ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2017/09/02) B
【雪渓上部 T】
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雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪解けが進むと中央から尾根が縦に伸びて、雪渓上部を左右に分断します。右側での滑走は8月下旬〜9月上旬まで。左側は9月下旬から10月上旬まで滑走可能ですが、左側はかなりの急斜面で、下が岩場になっていますので、雪渓での滑走に慣れた上級者のみとなります。
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2014年の雪渓上部右側 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2014/09/05〜06) B ↓ |
2015年の雪渓上部右側 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2015/09/05〜06) C ↓ |
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今回の雪渓上部右側 2014年より1週間遅く、2015年より1週間早い雪解け |
こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。2014年より1週間程度遅い雪解けで、2015年より1週間程度早い雪解けです。
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2014年の鉄塔土台(土台まで53m) 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2014/09/05〜06) B ↓ |
2015年の鉄塔土台(土台まで35m) 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2015/09/05〜06) C ↓ |
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今回の鉄塔土台(土台まで52m) |
雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。2014年とほぼ同じで、2015年より2週間早い雪解け状況です。
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雪渓上部右側は3つに分割 | 岩が多くなり滑走不能 |
雪解けで3つに分割して、一番大きなものでもご覧のように岩の頭が多く出ていて滑走できる状態ではありません。
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雪渓上部右側上端 −先週よりも23メートル後退 | 雪渓上端から下端まで150メートル |
上端部分は先週よりも23メートル下がり、雪渓上端から雪渓下端までの距離は先週の188メートルから、3つに分離したものを合わせて150メートルで、一番大きな最上部だけでは68メートルです。
2016年は4週間前の段階で雪解けが完了し、2015年は165メートルです。2014年は複数に分散し合計で55メートル、2013年は197メートル、2012年は20メートル、2011年は積雪がなくなり、2010年は30メートル、2009年は25メートル、2008年は複数に雪渓が分散してしまいましたが全部あわせて140メートルでした。
【雪渓上部 U、モーグルコース】
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雪渓上部左側 − 上級者限定 |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
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下端部分 | 落書きの岩 |
こちらは下端部分。下端部分は落書きの岩の底辺まで雪解けが進んでいます。
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2014年の下端部分 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.18(2014/09/05〜06) C |
2015年の下端部分 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) D |
この下端部分の雪解けは、2014年とほぼ同じで、2015年よりも3週間早い状況です。
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4本あるうちの左3本が滑走可能 |
雪渓上部左側は4本のラインがあって、このうち、3本が滑走可能な状態です。
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休憩タイム | コブしか滑るところがないよ〜 |
訪れたのがちょうどお昼時とあって、ゆっくりと休憩している常連スキーヤーの方が姿があります。コブしか滑走できるところがなく、アルペンレーサーの方も仕方なくコブに入っている模様...
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モーグルのジュニア選手がキャンプ |
この日は、モーグルのジュニアの選手がキャンプにお越しになっていたこともあって賑やかな状態。
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左から2番目のライン − 長さは25コブ×88メートル(ピッチ:3.5メートル) |
こちらは左から2番目のラインで、長さは25コブ×88メートル(ピッチ:3.5メートル)。
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一番左のライン − 長さ21コブ×87メートル(ピッチ:4.1メートル) |
そして、一番左側のラインは、長さ21コブ×87メートル(ピッチ:4.1メートル)です。
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実質的に滑走できるのは左側2本のみ |
右側のラインはジュニアの選手たちが使っていましたので、実質的に滑走できるラインはこちらの2本だけとなります。また、アルペンボーダーの方々は雪渓上部左側の左端でバーン整備を行っていました。
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上端部分 2014年とほぼ同じ、2015年より1週間遅い雪解 |
こちらは上端部分。2014年とほぼ同じで、2015年より1週間遅い雪解けです。
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雪渓上部左側の上端から下端までの距離は110メートル。2016年は20メートル、2015年は150メートル。2014年は106メートル、2013年は125メートル、2012年は88メートル。2011年は111メートル、2010年は81メートル、2009年は96メートル、2008年は120メートル、2007年は85メートルでした。例年並みか、やや長い状況です。
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