ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2014/10/04〜05) E
【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
★落葉が進んでいます(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
昨年の屋根板・富士見沢 − ピーク 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) F |
先週の屋根板・富士見沢 − ピーク ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) F |
10月1日(水)の屋根板・富士見沢 ピークから3日後、落葉が始まる |
10月4日(土)の屋根板・富士見沢 ピークから6日後、ほとんど落葉 |
標高2350メートルの位ヶ原山荘付近は、ダケカンバとウラジロナナカマドの二種類の構成となりますが、ダケカンバの比率の方が多くなり、黄色から褐色の屏風にウラジロナナカマドの赤が点在する構成となります。
こちらの4枚の画像は、左上が昨年同時期、右上が先週(9月28日(日))、左下は3日後の10月1日(水)、右下はさらに3日後の10月4日(土)のものです。昨年は今週と同じ10月第1週に見頃を迎えました(左上)。今年は先週見頃を迎えて昨年より1週間早いことがわかります。ピークだった9月28日(日)から3日後の10月1日(水)にはかなり落葉が進み、さらに3日後の10月4日(土)は、大半のものが落葉してしまいました。ピークを迎えたあとの落葉スピードの早さには驚きです。
10月1日(水)の位ヶ原山荘付近 | |
10月4日(土)の位ヶ原山荘付近 |
上段は10月1日(水)で下段は10月4日(土)です。落葉が進んで、山全体の色がまるで違っていることが良くわかります。
昨年の位ヶ原山荘付近 −
ピーク 2013ノリクラ 雪渓カレンダーVol.22(2013/10/05〜06) F |
同じ箇所の先週(上段)と昨年(下段)のものです。どちらもピークを迎えた時期のものです。下段の昨年の方はピークを若干過ぎて色合いが濃くなっています。
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10月1日(水)の位ヶ原山荘付近 | 10月4日(土)の位ヶ原山荘付近 針葉樹脇のダケカンバの葉が残る |
再び今年の画像に戻り、左は10月1日(水)、右は10月4日(土)です。針葉樹に近いダケカンバは落葉が少ない様子がわかり、おそらく針葉樹によって保護されて紅葉が温存されたものと考えられます。
昨年の位ヶ原山荘〜冷泉小屋 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) F |
先週の位ヶ原山荘〜冷泉小屋 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) F |
10月1日(水)の位ヶ原山荘〜冷泉小屋 | 10月4日(土)の位ヶ原山荘〜冷泉小屋 |
位ヶ原山荘から少し下山して、冷泉小屋との中間地点です。上が昨年同時期、右上が先週(9月28日(日))、左下は3日後の10月1日(水)、右下はさらに3日後の10月4日(土)のものです。右上の先週とその3日後の左下(10月1日(水))を見ると、沿道沿いの針葉樹に入り交ざった紅葉箇所はそれほど変化はないものの、上部の尾根付近のダケカンバが枯れ始め、さらに3日後の右下(10月4日(土))では、上部尾根は落葉が進んでいます。保護されるものがないか箇所は外気の影響を受けやすいのかもしれません。
【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】
★落葉がはじまりました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
冷泉 − 落葉が始まる |
標高2230メートルの冷泉小屋から標高2000メートルの摩利支天付近にかけては、ダケカンバやウラジロナナカマド以外の広葉樹が増えてきて、彩りにバリエーションが見られるようになってきます。
上部エリアと同様に、中腹の冷泉小屋付近でも落葉が始まりましたが、現時点で状態がよいのはこのエリアで、特に摩利支天付近が一番良いでしょう。
10月4日(土)の冷泉小屋付近 ウラジロナナカマドの落葉が進み、ダケカンバの黄色ばかりに |
上段は10月1日(水)、下段は10月4日(土)です。この3日間でウラジロナナカマドの落葉が目立ち、ダケカンバの黄色ばかりになっています。
冷泉小屋〜摩利支天中間地点(28号カーブ) − 大半が落葉 |
冷泉小屋と摩利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。こちらの箇所は比較的早期から紅葉が進んだことも影響して、大半のものが落葉してしまいました。
昨年の冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
− ピーク 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2013/10/05〜06) G |
上段は先週、下段は昨年の画像です。多くの方が10月第1週に紅葉のピークを迎えると認識されているようでしたが、確かに昨年・一昨年あたりは10月第1週がピークでした。ただ、さらに過去の状況を見ると、今年のように1週間早い年もあり、特に2009年は今年と同様に9月第4週にピークを迎えた年でしたが、近年まれに見る大当たりの紅葉を迎えた年でもありました。
過去の紅葉の進捗については、乗鞍岳紅葉情報 − 紅葉の歩き方 の中の、「6.過去の紅葉の推移と初氷・初雪・初冠雪の観測日」をご覧頂くと良いかと思います。
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10月1日(水)の摩利支天上の直線 | 10月4日(日)の摩利支天上の直線 ほとんど変化はない |
さらに下って摩利支天より上部の29号カーブ先の直線。こちらに関しては、10月1日(水)と10月4日(土)の差はあまり多くありません。この付近を含めて標高2000〜1800メートル付近は、10月1日(水)から4日(土)の3日間の変化は、上部エリアほどの劇的なものではありません。
摩利支天付近は状態がよい |
この付近は、比較的、状態のよい物が多く残っていています。ただ、終りに近い状態ですから、次週末は体育の日を含めた3連休ですが、残念ながら紅葉がそのまま温存されることはなさそうです。
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