ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.18(2012/09/08〜09) D
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。
昨年の雪渓上部右側 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2011/09/08〜09) C ↓ |
先週の雪渓上部右側 − 横幅50メートル ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) C ↓ |
今週の雪渓上部右側 − ごくわずかに残る |
こちらは雪渓上部右側。積雪が十分にあった8月中旬までは中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアでした。そして、昨年は同時期に雪解けが完了いたしました。下段の今週の画像を見るとまだごくわずかに積雪が残っている様子がわかります。
2010年の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2010/09/11〜12) C |
2009年の雪渓上部右側 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2009/09/12〜13) C |
2008年の雪渓上部右側 |
2007年の雪渓上部右側 2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2007/09/08〜09) E |
=今週は例年よりもやや少ない= |
それでも2007年までの各年と比べると、今週はやや少ない状況であることがわかります。
⇒ | ||
先週の雪渓上部右側(下半分) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) C |
今週の雪渓上部右側(下半分) ごくわずかに残る |
先週と比べるとかなり小さくなりましたが、下半分の雪渓がごくわずかに残っています。
大きさは縦20メートル×横33メートル |
そして、こちらは上半分の雪渓。大きさは縦20メートル×横33メートル。先週は縦が110メートルもありましたから、かなり減少した様子がうかがえます。
鉄塔土台−土台〜雪渓間 86メートル |
渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。土台と雪渓との距離は約先週の39メートルから86メートルと倍以上の距離になっています。
上端から − 次週末にはなくなる予測 |
次週末にはおそらく完全に消滅していることと考えられます。
【雪渓上部 U】
雪渓上部左側 − 上級者のみ |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
2011年の雪渓上部左側 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2011/09/08〜09) C |
2010年の雪渓上部左側 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2010/09/11〜12) D |
2009年の雪渓上部左側 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2009/09/12〜13) C |
2008年の雪渓上部左側 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2008/09/13〜14) C |
|
2007年の雪渓上部左側 2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2007/09/08〜09) F |
=今週の積雪量は上端は多く、下端は例年並みかやや少ない= |
2011年〜2007年までの様子と比較すると、上端は例年よりやや多く、下端部分は例年並みかやや少ない様子が先週と同様に見られます。
雪渓上部左側下端部分 |
こちらは雪渓下端部分。
昨年の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩) 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2011/09/08〜09) C ↓ |
先週の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) D ↓ |
今週の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩) 昨年よりも1週間早い雪解け |
先週の下端部分は落書きの岩の上方10メートルのところにありましたが、今週は上方30メートルのところに位置しています。昨年同時期は上方15メートルで一週間後は31メートルでしたので、下端部分の雪解けは昨年より1週間早い様子が見られます。
先週のモーグルライン | 9コブしかなく滑走不能 |
こちらは先週まで滑走していた右側(北側)のモーグルライン。ラインの上下の雪解けで9コブしか長さがなく、滑走できる状態ではありません。このため、新しいモーグルラインが作成されました。その様子は次のページでお伝えします。
ショートポールをセットして... |
そのすぐ左側(南側)では、ショートポールをセットして練習されるよう様子があります。
ちょっと急斜面ですがスムーズにターン |
ポールレッスンにはちょっと急斜面ですが、正確にスキーの向きをセットしてからターンするように心がけ、スムーズにターンを切って行きます。
ビデオでチェック | 自分のラインを確認しながら登る |
滑走の度にビデオでチェックし、コース上を歩きながら自分の滑走ラインを確認する...
滑走ラインをその都度チェックしながらの練習 |
「リフトを使った練習では自分の滑走ラインをチェックすることができません。そのため、ノリクラでの練習は非常に重要なものなのです。」昨日はスパイク長靴でお越しになりましたが、とても歯が立たず、今日はアイゼンを装着していらっしゃいます。
雪渓上部左側はかなりの急斜面で、冷え込んでバーンが硬くなるとスキーブーツのつま先ですら歩くことがままならない状態になります。
⇔ | ||
昨年の雪渓上部左側上端 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2011/09/08〜09) C |
今週の雪渓上部左側上端 明らかに積雪量が多い |
そして、こちらは上端部分。昨年同時期のほぼ同じ箇所を撮影しておりますが、手前の岩場の状態は明らかに昨年のほうが多い状態であることは一目でわかります。
昨年の雪渓上部左側上端 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2011/09/08〜09) C ↓ |
先週の雪渓上部左側上端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) D ↓ |
今週の雪渓上部左側上端 今週の雪解けは高さ1.2メートル |
左上の昨年と画像と比較してもあまりの違いに比較にならない状態ですが、高さで2メートル程も積雪量に違いがあります。また、右上の先週の画像(赤丸の岩)と比較すると、この一週間の雪解けは1.2メートルほどあることがわかります。
⇒ | ||
先週の雪渓上部左側上端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) D |
今週の雪渓上部左側上端 上端部分は2メートル下がる |
|
⇔ | ||
昨年同時期より2週間早い上端 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2011/08/25〜27) C |
今週の雪渓上部左側上端 昨年より2週間遅い雪解け |
上段の2枚の画像は先週のものと今週のもの。先ほど申し上げたように高さで1.2メートル程度の雪解け。上端部分の位置は2メートルほど下がっています。そして、下段の2枚の画像は昨年同時期よりも2週間早い時期のものと今週の画像。積雪量はほぼ同じ状態ですから、上端部分は昨年よりも2週間ほど遅いということが言えます。
下端部分まで88メートル、例年並みかやや短い |
雪渓上部左側下端までの距離は88メートル。2011年は111メートル、2010年は81メートル、2009年は96メートル、2008年は120メートル、2007年は85メートルでした。先週までは例年よりも短い状態でしたが、例年並かやや短いといった状況になってきました。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|