に、
【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況】
【長野県側シャトルバスでお越しの方 − 大雪渓・肩の小屋口バス停から山頂方面へ登山される方へ(登山道の積雪)】
【長野県側のシャトルバスの運行ダイヤ (岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは通常運行です)】を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。)


早朝6時の乗鞍高原は、怪しげな南風が生暖かく吹きぬける朝を迎えます。気温は20℃、雲が足早流れて低く垂れてこめています。観光センター前駐車場は30台程度のマイカーがお越しになっています。7月としてはやや少なめな様子ですが、先月と比べると明らかに多い状況です。

岐阜県側の鞍スカイラインは昨日からの雨のため、通行止めが続いていましたが、7時から開門しました。そして、長野県側の県道乗鞍岳線も、昨日は通行止めでしたが、今日は6時から通行可能で、乗鞍高原を出発したシャトルバスは始発便から大雪渓までの特別ダイヤで運行が始まりました。
観光センター駐車場で夏スキーに出発しようと準備をされるスキーヤー・ボーダーの方々も上空の雲行きを眺めながら、出発しようかやめようか思案される様子が見られます。観光センター駐車場内のタクシー乗り場には常連のタクシー運転手の方々が徐々に集まってきて、例年通りの夏シーズンの面々がそろったような雰囲気です。

乗鞍高原では生暖かな風が吹いていましたが、標高2350メートルの位ヶ原山荘付近から、やや冷たさを伴った空気に変わります。大雪渓に到着するまで視界は問題なかったものの、大雪渓に到着した途端、濃霧が激しく流れて視界が奪われます。

8時の大雪渓の気温は10℃、ブーツを履いて雪渓に向かう準備を進めるレーシングキャンプの方々も、出発時点からレインウェアーを装着される様子があります。そんな準備を進めている最中、8時30分過ぎからパラパラと降り出したかと思うと、スコールのような激しい降り方になって来ました。
9時過ぎには8時に観光センターを出発したシャトルバスが到着しますが、このときも、到着と同時にスコールのような降り方となり、あわててレインウェアーを着る登山者の様子が見られました。

すでにお伝えしている通り、乗鞍高原からのシャトルバスは大雪渓・肩の小屋口までの減便運行となっていて、霧の間からわずかに見える大雪渓をみて登山道がまったくない状態に、どこを歩いてゆけばよいのか思案される様子もありました。また、アイゼンを携行しなかった登山者が下りでかなり苦労されていましたので、必ずアイゼンを持参してください。

雨の降り方は周期的にまとまった土砂降りを見せる以外はほとんど小雨。それよりも濃霧と強風は絶えず続くようになって来ました。そんな中でも、黙々と練習を続けるレーシングキャンプの方々や、毎年この時期は欠かさずにお越しになる基礎キャンプの方々との再会の挨拶を交わすと、いよいよ7月の夏スキー本番の季節の到来を感じさせてくれました。

バーンはこの数日の雨の影響で、やや硬めで所々凍っている箇所も見られます。しかし、スプーンカットや再氷結による氷柱が比較的少なく、鍬でバーンを耕さなくとも、何度かバーンをデラ掛けすれば、それなりにフラットにすることができる状態です。

正午の大雪渓の気温は10℃と変わらず、雨はほとんど収まったものの、濃霧と強風は午前中よりもさらにひどい状態となりました。

明日、7月7日(日)は、岐阜県側の乗鞍スカイラインを舞台とした自転車ヒルクライムレース「第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」が開催されるため、午後からは、大会会場となっている高山市丹生川の殿下平(でんかだいら)総合交流ターミナルに向かいます。
13時の殿下平走行交流ターミナルの気温は19℃。こちらでもやや強めの風が吹いています。上空は雲が低く垂れ込めているものの、雨は降っていません。大会会場からは乗鞍スカイラインなど上部の様子を目視で確認することができず、大会関係者も上部エリアが濃霧強風が続いている様子など想像もできなかったようで少しばかり驚いていらっしゃいました。13時から選手受付が始まり、車検→選手受付→計測チップの取り付け→計測チップの反応テストと順番に行う様子が見られました。

午後からは雨の心配はなさそうに感じたものの、15時30分ごろから、降ったり止んだりを繰り返すようになり、大会会場でのんびりと過ごされていた選手もこの雨で、一斉に退散されるほど...そして、速報を書く5時30分過ぎには、激しいスコールとなって、時折、雷鳴もとどろく状態となってきました。

明日の大会の実施が気がかりな天候状況ですが、大会実施の有無は乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの大会HP(http://www.gifu-np.co.jp/hillclimb/)にて、朝の6時に発表されることとなっています。
明日の天候は残念ながら雨マークが天気予報には並んでいます。関東甲信地方は本日梅雨明けとなりましたが、そんな気配をまったく感じさせない一日でした。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.9 は、次週末掲載予定で、第10回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムは、7月20日頃掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/07/06 18:00更新)

【剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳方面の稜線積雪状況 − 登山道の積雪状況】
※今回は濃霧のため撮影できず、6月30日(日)の画像ですが、基本的に大きく変わっていません。

6月30日(日)の稜線付近の様子

緑枠拡大

@ 2013/06/30 08:40
全体画像
A 2013/06/30 08:40
肩の小屋から稜線への登山道(青線、赤点線)
青線 − 積雪はありません
赤点線 − 積雪がありアイゼン必要(積雪区間:80メートル)


積雪が少なくなり、稜線からの滑走はできなくなりましたが、まだ、登山道の一部で積雪があり、アイゼンが必要です。

肩の小屋からしばらく登ると、ご覧の通り、積雪箇所が現れます。朝日岳直下の雪渓でステップが切ってあり、積雪区間は80メートルほどですが、急斜面のためアイゼンを携行してください。それより上部では、剣ヶ峰直下の頂上小屋付近に一部残る程度です。

7月以降もしばらくこちらの雪渓は残ると思いますので、お越しの方は必ずアイゼンを携行してください。

【長野県側シャトルバスでお越しの方 − 大雪渓・肩の小屋口バス停から山頂方面へ登山される方へ(登山道の積雪)】
※今回は濃霧のため撮影できず、6月30日(日)の画像ですが、基本的に大きく変わっていません。

 

2013/06/29
大雪渓→肩の小屋 登山道入口(全面積雪)
<7月中〜下旬まで積雪あり>
2013/06/29
大雪渓→肩の小屋 登山道(全面積雪)

長野県側シャトルバスは畳平の一つ手前の大雪渓・肩の小屋口での折り返し減便運行です(減便ダイヤは下記通り)。畳平へは徒歩通行できません。
大雪渓・肩の小屋口バス停から肩の小屋への登山道は、全面積雪に覆われています。アイゼンなどを持参するようお願いします。なお、大雪渓・肩の小屋口バス停から畳平方面へ車道を徒歩で向かうことも、落石などの危険から通行不可となっています。

【長野県側のシャトルバスの運行ダイヤ (岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは通常運行です)】
● 7月1日(月)  全便運休
● 7月2日(火)から当面の間   大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行となります。なお、運行ダイヤは下記の通りです。

<上り> 観光センター前 → 大雪渓・肩の小屋口
    6:10   7:00   8:00   9:00   10:00   12:00   14:00   15:30
<下り> 大雪渓・肩の小屋口 → 観光センター前
    7:14   8:09   9;09   11:09   12:09   14:09   15:09   17:09

 

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■2013年7月5日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.9
 

@ 2013/07/05 09:30
岐阜県側乗鞍スカイライン、6時30分雨量通行止
長野県側シャトルバス、通常運行→10時30分から通行止
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天上31号カーブ)
A 2013/07/05 11:00
大雨が続く − 道路はあふれた雨水で冠水
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓下雪壁4号カーブ)

B 2013/07/05 13:20
どんな日でも一つ屋根の下で寝食を共に
(肩の小屋スタッフ)

C 2013/07/05 14:10
人のいない静かな一日は、親子水入らずで...
(位ヶ原)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は大雨...とにかく大雨の一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、日中の雨がほとんど収まり、傘をささなくても良いくらいの小雨の夜です。気温は16℃、空気の流れはほとんどなく、寒くも暑くもない温度感のない雰囲気です。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、雨降りの朝です。気温は16℃、昨晩と同じく寒くも暑くもない状態です。この雨は深夜2時ごろから激しく降り始め、5時ごろまで土砂降りに近い状態でした。この天候ですから山頂方面は雲に飲み込まれていて、スキー場の鳥居尾根コースすらはっきりしないほどの状態です。

雨は周期的に強弱を繰り返し、梅雨末期のような激しさがあります。このため、岐阜県側の乗鞍スカイラインは3時30分に開門したものの、24時間雨量規制のため、朝6時30分から通行止めとなりました。長野県側のシャトルバスは、特別ダイヤとなっている大雪渓・肩の小屋口バス停までの折り返し運行が、始発便からダイヤどおりに運行が始まります。

午前中はとにかく雨の降り方がひどく、三本滝ゲートを通過した先は、いたるところに小さな滝が沿道に見られ、場所によっては、飲み込まれてしまいそうなほどの激しい濁流となり、あふれた雨水が道路を冠水させています。

この状況のため、長野県側の県道乗鞍岳線も10時30分から雨量規制のため通行止めの措置が取られました。今回の通行止めは三本滝ゲートからではなく、さらに山麓の休暇村ゲートより通行止めとなるほどでした。このため、シャトルバスは観光センター10時発の便を持って運休となりました。

標高2350メートルの位ヶ原山荘から先は、濃霧と強風の世界。そこに横殴りの雨が加わり、前を見て歩くことができないほどです。
11時の大雪渓の気温は10℃。視界は30〜50メートルで、お昼近くになると降り方は小雨へと変わってきました。

乗鞍スカイラインも朝から通行止めで、県道乗鞍岳線も10時30分から通行止めとなり、標高2780メートルのところにある肩の小屋は誰も訪れる様子はなく、暴風雨の中にもの言わずに耐え忍んでいるようにも見えます。その屋根の下では、住み込みで働いているスタッフが昼食の用意を始めています。順番でまかないの準備を持ちまわりで担当します。どんな天候でも、また、お客さんが多くても少なくても、寝食を共にしながらの生活が10月半ばまで続きます。

午後になると、雨はほとんど収まるものの、大雪渓〜位ヶ原に掛けての暴風と濃霧は続きます。
そんな中、ツキノワグマの親子が散歩する様子があり、人のまったくいない静かなフィールドを悠々と歩いていました。

乗鞍スカイラインは、24時雨量規制のため、明日の早朝の開門はほぼできないとのこと。県道乗鞍岳線でも同様の状況になる可能性があります。最新の道路状況を常にチェックして下さい。(2013/07/05 18:30追記 − 18時30分に休暇村〜大雪渓の通行止めが解除されました。)また、長野県側のシャトルバスは、大雪渓折り返し減便運行が続いていますので、下記の運行ダイヤをご確認ください。

速報を書く現在の乗鞍高原は、雨は完全に収まっています。また、明日は晴れマークが見られる時間帯もあり、天候は回復傾向に向かっています。ただ、不安定な状況が続きますので、雨対策は必須です。

なお、本日取材分の ノリクラ雪渓カレンダー 正式版Vol.9 は、次週末掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2013/07/05 17:30更新)


【7/1開通予定の長野県道乗鞍岳線エコーラインは通行止継続。シャトルバスは7/1運休、7/2から大雪渓折り返し減便運行】


県道乗鞍岳線の三本滝〜畳平は7月1日開通予定でしたが、富士見沢(2号カーブ付近)の積雪・落石の危険性のため、道路安全の確保ができないため、当面の間、冬季閉鎖が延長されました。

それに伴い、長野県側のシャトルバスの運行は、下記の通りとなります。(岐阜県側の乗鞍スカイラインシャトルバスは通常運行です)

● 7月1日(月)  全便運休

● 7月2日(火)から当面の間   大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行となります。なお、運行ダイヤは下記の通りです。

<上り> 観光センター前 → 大雪渓・肩の小屋口
    6:10   7:00   8:00   9:00   10:00   12:00   14:00   15:30

<下り> 大雪渓・肩の小屋口 → 観光センター前
    7:14   8:09   9;09   11:09   12:09   14:09   15:09   17:09
 

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