【速報バックナンバー 2023年7月分】

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◎ 7月

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■2023年7月30日(日)   
 
※ 乗鞍スカイライン・県道乗鞍岳線の最新情報はツイッターにて随時発信しております → @norikura_org

本日も良い天気の一日
@ 2023/07/30 06:45
晴天の一日、自転車入山数226台
(三本滝ゲート)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本日は取材日ではありませんが、頂いた情報をもとにお伝えいたします。昨日同様、本日もよい天気の一日でした。

<観光センター周辺状況とシャトルバス>
山麓の乗鞍高原の朝6時の天候は、晴・気温20℃で、畳平も晴・気温9℃・風速1m・視界良好で、全エリアとも良い天候です。観光センター前駐車場は昨日同様、6時ごろには満車となり、すずらん橋駐車場への誘導が始まりました。また、今日は9時30分頃から10時ごろにかけて、昨日よりも来場者が多かったようで、週末二日目のため、宿泊客の来場によるものと思われます。

シャトルバスは、始発6時10分便が6台で、昨日と変わらなかったものの、その後は、昨日よりもやや少なめでした。

<畳平と山頂の状況>
連日、午後になると夕立・雷雨が続いていますが、今日は山麓からお花畑周辺に霧が沸き上がる状況があったものの、ほぼ晴天の一日でした。気温は12時時点の16℃が最高で、昨日よりも1℃低い状況でした。

昨日は、15時前に畳平周辺で落雷がありました。落雷は畳平にある魔王岳頂上付近で、道標が落雷により焼損し、地面に穴が開いていたとのことです。梅雨明け後は、強い日差しが降り注ぎ、午後には天候が不安定になり、夏山特有の雷雨が発生しやすい状況が続いています。落雷に合わないよう、早めの下山をぽ願いいたします。

畳平より先の山頂方面の登山道は、思ったほどの混雑はありません。畳平から先の登山道は、長野県側と岐阜県側の入山者が集中しますが、今年は長野県側のみの入山となっていて、長野県側の乗鞍高原一帯はは観光センターをはじめ、混雑が発生しているものの、岐阜県側の人数までカバーする状況にはなっていないため、山頂方面の登山道は、例年のような混雑・渋滞には至っていない模様です。

<今日のシャトルバスと自転車入山数、熊目撃情報>
今日のシャトルバスは、始発便台、7時便が4台、8時便が5台、9時便が4台で、大きな混雑はありませんでした。自転車入山数は、午前213台、午後13台、合計226台ででした。熊の目撃情報は、午前中に県境付近で1件、夕方に中腹の荒田沢橋付近(観光センターから約11km地点)で1件ありました。自転車・登山中の事故の情報は現時点ではありません。

次回速報は8月5日(土)の予定です。(2023/07/30 18:30更新)


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■2023年7月29日(土)     

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青い空、白い雲、緑のハイマツ...夏の乗鞍の三原色がヒルクライマーをいざなう
@ 2023/07/29 09:50
自転車入山数314台、この風景を求めてやってくる
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)
A 2023/07/29 09:25
気温18℃ − ここから離れたくない〜
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上)

B 2023/07/29 11:30
夏スキーヤーに オフシーズンなんて...ない!
左腕の三角巾は果敢に攻めた勲章
(大雪渓 − モーグルコース)

C 2023/07/29 13:00
下山のシャトルバスは長蛇の列
(畳平バスターミナル)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 青い空、白い雲、緑のハイマツ...これが夏の乗鞍の三原色。今日はこの三原色がきらびやかに輝く一日を送ることができました。

 

【目次】

<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>
 

<大雪渓積雪状況>

<畳平・お花畑>

<シャトルバス・自転車台数>


<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月29日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

▼ 早朝6時の乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は18℃、清々しい朝と言いたいところですが、今日は空気に暑さを感じる状況です。それでも汗ばむことはなく、高原らしい空気感には間違いありません。

観光センター前駐車場は6時の段階で満車。梅雨明け後から週末ごとにこのような混雑が続いています。今年は岐阜県側の乗鞍スカイラインが災害通行止めとなっていて、長野県側に集中していることと、コロナの行動制限が解除されたことが大きな要因で、2週間後に控えるお盆はさらに混雑が激しくなることが予想されます。シャトルバス始発便は6台と多く、観光センターから2km先にある すずらん橋駐車場も7時過ぎから徐々にクルマが入り始めます。

7時過ぎから山頂方面に雲がわき始め、夏山の特有の天候変化がすでに始まってきます。そして、8時過ぎにはモクモクとした夏らしい雲が沸き上がり、訪れたヒルクライマーも自転車のペダルを止めて、周囲の風景の撮影に夢中になります。

気温が高めで、9時の大雪渓の気温は18℃。若干、蒸した感じを伴う空気感で、下山も寒さを感じることはなく、半袖姿が方がほとんどでした。ただ、乗鞍で寒さを感じない時期は本当に短く、梅雨明け後からお盆までのわずか半月程度が「乗鞍の夏」です。

なお、冷泉小屋下の工事個所はお盆頃完成が予定されていますが、舗装はもう少し早めに実施される模様です。

<大雪渓積雪状況>

7月29日(土)速報 − 大雪渓積雪状況 (クリックで拡大)】

▼10時の大雪渓の気温は18℃、この時間帯になると、雲の量が増えてきて、日差しがさえぎられるようになってきますが、天候の悪化を感じさせる状況ではありません。夏らしい雲が目線の高さに浮かんでいて、都会では味わえない光景が広がっています。

【雪渓下部】
・幅20メートル×長さ2〜3メートルで、昨年より3週間早い早い雪解けで、あと数日で消滅する状況です。
【雪渓中段】
・幅10メートル×長さ20メートルで、昨年より3週間早い雪解け
【雪渓上部右側】
・幅75メートル×長さ125メートルで、昨年より3週間早い雪解け状況。こちらには2本のモーグルコースの他、ショートポールがセットされたコースが1セットありました。面積的には、あと1セットくらいコースが取れる状況です。モーグルコースは下から見て左側は20コブ・78メートル、右側が18コブ・70メートルで、大半のモーグラーはこちらのコースを滑走されていました。昨年の状況を見る限り、雪渓上部右側で滑走できるのは、あと1〜2週間程度と思われます。
【雪渓上部左側】
・長さは先週の134メートルから大幅に短くなって85メートルで、昨年より4週間も早い雪解けです。先週は右寄り部分にはコブのラインがありましたが、こちらでは岩の頭が無数に出てきて、滑走できる状態ではありません。また、このすぐ左側は斜度が強くなっていて、斜度変化が急に落ち込むため、滑走には適さず、今日は左端でモーグルラインを作成する様子が見られました。



畳平、お花畑>

7月29日(土)速報 − 畳平、お花畑(クリックで拡大)】

13時の畳平の気温は17℃で、これが今日の最高気温となりました。13時の下り便に乗車される方の列がかなり長くなっていて、森林監督署の三角形の建物まで達する状況です。

そして、上空の雲が多くなり、雲の厚みが増してきました。そして、14時ごろには完全な曇り空となり、15時ごろには雷鳴がとどろくようになってきます。雷鳴がひどかった畳平では、落雷の瞬間、全身に電気が走ったような感覚に襲われたと、畳平関係者の方はおっしゃっていました。

畳平お花畑は、夏本番の時期に見られる高山植物が増えてきました。先週まで、ハクサンボウフウがかなりの勢力を維持していましたが、今週になるとハクサンボウフウが枯れ始めて、モミジカラマツが台頭してきました。このほか、ヨツバシオガマ・ウサギギク・ミヤマアキノキリンソウなど、夏が最盛期を迎えた時期に咲く高山植物が増えてきました。


<シャトルバス・自転車台数
・熊出没情報>
本日シャトルバスはAダイヤで、始発6時10分便は6台、7時便4台、8時便5台、9時便4台と続きました。午後の下山便は13時便の7台が最高で、おおむね5〜6台運行で、バス車内への誘導がいつもより早めに実施されたため、ほとんど遅れることなく出発することができました。自転車は午前262台、午後52台で、合計314台で、今シーズン3番目の台数で、7月中に300台を超える日が3日も記録されたシーズンは過去にはなかったと思われます。

連日、熊の目撃・出没が続いていますが、9時30分頃、富士見沢付近、また、畳平にある魔王岳北側200mで目撃されています。この時期は高山植物を狙って、熊が山麓から森林限界へとあがってくる時期で、今年は目撃が多くなっています。

なお、一般的に「熊が出没した」という言い方をしていますが、山の中では、熊の生息域に人間が入り込んでいると言ったほうが正確かもしれません。

次回速報は8月5日(土)の予定です。(2023/07/29 22:40更新)


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■2023年7月23日(日)   
 
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本日は熊の目撃情報が多数ありました
<これから熊の目撃が増える時期です>
2023/07/23
今日は熊の出没が多数ありました →動画
(富士見沢付近 − 目の前には自転車の方が)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本日は取材日ではありませんが、頂いた情報をもとに、三連休中日の状況をお伝えいたします。昨日同様、本日もよい天気の一日でしたが、午後からは山頂方面で雲(ガス)がかかる状況だったようです。また、複数個所で熊が目撃されています。

<観光センター周辺状況とシャトルバス>
山麓の乗鞍高原の朝6時の天候は、晴・気温18℃で、畳平も晴・気温7℃・風速1m・視界良好で、全エリアとも良い天候です。観光センター前駐車場は昨日よりも若干クルマは少ないものの、6時過ぎには満車となり、観光センター周辺の駐車場も次第に満車となり、9時以降はすずらん橋駐車場への誘導が始まった模様です。

シャトルバスは、始発6時10分便が6台と昨日よりも多かったものの、その後の便は昨日ほどの混雑はありませんでした。

<畳平の状況、熊の出没>
畳平では朝は天気が良かったものの、12時ごろから霧が入り始め、14時ごろから完全に曇となってきました。12時時点の気温は13℃で今日の最高気温を観測しました。また、午後のシャトルバス下り便も昨日ほどの混雑はありませんでした。

今日は熊の目撃情報が複数あって、大雪渓上の富士見沢では、長い時間に渡って、熊が道路とその下の富士見沢を行き来するする様子があり、自転車やタクシーが一時通行ができない状況もあった模様です。このほか、摩利支天付近でも目撃されていて、位ヶ原山荘付近では今週に入って、親離れしたばかりと思われる若い熊が、周辺を移動している様子が目撃されています。

これからの時期は高山植物を狙って、山麓から高山帯に移動します。今年は山麓でも熊の目撃が例年より多い状態のため、これらの熊が山へ登ってくることが考えられ、今後、熊の目撃が増える可能性が考えられます。ご覧の画像のように車道に出てきますので、自転車の方も熊鈴の携行とともに、周囲の状況に十分注意して走行してください。

<今日のシャトルバスと自転車入山数>
今日のシャトルバスは、始発便台、7時便が3台、8時便が4台、9時便が5台で、混雑はありませんでした。自転車入山数は、午前213台、午後15台、合計228台ででした。

次回速報は7月29日(土)の予定です。(2023/07/23 21:00更新)

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■2023年7月22日(土)     

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梅雨明け初日 − 若干雲が多い時間帯もあったが、爽やかな一日 
@ 2023/07/22 07:20
朝一番は雲一つない快晴
(県道乗鞍岳線 − かもしかゲレンデ)
A 2023/07/22 09:15
ヒルクライム − この時期の乗鞍は外せない...
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上 3号カーブ)

B 2023/07/22 12:05
青空に沸き上がる夏雲 − まさに夏スキー
(雪渓上部 − モーグルコース)

C 2023/07/22 13:50
今日も賑わっています
(畳平バスターミナル)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 東海地方が7月20日に梅雨明けし、関東甲信地方は本日7月22日に梅雨明けが発表されました。岐阜県(東海地方)と長野県(関東甲信地方)にまたがる乗鞍一帯は、これで完全に梅雨明けを迎えることができ、今日は爽やかな気候のもと、一日を送ることができました。

 


<観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム>

7月22日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】

▼ 早朝6時の乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は15℃で日差しの強さはあまり感じられず、暑さ知らずの一日が始まります。

観光センター前駐車場は、6時の時点ですでに満車。先週は路上駐車が発生して大きな問題となりましたが、今日は駐車場の誘導員が配備され、駐車場今日の管理やすずらん橋駐車場への案内が適切に実施され、今回は路上駐車はほとんどなかった模様です。それに伴い、すずらん橋駐車場は100台ほどの利用があった模様ですが、すずらん橋駐車場は、有料の車中泊用エリアと、無料の乗り換え駐車場エリアが区分けされていて、乗り換え駐車場エリアの部分がやや狭くなっている(正確には狭く見える)点が若干問題かもしれませんが、今日はすずらん橋駐車場にも誘導員が配備されたため、その点も問題とはならなかった模様です。

朝一番は一つない快晴でしたが、7時過ぎから少しずつ雲が沸き上がり、9時ごろまでには、ほぼ曇り空になり、山頂方面は時々雲に飲み込まれる状態となります。まさに夏山の天候推移をそのまま踏襲しているような状態です。

今日も多くの自転車の方がお越しになりましたが、下山で二人乗りの自転車がありました。県道乗鞍岳線では、先日、死亡事故が発生しています。ヘルメットの着用や交通ルールに則した自転車運転をお願いいたします。


<大雪渓積雪状況>

7月22日(土)速報 − 大雪渓積雪状況 (クリックで拡大)】

▼大雪渓の積雪は、昨年より2〜3週間早い雪解け状況で、雪渓下部が小さくなり、今日は雪渓下部での滑走者はなく、全員、雪渓上部への移動されました。

【雪渓下部】
・幅31メートル×長さ31メートルで、昨年より3週間早い早い雪解け。雪渓下部下端〜車道との距離は66メートルで、昨年より3週間早い状況。先週までのモーグルラインが数コブ程度残っていますが、岩の頭がいくつも出ていて、滑走できる状態ではありません。
【雪渓中段】
・幅18メートル×長さ34メートルで、昨年より3週間早い雪解け
【雪渓上部右側】
・幅80メートル×長さ170メートルで、昨年より3週間早い雪解け状況。こちらには2本のモーグルコースの他、フリーやポールがセットされたコースが2〜3セットありました。モーグルコースは下から見て左側は13コブ・57メートル、右側が18コブ・67メートルで、50名以上のモーグラーの方々がお越しになっていました。
【雪渓上部左側】
・長さ134メートルで、昨年より2週間早い状況が、上端部分は昨年とほぼ同じか若干多い状態のため、例年以上に斜度が強い状態となっていて、滑走に適する斜度がのエリアが少ない状態。こちらもモーグルコースがあり、19コブ・72メートルです。


畳平、お花畑>

7月22日(土)速報 − 畳平、お花畑(クリックで拡大)】

13時の畳平の気温は14℃で、今日の最高気温を記録しました。今日も山頂方面に向かう方が多かったものの、登山道上で渋滞が発生するほどではなかった模様。また、今日は午後、山頂方面での骨折による救急搬送の事案がありました。

午後の下りのシャトルバスは、若干の混雑がありましたが、いつもの週末のレベルといったところですが、最終便に乗り遅れる乗客が見られました。同様のケースは先週も発生していて、余裕を持った登山行動に心がけるようお願いいたします。

畳平お花畑は、初夏から真夏の高山植物へと移り変わってきています。ハクサンイチゲは完全に終わり、クロユリもほぼ終了。それに変わってハクサンボウフウ・ミヤマキンポウゲ・ヨツバシオガマが目立ち、今週に入ってイワギキョウも咲き始めています。


<シャトルバス・自転車台数>
本日シャトルバスはAダイヤで、始発6時10分便は5台、7時便4台、8時便4台、9時便4台、9時30分便2台、10時便2台と続きました。午後便はおおむね4〜5台運行で、先ほど申し上げたように下り最終便への乗り遅れがあり、余裕を持った登山計画をお願いします。本日昼過ぎ、山頂付近で転倒による骨折負傷者が発生し、救急車による救急搬送事案がありました。

自転車は午前219台、午後26台で、合計245台はでした。前述のとおり、二人乗り下山は大変危険です。

次回速報は7月29日(土)の予定です。(2023/07/22 23:15更新)


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■2023年7月16日(日)   

コロナ行動制限解除後、初めての海の日三連休は、想定を超える人出に
<シャトルバスも自転車入山数も今シーズン一番>
@ 2023/07/16 06:30
山麓の乗鞍高原は朝から良い天気
(観光センター前)
A 2023/07/16 08:40
位ヶ原から上部は濃霧強風
(大雪渓前)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本日は取材日ではありませんが、頂いた情報をもとに、三連休中日の状況をお伝えいたします。コロナの行動制限解除後、初めての海の日三連休の中日となった今日、想定を超える人出を迎えることになりました。

<観光センター周辺状況とシャトルバス>
山麓の乗鞍高原の朝6時の天候は、晴・気温18℃ですが、畳平は霧・気温11℃・風速7m・視界20〜30mで、位ヶ原より上部では天候が芳しくない状況です。今朝の観光センター前駐車場は朝一番から満車で、隣の未舗装の駐車場も満車。そのため、周辺道路への路上駐車が発生し、9時の段階では、白骨方面へのスーパー林道方面や県道周辺で見られ、シャトルバスが通りにくい状況が見られた模様です。

シャトルバスは、コロナ前の繁忙期の水準並みの混雑状況で、最も多かった8時便では、シャトルバスを待つ列が観光センターの公衆トイレ付近まで達したようです。各便とも若干の遅れが生じたものの、大きな遅延はなかった模様ですが、普段、見慣れないバスが投入されるなど、運行管理に苦労されている様子がうかがえました。

<大雪渓・山頂方面は濃霧強風、畳平の状況>
乗鞍高原は天候が良かったものの、位ヶ原山荘より上部では濃霧強風が続き、今日の畳平の気温は10〜12℃台で推移し、正午の気温は12℃で、最高気温は天候が回復し始めた15時に13℃を観測しました。
その畳平バスターミナルでは、朝一番のシャトルバスが到着した瞬間から大混雑が発生し、15時を過ぎた段階でも、混雑状況が続いています。また、下山のシャトルバスの待つ列は三角形の形状が特徴の営林署の建物まで伸びましたが、乗り残しが発生した状況はなかった模様です。

朝一番で登ったヒルクライマーの話では、県境付近は足元すら見えないひどい濃霧で、下山にはライトが必要な状況だったとのこと。その後、天候は回復し、大雪渓付近では13時30分頃から青空が見えるようになってきました。

山頂へ向かう方は、シャトルバスの乗車人数が多かったにもかかわらず、濃霧強風の悪天候が影響したためか、いつもと変わらない程度だったとのこと。ただ、軽度のけが人は複数発生し、14時ごろには消防の防災ヘリによる救急搬送される事案も発生した模様です。

<今日のシャトルバスと自転車入山数>
今日のシャトルバスは、前述のとおり、始発便が7台、7時便が5台、8時便が8台、9時便が6台で、下山も6〜7台で運行され、今季一番の混雑状況となりました。自転車入山数は、午前307台、午後39台、合計346台で、今シーズン一番の入山者数で、7月としては過去2番目となりました。

次回速報は7月22日(土)の予定です。(2023/07/16 18:20更新)


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■2023年7月15日(土)  
 

三連休初日、終日濃霧強風の一日
@ 2023/07/15 12:40
7/10死亡事故現場 − 道路わきには花が手向けられる
(県道乗鞍岳線 − 三本滝上 35号カーブ付近)
A 2023/07/15 10:40
日中でも13℃−中には登りも防寒着姿の方も
(県道乗鞍岳線 − 宝徳霊神 5号カーブ)

B 2023/07/15 10:40
大雪渓から上部は濃霧
(大雪渓入口)

C 2023/07/15 10:45
午後になって、ようやく霧が抜け始める
(雪渓上部 − モーグルコース)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 今日は海の日を含めた三連休の初日。ただ、天候が芳しくなく、多くの方が明日以降の天候回復に期待した模様で、思ったほどの人出にはなりませんでした。

<乗鞍高原、道路状況>
早朝6時の乗鞍高原の天候は雨・気温14℃。暑くもなく寒くもない気候です。観光センター前駐車場は60台ほどのクルマがお越しになっていますが、天候をうかがっている方が多いためか、あまり動きが見られません。今日からシャトルバスの運行ダイヤが変更となり、晴用のAダイヤは毎時1便で、始発便は平日が7時、土日休日が6時10分。雨用のBダイヤは2時間に1便で、始発便は8時となっています。今日はAダイヤが適用され、始発の6時10分便は3台が運行され、70名ほどの方が畳平に向けて出発しました。

2023年7月10日に発生した自転車死亡事故についてにて掲載しておりますように、7月10日(月)、自転車死亡事故が発生しました。現場の道路わきには、花が手向けられています。改めて周辺道路を見ると、路面補修の継ぎ目がいくつもあり、場所によっては道路が窪んでいる場所もあります。かもしかゲレンデを横切る直線部分が終わって道幅が狭くなると同時に、下に落ち込む右カーブが目前に迫る状況です。危険度が高いと言えばそうですが、三本滝から県境までの全ての区間で、このような箇所はいくつもあり、ヒルクライムにお越しになる方は、急峻な山岳路であることを十分認識して、走行されるようお願いいたします。、

道路は、三本滝ゲートを過ぎたあたりから霧が立ち込め、特に位ヶ原より上部は視界が50m前後まで低下し、風が強くなって来ます昨年も転倒者が多発していて、注意して走行してください。

位ヶ原を過ぎると、風が強くなり、大雪渓付近の気温は13℃と低く、気温以上に寒さを感じる状況。登りでも防寒着姿のヒルクライマーも見られ。乗鞍でのヒルクライムでは必ず防寒着を携行して下さい、

<大雪渓>
正午の大雪渓の気温は13℃、午前中から続く濃霧に大きな変化はなく、足場や雲が流れて行きます。午後になると、霧が消えて視界が開けるタイミングが多くなってきたものの、今日はほぼ終日濃霧が続きます。また、日差しがなく、気温が低めであることからバーンはやや硬めで、バーンを整備される方やモーグラーの方はバーンの硬さに閉口していました。

積雪量は、雪渓下部は長さ45メートル×横幅55メートルで、昨年より2〜3週間早い雪解けです。雪渓下部のモーグルコースは1本で、11コブ・41メートルです。10コブを切ると、滑走が難しい状況となり、おそらく、次の週末には滑走が困難な状況になるのではと思われます。

そして、メインは雪渓上部右側に移り、雪渓上部右側の大きさは、長さ290メートル×横100メートルで、昨年より2〜3週間早い雪解けで、雪渓上部右側にある鉄塔土台では昨年より3週間早い雪解けです。こちらにあるモーグルコースは、23コブ・90mで、しばらく滑走可能と思われます。また、雪渓上部左側は昨年より1ヶ月近く雪解けが早い状況です。

今日は日差しがなかったため、バーンが硬めで、さらにスプーンカットや雪渓表面が再氷結した氷柱が目立っていていました。

<畳平お花畑>
9時の畳平の気温は9℃。視界は20〜30mの濃霧と強風で、シャトルバスから降りた乗客は、急いでにターミナル建物にに掛けこむ様子がありました。畳平お花畑はハクサンイチゲは終盤となり、クロユリは全域に渡って見頃を迎えています。ただ、それ以外の夏の最盛期に咲く、ヨツバシオガマやハクサンボウフウなどの高山植物の生育が例年通りのスピードのため、メインの高山植物が少ない状態となっています。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスはAダイヤで、始発6時10分便が3台、7時便が3台、8時便が3台、9時便が3台、
9時30分便が2台、10時便が2台、11時便が1台でした。自転車は午前94台・午後8台で合計102台でした。

次回速報は7月22日(土)の予定です。(2023/07/15 23:30更新)

 

7月15日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2023年7月12日(水)      同内容を「2023年7月10日に発生した自転車死亡事故について」に掲載しております

 ▼ 当ツイッターでもお伝えしているように、7月10日(月)11時ごろ、三本滝ゲートから1.4kmほど先にある35号カーブ上の直線路で、自転車(クロスバイク)が下山走行中に単独死亡事故が発生しました。自転車ヒルクライムで人気となっている県道乗鞍岳線の三本滝ゲート〜県境間において、救急搬送を伴う自転車事故は毎年数件ほど発生していますが、死亡事故は今回が初めてです。

<事故当時の状況>   
当日7月10日(月)の朝6時に、三本滝ゲートは、通常開門しました。この時の天候は曇・17℃でした。開門と同時に、関係車両が数台に続いて、当事者の自転車も6時30分ごろ三本滝を出発しました。自転車の中では一番乗りだったため、ゲート係員もよく記憶していました。

午前中には天候は曇から晴へと回復し、現場付近の三本滝では気温は20℃を上回る状況となります。そして、11時ごろ、ちょうど通りかかった別の自転車の方(第一発見者)は、現場付近で衝撃音を聞いたため、駆け付けたところ、当事者が意識のない状態で倒れていたとのこと(第一発見者は事故の瞬間は目撃していないとのこと)。その直後、現場を通りかかった工事関係者から三本滝ゲートに連絡が入り、警察・消防への連絡が行われた模様。

当事者はヘルメットはかぶっていたものの、頭部付近からの出血がひどく、道路わきなどに移動させることが困難な状況のため、現場付近では通行止めの措置が取られました。救急車は11時30分頃到着し、同時に休暇村に到着したドクターヘリへの搬送がすぐに行われました。警察は11時45分頃到着し、現場検証や第一発見者からの事情聴取が行われ、13時30分ごろ、現場付近を片側交互通行にして、通行止めが解除されました。

この日のシャトルバスは1日3便のFダイヤで、11時便がちょうど三本滝ゲートを通過したあたりに事故の通報があり、シャトルバスは現場まで走行してしまったため、通行止め解除される13時30分まで、その場で2時間以上も足止めとなりました。前日の7月9日(日)は雨量規制のため全便運休だったことに加え、当日7月10日(月)は天候が回復したこともあって、平日ですが定員の半数程度の乗客が乗っていた模様。

その後、搬送先の病院で、死亡が確認されたもようです。

<事故現場>
現場は三本滝ゲートから約1.4km登ったところにある35号カーブの先にある直線路。下山方向から見ると、かもしかゲレンデの上の段を走行し、ちょうど、ゲレンデが途切れたあたりでアスファルト面が荒れていて、付近の斜面からは道路上に水が流れ出しています。関係者の話では、路面上のウエット部分を避けようとして、アスファルトのつなぎ目(荒れた部分)に乗り上げて転倒したのではないかとか、発見当時、頭部付近の外傷が激しいことから、フロントから前転したのではないかといった可能性も考えられます(大雪渓付近では、路面のうねりに誘発されて、下山走行での前転事故が複数発生しています)

<注意喚起>
県道乗鞍岳線の観光センター〜県境間、及び、岐阜県側の乗鞍スカイライン(現在災害通行止中)は、マイカー通行止めのため、ヒルクライムを楽しむ方々にとって人気の高い山岳道路ですが、毎年、救急搬送される自転車事故が見られます。今回は初めての死亡事故となりましたが、路面が荒れていても適切に対応できるスピードで走行されるようお願いいたします。今回の事故のように単独事故とは言えども、シャトルバスなど多方面への影響が大きく、もし、今回が土日休日だった場合は、さらに大きな影響となっていたと考えられます。

県道乗鞍岳線での事故例では、大雪渓付近などで、荒れた路面でハンドルを取られる場面が多く、転倒・前転して、救急搬送されるケースが毎年発生しています。このほか、気温が低い日は、手の握力が低下して、ブレーキが握れなくなり、スピード超過によりカーブを曲がり切れずに事故を起こすケースも見られます。

冷泉小屋下工事個所(未舗装・鉄板敷設。転倒注意)

また、ツイッターでご案内していますが、冷泉小屋下の工事個所は未舗装・鉄板敷設となっていて、昨年は転倒が多発していますので、こちらも十分ご注意ください


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■2023年7月8日(土)    

今日も大雨 − 17時には県境ゲート雨量規制閉鎖へ 
@ 2023/07/08 08:00
大雨のため、今日は1日3便のFダイヤ
(観光センター前、始発8時便)
A 2023/07/08 10:45
昨年より2〜3週間早い雪解け
(雪渓上部)

B 2023/07/08 11:50
大雨をものともせず...
(雪渓上部 − ボードキャンプ)

C 2023/07/08 14:55
この後、雨量規制により、17時に県境ゲート閉鎖へ
(畳平)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 先週の土曜日に引き続き、活発な梅雨前線の影響により今回も悪天候の1日となりました。

<乗鞍高原、道路状況>
早朝6時の乗鞍高原の天候は雨・気温20℃で、この時期としてはやや高めの気温となっています。昨日までは良い天気が続いていましたが、深夜2時ごろから降り始め、まとまった雨脚となっていて、時折、風が強く吹く状態です。

三本滝ゲート・県境ケートともに6時に開門され、畳平まで通行可能で、シャトルバスは雨天時のFダイヤです。Fダイヤは1日3便で始発便8時となっていて、今日の始発便は1台・約20名ほどが乗車されましたが、ほとんどの方が折り返しの下り便で下山された模様です。また、さすがにこの天候ですから、自転車の方の姿はありません。なお、来週7月15日からはハイシーズンのダイヤが適用され、晴天時はAダイヤ(始発:土日休6:10・平日7:00、毎時1便)、Bダイヤ(始発:8:00、2時間1便)となります。

道路は、三本滝ゲートを過ぎたあたりから霧が立ち込め、位ヶ原山荘を過ぎると、風雨が強くなり、ヒルクライムや登山が安全にできる天候ではありません。冷泉小屋下工事は、未舗装で鉄板敷設が施されています。鉄板は非常に滑りやすく、昨年も転倒者が多発していて、注意して走行してください。

<大雪渓>
10時大雪渓の気温は13℃、先週以上にひどい天気で、濃霧と風が強弱を繰り返し、大雨ののため、道路は川のようになっています。それでも、ボーダーの方々はものともせず、練習に励んでいます。バーンはやや硬めですが、再氷結による氷柱は比較的少なめです。

積雪量は、大雪渓入口付近で、昨年より2週間早い雪解け、モーグル岩と石碑の岩では昨年より2週間早い雪解け、雪渓上部右側にある鉄塔土台では昨年より3週間早い雪解けとなっていて、例年よりも積雪量が少ない状況です。雪渓下部にはモーグルコースが2本あり、それぞれ、11コブ・44メートル、13コブ・55メートルですが、次週末には10コブ以下となる可能性が高く、今後は上部のバーンがメインになると考えられます。

また、大雪渓から肩の小屋への登山道上の積雪区間はなくなり、これで、山頂までの全区間の積雪はなくなりました。

<畳平お花畑>
14時の畳平の気温は12℃。天候に変化はなく、風雨が強い状態です。畳平お花畑は、ハクサンイチゲは奥のほうでは終盤となり、現在は入口付近が見頃となっています。また、クロユリは全域に渡って見頃を迎えています。ハクサンイチゲとクロユリは例年よりも早いものの、そのほかの高山植物はそれほど早い状況ではないため、開花状況は限られています。ただ、大黒岳や鶴ヶ池付近では、コマクサが例年よりもかなり分布していて、見頃をむかえています。

<シャトルバス・自転車台数>
シャトルバスはFダイヤのため、1日3便のみで、各便とも1台運行。自転車は午前0台・午後1台で合計1台でした。

<明日のシャトルバス − 運休の可能性>
本日17時に県境ゲートは雨量規制により閉鎖となりました。今夜もさらに雨が続く見込みとなっていて、明日も県境ゲート閉鎖が継続されるものと予測されます。

県境ゲートが閉鎖されると、畳平への進入ができないため、自転車・タクシーなどは県境で折り返すことになりますが、シャトルバスは転回場所などの問題から運休となります。そのため、明日の運行は県境ゲート開門後になりますのでご注意ください。

次回速報は7月15日(土)の予定です。(2023/07/08 22:40更新)

 

7月8日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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■2023年7月2日(日)  
 

貴重な梅雨の晴れ間、多くの人でにぎわった一日
@ 2023/07/02 
自転車入山数264台 −梅雨明け前としては過去最高
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上 3号カーブ付近)
A 2023/07/02
大雪渓も多くのスキーヤーで賑わう
(大雪渓下部 − モーグルコース

B 2023/07/02 
ここはヒルクライマーたちのオアシス
(位ヶ原山荘)

C 2023/07/02
最高気温13℃ −ここは猛暑知らずの別天地
(畳平 −標高2702m)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本日は速報掲載日ではありませんが、頂いた情報や画像を元にお送りします。

<早朝の三本滝ゲート・県境ゲート、シャトルバス>
昨日の大雨は、22時ごろには収まり、それまでの悪天候がウソのように急速に回復へと向かいました。そして、一夜明けた乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。6時の三本滝ゲートの気温は12℃、開門を待つ自転車の方々が15台ほど見られ、開門と同時に県境に向けて一斉に出発しました。

三本滝ゲートは6時に開門したものの、県境ゲートは昨日の大雨で雨量規制値を上回ったままで、6時の開門はできず、シャトルバスは7時の始発便の運休が決まりました。しかし、観光センターでは多くの乗客がシャトルバスの運行開始を待つ様子が見られ、次発の8時便の運行が未定の状態にもかかわらず、シャトルバス乗り場には長い列ができはじめ、8時直前になって県境ゲートの開門が決まり、8時便の運行が決まりました。そのため、8時便の乗車券販売も急遽開始されるあわただしい状態が見られた模様です。

その8時便は8台が運行され、ハイシーズンでもなかなか見られない運行台数で、先にお伝えした乗客の列は観光センターの公衆トイレの先まで並ぶ状態が見られました。このような状況でも10分程度の遅れで出発でき、スタッフの方々の迅速な対応は見事なものといえます。

<ヒルクライム・大雪渓スキー・畳平>
昨日の大雨でお越しになれなかった方々が一斉に訪れたことから、ヒルクライマーは朝から非常に多く、午前中だけで240台にも達し、最終的に264台となりました。昨年も7月2日(土)は梅雨の晴れ間で223台という記録となりましたが、今回はそれを上回る状況でした。

また、大雪渓スキーを楽しむ方々も多く、車道沿いにあるモーグルコースでは、50名以上のモーグラーの方々お越しになっていました。今日は気温はさほど高くなかったものの、日差しが強く、体感的に暑さを覚える状況だった模様です。

そして、当初の予定より1日遅れで今日から営業が始まった畳平でも、快晴無風の状態が続き、ハクサンイチゲが見頃を迎えるお花畑でも多くの方が訪れた模様。畳平の今日の最高気温は13℃で、非常に過ごしやすい気候で、強い日差しは暑さというよりも、暖かさを感じる状況だった模様です。午後になると下りのシャトルバスの乗客の列が長くなり、13時便・15時便ともに6台も運行される賑わいでした。

次回速報は7月8日(土)の予定です。(2023/07/02 22:30更新)


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■2023年7月1日(土)  

今日からサマーシーズン開幕 − でも梅雨末期のような大雨でシャトルバス運休
@ 2023/07/01 10:45
土砂降りの中、黙々と滑る
(大雪渓下部 − モーグルコース)
A 2023/07/01 15:05
今日から自転車シーズン開幕 − ただし全身すぶ濡れ
(大雪渓前)

B 2023/07/01 15:20
県境ゲート閉鎖 − ここで折り返しする
(県道乗鞍岳線 − 県境ゲート前)

C 2023/07/01 13:45
ハクサンイチゲが見頃 − 例年よりやや早い
(畳平お花畑)
その他の画像が本文末尾にあります。

画像・記事の転載・引用・リンクについて

 ▼ 本日7月1日(土)より、県道乗鞍岳線の三本滝〜県境間が開通し、畳平の営業も始まり、本格的な乗鞍の夏が始まります...と、ご案内したいところですが、今日は梅雨末期のような大雨で、県境ゲートが雨量規制閉鎖のため、シャトルバスは畳平へ入ることができず、終日運休でした。また、断続的に降り続く大雨のため、訪れる自転車の方も少なく、出鼻をくじかれたサマーシーズン開幕となりました。

<乗鞍高原、道路状況>
早朝6時の三本滝ゲートの気温は16℃、強弱を繰り返しながら雨が降り続いています。この天気ですから、訪れる方はなく、今日から規制が解除される三本滝ゲートは6時になると静かに開門されました。しかし、県境ゲートでは雨量が規制値を超えたため、6時時点では、開門可否が検討されていました、6時30分頃、閉鎖の発表があり、シャトルバスは運休となりました。

それでも、午後になると、雨の降り方が比較的弱くなり、数名のヒルクライマーが登ってこられる様子が見られます。今日の自転車入山者数は僅か7台。15時時点の県境ゲートは気温11℃で、濡れた体には寒さを感じる状況で、下山時には防寒対策が必須です。

6月26日に冷泉小屋下工事が終了しましたが、路面は未舗装・鉄板敷設が施されています。鉄板は非常に滑りやすく、昨年も転倒者が多発していて、注意して走行してください。

<大雪渓>
10時大雪渓の気温は12℃、濃霧の濃淡と雨の強弱が周期的に変化しています。今日は大雪渓に訪れたスキーヤーはわずか2名、全身雨に濡れてびしょ濡れですが、何度も何度も繰り返し練習されていました。バーン状態は氷柱が一部で見られる状態ですが比較的良好。

積雪量は、大雪渓入口付近で、昨年より3週間早い雪解け、モーグル岩と石碑の岩では昨年より2週間早い雪解け、雪渓上部右側にある鉄塔土台では昨年より3週間早い雪解けとなっていて、例年よりも積雪量が少ない状況です。

なお、大雪渓トイレは、男女それぞれ1基ずつ、洋式に変更される工事が6月30日まで実施され、本日から利用可能となっています。

<畳平お花畑>
14時の畳平の気温は12℃。県境ゲート閉鎖のため、畳平の営業は実施されず、静かな状態が続いています。畳平お花畑は、全エリアでハクサンイチゲが満開状態。例年より1〜2週間ほど早いペースです。このほかには、ミヤマキンバイ・ショウジョウバカマ・コイワカガミが見られ、鶴ヶ池周辺道路ではコマクサが点在する様子も見られました。花の寿命は短いため、お早めにお越しいただくことをお勧めします。

<明日のシャトルバス − 運休の可能性>
本日は、県境ゲート閉鎖のため、シャトルバスは終日運休となりました。現在も雨が降り続いていて、県境ゲートの雨量規制値を大きく超えています。そのため、今後、雨がやんでも雨量規制値を超えた状態が続くことが予測され、雨量規制値を下回らない可能性があります。その場合、明日は晴れても、県境ゲート閉鎖により春山バスが運休になる可能性が高く、ご注意ください。

次回速報は7月8日(土)の予定です。(2023/07/01 22:00更新)

 

7月1日(土)速報 − そのほかの画像 (クリックで拡大)】


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