ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2013/10/05〜06) C
【雪渓上部 T】
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雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。
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先週の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) C |
今週の雪渓上部右側 積雪が確認できません |
先週はまだ存在していた雪渓上部右側も、ご覧のようにその存在を確認することができません。右側の今週画像の中で、左上に写るのは隣の雪渓上部左側です。雪渓上部左側は次のコーナーで詳細をお伝えします。
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先週の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) C |
今週の雪渓上部右側 下側にまだ積雪が残る |
しかし、下方向を見てみると、ご覧のようにまだ積雪が残っています。
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先週の鉄塔土台付近 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) C |
今週の鉄塔土台付近 |
雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。土台と雪渓との距離は56メートルで先週よりも6メートル長くなっていますが、暖かい日が続いた割には雪解けスピードが遅い様子が見られます。
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先週の雪渓上部右側(下半分) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) C |
今週の雪渓上部右側(下半分) 長さ38メートル×横幅23メートル |
雪渓上部右側の下側に残る部分の大きさは、長さ38メートル×横幅23メートル。先週より一回り小さくなっています。
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先週の雪渓上部右側(上半分) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) C |
今週の雪渓上部右側(上半分) 長さ5メートル×横幅3メートル |
実はさらにその上部にもごくわずかですが積雪箇所を見つけました。長さ5メートル×横幅3メートル、こちらは数日中には雪解けが完了することと思います。
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上端から−雪渓下端まで38メートル(下半分だけ) 過去最高に遅い雪解け |
下の部分は長さ38メートル×横幅23メートルの積雪があります。激しい降雨などがなければ、おそらく次週末まで積雪が見られるはずです。もちろん過去最高に遅い雪解けが続いています。
【雪渓上部 U、モーグルコース】
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雪渓上部左側 − 上級者のみ |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
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昨年同時期より1ヶ月早い雪渓下端 2012ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2012/09/08〜09) D ↓ |
先週の雪渓下端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) C ↓ |
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今週の雪渓下端 昨年より4週間近く遅い雪解け |
こちらは下端部分。先週よりも下端の位置は23メートルほど上昇して、昨年より4週間近く遅い雪解けを示しています。
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今日も常連のスキーヤーが集まる |
今日も雪渓上部左側には常連のスキーヤーの方々が集まっています。
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のんびりお昼休み |
のんびりとお昼休み...このときの大雪渓の気温は14℃。午前中は晴れていましたが、午後から雲に太陽が遮られてきました。それでも10月としては暖かなコンディションが続いています。
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ブーツを履いて「午後の出勤」へ | 「こんなに気持ちがよい気候だから、もっとゆっくりしたら?」 |
そろそろ午後の勤務の開始です。ブーツを履こうとすると隣から「こんなに気持ちのよいコンディションなのになんでそんなに急いでスキーしなきゃならないの!もっとゆっくりすればいいのに...」との声が聞こえてきます。
この1週間は高めの気温が続き、寒さをほとんど感じさせない状況でした。紅葉が本格的に色付き始めてもあまり冷え込みがなく、霜が降りなかったこともあって、スキーヤーの滑る雪渓周辺でも、きれいな色合いが一段と進んでいます。
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ラインは3本 |
それではモーグルコースの様子をお伝えします。ラインは先週と同様に3本あります。
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北側のライン − 長さは14コブ×47メートル |
こちらは北側のライン。スタートとゴール付近に岩の頭が出てきて、先週より滑走部分は短くなっていますが、長さは14コブ×47メートルあります。
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「ハイクアップはもうイヤだ!早くリフトに乗りたい!」 |
「ハイクアップはもうイヤだ!早くリフトに乗りたい!」と、つぶやきながら登って来ます。10月下旬あたりには早々に営業を始めるスキー場もあって、早くも来シーズンのことが気になる状況になってきました。
「今年は雪が多くて、ノリクラでまだスキーができるのはうれしいんですが、本当は山登りも行きたいんです。でも、すぐにスキーシーズンが始まってしまうので、今年の登山はムリかな...」
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こちらでも「あぁ〜リフトに乗りたい!」 |
「あぁ〜リフトに乗りたい!」こちらでも同じセリフが飛び出しました。秋スキーのこの時期まで続けるとハイクアップでスキーをすることが当たり前の状況になってきますが、やはり、リフトのありがたみは変えがたいものがありますね。
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昨年のハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2012/10/06〜07) C |
今週のハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉 昨年と同じで例年よりやや遅い色付き |
山麓から湧き上がる雲で隠れてしまっている箇所がありますが、ハイマツ帯の沢筋を縁取るウラジロナナカマドの紅葉が今年も見られるようになって来ました。昨年ほどの色付きではないものの、昨年と同じ時期にピークを迎えています。例年よりもやや遅い状況です。
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毎年、同じ画像を見ると、自分のクセがよくわかりますね... | クセの克服のためにノリクラに通い続ける |
「毎年、同じ画像を見ると、自分のクセがよくわかりますね...」と、こちらのスキーヤーの方がおっしゃります。スキーヤーなら一つや二つくらいのクセを持っていて、それを克服するためにノリクラに通い続けているものです。
遠くからその滑りを見て、すぐに「あそこを滑っているのはあの人だ!」と、わかるのは、よい意味でも悪い意味でもクセの一つでしょう。
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今シーズンのノリクラ通いも今週で終了 |
こちらのボードの方々は、今シーズンのノリクラ通いが終了します。また、来年もお会いできることを楽しみにしております!!
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こちらは雪渓上端。
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昨年の上端部分 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2012/10/06〜07) C ↓ |
先週の上端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) C ↓ |
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今週の上端部分 今週になってようやく昨年よりも雪解けが遅くなる |
上端部分はこれまでは昨年よりも1週間程度雪解けの早い状況が続いていて、先週の段階でようやく昨年並みに雪解けが落ち着いてきました。今週はさらに雪解けが遅くなって、昨年よりもやや遅い雪解け状況になっています。これで、すべての箇所で昨年より雪解けが遅い状況となりました。
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上端から−下端部分まで102メートル、過去最高の長さ |
雪渓上部左側下端までの距離は102メートルです。昨年は47メートル。2011年は32メートル、2010年は濃霧で測定不能、2009年は77メートル、2008年は90メートル、2007年は56メートルでした。先週までと同様に過去最高の長さを記録しています。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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