ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.18(2008/09/13〜14) C
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 − 全体的に1週間遅い |
こちらは雪渓上部。エリアによってばらつきがありますが全体的に1週間ほど遅い状況です。
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先週の雪渓上部右側全景 |
今週の雪渓上部右側全景 |
こちらは雪渓上部右側。先週と比較してお伝えします。横幅は先週の45メートルから30メートルに短くなっています。かなり小さくなっていますが雪解けのペースは昨年より遅く、先週の段階では昨年より1週間近く遅い状況が、今週は1週間以上の開きがあります。
雪渓はご覧のようにさらに下にもまだ残っています。
雪渓は3つに分断 |
リフト土台 − 雪渓から55メートル |
こちらがその下の部分で、先週まで1つだった状態が3つに分断されています。右の画像は定点でお伝えしているリフト土台方面のもの。先週の52メートルから55メートルへと伸びています。
一番上の雪渓、長さ21メートル×幅30メートル |
こちらは一番上のものです。長さ21メートル×幅30メートル。
上端から − 一番下の雪渓まで140メートル |
周囲の地面とほとんど同じ高さで雪渓そのものもかなり薄くなってきました。3つに分断された雪渓の一番下までの距離は140メートル。次の週末にはほぼ完全になくなっていると考えられます。
【雪渓上部 U】
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雪渓上部左側
− 上は0〜1週間早い、下は2週間以上遅い雪解け |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。上端と下端の雪解けに違いがありますが、先週よりも雪解けのペースが遅くなり、上端は昨年並みから1週間ほど早い状況、下端は2週間以上遅い状況です。
このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めての方やソフトブーツのボードの方はご遠慮くださいますようお願いいたします。
雪渓上部左側 下端 | 落書きの岩が姿をあらわしました − 昨年より2週間以上遅い状況 − |
こちらは下端部分。ようやく落書きの岩が姿をあらわしました。昨年と比べて2週間以上遅いことがわかります。ただ、昨年は一昨年よりも3週間ほど早い状況でしたので、今年が特に雪解けが遅いということではなさそうです。
こちらは上端部分。
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昨年の雪渓上部左側上端付近 2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2007/09/15〜16) F |
今週の雪渓上部左側上端付近 ほぼ昨年並み |
こちらは後ほどお伝えするモーグルコースのスタート付近ですが、先週の段階では昨年より1週間ほど早い雪解けでしたが、今週はほぼ昨年並みの状況です。
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昨年の雪渓上部左側上端 2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2007/09/22〜23) E |
今週の雪渓上部左側上端 1週間ほど早い |
モーグルコースのスタート付近から20メートルほど上がった部分に雪渓上部左側の上端があります。昨年より1週間早い状況。
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積雪量の減少とともに上端は少しずつ下方へ移動 |
先週までは上端の位置はほとんど変わりませんでしたが、積雪量の減少とともに上端は少しずつ下方へ移動し始めるようになりました。
上端から − 長さ120メートル、昨年より2週間遅い状況 |
雪渓上端から雪渓下端までの距離は先週の125メートルから120メートルとほとんど変わりません。そのため、昨年より2週間遅い状況となっています。
【雪渓上部 V − モーグルコース】
モーグルコース | 今回は管理人のコース整備が入りました |
それではここからモーグルコースの様子をお伝えします。今回は管理人によるコース整備が入りました。
長さ20コブ・78メートル − 強い日差しで適度に緩んで好条件 |
そのため、ご覧のようにきれいな形状のラインが出来上がっています。長さは20コブ・78メートルです。14日(日)は強い日差しでバーン表面が適度に緩み、かなりの好条件となり、雪飛沫を上げながらラインを楽しむことができます。
9月中旬ともなれば日が翳るのも早くなります |
それでも9月中旬ともなれば、日の翳るのもはやくなり、14時30分ごろになるとご覧のように雪渓上端から日が当たらなくなってきます。
バーンは日差しがなくなるとあっという間に硬くなります |
8月中であれば、日が翳っても急激にバーンコンディションが変化することはありませんでしたが、あっという間にバーン表面が硬くなり、その急激な変化に苦慮するモーグラーの方々も多く見受けられます。
バーンが完全に硬くなる前にコース整備 |
日中、日差しで表面が緩んだといってもバーンの形状が変わってしまうほどの緩み方ではありません。それでもこれ以上バーンが硬くなってデラがけできない状態になる前にコース整備を行います。
仲良く休憩... |
日差しがなくなって表面が硬くなるのはコース上だけではありません...
油断は禁物! | 雪渓上部左側はどこをとってもかなりの急斜面 |
油断しているとご覧の通り...腰を下ろしていてもしっかりとブーツのかかとで雪面を押さえていないと滑り落ちます。特に最近のウエア素材はかなり滑り易い状態ですので、一旦、滑落が始まると停まりません。落ち着いて足元を下に向けることに注意を払って制動することが必要です。
モーグルコースのある雪渓上部左側の北寄りエリアはどこをとっても30度ほどの斜度があります。そのため、スキーを装着するにも30度のバーンでビンディングにブーツをはめる必要があります。スキー場で30度の上級者バーンでスキー板を装着した経験をすればわかりますが、慣れないとかなり難しいことです。
今日は日が翳る直前まで滑り続けます |
この日は久しぶりに夕方まできれいな青空に恵まれました。そのため、雪渓が完全に翳ってしまう直前まで常連のモーグラーやボーダーの方々が楽しんでいらっしゃいました。もうそろそろ「夏スキー」という言葉から「秋スキー」という言葉に置き換えてもよい季節になって行くのでしょう。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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