ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2009/10/03〜04) C
【雪渓上部 U − モーグルコース】
雪渓上部左側 |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。前のコーナーの雪渓上部右側は、雪解けのペースが遅く、まだ積雪が残り、昨年とは状況が逆転しましたが、雪渓上部左側でも、雪解けが遅くなり、上端部分は先週の昨年より一週間遅い状態から昨年並みに、下端部分は昨年より三週間以上早い雪解けです。
このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めてノリクラにお越しになる方は、危険を伴うことが予測されますので、雪渓上部右側など比較的緩やかなバーンでの滑走をお願いします。
雪渓上部左側下端 |
こちらは雪渓上部左側下端部分。昨年は10月第3週まで雪解け見られましたが、今年はそれよりも雪解けが進んだ状態で、その翌週は降雪で雪渓の面積が大きくなってしまったため、正確な比較ができません。少なくとも、昨年よりも三週間以上早い雪解けです。
こちらはモーグルコース。
スタート位置は2〜3コブ程下がる |
モーグルコースのスタート周辺では、岩の頭が多くなり、スタート位置が2〜3コブ程度、下がってます。
バーンは柔らかめ |
強い日差しで、この時期としては珍しくやわらかめのバーンコンディション。
10コブ×42メートル |
コブラインの長さは10コブ×42メートル。
今週の上端付近(モーグルコーススタート地点) |
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先週の上端付近(モーグルコーススタート地点) |
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昨年の上端付近(モーグルコーススタート地点) |
こちらはモーグルコーススタート地点付近。先週より1メートルほど雪解けが進み、昨年より一週間遅い雪解け状況が、再び昨年並みになっています。
⇔ | ||
昨年の上端付近(モーグルコーススタート地点左) |
今週の上端付近(モーグルコーススタート地点左) |
スタート地点よりやや左側部分では、昨年よりも雪解けが進んでいて、この一週間で、雪解けがかなり進んだことがわかります。おそらく、ほぼ毎日降り続いた雨の影響が大きかったものと考えられます。
⇒ | 今週の上端
− ほぼ昨年並み |
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⇔ | ||
こちらは、モーグルコーススタート地点から10〜20メートルほど上にある雪渓上端部分。先週から上端は2〜3メートルほど下に下がり、ほぼ昨年並です。
上端の積雪高がなくなります |
先週まで、高さが1メートルほどあった積雪は、ご覧のようにほとんどなくなり、上端の位置も2〜3メートルほど移動しています。ほぼ昨年並みです。
上端から −
下端部分まで82メートル |
この上端から雪渓上部左側の下端までの距離は、先週の85メートルから82メートルです。昨年は10月第3週の90メートルが最小でしたので、少なくとも昨年より三週間以上早い状況ということがいえます。
スキーも景色も同時に楽しむ |
今回は二日とも良い天候に恵まれて、モーグルバーンを滑走しながらも、のんびりと秋の高い空を眺めているだけで、一日を満足できる雰囲気です。ノリクラは、人々をあくせくとさせる環境から、開放させてくれる穏やかさがあって、目的はなくとも、ここにやって来たいと思わせるものがあります。
午後は日の高いうちに下山 |
日が短くなり、14時を過ぎる頃になると、バーンが翳り始めます。昼食を済ませて、午後の滑走を少しだけ楽しんで、暖かいうちに帰路に着きます。
最後まで果敢に雪飛沫を |
それでも、なお滑り続けるモーグラーが、果敢に雪飛沫を舞い上げます。
今シーズンのノリクラ通いは今日で最後 |
今シーズンのノリクラ通いは今日で最後というこちらのモーグラー。最後の一本も無駄にせず、練習に打ち込みます。
最後まで真剣に |
乗鞍スカイラインが通行止めで、シャトルバスが運休したとき、スキーを担いで折りたたみ自転車で大雪渓まで上がったこともありました。来シーズンはヒルクライム用の自転車でやって来たいとおっしゃり、また、ノリクラの楽しみ方の選択肢が増えることとなるでしょう。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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