【速報バックナンバー 2017年4月分】

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◎ 4月

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■2017年4月29日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  プレリリース版Vol.5
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2017/04/29 09:20
乗鞍岳春山バス − 本日より運行開始
(位ヶ原山荘 − 始発便は82名が乗車)
A 2017/04/29 09:50
今日は屋根板から出発 − 湿った新雪が20センチ
(屋根板)

B 2017/04/29 11:15
風が強くなり天候は徐々に悪化傾向へ
(大雪渓避難小屋前)

C 2017/04/29 15:55
三本滝から帰って来たクルマ − 午後から一時猛吹雪
位ヶ原山荘付近積雪−明日の春山バスは運休可能性あり
(観光センター前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本日より乗鞍岳春山バスの運行が始まりました。そして、ゴールデンウィーク前半も今日から始まりました。しかし、天候は午後から断続的な降雪に見舞われ、春山バス最終便が位ヶ原山荘に到着する頃には、路面が路面が真っ白になる状態となってしまいました。このため、明日の乗鞍岳春山バスは運休になる可能性も考えられます。

<乗鞍高原、道路状況、三本滝レストハウス前駐車場>
早朝6時の乗鞍高原は、山頂付近い雲が横たわるもののきれいな青空の朝を迎えます。気温は3℃、やや冷たさを感じるあさです。そして、時間とともに山頂の雲はとれていくものの、冷たい風が吹き始めるようになります。観光センタ前駐車場は10台程度しかお越しになっていません。多くのスキーヤー・ボーダーの方々は、この先の三本滝レストハウス前駐車場へと移動しています。

7時の三本滝レストハウス前駐車場の気温は4℃、この時点で20台ほどで、例年よりかなり少ない状況。天候悪化を懸念して今日の入山をあきらめた方も多くいらっしゃったことと思います。7時30分過ぎにバス会社の方に早朝パトロールが帰ってきます。一部凍結箇所があるものの、運行開始時間までには解消すると見込まれることから、今日の春山バスは始発便から運行されることとなりました。しかし、お越しになっているマイカーはその大半に人影は見られず、多くの方がかもしかゲレンデから歩いてツアーコースを目指して出発された模様です。

そして、春山バス始発便は定刻の20分程度前に到着し、スキー板などの搬入など余裕をもって行うことができました。今日の始発便は3台運行され、82名の方を乗せて位ヶ原山荘に向けて出発します。

<乗鞍岳春山バス、位ヶ原山荘、屋根板方面>
三本滝を出発する前にのりくら観光協会の方によるお菓子のプレゼントが行われ、また、車掌より位ヶ原山荘のポストに提出するための春山入山計画書の説明などがなされました。車窓からの光景は昨日4月28日(金)とほとんど変わりません。標高が上がるにつれて、雪壁の高さは次第に高くなり、摩利支天付近からグーッと積雪量が多くなります。しかし、冷泉小屋付近からさらに狭くなり、最低でもバスの背丈以上もあって、今年は積雪量の多い年に属するかと思います。

9時30分の位ヶ原山荘の気温はプラス0.7℃、天候もほぼ曇に近い状態となります。一斉に降り立ったスキーヤー・ボーダーの方々が春山入山計画書に必要事項を記入し、投函してから、屋根板入口へと移動します。バーンは10〜20センチの湿雪。もた〜っとしたシールに着雪する感じの雪です。ただ、この雪質も屋根板上部に差し掛かると乾いた状態になります。そして、気温が0℃まで低下し、西からの冷たい風が絶えず続きます。

<森林限界以降(位ヶ原、大雪渓)、明日の春山バスについて>
10時30分の位ヶ原の天候は曇で気温0℃です。雪質は乾いた状態ですが、表面がパックされてしまい、登りは問題なくとも、下りは苦労するバーンであることは容易に想像できます。気温は0℃と変わらない中、一瞬青空が広がったかと思うと、再び山頂付近が雲に覆われる状況が続き、目まぐるしく天候が変化しました。

そして、13時頃から雪が降り始め、この降雪は山頂付近だけなく、三本滝ゲート付近まで断続的にふっていましたが、15時頃からまとまった降雪となり、三本滝レストハウス前駐車場に停めてあったクルマのフロントガラスが真っ白になるほどの降り方でした。この雪は上部エリアの方がひどく、春山バス下り最終便が出発する15時30分頃には、路面が真っ白になるほど降雪に見舞われ、この降雪は標高2120メートルの荒田沢橋付近まで続いており、今後消えずに残ってしまうと、明日の乗鞍岳春山バスは少なくとも始発便は運休の可能性が高い状態です。運行の最終判断は、当日に行われる道路パトロールで決められますので、現地バス停の掲示をご覧になるか、バス会社へ直接電話にてお問い合わせください(アルピコ交通 新島々営業所 0263−92−2511)。

<ツアーコースの積雪状況>
現時点では滑走に支障となる箇所は全くなく、道路除雪箇所以外は、三本滝レストハウスまで滑走して下山することが可能です。おそらく、ゴールデンウィーク期間中はほとんど問題なく下山滑走可能かと推測されます。

・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪90センチ。(先週より35センチ減少、昨年より90センチ多い)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪95センチ。(先週より10センチ減少、昨年より95センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪195センチ。(先週より20センチ減少、昨年より155センチ多い)


なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.5 は、次週末掲載予定です。 (2017/04/29 18:10更新)

 

【4月28日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2016ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.35(2016/10/29〜30)<最終号>をもって2016シーズンの連載を終了させていただ来ました。2017シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2016年

2017年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2016年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2016年12月〜2017年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2017年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2017年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2017年5月中旬頃を予定しております。


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■2017年4月28日(金)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  プレリリース版Vol.5
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2017/04/28 08:40
水芭蕉にも見頃の時期がやって来た
(宮の原水芭蕉群生地)
A 2017/04/28 10:50
関係者が一斉にシャッターを切る
(県道乗鞍岳線 − 冷泉小屋上 20号カーブ)

B 2017/04/28 11:20
雪壁5.5メートル、今年は雪が多い年
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原山荘下 17号カーブ)

C 2017/04/28 11:55
試運転は無事終了し、明日4月29日からの運行開始決定
(位ヶ原山荘前)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 明日4月29日(土)より運行開始が予定されている乗鞍岳春山バスの試運転が本日実施され、参加関係者各位の了承のもと、正式に明日から運行開始が決定されました。

早朝7時の乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は2℃で少し冷たい風が吹いていて、しばらくすると手がかじかむ感覚を覚える状態です。今日は日が高くなっても日差しの暖かさよりも、空気冷たさの方が勝っている状況です。山頂方面は真っ青な空をバックに真っ白な山肌がくっきりと浮かんでいます。剣ヶ峰にある雷鳥の雪形は先週とほとんど変わらず、雪解けは進んでいません。それどころか、26日(水)は位ヶ原で30センチほどの降雪となり、そのおかげで幾分汚れた雪面が再び雪化粧された模様です。また、その影響から、除雪の完了も26日までかかってしまった模様です。

<乗鞍高原の水芭蕉>
明日からゴールデンウィークが始まり、水芭蕉の季節の到来となります。標高1200メートルの大野川学校(小中学校)近くにある宮ノ原水芭蕉群生地は、見頃・満開状態を迎えています。日差しがしっかりと差し込むようになりと、水辺がキラキラと反射して、青空を写しこむと純白の水芭蕉が一段ときれいに映し出されるもの。このほか、一の瀬園地も水芭蕉群生地として知られていて、まいめの池やどじょう池はノリクラの銀嶺を湖面に移しこみながら水芭蕉を映しこむことができるオススメスポットですが、こちらは標高が1450メートルと高いことから、まだ新芽が湖面から出たばかりで、見頃・満開はゴールデンウィーク後半もしくはゴールデンウィーク過ぎになる可能性が高い状況です。今年の水芭蕉は昨年より遅いものの、ほぼ例年並みといった状況です。

<乗鞍岳春山バス試運転>
10時の観光センターは快晴が続いています。気温は6℃、日差しがしっかり差し込むのに、アウターなしでは寒さを覚える状況です。春山バス試運転は、実際に運行に使用され、全長が12メートルもある大型観光バスが用いられ、松本建設事務所、環境省、中信森林管理署、松本地域振興局観光課など行政関係者を始め、除雪を担当したサワンド建設、そして、地元関係者として乗鞍温泉旅館組合、乗鞍温泉民宿組合、のりくら観光協会の役員、さらに、春山バスの事業を取りまとめる松本市山岳観光課の方やバスを運行するアルピコ交通の方々など26名を乗せて出発します。

積雪量は昨年と比べて多い状況であることは一目瞭然ですが、例年と比べても多い年に該当し、また、26日(水)の降雪が所々に残っています。観光センターから7kmのところにある三本滝ゲートに到着し、松本市の職員がゲートのカギを開けて、冬季閉鎖中の道路の試運転が始まります。三本滝ゲートを超えると車窓の雪壁がどんどん高くなり、また、道幅も狭くなる一方。場所によってはバス1台がようやく通過できる程度の状況です。

そして、観光センターから12km先、標高2230メートルの冷泉小屋から積雪量は一気に増加します。低いところで3メートル以上の状況が続き、車窓から外の風景が見えない圧迫状態になります。例年、位ヶ原山荘手前が最も積雪の高いところになりますが、本日の測定では5.5メートルで、積雪量は近年としては多い状況かと考えられます。

<位ヶ原山荘に到着、意見交換会と運行開始の最終決定>
11時30分、標高2350メートルの位ヶ原山荘の気温は0.7℃、きれいな快晴が続きますが、冷たい風に寒さが一層身にしみます。位ヶ原山荘付近から眺める屋根板方面は、剣ヶ峰から大黒岳まで白銀のパノラマが広がってそれは一見すべき光景。参加者の方々も一様にカメラを取り出されていたようです。

そして、位ヶ原山荘内で意見交換会が行われ、各機関の担当者からの意見・コメントがあったものの、問題点となるものはなく、予定通り、明日29日(土)からの運行開始が決定されました。なお、意見交換会の中でもスキーヤーなどの国立公園内のマナーについて発言がありましたが、2010年2月に位ヶ原山荘付近で発生した雪崩死亡斜面での滑走が本日も見られました。滑走を規制する法的規制はないものの、やはり、大きな事故の起きた現場には立ち入らないというのがマナーの一つの形だと考えられ、昨今話題になっている高校登山部の合宿雪崩事故をわが身のことと認識する必要があります。雪崩多発場所は、
ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> にて確認できますので、ぜひともご覧ください。

また、昨年の乗鞍岳春山バスの利用者数は7488名(うち雪見客は3209名)と過去最高となりました。今年はそれを上回るようPRなどに努めて行きたいとのことでした。乗鞍岳春山バスは1日4便で、4月29日から6月30日まで毎日運行されます(6月18日(日)は乗鞍天空マラソン開催のため全便運休)。ただ、当日の天候状況によって運休となる場合がありますので、ご注意ください。

なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.5 は、次週末掲載予定です。 (2017/04/28 17:30更新)

 

【4月28日(金)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2016ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.35(2016/10/29〜30)<最終号>をもって2016シーズンの連載を終了させていただ来ました。2017シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

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ノリクラ
雪渓カレンダー
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プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2016年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2016年12月〜2017年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2017年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2017年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2017年5月中旬頃を予定しております。


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■2017年4月22日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  プレリリース版Vol.4
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2017/04/22 06:55
17日より三本滝までマイカー通行可
(三本滝レストハウス前駐車場)
A 2017/04/22 08:00
今回はかもしかゲレンデからスタート
(かもしかゲレンデ)

B 2017/04/22 14:00
気温0℃ − 森林限界以降はまだまだ冬...
(位ヶ原)

C 2017/04/22 15:40
道路除雪は終点の位ヶ原山荘まで到達
(位ヶ原山荘 − 春山バスは29日運行開始予定)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は早朝は曇空でしたが、次第に晴れてまずまずの春山日和。でも、上部エリアは冷たい空気に覆われ、バーンも硬く、真冬並みの状況でした。

<乗鞍高原、道路状況、三本滝レストハウス前駐車場>
早朝6時の乗鞍高原は、曇り空の朝を迎えます。気温は2℃、日差しがなく、肌寒い朝です。曇り空ではあるものの、山頂方面は視界良好で、雪解けに伴い岩場やハイマツなどが見え隠れするようになり、剣ヶ峰にある雷鳥の雪形が確認できるようになってきました。

4月17日(月)に県道乗鞍岳線の休暇村ゲート〜三本滝ゲート間の冬季閉鎖が解除され、今回はマイカーで三本滝ゲートまで向かいます。沿道の積雪は例年より多く、雪解け水の夜間凍結が懸念されますのでご注意ください。そして、今回のツアーコース方面へは、かもしかゲレンデから入山スタートとなります。

7時の三本滝レストハウス前駐車場の気温は2℃、正面のアスファルト駐車場に35台ほどで、隣の未舗装駐車場には数台といった程度です。未舗装部分もほぼ完全い除雪され、一部で積雪が残っているものの、かなりの台数の駐車が可能です。ただし、トイレは水道凍結のため、利用できませんのでご注意ください。

<かもしかゲレンデ(リフト営業は行われていません)>
8時のかもしかゲレンデの気温は6℃、ちょうどこのころから青空が広がるようになり、それまでガチガチだったバーンも日差しを受けるとすぐに緩み始めます。かもしかゲレンデは営業可能レベルに近いコンディションを保っていますが、一部に陥没箇所がありますので、下山滑走時には十分注意して下さい。その陥没は深さ1メートル以上もあり、かもしかゲレンデの積雪量はまだ十分あることがわかります。ほとんど風もなく、強い日差しに汗ばむほどです。

<ツアーコース>
9時のツアーコース入口の気温は10℃、きれいな青空にとともに日差しに暑さを覚え、アウターもグローブもいらないほど。それでも、入口急斜面のバーンはあまり緩むことなく、シールのグリップも良好でした。ツアーコースは全体的にやや締まった雪質で、春雪としてはなかなかよいコンディション。ただ、黄砂の影響を受けてが所々にまだら模様になっているところもありました。もちろん、先ほどと同様に歩くと暑さを感じるほどの状況で、中には半袖でツアーコースを登る方もいらっしゃったほどです。

11時の位ヶ原急斜面の気温は4℃、上空にはパステル調の淡い青空が広がっていて、少し悪化傾向を見せている模様。しかし、バーンコンディションはパックされた感じもなく、やや硬めですが、シールのグリップが良く効きます。なお、今日の下山滑走はツアーコースが一番滑りやすい状態でした。

<森林限界以降>
13時の位ヶ原の気温は2℃、急激に気温が低下し、冷たい風が強くなります。アウターと厚手のグローブに変えて、完全に冬仕様です。今日肩の小屋から山頂方面に向かった方と、摩利支天岳すべり台から富士見沢方面へ向かった方の蓋てに分かれていました。14時の大雪渓の気温は2℃、ほぼ無風となり、晴れたり曇ったりを繰り返す状況。ツアーコース内が20センチほどの積雪減少が見られる中、大雪渓はまだ降雪に見舞われることから、積雪量に変化がありません。

そして、山頂方面に向かった方々の話では、朝日岳稜線直前までは何とかシールで登ることができたものの、それ以上はアイゼンがないと無理とのこと。山頂方面に向かう方はアイゼン携行が必須です。

<県道乗鞍岳線の除雪>
除雪の先端は昨日位ヶ原山荘に到達し、位ヶ原山荘の一つ下のヘアピンカーブまで除雪が完了しています。冷泉小屋から位ヶ原山荘までの区間は、低いところでも高さ3メートルの壁となっていて、積雪量の多い状況が認められます。来週29日(土)に乗鞍岳春山バスの運行開始が予定されていますが、運行開始決定は除雪が完了し、試運転の結果をもとに発表されます。なお、運行開始が決定され次第、お知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。

<ツアーコースの積雪状況>
思ったほどの減少はみられません。4月としては積雪量が多い傾向を維持しています。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪125センチ。(先週より30センチ減少、昨年より170センチ多い)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪105センチ。(先週より25センチ減少、昨年より85センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪215センチ。(先週より20センチ減少、昨年より155センチ多い)


なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4 は、次週末掲載予定です。 (2017/04/22 19:20更新)

 

【4月22日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2016ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVo.35(2016/10/29〜30)<最終号>をもって2016シーズンの連載を終了させていただ来ました。2017シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2016年

2017年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


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ノリクラ
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プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2016年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2016年12月〜2017年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2017年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2017年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2017年5月中旬頃を予定しております。


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■2017年4月15日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  プレリリース版Vol.3
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2017/04/15 07:15
今日はここからスタート − 全山登行
(休暇村ゲレンデ)
A 2017/04/15 10:40
除雪の先端は摩利支天に到達 − ほぼ例年並みのペース
(県道乗鞍岳線 − かもしかゲレンデ)

B 2017/04/15 14:35
天候霰、視界50メートル − これ以上先はムリ
(位ヶ原)

C 2017/04/15 15:00
新雪5センチ − プチパウダーの感触
(ツアーコース − 1番標識下)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 先週でMt.乗鞍のスキー場営業が終了し、また、県道乗鞍岳線の冬季閉鎖が継続されていることから、今回は休暇村ゲレンデから全山登行を強いられる状況に加え、雨・霙(みぞれ)・霰(あられ)・雪と、バリエーション豊富な天候に見舞われた一日でした。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、曇〜晴の朝を迎えます。気温はプラス6℃です。5時頃からパラパラと小雨が降り、冷たい風が吹き抜けています。夜明け前はお月様が確認できた天候も、この時間には山頂方面は完全に雲に飲み込まれています。昨晩からの降雪はなく、乗鞍高原周辺の道路には雪はなく、そろそろ、乗鞍高原内の積雪凍結の心配はなくなってくると考えられます。ただ、この先の休暇村から三本滝ゲートまで通行が4月17日(月)11時からできるようになる予定ですが、この区間は夜間凍結の恐れがありますので、ご注意ください。なお、開通日の4月17日(月)は予定であって、延期の可能性もあります。

<休暇村ゲレンデ〜かもしかゲレンデ、県道乗鞍岳線 休暇村〜三本滝開通予定と三本滝レストハウス前駐車場除雪状況、乗鞍岳春山バスの運行開始延期予定(4/22→29)>
7時30分の休暇村ゲレンデはやや風が強くなり、上空の雲が足早に流れています。気温は6℃と変わりません。冒頭にもお伝えしたように、先週でMt.乗鞍の営業が終了し、ツアーコース方面はアクセスは、休暇村ゲレンデから全山登行が必要となります。休暇村ゲレンデは最下部でまだ積雪1メートル近くあって、近年になく積雪量の多い状態。もちろん、三本滝レストハウスまでの間、石が出ている箇所は全くなく、そのままリフト営業できるレベルのバーンコンディションです。ただ8時30分頃より雨が降り始め、三本滝レストハウスに近づくにつれて霙(みぞれ)にかわりつつあります。

9時の三本滝レストハウスの気温は2℃。4月17日(月)には、こちらまでマイカーで訪れることが可能になる予定ですが、三本滝レストハウス前の駐車場は、除雪作業は始まっているものの、まだ除雪が完了されてなく、駐車スペースが全くありません。駐車場を管理するMt.乗鞍の話では、乗鞍岳春山バスの開通日に合わせて除雪を完了させる予定とのこと。そのため、開通日には駐車スペースがない可能性があり、また、道路に一部積雪があることから、開通が延期される可能性もあります。なお、三本滝レストハウス前駐車場付近の積雪は2メートル程度あって、近年になく多い状況となっています。

また、乗鞍岳春山バスの運行開始は4月22日(土)の予定でしたが、位ヶ原山荘までの道路除雪が達成できない見込みから、29日(土)に延期される方向で調整が進められています。正式に決定次第お知らせいたします。 そして、本日も県道乗鞍岳線の除雪作業が実施されていて、担当の方の話では、現在、除雪先端は摩利支天付近まで到達し、ほぼ例年並みのペースで進められているとのことでした。

<ツアーコース>
11時のツアーコース入口の気温は2℃、霙〜雪の天候で、入口急斜面の上端付近は激しく雲が流れ落ちていて、天候はさらに悪化傾向を示しています。湿った新雪が数センチ積もり、午前中の先行者のトレースがかき消されています。入口急斜面を過ぎた先も、新雪の積雪量は数センチ程度が続き、霙から雪に変わりつつある状況は、濡れたウエアが再び乾いた状態にリセットしてくれます。12時の1番標識付近の気温は0℃、今日はこれ以上気温が下がることはありません。次第に視界は低下します。13時の位ヶ原急斜面の気温は0℃、新雪は5センチ程度で、上端が見え隠れする視界です。

森林限界をさらに登って、位ヶ原に到達しても気温は0℃、体感的にはもう少し冷え込んでいるように感じます。時折、猛烈な霰(あられ)の攻撃に出くわし、視界は50メートル程度で、行く先の斜面の上端が見えない状況から、この先に向かうのは断念しました。

なお、下山のツアーコースは湿雪ではあるものの、プチパウダー感を味わうことができました。


<ツアーコースの積雪状況>
思ったほどの減少はみられません。4月としては積雪量が多い傾向を維持しています。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪155センチ。(先週より10センチ減少、昨年より170センチ多い)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪130センチ。(先週より10センチ減少、昨年より95センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪235センチ。(先週より20センチ減少、昨年より145センチ多い)


なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vol.3 は、次週末掲載予定です。 (2017/04/15 19:00更新)

 

【4月15日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2016ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2016/10/29〜30)<最終号>をもって2016シーズンの連載を終了させていただ来ました。2017シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

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<2016年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2016年12月〜2017年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2017年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2017年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2017年5月中旬頃を予定しております。


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■2017年4月8日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  プレリリース版Vol.2
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2017/04/08 09:20
リフトでここまでやって来られるのは、今日・明日で最後
(ツアーコース入口 − Mt.乗鞍は4月9日で営業終了)
A 2017/04/08 09:30
全面湿雪 − 完全に春の雪質になってしまいました
(ツアーコース − 入口急斜面)

B 2017/04/08 10:15
ツアーコース内にも霧 − 気温が高い
(ツアーコース − 1番標識付近)

C 2017/04/08 12:50
この1週間で激しく雪解け − ハイマツが姿を現す
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は予報通りに昼前からしっかりと雨に降られてしまいました。森林限界以降もしっかりと雨!もう、季節は完全に春へとシフトを始めています。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、小雨が降ったかと思えば、雲間に青空がのぞく不安定な天気の朝を迎えます。気温はプラス4℃、今日は南からの暖かな空気の流れによって、全体的に気温の高い状態がつづきます。もちろん、この天候ですから、昨日からの降雪はゼロ。もちろん、路面凍結もありません。

Mt.乗鞍のリフト営業も明日4月9日(日)で最後。しかし、ゲレンデは地面が出ているところはほぼ皆無といってもよい状態。また、黄砂の到来も今年は遅く、春先特有の汚れた雪ではありません。ただ、雨を含んでザクザクとした春雪に変質していますが、足を取られるような重たいものではなく、綺麗なターンを仕上げることができる状態です。

そして、県道乗鞍岳線(エコーライン)は、冬季は休暇村までしか通行できませんでしたが、4月に入って三本滝に向けての除雪が始まりました。現在は、休暇村から約4kmほど先の三本滝ゲート手前まで除雪が進められています。この先の除雪はゲレンデ内を通過する必要から、Mt.乗鞍の営業終了後に再開されます。なお、休暇村〜三本滝ゲート間の開通は4月17日(月)を予定されていますので、来週末(4月15日(土)・16日(日))のツアーコース方面の入山は、休暇村ゲレンデから全山登行が強いられますのでご注意ください。

<ツアーコース>
ツアーコース入口までリフトを利用できるのはこの週末が最後ですが、人出はまばら。9時の段階では10名にも満たない状態でした。9時のツアーコース入口の気温は10℃、日差しが差し込むと蒸し暑さに耐えられないほど...そして、アウターを脱いで出発するものの、日差しが収まると同時に小雨がパラパラと降る状態が周期的に訪れ、アウターを着たほうが良いのか迷う状態です。なお、最終的には40名以上の入山者があった模様で、この雨の割には多くの方が訪れました。

バーンコンディションは、雨の影響で細かなギャップが無数にでき、下地はかたいものの表面はザクザクとした春の雪質になっています。パウダーと呼べるところは皆無です。先ほどの日差しはものの1時間もしないうちに姿を消し、11時前にはまとまった雨降りとなります。そして、周囲には霧が立ち込めるようになってきます。今日の雨は南からの降り方をみせ、いつもとは方向が逆です。そのため、暖かく湿った空気が流れ込んだものと考えられ、周囲は霧に包まれたものと思われます。

正午の位ヶ原急斜面の気温は8℃、もちろん小雨の降り続く状態で、位ヶ原急斜面の上端がかろうじて見える状態です。視界不良時は位ヶ原急斜面に立ち入る時点で、この先を行くのか撤退するのかを判断しなければなりませんが、一つの判断として、急斜面入口から見て上端部分が確認できるかを見ることも大切です。バーンは雨が柔らかな雪質にしみ込んでかなりザクザク状態。スノーシューで登った登山者は、膝まで埋まってしまったとのことでした。今後、冷え込んで下地の水分が凍ると、春以降の雪解けが抑えられますので、今後の冷え込みを期待したいところです。

<森林限界>
13時の位ヶ原の気温は6℃、今日はどこに行っても氷点下になることはありません。森林限界に出た途端、南または西からの横殴りに近い雨に変わり、所々にハイマツが姿を現すようになってきて、雪解けが進んでいる状態が見られます。視界は200メートル程度あり、風もさほど強くないものの、久しぶりの雨降りはかなりつらいものがありました。

今日の雨は明日の朝には収まるとのことですが、、雪崩などには十分注意の上、入山されるようお願いいたします。

<ツアーコースの積雪状況>
残念ながら、今回の雨で大幅に雪解けが進み、今後は確実に減少傾向へと進んで行くと考えられます。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪165センチ。(先週より40センチ減少、昨年より165センチ多い)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪140センチ。(先週より30センチ減少、昨年より90センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪255センチ。(先週より30センチ減少、昨年より145センチ多い)

なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版Vo.2 は、次週末掲載予定です。 (2017/04/08 17:15更新)

 

【4月8日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2016ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2016/10/29〜30)<最終号>をもって2016シーズンの連載を終了させていただ来ました。2017シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2016年

2017年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)


(毎週土曜)

ノリクラ
雪渓カレンダー
× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2016年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2016年12月〜2017年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2017年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2017年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2017年5月中旬頃を予定しております。


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■2017年4月1日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  プレリリース版Vol.1
 
   (ご注意 :今回の記事はバックカントリ ー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。 ツアーコースマップ → ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> )  
 

@ 2017/04/01 09:35
今日も名物ガイドと一緒に
(ツアーコース入口)
A 2017/04/01 10:15
新雪10〜20センチ − 湿雪でもコンディションは良い
(ツアーコース − 入口急斜面上)

B 2017/04/01 12:55
午後から天候回復へ
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2017/04/01 14:50
日差しで緩み、森林限界以降は重たいパウダーに
(位ヶ原)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日から4月。新しい年度が始まり、ノリクラも春へと一歩ずつ歩みを始める時期になってきましたが、今日はまとまった降雪に見舞われて、乗鞍高原一帯はきれいに雪景色に包まれ、冬に逆戻りしたような光景となりました。

<乗鞍高原、道路状況、Mt.乗鞍>
早朝7時の乗鞍高原は、ややまとまった雪の降る朝を迎えます。気温はマイナス2℃で寒さはありません。昨晩からの降雪は20センチほどで軽い雪が積もっています。そして、朝一番から除雪ドーザーがうなりをあげて走り回る様子があり、久々の光景です。東の空には淡くにじんだ太陽の輪郭が見えるものの、どんよりとした雰囲気の空が続き、天候の回復は期待できません。このように4月になっても、まだまだ、降雪に見舞われることがありますので、スタッドレスタイヤ、及び、タイヤチェーンの携行は忘れないことが肝心です。

Mt.乗鞍も、さすがに4月の声を聴くようになると、訪れる方々が若干少なくなって来ましたが、ゲレンデコンディションはこの降雪でさらに良くなり、厳冬期と全く変わらない状態を維持しています。それどころか、まとまった降雪のため、ゲレンデ整備・リフト除雪の作業が遅れて、やまぼうしリフトが定刻よりやや遅れる状況も見られるほどでした。そして、かもしかゲレンデは、全面新雪ゾーンになっていて、一斉にパウダー狙いのスキーヤー・ボーダーが駆け出します。今シーズン最後になるかもしれないパウダーを競って食べつくそうとします。

<ツアーコース>
9時のツアーコース入口の気温は0℃、すでに20名ほどの入山者が訪れて出発の準備を始めます。このころから少し雪の降り方が収まります。入口急斜面は新雪10〜20センチで、硬い下地の上にやや湿った雪ですが、軽く柔らかい感触があり、ミョウバンのような結晶の降雪です。ツアーコース下部はそろそろ積雪量が減少する時期に差し掛かるものの、先週とほぼ同じかやや増加している状況が見られます。なお、最終的には60名以上の入山者が見られた模様です。
そして、3番標識付近から、ツアーコース内に濃霧が立ち込めるようになり、気温は4℃まで上昇します。これまでは、ほぼ、氷点下の気温を維持していましたが、4月に入り、少しずつ変化が見られる状況です。

正午の位ヶ原急斜面の気温は2℃、急斜面上端が見え隠れする状況が見られ、バーンコンディションは硬めの下地に新雪20センチが降り積もる状況。濃霧がひどく、多くの方が、ここで撤退されました。しかし、13時近くになると、急激に天候が回復し、一気に青空へと変化します。もちろん、山頂方面までしっかりと青空が広がりますが、逆に位ヶ原急斜面より下部は、午後も濃霧が立ち込める状況でした。

なお、ツアーコースは、午後になっても日差しがなかったため、雪質の変質がなく、比較的滑りやすい状態が維持されました。後述しますが、位ヶ原以降の方が滑りにくい状態でした。

<森林限界>
14時の位ヶ原の気温はマイナス2℃、天候回復と同時に気温が急激に低下します。ただ、日差しを受けたためか、バーンは湿雪状態がひどくなり、それが気温低下で固くなり、かなり滑りにくい状態です。そのほか、大雪渓や摩利支天岳すべり台方面も重たい湿雪状態で滑走しにくい状態でした。また、午後から急激に冷え込んできたため、翌日はかためのバーンになる可能性もありますのでご注意ください。

<ツアーコースの積雪状況>
この時期としてはまとまった降雪に見舞われ、3月上旬並の積雪量が維持されています。
・ 1番標識付近(標高 約2130メートル)で積雪205センチ。(先週より10センチ増加、昨年より155センチ多い)
・ 3番標識付近(標高 約2235メートル)で積雪170センチ。(先週より10センチ増加、昨年より95センチ多い)
・ 5番標識付近(標高 約2305メートル)で積雪285センチ。(先週より13センチ増加、昨年より150センチ多い)


なお、今回取材分より、ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版の連載を開始いたします。プレリリース版Vol.1は次週末掲載予定です。 (2017/04/01 18:45更新)

 

【4月1日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2016ノリクラ雪渓カレンダー正式版 は、ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2016/10/29〜30)<最終号>をもって2016シーズンの連載を終了させていただ来ました。2017シーズンの連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

 

 

2016年

2017年

  11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月〜10月
速報 ×


(毎週土曜)


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(毎週土曜)


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(毎週土曜)

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× × × ×

プレリリース版
<3月下旬〜5月上旬>

正式版
<中旬開始>

 

●速報●
<2016年11月> お休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
<2016年12月〜2017年3月> ウインターシーズンは、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載が実施できない場合があります。
<2017年3月下旬以降> 春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2017年3月下旬頃から再開を予定しノリクラ雪渓カレンダー正式版は2017年5月中旬頃を予定しております。


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