ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2009/10/03〜04) H
【紅葉情報
− 魔利支天〜三本滝付近】
★見頃です(昨年より1週間早い)★
魔利支天付近 |
魔利支天から三本滝ゲート付近に渡っては、色合い的にピークといえるものが多くなってきました。
三本滝ゲート上 | 三本滝上部 |
三本滝ゲート上付近は、先週とほとんど変わらない色合いが続きます。
ここでも落葉が目立ちます |
それでも、やはり、全体的に落葉が多く、ナナカマド、ダケカンバともにかなりボリュームを落としています。
かもしかゲレンデ |
最も落葉が少ないのは、かもしかゲレンデ。ほとんど先週と変わらない綺麗な色合いです。
かもしかゲレンデ − ツアーコース入口 |
ツアーコース付近はダケカンバがさらに黄色を濃くしています。
ヤナギラン | ヤマハハコ |
先週、綺麗な綿毛がふわふわと舞う様子が見られたヤナギラン。その綿毛もほとんど姿を消していますが、まだまだ、ピンクの綺麗な姿は健在です。
カラマツも色づき始めました |
そして、紅葉の最後を飾るカラマツも黄色く色づき始めました。これからは、乗鞍高原へと紅葉の見頃がシフトして行くはずです。
■
<総括>今週の紅葉は ■
大雪渓・位ヶ原エリアは、ほぼ終了といっても良い状態ですが、残っているウラジロナナカマドは、比較的良い色合いのものがあって、スポット的に楽しむことができます。見頃のエリアは、冷泉小屋から魔利支天・三本滝ゲート上付近で、特に魔利支天バス停上付近が、全エリアの中で最も色合いが良かったと考えられます。
ただ、ほとんど落葉が終わった大雪渓・位ヶ原付近以外の全エリアに渡って、落葉がひどく、これから見頃を迎える乗鞍高原のシラカバでもボリューム感の乏しいものがあって、少し心配されるところです。
上部エリアは昨年より一週間早い状況ですが、中腹以下はほぼ昨年並みの推移を見せているところもあります。ただ、全体的にはやや早めの状況ですので、スケジュールを前倒しして、紅葉散策を楽しまれたほうが良いでしょう。
【昨年の今ごろは?】
初日の4日(土)は、終日に渡って綺麗な青空となり、大雪渓・位ヶ原周辺を散策していると、薄着でも汗ばむほどの陽気がです。紅葉シーズンを迎えて、綺麗な青空に水墨画のように遠景の山並みが折り重なる風景をバックに、強い日差しに輝いた紅葉をレンズに映しこむ様子があちこちで繰り広げられます。
ただ、この天候も一日限りで、翌日の5日(日)は、曇り空から始まり、午後には雨が降り始めると同時に、気温が低下し始めます。その後は、霙交じりの状態となったため、乗鞍スカイラインは、14時45分から通行止めとなりました。
紅葉は、9月末の降雪で、大雪渓など上部エリアは、大半のものが霜枯れして、綺麗な色付きを見せることなく、終わってしまったことが残念でした。
<編集後記>
10月に突入し、ノリクラ雪渓カレンダーの今シーズンの連載も、あとわずかとなってしまいました。例年なら、これから紅葉情報満載という時期なんですが、今年の紅葉は、「太く短い」という足取りをたどるような雰囲気で、紅葉が終わってしまった、冬景色しかお届けすることができないのではと、危惧している次第です。
いつも、県道乗鞍岳線沿線の紅葉情報しかお伝えしておりませんが、岐阜県側の乗鞍スカイラインでも、紅葉が見られます。猫岳を過ぎて四ッ岳カーブに達する烏帽子岳付近などでは、ダケカンバが綺麗な紅葉を見せます。それより下部でも、針葉樹の間にダケカンバが点在する様子が見られ、道路周辺は県道乗鞍岳線よりも急斜面であることから、壁のように迫ってくる感覚があります。しかし、紅葉のメインは平湯峠付近といえるかもしれません。
同じノリクラであっても、異なる表情を見せるところが、ノリクラの奥深いところと言えるでしょう。
次週末は三連休という方も多いかと思います。ここ十年間で最大級といわれる台風18号の影響が残っていなければと願うところです。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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