ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2015/09/26〜27) D
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。
昨年の雪渓上部右側 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2014/09/27〜28) B ↓ |
先週の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) C ↓ |
今週の雪渓上部右側 上半分はなくなる |
雪渓上部右側の定点画像では上半分しか写りませんが、ご覧のように上半分は完全になくなりました。
下半分はまだ残る |
しかし、下半分はまだ残っています。なお、昨年の下半分はごくわずかに残り、ほぼ消滅状態になりました。
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先週の鉄塔土台 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2015/09/19〜20) C |
今週の鉄塔土台 昨年より3週間遅い雪解け |
雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。雪渓から土台までの距離は先週の40メートルから50メートルに伸びています。昨年同時期の3週間前前が53メートルで、先週と同じく、昨年より3週間遅い雪解けです。
下半分 − 大きさは先週とほぼ同じ |
下半分の大きさは先週とほとんど同じ。今日は日差しが強くバーン表面も柔らかく、雪遊びに興じる家族連れの姿もありました。
上端から−雪渓下端まで64メートル 2013年に次ぐ長さ |
上端から下端までの距離は64メートルです。昨年はごくわずか、2013年は98メートル(上下合わせて)、2012年は先週で消滅、2011年は二週間前に消滅、2010年は先週で消滅しました。そのため、2013年に次いで長い状態です。
【雪渓上部 U、モーグルコース・ポールセット】
雪渓上部左側 − 上級者限定 |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
先週の下端部分 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) C ↓ |
先週の落書きの岩 −
ようやく頭を出す ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) C ↓ |
今週の下端部分 − 先週とほとんど変わらず | 先週の落書きの岩 − 先週とほとんど変わらず |
こちらは落書きの岩。上段は先週で下段は今週の様子。ご覧のとおり、積雪量、および、雪渓下端までの位置などは、先週とほとんど変化がありません。
昨年同時期の4週間前の落書きの岩 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2014/08/30〜31) D |
こちらは昨年同時期の4週間前の落書きの岩。先週は昨年より3週間遅い雪解けでしたが、今週はさらにおそくなって 4週間遅い状況です。過去に例のない状態です。
今回のレーンは4つで、【レーン@】:モーグルコース、【レーンA】:モーグルコース、【レーンB】:ポールセット、【レーンC】:アルペンボーダー に分かれています。
【レーン@】のモーグルコース | ちゃんと滑られるまで帰らせてくれない... |
こちらは【レーン@】のモーグルコース。「ちゃんと滑られるまで帰らせてくれないんです...」と、ヘトヘトになりながら何度も滑ります。
スパルタ特訓中 | 度が過ぎると − 「今日の晩御飯、作ってあげない...」 |
スパルタ特訓を受けている最中ですが、あまり度が過ぎると反旗を翻し、「今日の晩御飯、作ってあげないかも...」だって(笑)。
スタート部分 − 先週より4コブほど下に |
さて、スタート部分は雪解けが進んで4コブ程度滑走できない状態。
19コブ×81メートル(ピッチ:4.3メートル) |
その為、ラインの長さがやや短くなって、19コブ×81メートル(ピッチ:4.3メートル)
【レーンA】のモーグルコース |
その隣の【レーンA】、取材一日目は滑走者がいませんでしたが、二日目は滑走される方がいました。
【レーンB】、ポールのセット |
さらに隣の【レーンB】、ポールのセットが2レーンあります。
どちらも若干ウネリがみられます。
バランスを崩してもすぐに立て直す − ゲレンデではこんなボコボコバーンはなく良い練習に |
ここまでパランスを崩しながらも、体制をすぐに立て直し、「ゲレンデでは、こんなボコボコのラインは絶対ありませんので、よい練習になります。」
昨年の雪渓上端 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2014/09/27〜28) C ↓ |
先週の雪渓上端 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2015/09/19〜20) C ↓ |
今週の雪渓上端 昨年より1週間早い雪解け |
こちらは上端部分。先週より高さ50センチほど雪解けし、先週と同じく、昨年より1週間早い雪解けです。大雪渓は全体的に昨年よりも2〜4週間雪解けが遅い状況がみられますが、ここだけは昨年より早い状態です。
上端から−雪渓下端まで118メートル、過去最長 |
雪渓上部左側の上端から下端までの距離は118メートル。
2014年は92メートル、2013年は108メートルです。2012は53メートル。2011年は35メートル、2010年も60メートル、2009年は82メートル、2008年は100メートル、2007年は72メートルでした。昨年より3週間遅い雪解けで、過去最長の長さとなっています。
春先は激しい雪解けにより、積雪量が例年より1ヶ月早く減少してしまいましたが、その後は雪解けスピードが徐々に遅くなり、8月上旬頃から逆転して昨年よりも多い状態になってきました。
こちらは取材二日目のお昼時の雪渓上部左側。山麓では霧が絶えず湧き上がっていて視界不良でしたが、大雪渓ではご覧のようにきれいに晴れわたっています。
気温は14℃。空気に冷たさを感じるものの日差しが非常に強く、両者がミックスしてお昼休みも快適。
日差しの暖かさでお昼休みは自然とお昼寝タイムに、ふと目を覚まして日差しがなくなっていると、ぶるっと来るほどの寒さ。これが秋の気候といってよいでしょう。
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