ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2018/09/22) @
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いよいよ紅葉シーズンが始まりました。早い年だとピークの色合いまでに進んでいる状況ですが、今年は例年より1週間程度遅く、ようやく見頃のレベルに入って来たという状態です。
ただ、ノリクラの紅葉はピークを迎えると一気に枯れてしまうため、見頃に入った時点ですぐにお越しになったほうが安全といえるでしょう。そのため、今回を逃すと次の週末はどうなるかわからないという危険性があり、できれば、2週連続でお越しになるのがより楽しめます。
先週にひきつづき今回も三連休で、取材当日の22日(土)は、朝からまとまった雨でしたが、急速に天候が回復し、午後には綺麗な青空となりました。しかし、昨晩から今朝の雨のため、乗鞍スカイラインが通行止めとなり、せっかく紅葉が見頃を迎えたにも関わらず、多くの方がお越しになれなかったのが残念です。
そして、翌日23日(日)は連休中日ですから、ただでさえ混雑する状況に加え、昨日、お越しになれなかった方々が加わり、大混雑となりました。観光センター前駐車場は7時20分で満車。シャトルバスは始発便が6台、次便の7時便が3台運行されるものの、乗車できない方々が多数いらっしゃり、観光センターでシャトルバスを待つ行列は、一時、約100メートル先の公衆トイレまで達した模様です。そのため、23日(日)のシャトルバス乗車人員は1833名と今期最高の記録となりました。また、23日(日)は畳平鶴ヶ池で初氷を観測し、昨年、及び、過去10年間の平均観測日より6日早い記録でした。
なお、9月初めより開始している紅葉情報は4ページ目からご覧になります。紅葉の進み具合を昨年と比較しながら観察することで、訪れるべき日程を調整していただけたらと思います。
【観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは早朝6時の観光センター前駐車場。気温17℃、ご覧のとおり、雨の朝を迎えました。三連休初日ですが、この天候のため、人出はまばら。
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雨天時用のBダイヤ (2時間に1便) |
始発便は定刻通り運行 |
今日のシャトルバスの運行ダイヤは雨天時用のBダイヤ(2時間に1便)。6時10分発の始発便が定刻通り出発しました。
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6時頃から雨の降り方が強くなる | 乗鞍スカイライン通行止めとなり、シャトルバス運休へ |
6時を回ろうとする頃、雨の降り方が強くなってきました。このところ、毎週土曜日は朝になると同じように雨が強くなっています。この雨は山麓よりも山頂方面で強かった模様で、岐阜県側の乗鞍スカイラインは雨量規制のため6時より通行止めとなりました。
右の画像はシャトルバスの乗車券販売所の窓口ですが、シャトルバスは次便の8時便より運休となりました。長野県側の県道乗鞍岳線は県境まで通行可能ですが、岐阜県側の乗鞍スカイラインが通行止めとなると、終点の畳平に乗り入れすることができないため、長野県側のシャトルバスも運休となります。
ただ、これからの紅葉の時期は道中での紅葉散策される方多く、終点の畳平が目的地でない方が増えます。そのため、以前のように、乗鞍スカイライン通行止めでも、一つ手前の大雪渓・肩の小屋口バス停での折り返し運行を実施してもらいたいものです。
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紅葉を見に行こうと思ったのに残念 | これからどうしよう〜 |
「今日は雨なのでヒルクライムはあきらめて、シャトルバスで紅葉を見に行こうと思っていたのに残念..」と、おっしゃる方や、位ヶ原山荘に行く予定だった方など、シャトルバスが運休になると、お困りの方々が多くいらっしゃいます。
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大雪渓付近 − 大雨 | 始発の折り返し便で運休に |
先ほど登って行った始発便は、一旦畳平に入ったものの、乗客は折り返しの下り便にそのまま乗車して下山。ただ、この便を最後に運休となるため、山小屋の宿泊者など、本日下山予定だった人も乗せて出発するなどの対応も行っていたようです。
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道路は川となり.. | 無数の滝が激しく流れる |
やはり、かなりまとまった雨量だった模様で、道路は川となり、大雪渓には無数の沢が激しく流れています。
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三本滝ゲート付近 − 斜面から道路に水があふれる | 雨量規制はしばらく続きそう |
大雪渓周辺だけでなく、三本滝ゲート付近でも、道路にあふれ出るほどの状態でした。ただ、先日の土砂崩れ現場には雨水の流れ込みはさほど見られませんでした。
【大雪渓までの沿道の風景 T(観光センター〜三本滝)】
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雲間に青空が.. |
この大雨も、9時前には収まり、9時30分頃から、雲間に青空が広がって来ました。
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待機していたヒルクライマー、出発の準備へ |
天気予報よりも早めに回復が見られ、観光センターで待機していたヒルクライマーは出発の準備を始めます。
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運行再開を待つ観光客 | タクシーは通常営業 シャトルバス運休後の唯一の交通手段 |
シャトルバスの運行再開を訪ねる観光客の姿も増えてきました。でも、乗鞍スカイラインの通行止め解除の発表はなく、現時点では運行再開の目処はたっていません。そのため、こんな時、唯一の交通手段であるタクシーは引っ張りだこでした。
翌日9月23日(日)は三連休中日で朝から良い天気となり、本日出向くことができなかった反動もあると思いますが、激しい混雑となりました。紅葉シーズンは見頃の時期が短いため、特定の日に観光客の方が集中してしまいますが、それに対応した体制が必要です。
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それではここからは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
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昨年の鈴蘭バス停のカエデ 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2017/09/23) @ |
今回の鈴蘭バス停のカエデ |
ノリクラで一番早く紅葉を始めるのは、鈴蘭バス停のカエデ。昨年はこの週に一気に色づきが進んだため、今回はほとんど差が感じられなくなっていますが、昨年も今年も例年並みの推移となっています。まだ、青い部分が残っていますので、まだこれからしっかり赤くなって行きます。
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一の瀬園地 |
そして、ノリクラでカエデといえば、一の瀬の大カエデ...
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先週の一の瀬大カエデ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2018/09/15) @ |
今回の一の瀬大カエデ 色付きにあまり進展はない |
先週あたりから色づきが始まりましたが、今週はあまり進展はなさそうです。見頃は例年10月中旬過ぎで、まだ1ヶ月近く時間がかかります。
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また、同じように乗鞍高原の紅葉も10月中旬ごろが見頃で、それまでの間、少しずつ色合いの変化を見せてくれます。
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ヤマウルシはいち早く色づく | ミズナラ − どんぐりが増えている |
その中でも、一番早く、そして、鮮やかに紅葉するのはヤマウルシ。ただし、きれいだからといって触れるとかぶれる可能性があります。ミズナラのどんぐりは先週よりも実の数が増えてきました。少しずつ、秋が深まって行きます。
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三本滝ゲート − この先マイカー規制 | ほら〜、天気回復するよ! |
観光センターから7km先にある三本滝ゲート。ここからマイカー規制が始まります。まだ、ちょっと雨が残っているようですが、「じきに止んで天気回復するよ!」と、見せてくれたのが雨雲レーダーの画像。30分程度先の天気であれば、雨雲レーダー画像が結構正確に予測してくれますね。
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今回の鈴蘭橋 | 紅葉を迎えた鈴蘭橋(10月中旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D |
ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。
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今回の休暇村〜三本滝間 | 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、10月下旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D |
乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。
また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)、ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) をご覧ください。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。
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