ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2013/05/15・18・19) G
【5月19日(日)、乗鞍高原開山祭】
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こちらは乗鞍高原にある一の瀬園地。
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乗鞍高原開山祭会場 | スモモが満開 |
5月19日(日)は、のりくら観光協会などが開催する開山祭が一の瀬園地内のイベント会場で開催されました。すももが満開となるこの時期に開催されることから、かつては「すもも祭」と呼ばれていました。そのため、正式は「第42回 乗鞍高原 すももの下で開山祭」となっています。
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10時30分より開始 |
10時30分から安全祈願神事が執り行われ、11時ごろより手打ちそばなどの無料サービス、地元愛好会によるアルプホルン演奏、大野川小学校の児童による竜神太鼓の演奏などが行われる予定です。
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安全祈願神事 |
10時30分からの安全祈願神事には、来賓・関係者のほか一般観光客も参列して執り行われました。
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来賓・関係者祝辞 | 樽酒、鏡開き |
安全祈願神事の最後に来賓・関係者からの祝辞があり、開山祭を主催するのりくら観光協会会長の奥原満登氏は、「乗鞍高原は各地から安らぎを求めて多くの方がお越しになる様子は古今問わず不変の流れであり、松本をはじめ、信州の観光振興が乗鞍から発信できるよう、努めて行きたいと思います。」
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山菜汁の振る舞い | 手打ちそばの振る舞い |
樽開きが終わると、いよいよお待ちかねの無料サービスのコーナーに観光客の方々がなだれ込んできます。地元で採れた山菜を使った山菜汁や手打ちそばが振舞われました。地のものは一味も二味も違うもので、何度も並びなおす方もいらっしゃるほどの人気振りでした。
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のりくら観光協会女性部による舞踊 | 乗鞍アルプホルン愛好会の演奏 |
そして、地元愛好会によるアルプホルンの演奏やのりくら観光協会女性部による舞踊、そして、子供たちによる龍神太鼓の演奏などが披露されました。
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観光客・地元の方々一緒になって − 「地域の運動会」のような ほのぼのとした雰囲気 |
会場周辺にはシートが敷かれて、観光客の方々のみならず、地元の方々も一緒になって楽しむ様子もあり、「地域の運動会」に出掛けたような ほのぼのとした雰囲気の開山祭でした。
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アルプホルンの音色に手打ちそば まさに「プライスレス」の贅沢 |
高らかにこだますアルプホルンの音色を聞きながら、地元のそばや山菜の味を楽しむ...こんな贅沢なひとときは、まさに「プライスレス」の言葉に値するもので、高級レストランでプラチナカードを振りかざしても絶対に得られません...
【昨年の今ごろは?】
この一週間も不安定な天候が続き、テレビのニュース番組では、あられや大雨に見舞われた地域の画像が流れました。ノリクラにおいても17日(木)には、この時期としてはまとまった降雪があり、翌日の18日(金)は、長野県側の乗鞍岳春山バスは終日運休。また、岐阜県側の乗鞍スカイラインも終日通行止めとなりました。
そんな状況から迎えた19日(土)は、快晴無風の朝を迎えます。冷え込んだ朝を迎えたため、今日も春山バスの運休が懸念されましたが凍結箇所がほとんどなく、通常通り、始発便から運行が開始されました。この数日間の不安定な天候など想像もつかないほど穏やかで、暑くもなく寒くもなく、穏やかな春スキー日和の一日でした。ただ、先日の新雪はかなりベタついたもので、ストップスノーに悩まされる方もかなりたくさんいらっしゃいました。
そして、取材二日目の20日(日)は、やや高曇りの朝を迎えます。昨日のような冷え込みはなく、気候的には穏やかですが、時間とともに冷たい空気が流れ込むようになってきて、山頂方面は午後を中心に雲にすっぽりと覆われる状況。そして、いつもなら肩の小屋周辺や稜線では西からの風が吹き抜け、雲は北から南へと流れるものの、今日は東からの冷たい風が吹き、雲は南から北へと流れ、時折、霰(あられ)も降って、若干不安定な様相が続きました。乗鞍岳春山バスは始発便から通常運行されたものの、乗鞍スカイラインは終日通行止めでした。
<編集後記>
「ニッチなニーズ...」
先週はゴールデンウィークの動向についてお伝えいたしました。今回はその続きをもう少しだけ付け加えます。
今年のゴールデンウィークの旅行の形態は、家族旅行が全体の7割を占めていますが減少傾向(前年比−9.7%)で、ひとり旅は全体の1割程度に過ぎませんが増加傾向(前年比+4.9%)を示しています。
ひとり旅はグループでの旅行と異なり、自分の嗜好に合わせてプランを設定できるようになり、また、同じような嗜好の方々を集めたツアーなどニッチなニーズが芽生える可能性も出てきます。これまでにもパワースポットや映画ロケ地めぐりなどのツアーが見られ、ノリクラを初めとする山岳地域には百名山をテーマとしたツアーなどがあります。さらにマラソン・トレッキングやボランティア活動などのツアーへ広がりがつながって来ることもあるかと思います。
通常、大半の宿泊施設は2名以上の設定ですが、乗鞍天空マラソンでは単独出場の宿泊も多いとの声も耳にします。今後の動向を考えると、そんなニーズが増えてきていることを逃してしまっては、もったいないようにも思います。また、グループでやってくる方々にも単なる観光目的でないではなく、色々な遊び方を求めてやってくるケースもあるかと思います。
ペット同伴OKの宿、おひとり様大歓迎の宿など、これからの時代は個々のニッチなニーズに敏感に察知していかなければならないかもしれません。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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