ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2009/08/28〜30) C
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 |
それでは、雪渓上部の様子をお伝えします。上部付近の雪解けは、先週の一週間早い状況から、ほぼ、昨年並みになりました。下部に関しては、右側部分では、昨年より一週間ほど早い状況と、これまでと大きく変わらないものの、モーグルコースのある左側部分では、今週はさらに雪解けスピードが増して、昨年より四週間ほど早い雪解け状況を見せています。
⇔ | 今週の雪渓上部右側 |
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昨年の雪渓上部右側 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2008/08/29〜31) D |
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昨年同時期より一週間遅い雪渓上部側 |
こちらは雪渓上部右側の様子。先週までの段階では、昨年より一週間早い雪解け状況でしたが、左上の昨年同時期の画像、そして、左下の昨年同時期より一週間遅い画像と比較してみると、今週は、上半分に関しては、ほぼ、昨年並み、下半分に関しては、昨年より一週間早い雪解けを見せています。なお、雪渓の横幅は、先週の80メートルから74メートルで、昨年よりも、やや、多い状況です。(昨年は66メートル)
リフト土台 − 昨年より一週間早い雪解け |
雪渓上部から雪渓中段への連絡部分 |
こちらは雪渓上部右側の右下(北東)付近にあって、雪渓中段の上部に位置するリフト土台。雪渓からリフト土台までは41メートルと、先週と変わりありません。この部分は、窪地になっていて、雪解けが進んでも、雪渓の位置が変化しないことから、先週と変わらない数値となっています。雪解け状況としては、ほぼ昨年並みです。また、右の画像のリフト土台から雪渓中段への連絡部分は、一ヶ月前の段階で完全に雪解けが終了しています。
下半分はほとんど積雪がありません | 上半分も岩の頭が目立つ |
雪渓上部右側の下半分は、左の画像の通り、ほとんどなくなり、右の画像のように、上半分でも、かなり岩の頭が目立つようになって来ました。
滑走ラインは実質二本のみ − 中央部分のラインは91メートル |
雪渓上部右側は、実質的に2本程度の滑走ラインしか確保できない状況です。こちらは、中央の砂礫部分のすぐ下の滑走エリアで長さ91メートル。
北寄り部分 − 98メートル |
こちらは、北寄り部分で、長さ98メートルですが、幅の確保が難しい状況。
今週の雪渓上部右側の上端(↓) |
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昨年の雪渓上部右側の上端
− 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2008/08/29〜31) D |
こちらは雪渓上部右側の上端部分。上端部分は、先週より17メートルほど下がっています。下の画像は、昨年の上端の様子です。特に比較したいのは、それぞれ左の画像。左上の今週の画像の左に写る大岩と、左下の昨年の画像の右に写る大岩が同じもので、これを比較すると、今週は昨年より、やや遅い雪解けであることが分かります。
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今週の上端から |
上端から雪渓上部の下端までの距離は、先週の185メートルから170メートルです(昨年は193メートル)。ただ、下端部分は雪渓が分断されていて、連続した最長距離としては117メートルです。横幅は今年のほうが若干広く、縦の長さは今年のほうがやや短い状況です。
グリーンサポートスタッフの方々 − ごみ拾い |
丹念にゴミ拾いを行っているのは、グリーンサポートスタッフの方。実は大雪渓エリアのゴミは、何度拾っても、なかなか なくならない状況です。見つけるゴミの大半は、二十年以上前と考えられる古い空き缶やカラス瓶です。
斜面が急峻で、雪解け直後でないと立ち寄ることができないエリアなどでは、ゴミ拾いが実施できる回数が限定されていることから、拾っても拾っても、なくならない状況となるわけですが、それ以上に、昔は環境に対する考え方が、今とは大きく異なっていたことが要因だと思います。
大雪渓でのんびりと過ごす |
天候が回復し、スキーを楽しむ傍ら、読書のふけるのも秋の楽しみ方かもしれません。たまには、視点を変えてみて大雪渓に訪れることが、必要なときもあるかと思います。スキーばかりでなく、色々な視点からノリクラを楽しんでくだされば幸いです。(→ Next)
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