ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.4(2010/04/17) B
【ツアーコース 入口】
ツアーコース入口 |
標高1600メートルの休暇村ゲレンデをスタートし、約400メートルの高低差を登ってツアーコース入口にたどりついます。ここまでおよそ1時間30分〜2時間の時間を要することと思います。
新雪20〜30センチ |
日が高くなって、朝一番の柔らかさから若干変化を足裏に感じるようになります。積雪は20〜30センチほど。深いところではシールで甲程度まで沈み込む状態です。
冷たい風が吹き抜けて周囲から雪煙 |
この頃からツアーコース内を冷たい風がやや強めに吹き抜け、そのたびに周囲の木々に降り積もった新雪が激しく雪煙を上げるようになってきます。
昨年よりもブッシュが少なく積雪量はやや多い |
ツアーコース入口急斜面は徐々にブッシュが目立つ時期になってきますが、今回は降雪の影響で真冬とほとんど変わらない状態。特に右の画像の箇所では、この時期ならブッシュの根元にある切り株の一部が見え始めてもおかしくないほどで、今回の降雪に加えて比較的低い気温が続いている影響から、積雪量は昨年よりやや多い傾向かと思います。
シールのよく効くコンディション |
新雪ということもあって、シールでの登行も問題なく急斜面を登りきることができます。
【ツアーコース T】
@番標識付近はビューポイントの一つ − 峰々から雪煙が立ち上がる |
入口急斜面を登りきって、こちらは@番標識付近。ツアーコース内にはいくつかのビューポイントがありますが、今日はノリクラの峰々をばっちりとカメラに収めることができる光景が広がります。その山肌からは雪煙が立ち上がっています。
ツアーコース内を吹き抜ける風はさらに冷たさが増して、ザックからアウターを取り出して着込んでちょうど良い状態になります。もちろん、太陽の光は燦々と降り注ぐ状態は変わらないものの、その暖かさをかき消してしまうほどの冷気です。
強い日差しで緩んだ雪面が冷たい空気でパックされ始める |
バーン表面は力強い太陽の日差しに緩み始め、今度はそこに冷たい空気が流れ込んできたことから、重く締まった雪質に変化してきたことに加えて、表面のパックが始まり、ターンするときにスキー板がとられやすい状況になります。
朝6時に休暇村を出発して肩の小屋から滑走を始めたこちらの方も、「登ってくるときのツアーコースは柔らかい雪質だったのに、戻ってきたときは全く別物になってしまい、その変化の速さに驚いています。」とおっしゃります。
暖かさと冷たさの極端な変化にバーンコンディションもめまぐるしく変化しています。
先週のB番標識 |
今週のB番標識 |
こちらはツアーコース中間付近にあるB番標識。左上は昨年同時期のもの、右上が先週のものですが、先週より5センチ少なく昨年より30センチ多い状態です。
昨年はこの週の雪解けが激しく、1週間で50センチもの雪解けが見られたほどで、今年は雪解けがかなり少ないことが分かります。
お昼を回り、多くの方が滑り降りてくる |
こちらはC〜D番標識間にあるビューポイントの一つ。先ほどまでしっかり鎮座していたノリクラの峰々が再び雲に覆われるようになってきます。比較的安定した天候ではあるものの、今日は雲の動きはめまぐるしく、晴れたり曇ったりを繰り返しています。
そして、お昼近くになると、ツアーコースを滑り降りてくる方々が多くなってきました。締まり始めたバーンコンディションではありますが、4月中旬過ぎでパウダーを味わうことはめったにできないこと...
シュープールだらけ |
ツアーコース内はあっという間にシュプールだらけに...
先週のD番標識 |
今週のD番標識 |
こちらはツアーコース上部付近のD番標識。B番標識と同様、左上が昨年のもの、右上が先週のものです。こちらも同じ傾向で、先週より10センチ少なく昨年より30センチ多い状態です。
E番標識手前のウェーブ |
D番標識を通過して、しばらく平坦な箇所を進むと、ご覧のように少しウェーブ状のエリアに差し掛かります。先週とほとんど変わらない状態ですが、ウェーブの形状は先週よりもさらになだらかな状態となっています。
この先を進むとツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと続きます。(→ Next)
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