ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.8(2010/06/30〜07/04) @
【大雪渓】
7月に入って、県道乗鞍岳線の冬季閉鎖が解除され、長野県側のシャトルバスの運行が再開されて、両県からのアクセスができるようになると、ノリクラも夏山本番といった趣を感じるようになります。
これまでの春スキーという感覚から、大雪渓でのスキートレーニングを主体とする夏スキーにスイッチする時期でもあり、ノリクラシーズンの一つの節目でもある時期であります。
そのため、梅雨の時期ではあるものの、今回もたくさんの方が大雪渓にお越しになり、多くの方と再会を果たすことができたことにうれしく感じるものです。
また、通常は週末のノリクラの様子をお届けしておりますが、今回は6月30日(水)に実施された乗鞍山頂(剣ヶ峰山頂)の神祠(ほこら)上げの様子も合わせてお伝えします。これまでの神祠は老朽化が進み、大工棟梁が一つ一つ手作りで仕上げられた総檜の神祠を剣ヶ峰まで担ぎ上げる様子です。それまでの神祠は50年以上は経過していると考えられ、次の神祠上げはかなり先のことと考えられますので、この行事の記録をWebSiteで紹介することは貴重なものとなります。
それではまず最初に6月30日(水)の乗鞍山頂(剣ヶ峰山頂)の神祠上げの様子をお届けし、それに引き続き、週末の大雪渓の様子をお伝えいたします。
【6月30日(水)、観光センター前駐車場】
6月30日(水)朝7時の観光センター前。
梅雨の中休みに青空が広がります。観光センター前から望むノリクラ方面は雲がかかるものの、その雲間にはっきりと稜線が見えることから、大雪渓など上部エリアはどうやら雲海の上にあるようです。
明日から7月...三本滝ゲートより冬季閉鎖が続いていた県道乗鞍岳線も冬季閉鎖が解除されます。そのため、観光センター前駐車場にはタクシー乗り場の準備ができています。
ただ、すでにお伝えしたように、県道乗鞍岳線は大雪渓駐車場の先にある富士見沢(2号カーブ付近)の積雪が多く、落石が防護フェンスを越えて車道に落下する危険性から、冬季閉鎖解除は7月10日(土)に延期されました。
冬季閉鎖解除が延期されても、大雪渓駐車場までは通行可能となりますので、タクシーの方々も明日から今シーズンの営業を始めます。
そして、こちらでは春山バスが観光センター前停留所に到着したところ。5月1日(土)から一日三便が運行されていましたがその運行も今日が最後。
バス停には明日から開始されるシャトルバスの案内が掲示されています。ただ、先ほど申し上げたように、冬季閉鎖解除が延長されることから、運行は肩の小屋口(大雪渓駐車場)までとなり、さらに運行本数も減便されます。
詳しくは、お知らせ −県道乗鞍岳線の冬季閉鎖延長について(第2報)(2010/07/01) をご覧下さい。
【剣ヶ峰山頂への神祠上げ T】
こちらは肩の小屋。バッチリの青空が続いています。
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.2(2010/05/22〜23) C 【剣ヶ峰 乗鞍山頂祠の改築、山頂小屋の除雪】 でお伝えしたとおり、剣ヶ峰山頂の神祠(ほこら)が新しくされ、今日はその神祠上げの作業が行われます。山頂小屋関係者や、神祠を製作された大工さんなどが集まり、一同で剣ヶ峰まで担ぎ上げます。
神祠の重さは約40kg。神祠は白いさらしを巻いた土台に固定され、神輿のように前後で担いで行きます。
10時30分。剣ヶ峰目指して出発です。(→ Next)
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