【速報バックナンバー 2025年9月分】

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◎ 9月  
■2025年9月29日(月)            ■2025年9月27日(土)            ■2025年9月26日(金)            ■2025年9月24日(水)            ■2025年9月21日(日)            ■2025年9月18日(木)            ■2025年9月13日(土)            ■2025年9月6日(土)            ※(→過去の速報へ)            

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■2025年9月29日(月)     

ウラジロナナカマドの鮮やかさがさらに増す
@ 2025/09/29
ウラジロナナカマド − さらに色づきが進んで鮮やかさが増す
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原 11号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 大雪渓〜位ヶ原のウラジロナナカマドは見頃の状態に入っていますが、さらに色づきが進んで発色が深まり鮮やかさが増してきました。本日の強風で落葉が懸念されましたが、現時点では落葉は少なく良い状態を維持しています。

ダケカンバの黄色も色合いが進んでいます。次の週末にはダケカンバの黄色が深まり、ボリューム感のある紅葉が楽しめると思いますが、ピークに近い状態となっているウラジロナナカマドの赤が、その状態をどこまで維持してくれるか注視すべきところと考えられます。

 

【ご注意】長野側シャトルバス予約制について(乗鞍高原〜畳平)

今年から専用サイトでの予約制になっています。繁忙期の始発便などは満席となり、予約されないと乗車できませんのでご注意下さい。
また、予約制に変更されたことに伴い、途中下車ができなくなっています。紅葉散策には乗降場所をあらかじめ決めたうえでご予約下さい。

●予約サイト − 発車オーライネット
https://secure.j-bus.co.jp/hon/Route/Highway?gpcd=160038&rocd=0001&uncd=1611&_ga=2.17120186.209276364.1758742523-1292146123.1743014975

 

【参考】散策地図(撮影ポイント)

GoogleMap上に撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号やバス停も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)


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■2025年9月27日(土)     (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダー 紅葉版Vol.4) 
    

大雪渓・富士見沢・位ヶ原でナナカマドが見頃に
@ 2025/09/27 11:10
ここのウラジロナナカマドは発色が良い
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原、5号カーブ)
A 2025/09/27 10:45
こちらも綺麗に発色した
(宝徳霊神〜大雪渓登山道)

B 2025/09/27 09:10
山肌一面が紅葉で燃えている
(富士見沢)

C 2025/09/27 14:45
ダケカンバの黄色の発色も始まる
(県道乗鞍岳線 − 3号カーブ付近)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

【目次】

■紅葉情報(大雪渓〜三本滝)   

■大雪渓積雪情報   

■シャトルバス・自転車台数   

■この1週間の天候状況 9月22日(月)〜9月27日(土)   

■紅葉情報(大雪渓〜三本滝)


9月27日(土)速報 − 紅葉情報(大雪渓〜三本滝) (クリックで拡大)】
カーブ番号は 
GoogleMapにて作成したカーブ番号・バス停の地図をご覧ください 

▼ 大陸からの高気圧に覆われるようになり、秋の空気に覆われるようになってきました。9月22日(月)には畳平鶴ヶ池では初霜が観測され、これまでの猛暑から一気に秋の気配が感じれるようになってきました。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→■この1週間の天候状況 9月22日(月)〜9月27日(土))

▼ 今朝6時の乗鞍高原の天候は曇り・気温8℃で、やや低めの雲に覆われる状況です。久しぶりの一桁の気温で、山頂方面では0℃の気温を予想する天気予報もありましたが、朝5時の畳平の天候は晴・気温6℃と、思ったほどの冷え込みではありませんでした。しかし、紅葉が進んだこの時期においては、霜枯れの心配があり、下がりすぎるのも問題となります。

現在、紅葉の見頃は大雪渓・富士見沢・位ヶ原で、近年の中ではナナカマドの状態が良く、オレンジ〜赤の発色が始まり、5号カーブ・宝徳霊神バス停のウラジロナナカマドは、ほぼピークの状態となっています。そのほかのウラジロナナカマドも、色づきが始まっていますので、もう少し緑色が抜ければ綺麗な発色になると思われ、おそらく、あと数日程度かと思います。
ただ、葉の状態(縮れ・枯れ)が先週と比べると、若干怪しくなっていて、葉の状態が現状のまま維持できる時間的な問題を考えると、ウラジロナナカマドの見頃はそれほど長くはありませんので、早めにお越しになることをお勧めします。

また、位ヶ原エリアでは、ダケカンバの色づきが始まってきました。昨年は、ウラジロナナカマドから1週間程度遅れて10月上旬に見頃となりました。今年は昨年よりもダケカンバの色づきがやや遅れていますが、1週間程度で見頃になってくると思われますので、来週はダケカンバの紅葉を楽しむことができると思われます。ダケカンバの黄色が入ると、ボリューム感のある紅葉となります。ただ、その時期にウラジロナナカマドの紅葉が残っていない可能性があります。

今後も紅葉情報を随時確認してください。 

■大雪渓積雪情報


9月27日(土)速報 − 大雪渓積雪情報 (クリックで拡大)】
画像キャプションは作成中です

▼ 現在、積雪が残っているのは雪渓上部左側の上級者コースのみで、長さ25メートル×幅12メートルで、昨年よりやや早い雪解けです。滑走ラインはかろうじて1本確保できる状況で、3ターンとなっています。ただ、積雪が少なくなり、今後はコブのラインが作成できない状況と思われます。

おそらく、滑走できるのは今週までと考えられ、昨年同様、今年も消滅するものと思われます。

爆竹・ロケット花火を使用しないで
@ 2025/09/18
爆竹・ロケット花火は使用しないで
(大雪渓避難小屋)
A 2025/09/18
爆竹・ロケット花火は使用しないで
(大雪渓避難小屋)

▼ 最近、乗鞍大雪渓周辺で熊避けのための爆竹等の使用事例が確認されていることは、8月23日速報の大雪渓・山頂方面のコーナーでお伝えしましたが、本日、環境省中部山岳国立公園管理事務所が、大雪渓避難小屋に画像のような掲示物の掲示を実施しました。

大雪渓周辺は中部山岳国立公園の特別保護地域で、爆竹やロケット花火を使用して騒音を発生させる行為は、他の利用者への迷惑となるほか、雷鳥への影響、熊の興奮誘発による不測の人身事故が、懸念されますので、使用されないようお願いいたします。

■シャトルバス・自転車台数

▼ 本日,長野側シャトルバスは、始発7時便は5台で、8時30分便4台、9時30分便3台で、各便とも空席がありました。下り便は紅葉散策のため、位ヶ原山荘など、途中バス停で乗車される乗客が多かった模様です。自転車は午前130台、午後16台で、合計146台でした。

次回速報は10月4日(土)の予定です。(2025/09/27 23:50更新)

 

■この1週間の天候状況 9月22日(月)〜9月27日(土)

●9月22日(月)晴 (乗鞍高原:最低9℃・最高:18.5℃) (畳平:最低0℃・最高:9.5℃)
沿海州に中心を持つ高気圧が日本付近に張り出し、秋の晴天に包まれた一日。

乗鞍はようやくこの時期らしい冷え込みとなり、穏やかなよく晴れた朝を迎えた。畳平朝5時の天候は晴・気温0℃・風速1mで風の弱い冷え込んだ朝となり、鶴ヶ池では初霜を観測。昨年より1日早く、10年平均日より4日遅い結果となった。午後になると、秋雨前線に続く弱い前線が日本付近にあって、薄い上層の雲が広がるようになり、高曇りに近い状態となる。

全国的には晴れの地域が多いが、所々で雲が多い状況で

●9月23日(火)晴 (乗鞍高原:最低10.5℃・最高:19.5℃) (畳平:最低1.5℃・最高:13.5℃)
日本の東に高気圧が発生し、日本海側北部には大陸からの気圧の高い部分、四国沖には太平洋高気圧由来の気圧の高い部分が存在。

乗鞍は曇り空。雲は高く畳平も曇、周辺の山は見えないものの視界は良好だった。

全国的には、高気圧辺縁流の流れ込みで、東北南部から西の地域では曇となり、中国地方や九州で雨となった。

●9月24日(水)晴 (乗鞍高原:最低9℃・最高:23℃) (畳平:最低9.5℃・最高:13.5℃)
日本の東に中心を持つ高気圧が日本付近広く張り出す。ただこの高気圧の南側の辺縁には、日本のはるか東に移動したかつての秋雨前線から続く弱い前線が西日本に存在し、華中から朝鮮半島にへ新たに伸びる次の秋雨前線へ繋がっている。また、黄海付近で次の秋雨前線上に低気圧が発生した。

乗鞍はこの高気圧圏内となり、朝から綺麗に晴れる。午後になると西日本の弱い前線付近で発生する雲がかかるようになり、午後から曇り空へ。

全国的には、北日本と東日本は晴、西日本は曇で九州東部で雨となり肝付前田(鹿児島)で61.0mm(15:11)の1時間降水量が観測された。

●9月25日(木)晴→曇→雨  (乗鞍高原:最低14℃・最高:18.5℃) (畳平:最低6℃・最高:11℃)
北海道の西に中心を持つ低気圧から本州の日本海沿岸に沿うように寒冷前線がゆっくりと南下。また千島の東には高気圧があって、高気圧南縁を回る下層暖湿気が西日本太平洋側の気圧の谷に向かって流れ込んで九州付近は大気の状態が不安定となっている。

乗鞍は朝はまだ曇だったものの、8時ごろから断続的に雨となった。畳平では朝から雨と霧で風がやや強い状態が続いた。松本の最高気温は26.8℃で夏日となったものの、高山の最高気温は20.7℃で昨日より6℃も低下し、今月最も低い最高気温となった。

全国的には前線に沿って雨の領域が南下するが、降り方は次第に弱まる。雨は未明までは九州四国で強く、枕崎(鹿児島)で74.0mm(00:47)の1時間降水量を観測し、午前は四国と北海道渡島半島付近、その後は徐々に弱まった。

●9月26日(金)雨→晴  (乗鞍高原:最低14.5℃・最高:26℃) (畳平:最低6.5℃・最高:12℃)
昨晩,サハリンに中心を持つ低気圧から伸びる寒冷前線が弱まりながら北陸から東北を通過し、大陸から高気圧が張り出す気圧配置。

乗鞍は、弱まりながら通過した前線の影響で、明け方一時雨が降ったものの、9時ごろから綺麗な青空となる。また、畳平は朝は強風濃霧で雨が降っていたものの、10時ごろから急に晴れてその後は風も弱くなって良い天気となった。朝の気温は8〜9℃だったものが天気の好転とともに6.5℃まで急に降下し、その後は日差しにより11.7℃まで上昇した。

全国的には、明け方は近畿中国地方と北陸で雨となったものの、その後は弱まり、昨日通過した寒冷前線に向かって流れ込んだ暖湿気の影響が残り、日中の日照が加わり、東海や九州では気温が上昇して全国1位は桑名(三重) の34.9℃となり、真夏日は前日の135地点から313地点に急増した。また、乗鞍の山麓では、松本29.3℃、高山29.5℃で、松本は昨日より2.5℃高い程度だったが、高山は昨日より8.8℃も高く暑い1日となった。

●9月27日(土)晴  (乗鞍高原:最低9℃・最高:22.5℃) (畳平:最低6.5℃・最高:14.5℃)
朝鮮半島に中心を持つ高気圧が日本付近に張り出す。一方、華中から東シナ海を経て九州・四国に秋雨前線が伸びる気圧配置となっている。

乗鞍は三本滝上部付近に雲が横たわり、乗鞍高原は雲海の下となって曇り、畳平では雲海の上となって晴の朝を迎えた。ここの雲海も7時頃から抜け始めて、乗鞍高原でも晴となり、終日にわたって雲一つない快晴だった。大雪渓〜位ヶ原周辺ではウラジロナナカマドの紅葉が見頃を迎える。近年の中では状態がよく、快晴の青空にナナカマドの赤が映える一日となった。

全国的には、朝は関東と近畿中国四国で曇りのほかは晴。午後になると全国的に晴れが広がるが九州で雨が降り始めた。

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。  また、全ての気象現象が記載されているわけではありません。掲載後、内容を修正する場合があります。


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■2025年9月26日(金)     

紅葉情報 − 日に日に色づきが深まっています
(今度の週末はウラジロナナカマドが見頃へ)

@ 2025/09/26
ナナカマドの赤に加えて、ダケカンバの黄色も始まる
(県道乗鞍岳線 − 大雪渓上 3号カーブ)
A 2025/09/26
ナナカマドの発色が今年は良い
(県道乗鞍岳線 − 位ヶ原、11号カーブ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日は、弱い前線が通過した影響で、明け方まで雨の降る天候でしたが、畳平付近では10時頃から急に天候が回復し、天候の回復と同時に空気が前線北側の空気に入れ替わり、6.5℃まで冷え込み、秋の雰囲気を十分感じられる一日となりました。

紅葉は日に日に色づきを増しています。ナナカマドの赤に加えて、位ヶ原のダケカンバの色づきも少しずつ始まってきました。ダケカンバの黄色が始まると、ボリューム感の感じられる紅葉シーンとなり、見ごたえのある紅葉となってきます。

まだ、ピークには達していないものの、今度の週末は紅葉散策には十分な状況と思われますので、ぜひ、お越しください。
なお、ダケカンバの見頃はさらに1週間程度必要と思われますので、ボリューム感のある紅葉シーンはもう少し先かもしれないことにご留意の上、お越しください。

【ご注意】長野側シャトルバス予約制について(乗鞍高原〜畳平)
今年から専用サイトでの予約制になっています。繁忙期の始発便などは満席となり、予約されないと乗車できませんのでご注意下さい。
また、予約制に変更されたことに伴い、途中下車ができなくなっています。紅葉散策には乗降場所をあらかじめ決めたうえでご予約下さい。

●予約サイト − 発車オーライネット
https://secure.j-bus.co.jp/hon/Route/Highway?gpcd=160038&rocd=0001&uncd=1611&_ga=2.17120186.209276364.1758742523-1292146123.1743014975

 

【オススメの紅葉散策コース】バスを降りて下山しながら紅葉散策することをお勧めします。

●スタート:上りシャトルバスに乗車して、標高2716mバス停で下車<標高2716m>

歩いて下山しながら紅葉散策
 (富士見沢:1km)
 (大雪渓肩の小屋口バス停:1.5km、)
 (宝徳霊神バス停:2km)
 (位ヶ原11号カーブ:3.5km)

●ゴール:位ヶ原山荘から、下りシャトルバスに乗車(5km)<標高2350m>

歩いて下山する区間は、約5km・標高差370mあります。したがって体力に自信のない方は、途中のバス停での乗降が良いかと思います(大雪渓肩の小屋口バス停、宝徳霊神バス停)。
ただし、予約が事前に必要ですのでご注意下さい。

 

GoogleMap上に撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号やバス停も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)


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■2025年9月24日(水)     

▼ 先週末から急速に冷え込んで、色づきも順調に進んできました。9月21日(日)時点では、大雪渓・富士見沢エリアでは綺麗に発色が進んでいましたが、さらに山麓の位ヶ原でも色づきが明瞭になってきました。現時点ではウラジロナナカマドの発色も良好です。

次週末あたりは、ウラジロナナカマドが見頃になると思われますので、ぜひともお出かけの準備をお願いいたします。(現時点の状況では、ダケカンバはさらに1週間程度必要と思われます)

【ご注意】長野側シャトルバス予約制について(乗鞍高原〜畳平)
今年から専用サイトでの予約制になっています。繁忙期の始発便などは満席となり、予約されないと乗車できませんのでご注意下さい。
また、予約制に変更されたことに伴い、途中下車ができなくなっています。紅葉散策には乗降場所をあらかじめ決めたうえでご予約下さい。

●予約サイト − 発車オーライネット
https://secure.j-bus.co.jp/hon/Route/Highway?gpcd=160038&rocd=0001&uncd=1611&_ga=2.17120186.209276364.1758742523-1292146123.1743014975

 

【オススメの紅葉散策コース】バスを降りて下山しながら紅葉散策することをお勧めします。

●スタート:上りシャトルバスに乗車して、標高2716mバス停で下車<標高2716m>

歩いて下山しながら紅葉散策
 (富士見沢:1km)
 (大雪渓肩の小屋口バス停:1.5km、)
 (宝徳霊神バス停:2km)
 (位ヶ原11号カーブ:3.5km)

●ゴール:位ヶ原山荘から、下りシャトルバスに乗車(5km)<標高2350m>

歩いて下山する区間は、約5km・標高差370mあります。したがって体力に自信のない方は、途中のバス停での乗降が良いかと思います(大雪渓肩の小屋口バス停、宝徳霊神バス停)。
ただし、予約が事前に必要ですのでご注意下さい。

 

GoogleMap上に撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号やバス停も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)

 

 



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■2025年9月21日(日)     (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダー 紅葉版Vol.3) 

■観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム


9月21日(日)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

▼ 今週は秋雨前線の動きに翻弄された1週間でした。秋雨前線の南下で一気に秋めいた雰囲気となりました。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→■この1週間の天候状況 9月14日(日)〜9月21日(日))

▼ 昨晩の大雨は明け方まで続きました。6時の三本滝ゲートは曇・気温14℃。空は明るさを増し、天候は回復傾向をしっかりと示しています。長野県側の県道乗鞍岳線は6時に通常開門したものの、岐阜側の乗鞍スカイラインは雨量規制のため通行止め。そのため、長野県側のシャトルバス(観光センター〜畳平)は運休となり、乗車を予定していた方々は、観光センター内にあるアルピコ交通の窓口には、多くの方が立ち寄り、運行再開の見込みなどを確認していました。

すでに雨は収まっていて、乗鞍スカイラインの通行止め解除は早期に実施されるものと思われましたが、実際の通行止め解除は10時50分でした。そのため、運行は11時便から始まりました。

▼天候は森林限界以降は不安定な状況が終日続きました。特に県境付近で午前中を中心に強めの風が絶えず吹き、山頂付近を激しく雲が流れています。10時の県境の気温は8℃。県境に到着した自転車の方々は急いで防寒着を着込む様子がありました。午前中よりも午後のほうが青空のタイミングが多くなり、山頂付近前視界が開けるようになってきました。そして、気温は上昇することなく、終始10℃の状況が続きました。

▼ 今年は7月1日の自転車開幕から僅か1ヶ月ほどで3件の自転車事故が発生しました。過去の自転車事故発生箇所をまとめたグーグルマップを先日より掲載しています。どのような場所で事故が起きているのかを把握し、事故防止に役立てられたらと考えております。

■紅葉情報(大雪渓〜三本滝)


9月21日(日)速報 − 紅葉情報(大雪渓〜三本滝) (クリックで拡大)】
カーブ番号は 
GoogleMapにて作成したカーブ番号・バス停の地図をご覧ください 

▼ 乗鞍岳では、9月下旬頃より、標高2600mの大雪渓付近から紅葉が始まります。9月に入りましたので、今年も紅葉情報をお伝えします。

9月18日(木)あたりから、急激に気温が低下し、森林限界を超えた大雪渓や位ヶ原では、色づきが明確にわかる状態になってきました。一部ではピークに近い状態のウラジロナナカマドが見られるようになってきました。昨年は紅葉が進み始めると枯れてしまいました。今年は現段階ではそのような状態のものは少なく、特に富士見沢では、近年全滅状態だったのに対して、現時点では葉の状態や発色はまずまずの状態です。

特に現段階では大雪渓付近で見頃に近い発色を見せていて、今後さらに冷え込みが強まれば、発色が進むものと見られます。(ただ、霜枯れに注意が必要です。)

■大雪渓積雪情報


9月21日(日)速報 − 大雪渓積雪情報 (クリックで拡大)】
画像キャプションは作成中です

▼ 現在、積雪が残っているのは雪渓上部左側の上級者コースのみで、長さ25メートル×幅35メートルで、昨年より1週間早い雪解けです。滑走ラインはかろうじて1本確保できる状況で、4ターンとなっています。ただ、積雪が少なくなり、今後はコブのラインが作成できない状況と思われます。

ちょうど滑走ラインの上部には大岩は少ないものの、すぐ北側には何度も大岩が流れ落ちた形跡を目つけることができます。

▼ 最近、乗鞍大雪渓周辺で熊避けのための爆竹等の使用事例が確認されていることは、8月23日速報の大雪渓・山頂方面のコーナーでお伝えしましたが、本日、環境省中部山岳国立公園管理事務所が、大雪渓避難小屋に画像のような掲示物の掲示を実施しました。

大雪渓周辺は中部山岳国立公園の特別保護地域で、爆竹やロケット花火を使用して騒音を発生させる行為は、他の利用者への迷惑となるほか、雷鳥への影響、熊の興奮誘発による不測の人身事故が、懸念されますので、使用されないようお願いいたします。

▼雪解けに伴い、落石の発生頻度が高くなっています。先日は人の背丈以上の大岩が落石したとの情報がありました。
過去にはスキーヤーの足に落石が当たり、骨折の負傷を負ったものの、他のスキーヤーがいなかったため、這って車道まで下山して、たまたま通りかかったパトロールに救助されたという事案があります。なお、雪の上の落石は音もなく滑り落ち、落石に気が付きにくいため、周囲の状況には常に注意が必要です。

■シャトルバス・自転車台数

▼ 本日,長野側シャトルバスは、11時便より運行開始されました。自転車は午前73台、午後10台で、合計83台でした。

また、今日は山頂付近でバスツアーの観光客が骨折により救急搬送される事案がありました。

次回速報は9月28日(土)の予定です。(2025/09/21 23:00更新)

 

 

■この1週間の天候状況 9月14日(日)〜9月21日(日)

●9月14日(日)雨 (乗鞍高原:最低18℃・最高:24℃)(畳平:最低11.5℃・最高:13℃)
北海道にある低気圧から寒冷前線が東北、北陸、西日本日本海側に伸びている。

乗鞍は昼前を中心に朝からまとまった雨の降り方を見せ、丹生川21mm(10:30)、高山11.5mm(10:40)、上高地9.5mm(11:30)の1時間雨量が観測されたが、松本、奈川では数mmにとどまり、局地的な雨だった。なお、乗鞍スカイライン、及び、県道乗鞍岳線、周辺道路で雨量規制通行止はなかったが、国道158号線旧道(安房峠)は、13時〜16時20分、雨量規制通行止めとなった。
この雨は夕方まで強弱を繰り返しながら断続的に続いた。

全国的には低気圧や前線の影響を受ける地域で雨となり、未明から明け方は北海道、北陸、西日本で雨で雨が強く、壱岐(長崎)63.0mm(04:24)、出雲(鳥取)60.0mm(01:02)など九州北部や山陰で非常に激しい雨となり、低気圧に近い北海道では風が強くえりも岬(北海道)では23m/s(06:00)の最大風速を観測した。
午前から昼前にはかけて前線はやや南下して、雨の中心は北陸付近となり乗鞍で雨脚が強まった。
午後は雨の強い領域はなくなった。

●9月15日(月)晴  (乗鞍高原:最低15℃・最高:27℃)(畳平:最低8℃・最高:15℃)
今秋雨前線が華中から対馬海峡を経て、北陸・東海地方から関東地方より日本の東に達し、千島近海で発達中の低気圧へ伸びている。

乗鞍は秋雨前線に位置していて、6時頃一時的に雨となったが次第に天候は回復し、8時頃には青空が広がる。畳平も9時頃から濃霧が解消しはじめた。

全国的に前線近傍で所々でまとまった雨となり、明け方から午前にかけて、木曽福島17.5mm(6:00)、南木曽18.0mm(7:00)など岐阜と長野の県境付近で。午後になって、太宰府(福岡)42.5mm(15:00)や、三入(広島)42.0mm(15:00)など、九州北部や広島付近でやや強い雨や激しい雨雨となった以外が概ね晴〜曇。

前線を挟んで南北に二つの高気圧があり、前線の北側は秋の空気を伴う高気圧があって北海道では朝は10℃以下の冷え込みが、南側は夏の高気圧があって東海などでは35℃以上の猛暑日となる。最高気温の全国1位は桑名(三重県)の36.9℃で、猛暑日となった31地点のうち15地点が東海地方だった。

●9月16日(火)晴  (乗鞍高原:最低13.5℃・最高:29℃)(畳平:最低9.5℃・最高:18℃)
昨日まで停滞していた秋雨前線が不明瞭化し、日本の南に停滞する高気圧の張り出しが強まって、広く高気圧圏内に覆われた気圧配置。

乗鞍は午前中は上層の高い雲に覆われる時間帯があったものの、終日に渡って晴天の一日。畳平でも、9時ぐらいまでは霧が発生していたものの、それ以降は晴天が続き、最高気温は16.9℃まで上昇した。

全国的にも天気が良く、ここ1週間程度は猛暑日がほとんどなかったが44地点で観測され、全国1位は京都(京都)の36.7℃だった。

●9月17日(水)曇  (乗鞍高原:最低18.5℃・最高:26℃)(畳平:最低11℃・最高:13℃)
発達中の低気圧がサハリン付近を東北東進し、北海道には低気圧から伸びる温暖前線が夜半に通過、寒冷前線は午前か昼前にかけて通過。また、これとは別に秋雨前線が日本海から秋田付近へとかかり、日本の南には夏の太平洋高気圧がゆっくり西進している。

乗鞍は太平洋高気圧の辺縁からの湿った空気の流れ込みで曇り空。畳平など森林限界以降は視界10mとひどい濃霧と強風が終日続いた。また大雪渓や位ヶ原など長野県側の上部エリアは昼前ごろから濃霧が解消傾向となった。

全国的には、太平洋高気圧辺縁の暖湿気が前線や低気圧に向かって流れ込みむ東北や北海道でまとまった雨となり、能代(秋田)では4時4分に100mm/hの雨が解析され、記録的短時間大雨情報された。また1時間雨量でも90.1mm/h(04:51)の猛烈な雨が観測され、当地の観測史上最高の記録となった。
北海道の天候は昼過ぎには回復するものの、前線が停滞する東北北部は雨が継続。また湿った空気の流れ込みで、九州でも雨となった。

秋雨前線の南側は夏の高気圧に覆われて、東北南部から東日本や西日本は晴れて気温が上昇。猛暑日地点は51地点で関東内陸部が大半を占め、館林(群馬)36.6℃が全国1位となった。

●9月18日(木)雨  (乗鞍高原:最低16.5℃・最高:26℃)(畳平:最低11.5℃・最高:8℃)
秋雨前線が朝6時に段階では東日本・西日本の日本海側にあって、前線上の佐渡付近には低気圧がある。
低気圧は東北東進し、前線は東日本・西日本を縦断しながら徐々に南下して、15時頃に太平洋側到達。

乗鞍では、明け方まとまった雨が降ったものの、6時過ぎには収まるが、11時30分ごろからゆっくりと南下中の前線本体の活発な雨雲がかかり始めて再びまとまった雨となり、栃尾20.5mm(12:20)、上高地20.0mm(12:30)、丹生川11.5mm(12:00)のやや強い 〜 強い雨の1時間雨量が観測された。雨が収まったのは16時ごろだった。
畳平は終日雨濃霧強風で最高気温は10.5℃と低く、9〜10℃前後を推移した寒い一日だった

全国的には秋雨前線に影響により、東北や北陸中国九州など広い範囲で発達した雨雲がかかり、白山白峰(石川)61.5mm(10:38)、小国(山形)54.5mm(06:41)、氷見(富山)51.0mm(08:04)の1時間雨量を観測。
また前線付近では大気の状態が不安定で、山形県、宮城県、新潟県、富山県、石川県では明け方から午前にかけて、竜巻注意情報に発表が続いた。

晴れた東海や関東で気温が上昇し、猛暑日となった26地点のほぼ全てを占め、全国1位は桑名(三重)の37.1℃だった。
また午後は関東付近で大気の状態が不安定となり、茨城で突風が発生し、建物損壊などの被害が発生。気象庁が竜巻の可能性を含め現地調査実施。


●9月19日(金)雨→晴  (乗鞍高原:最低13.5℃・最高:20.5℃)(畳平:最低5.5℃・最高:11℃)
昨日、日本海側で大雨をもたらした秋雨前線は、本州を縦断して太平洋側へ南下し、今日は全国的に大陸の高気圧に覆われて、一気に秋の空気へと入れ替わった。

乗鞍は、今朝の段階では乗鞍高原から三本滝付近まで雲海に包まれて小雨が降る状況だったが、山頂付近は晴天という天気。
雲海は徐々に上昇して昼前には三本滝あたりも視界が明瞭となり、所々青空が見え隠れするようになる。
畳平は終日にわたって雲海の上の晴天が広がった。また、大陸からの空気に入れ替わったことで気温が低くなり、朝5時の気温は昨日よりも5℃も低い5℃だった。なお、松本の最高気温は21.7℃で、昨日の31.8℃から10℃以上も寒くなった。

全国的には太平洋高気圧の辺縁流が流れ込む東日本で曇ったものの、それ以外がほぼ晴れた。
気温も低めで猛暑日の地点はなく、全国1位は安次嶺(沖縄)の33.9℃で、熱中症警戒アラートが発令された箇所はゼロとなった。

●9月20日(土)雨  (乗鞍高原:最低14.5℃・最高:19.5℃)(畳平:最低7℃・最高:11℃)
昨日、秋雨前線が日本の東日本抜けたばかりですが、昨日夕方には東シナ海から華中に新たな前線が発生し、今朝3時には前線上の朝鮮半島付近に低気圧が発生した。低気圧は発達しながら朝9時には日本海中部、夜9時には津軽海峡付近に到達して、寒冷前線が夜9時に本州日本海側沿岸に到達。翌朝には低気圧は北海道に、前線は本州太平洋側へ抜けた。

乗鞍は低気圧と前線接近に向かって高気圧辺縁の暖湿気の流れ込みに伴い6時ごろから雨となり、ほぼ終日にわたって断続的に弱い雨が続いた。また、畳平では雨・濃霧・強風の悪天候が継続した。この悪天候のため、週末にも関わらず、人出はかなり少ない状況だった。また、夜に入って、寒冷前線に対応して強雨となり、乗鞍では22時頃から翌日3時頃まで大雨となり、上高地45.0mm(翌日00:30)、丹生川24.5mm翌日(00:10)の1時間降水量を観測した。

全国的に、秋雨前線から離れている北海道と沖縄で晴れたほかは、ほとんど地域で曇りか雨となり、北海道は低気圧の接近とともに曇へと変わっていった。今日は猛暑日地点はなく、全国1位は赤江(宮崎)の34.5℃で、真夏日は198地点だった。

また、発達中の低気圧と前線の影響により、夜の初め頃から翌日の未明にかけて、低気圧が接近する北海道と、前線が通過するタイミングに合わせて北陸地方から信州付近で大雨となった。北海道では、0時10分 苫小牧市平野部付近で約100ミリ、0時20分 厚真町付近で約110ミリ、0時30分 苫小牧市平野部付近で約120ミリの猛烈な雨が解析され、それぞれ、記録的短時間大雨情報が発表された。また、厚真(北海道)では84.0(翌日00:40)の猛烈な雨となり、全国1位の降水量となり、当地の観測史上最高の記録となった。


●9月21日(日)曇  (乗鞍高原:最低12℃・最高:22℃)(畳平:最低0℃・最高:11℃)
秋雨前線の通過に伴い、未明は大雨となり、明け方まで雨が続き、日中は乗鞍高原など山麓では晴れたものの、森林限界より上部は終日ほぼ曇の一日。そして、秋雨前線の通過に伴い、気温はどんどん低下し、畳平の最高気温11℃は、大雨の降っている前日9月20日(金)の夜から未明にかけての時間帯。そして、日中にかけて低下し、最低気温は夜遅くに観測し、気温は翌日9月22日(月)の朝にかけて下がり続けた。

全国的には北日本・東日本・西日本の日本海側と道東で雨が続いたほかはよく晴れ、猛暑日となる地点はなかったものの、真夏日は231地点でまだ暑さが続く。また、低気圧に近い北海道では風雨が強く、厚真(北海道)では88.5mm(00:58)の猛烈な雨(1時間降水量)を観測し、納沙布岬(北海道)では24.9mの強風を観測した。
なお、未明の大雨については、9月20日(金)の末尾に記載しておりますので、そちらをご覧ください。

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。  また、全ての気象現象が記載されているわけではありません。掲載後、内容を修正する場合があります。


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■2025年9月18日(木)     

▼ 最近、乗鞍大雪渓周辺で熊避けのための爆竹等の使用事例が確認されていることは、8月23日速報の大雪渓・山頂方面コーナーでお伝えしましたが、本日、環境省中部山岳国立公園管理事務所が、大雪渓避難小屋に画像のような掲示物の掲示を実施しました。

大雪渓周辺は中部山岳国立公園の特別保護地域で、爆竹やロケット花火を使用して騒音を発生させる行為は、他の利用者への迷惑となるほか、雷鳥への影響、熊の興奮誘発による不測の人身事故が、懸念されますので、使用されないようお願いいたします。


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■2025年9月13日(土)     (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダー 紅葉版Vol.2) 

 

■観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム


9月13日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

▼ 今週は停滞する秋雨前線の影響を受けた1週間となっています。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→■この1週間の天候状況 9月7日(日)〜9月13日(土))

早朝6時の乗鞍高原の天候は曇・気温12℃。やや肌寒さを感じる状況です。今日から敬老の日の三連休の初日ですが、秋雨前線の影響で曇〜雨となっていて、局地的に激しい天候となる状況が全国的に見られ、訪れる方が少なく、観光センター前駐車場は僅か35台ほど。シャトルバス始発便は予定では4台運行でしたが、予約人数の都合から3台となりました。

東の空には雲間から青空が見え隠れするタイミング見られるものの、山頂方面には厚い雲が垂れ込め、鳥居尾根付近から上部は完全に飲み込まれています。上空の雲の動きは早く、天候悪化が予想される状況でした。観光センターや三本滝付近の天候は、まだ荒れた雰囲気はなかったものの、位ヶ原山荘付近に到達すると、風が強くなり、雲の動きがさらに早くなります。そして、9時30分頃になると、横殴りに近い雨が急に降り始めます。

▼10時の大雪渓の天候は雨・気温12℃、視界は50〜100mほど。雨の降る量はそれほど多くないものの、強い雨に横殴り状態が続きます。そんな中でも、山頂方面に向かう登山者やヒルクライムの方々がお越しになっています。ただ、中には雨への装備が十分でない登山者なども見かけ、雨でもレインウエアを着ないで登る方もいらっしゃいました。

下界はまだ猛暑が続くものの、高山はすでに秋が進んでいます。実際、今日の畳平の最高気温は12℃で、濡れた状態で強風にさらされれば、低体温症になってもおかしくない状態です。どんなに下界が猛暑で、しかもよく晴れた日であっても、防寒・雨対策は必須です。また、ヒルクライムでも同様で、これからの時期はどんなに晴れていても、下山は絶対に防寒対策が必要です。(ウインターシーズンとフルフィンガ―のグローブ)

▼ 今年は7月1日の自転車開幕から僅か1ヶ月ほどで3件の自転車事故が発生しました。過去の自転車事故発生箇所をまとめたグーグルマップを先日より掲載しています。どのような場所で事故が起きているのかを把握し、事故防止に役立てられたらと考えております。

■紅葉情報(大雪渓〜三本滝)


9月13日(土)速報 − 紅葉情報(大雪渓〜三本滝) (クリックで拡大)】
カーブ番号は 
GoogleMapにて作成したカーブ番号・バス停の地図をご覧ください 

▼ 乗鞍岳では、9月下旬頃より、標高2600mの大雪渓付近から紅葉が始まります。9月に入りましたので、今年も紅葉情報をお伝えします。

先週から比べると、部分的に発色が見られるようになってきました。昨年と比べると若干遅めです。ただ、発色した部分は昨年よりも良い状態です。

今回確認された紅葉部分は、本格的に紅葉が始まる時期には、ほとんどが枯れてしまうため、紅葉の進み方を予測する材料にはなりませんが、葉の状態の推測という点ではある程度の参考になり、本日の状況を見た限りでは、昨年ほどの悪い状態(縮れ 枯れ)のものは少ないと見られます。

なお、紅葉が本格的に進む9月下旬から10月上旬までに、状況が大きく変化する場合もありますのでご注意ください。

■大雪渓積雪情報


9月13日(土)速報 − 大雪渓積雪情報 (クリックで拡大)】
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▼ 昨年より1週間早い雪解け状況です。

現在、積雪が残っているのは雪渓上部左側の上級者コースのみで、長さ35メートル×幅45メートルで、昨年より1週間早い雪解けです。コブのラインが1本ありますが、先週滑走していた部分は雪解けでなくなっていて、それよりも右側(北側)に作成されたものと見られ、8コブ・30メートルとなっています。

9月中旬に入ると、冷え込みによりバーンが硬くなってきますが、現段階では例年のような硬さはありません。また、落石が多くなっています。雪渓上端付近では、いつ落石してもおかしくない大岩が見られますので、細心の注意を払うようお願いいたします。

■シャトルバス・自転車台数

▼ 本日,長野側シャトルバスは、始発7時便は3台で、8時30分便3台、9時30分便2台でした。自転車は午前32台、午後6台で、合計38台でした。なお、岐阜側乗鞍スカイラインのシャトルバスは、本日は雨天ダイヤのため4便のみの運行でしたが、悪天候により早めに下山する方が多く、定刻より早い時間帯に下山の臨時便が運行されました。

次回速報は9月20日(土)の予定です。(2025/09/13 21:30更新)

 

 

■この1週間の天候状況 9月7日(日)〜9月13日(土)

●9月7日(日)晴→曇 (乗鞍高原:最低12℃・最高:28℃)(畳平:最低9.5℃・最高:12.5℃)
昨日晴天をもたらした高気圧は日本の東へと移動。その背後から、前線ともなった低気圧が日本海北部から宗谷岬へと進み、前線は閉塞しながら、温暖前線が北海道を通過し、寒冷前線が北海道から東北北部を通過して本州日本海側に伸びている。

乗鞍は、朝一番は山頂付近に雲がややかかるが綺麗な青空。山頂付近の雲は徐々に多くなり、午後にはほぼ曇り空となる。畳平も朝一番は晴れていたものの、9時頃から濃霧に包まれ、その後は、曇と濃霧を繰り返す天候。

全国的には、低気圧や前線の影響を受ける北海道から東北北部で雨で、東日本や西日本は晴れて暑くなった。猛暑日は東海北陸以西の35地点で、全国1位は西都(宮崎)の37.1℃で、西日本が上位を占めた。

●9月8日(月)曇 (乗鞍高原:最低17℃・最高:27.5℃)(畳平:最低10.5℃・最高:13.5℃)
宗谷付近に東北東進中の低気圧があり、前線が閉塞点を伴いながら、北海道から東北南部を通過して日本海に伸び、活動が弱まりながら南下した。

乗鞍は朝一番は青空だったものの、日本海側からの前線の南下に伴い、9時ごろには曇り空となり、12時ごろと13時30分ごろ一時雨が降り、夕方からは青空が見える状況だった。畳平は11時ごろまで濃霧、その後、11時から13時頃まではまとまった降り方の雨、13時以降は時折青空が見える曇だった。

全国的には前線付近を除いて晴れて暑くなり、全国で69地点が猛暑日となり、全国1位は甲府(山梨)37.7℃だった。また、前線がかかる東北南部から北陸及び西日本で雨または曇りとなり、前線近傍では午前中所々激しい雨で、松浜(新潟)では8時16分までの1時間に63.5mmに非常に激しい雨が観測され9月としての観測史上最大を更新した。このほか、新潟や石川県などで土砂災害警戒情報が発表された。

●9月9日(火)晴 (乗鞍高原:最低14.5℃・最高:29.5℃)(畳平:最低11℃・最高:15.5℃)
秋雨前線が山陰沖から能登半島付近を通り東北南部に停滞し、前線の南側は夏の高気圧に覆われ、北側は雲が分布し、北海道付近は寒冷渦の影響を受ける気圧配置。

乗鞍は前線の南側に位置していて、朝から快晴となる。時間と共に山頂方面の雲が多くなるものの、午後も晴れが続き夕方から曇り空へ。畳平は朝から快晴でしたが、午後からは濃霧が立ち込めた。

全国的には前線の南側に位置する東日本や西日本の太平洋側は猛暑となったものの、前線近傍の山陰では、鰐浦(長崎対馬)で6時44分までの1時間に46.0mmの激しい雨となり、また、松江市と出雲市では土砂災害警戒情報が発表された。前線の北側の東北や北海道は曇り空だった。

●9月10日(水)曇 (乗鞍高原:最低15℃・最高:27.5℃)(畳平:最低10℃・最高:16℃)
秋雨前線が華中から対馬海峡、能登半島を経て東北南部から三陸沖へと停滞している。

乗鞍では朝一番は綺麗な青空だったが、次第に雲量が多くなり、14時ごろまとまった雨。山頂付近には雲はかかるものの、かろうじて確認できた。畳平は午前中は晴れていたが、13時〜14時にまとまった雨が2回、14時からは濃霧となった。この雨で上高地では10.0mm(13〜14時)のやや強い雨が観測された。
夜になって大気の状態が不安定となり、1時間の降水量は丹生川15.5mm(18:00)、10.5mm(24:00)、高山12.0mm(18:00)、12.0mm(24:00)、上高地10.0mm(19:00)の、いずれもやや強い雨が降った。

全国的には前線の南側にある東日本はよく晴れて猛暑となり、前線の北側のに分布する雲域の影響で東北から北海道は曇〜晴。九州地方と中国地方では、対馬海峡付近に前線上の低気圧があり、前線や低気圧に向かって湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になり、雨が激しく降った。
熊本県苓北町付近で5時30分に110mmの猛烈な雨が解析され、記録的短時間大雨情報が発表。
また、長崎南部で線状降水帯が発生し、5時27分に長崎県に顕著な大雨に関する気象情報。また、熊本でも線状降水帯が発生して5時57分に長崎県、熊本県に顕著な大雨に関する気象情報が発表された。

時間とともに前線の活動は弱まるものの、夜になって局地的に活発な雨雲が発生し、17時に群馬県みなかみ町南部付近で約100mm、17時10分に群馬県川場村で約100mmの猛烈な雨が解析され、群馬県に記録的短時間大雨情報が発表された。

●9月11日(木)曇 (乗鞍高原:最低17.5℃・最高:24℃)(畳平:最低10℃・最高:13℃)
秋雨前線が西日本から東日本を経て日本の東へと延び、前線上の三陸沖に低気圧が発生した。

乗鞍では昨晩からの雨が降り続き、9時頃には曇り空に収まる。17時から再び雨となった。畳平では早朝は雨と濃霧で、雨は8時頃収まり、12時頃になって一部霧が抜け始めた。また、乗鞍スカイラインは雨量規制値近くまで降雨量が確認されたものの、通行止めの措置には至らなかった。

全国的には、低気圧は前線に向かって湿った空気が流れ込んで、大気の状態が不安定になった影響から、未明から明け方にかけて、近畿、北陸、東海、東北南部で局地的にまとまった雨となった。岐阜県恵那市飯地町では0時50分に104mmの猛烈な雨が観測され、岐阜県に記録的短時間大雨情報が発表。伽藍(岐阜県)では2時5分までの1時間に75.5mmの猛烈な雨が観測された。

午前中にかけて前線の活動は弱まったものの、午後からは上空の寒気の影響もあって大気の状態が不安定となり、関東では局地的大雨となり、15時20分に東京都目黒区緑が丘で113mmの猛烈な雨が観測されたのをはじめ、14時30分から15時30分にかけて、東京都と神奈川県で100mmを超える猛烈な雨が観測・解析され、記録的短時間大雨情報が相次いで発表された。また、1時間雨量では世田谷(東京)で92.0mm(14:36)、羽田(東京)で82.0mm(16:12)の観測史上1位の猛烈な雨が観測され、都内では浸水被害が発生し、新幹線・在来線の運行にも影響が出た。

●9月12日(金)雨 (乗鞍高原:最低16.5℃・最高:19℃)(畳平:最低9.5℃・最高:11.5℃)
秋雨前線が西日本から東日本の太平洋側に停滞。

乗鞍は明け方は曇だったものの、9時前より雨が降りはじめ、強くはないものの降ったりやんだりの繰り返しだった。

全国的には、前線に向かって暖湿気が流入し、上空の寒気の流れ込みが強まったことから、各地で大気の状態が非常に不安定となった。

明け方は広島付近で雨が強く、広島(広島)の1時間雨量が32.5mm(5:32)の強い雨が観測され、土砂災害警戒情報が発表された。
また、その後、東海地方でも雨が強まり、昼前までに、八幡(岐阜県郡上)42.5mm(9:32)、黒川(岐阜県白川町)70.5mm(9:38)、付知(岐阜県中津川)43.5mm(10:09)、五箇山(富山県南砺)34.5mm(11:49)の激しい雨〜非常に激しい雨が観測された(1時間降水量)

また、午後になると活発な雨雲は東海地方にとどまらず、北陸など各地に広がり、舞鶴(京都)65.0mm(12:54)名古屋(愛知)40.0mm(13:16)、門前(石川県輪島)81.0mm(14:11)など各地で激しい雨が〜猛烈な雨となった。

さらに夜になって、活発な雨雲の範囲が広がり、東海・北陸、近畿、関東等でも強い雨となり、菰野(三重)では7時までに約120mm、四日市(三重)では22時までに約120mmの猛烈な雨が解析され、三重県に記録的短時間大雨情報と土砂災害警戒情報が発表された。


●9月13日(土) (乗鞍高原:最低16℃・最高:23℃)(畳平:最低10℃・最高:12.5℃)
秋雨前線が西日本から北陸、東北南部を経て、日本の東へつながっていて、前線上の日本海には低気圧が東北東進している。

乗鞍は朝は曇だったのものの、9時頃からから雨となり、9時30分ごろから位ヶ原より上部は強風濃霧に加え雨が強まった。雨と濃霧は強弱を繰り返しながら15時頃まで続いた。

全国的には、未明から明け方にかけては東海地方をはじめとした東日本で雨が強まり、三重県四日市では6時間降水量が237.0mm(03:00)に達し観測史上最高の雨量となった結果、地下駐車場で300台近くが浸水する被害が発生。また、羽田(東京)では48.5mm(02:03)の1時間雨量を観測。
そして、午前から昼前にかけては東北地方で、昼過ぎからは再び東海地方で強まり、東北と北海道にも雨が広がった。
夕方になると東海地方の雨は弱まり、東北北部から北海道で強まり、森野(北海道)では87.0mm(21:15)、カルルス(北海道)では55.1mm(20:55)の1時間雨量を観測した。また、前述の森野(北海道)では24時間雨量が380.0mm(24:00)に達して全国1位となり、当地の9月の記録を更新した。

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。  また、全ての気象現象が記載されているわけではありません。掲載後、内容を修正する場合があります。


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■2025年9月6日(土)      (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダー 紅葉版Vol.1)    

■観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム


9月6日(土)速報 − 観光センターから大雪渓へ、ヒルクライム (クリックで拡大)】

▼ 今週は台風15号の到来以外は比較的良い天気でした。この1週間の天候変化を末尾に掲載しておりますので、参考になさってください。(→■この1週間の天候状況 8月31日(日)〜9月6日(土))

▼ 台風一過の今日。三本滝ゲートの天候は快晴・11℃。いつもよりも冷え込んだ朝を迎えています。昨日は台風の影響で10時30分より雨量規制通行止めとなりましたが、今日は朝一番から通常開門されました。しっかりした日差しが差し込むものの、空気感に秋っぽさを感じる状況。

▼天候は7時過ぎに一旦雲が広がるタイミングがあったものの、その後は秋のような筋状の雲が広がる綺麗な青空となりました。空気感はひんやりとした状態で秋を感じさせるところですが、日差しは真夏そのもので、風がなくなると暑さを感じる状況でした。
今日は湿度がかなり低く、畳平での最低湿度が25%で日中は30%前後を推移し、さわやかな空気感につながったと思われます。なお、畳平の正午の気温は16.2℃、9時の大雪渓の気温は19℃でした。
特に午後になると雲一つない快晴となり、日差しの強さをさらに感じさせる状況。ただ、空気の透明感は朝と変わらず、今日は終日にわたって安定した天候の一日となりました。

▼ 今年は7月1日の自転車開幕から僅か1ヶ月ほどで3件の自転車事故が発生しました。過去の自転車事故発生箇所をまとめたグーグルマップを先日より掲載しています。どのような場所で事故が起きているのかを把握し、事故防止に役立てられたらと考えております。

■紅葉情報(大雪渓〜三本滝)


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▼ 乗鞍岳では、9月下旬頃より、標高2600mの大雪渓付近から紅葉が始まります。9月に入りましたので、今年も紅葉情報をお伝えします。

まだ、色づきがはっきり始まった状況ではなく、青々とした状態です。これから色づきが進んでくると思われますが、例年と比べて、葉の状態がよくありません。この時期は、全体的に、夏の濃い緑色から、徐々に色合いが薄くなるタイミングで、その後、紅葉へとつながっていきます。

今年も色合いの変化が見られますが、一部で色づきが始まっている箇所を見ると、色づきというよりも枯れて縮れた状態が目立ちます。例年、同じような状況はよく確認されていますが、今年は例年よりも枯れて縮れる現象がいつもよりも多いように感じられます。

ただ、状態の良くないものが枯れ落ちたあとで、発色の良いものが残ったという年もありますので、現段階では断定的なことは申し上げられません。

■大雪渓積雪情報


9月6日(土)速報 − 大雪渓積雪情報 (クリックで拡大)】
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▼ 昨年より横幅は昨年並み、縦の長さは2週間程度早い雪解けとなっています。

【雪渓下部】
4週間前に積雪がなくなりました。

【雪渓中段】
3週間前に積雪がなくなりました。

【雪渓上部右側】
2週間前に積雪がなくなりました。

【雪渓上部左側】
幅72メートル×長さ35メートル。右寄り(北寄り)のエリアは積雪がなくなり、メインの滑走エリアは左寄り(南寄り)だけとなっています。モーグルコースが1レーン(7コブ×25メートル)ありますが、斜度変化がかまぼこ状になっていて、全体的に30度以上の急斜面のため、上級者しか滑走できませんのでご注意下さい。
昨年と比べると、横幅は大きな違いはないものの、長さが短く、長さだけに関しては昨年より2週間早い雪解けとなっています。

雪解けに伴い、落石の発生頻度が高くなっています。先日は人の背丈以上の大岩が落石したとの情報がありました。
過去にはスキーヤーの足に落石が当たり、骨折の負傷を負ったものの、他のスキーヤーがいなかったため、這って車道まで下山して、たまたま通りかかったパトロールに救助されたという事案があります。なお、雪の上の落石は音もなく滑り落ち、落石に気が付きにくいため、周囲の状況には常に注意が必要です。

■シャトルバス・自転車台数

▼ 本日,長野側シャトルバスは、始発7時便は4台で、8時30分便5台、9時30分便3台でした。自転車は午前116台、午後21台で、合計137台でした。

次回速報は9月13日(土)の予定です。(2025/09/06 21:30更新)

 

 

■この1週間の天候状況 8月31日(日)〜9月6日(土)

●8月31日(日)晴 (乗鞍高原:最低15℃・最高:31.5℃) (畳平:最低10.5℃・最高:19.5℃)
津軽海峡から北海道へ低気圧が抜けて日本付近は広く高気圧に覆われる。
乗鞍は午前中は快晴で午後から雲の多い状態となった。乗鞍ヒルクライムが開催。

全国的には218地点で猛暑日となり、 全国1位は名古屋(愛知)で40.0℃を観測し、東海地方が上位を占めた。日本の東に抜けた前線と大陸から進んできた前線との間に隠れた前線があり、東北地方は一時雨が見られた。

●9月1日(月)晴 (乗鞍高原:最低14.5℃・最高:29.5℃) (畳平:最低12℃・最高:18.5℃)
今日も東日本や西日本は高気圧に覆われ、北日本は沿海州にある低気圧から伸びる温暖前線が北海道へかかる気圧配置。
乗鞍は終日良い天気の一日だった。

全国的に、東北南部から東日本・西日本で天気が良く、250地点で猛暑日となり、全国1位は鳩山(埼玉)の38.3℃だった。
また、東北北部と北海道は、前線や低気圧に向かって暖湿気が流れ込んで大気が不安定となり、北海道では活発な雨雲が発生し、17時10分まででの1時間に戸井泊(函館)で102mmの猛烈な雨が観測。さらに、戸井(函館)ではレーダーにより100mmの猛烈な雨が解析され、記録的短時間大雨情報は発表され、北海道各地で土砂災害警戒情報も発表された。その他、渡島・檜山地方、岩手県、青森県で竜巻注意情報が発表された。

▼気象庁から「2025年の梅雨入り・明け及び夏(6〜8月)の記録的高温について」の発表
【記録的高温について】
今年の夏は、基準値と比べて+2.36℃で、昨年の+1.76℃を上回り、1898年の統計開始以来、最も暑い年となった。また、地域別では北日本で特に高くなり、
北日本で+3.4℃
東日本で+2.3℃
西日本で+1.7℃
1946年の地域別統計開始以来、最も暑い夏となった。

【梅雨入り梅雨明けが見直し】
梅雨入り梅雨明けが見直され、各地の梅雨入りは5月中旬ごろ、梅雨明けは6月下旬ごろと、平年より2〜3週間早い状況に修正され、早くから強い日差しとなったことが気温上昇につながる要因の一つと考えられる。

この見直しにより、東海・関東甲信は下記通りに修正。
<東海地方>梅雨入り:6月9日頃→5月17日頃、梅雨明け:7月4日頃→6月27日頃
<関東甲信地方>梅雨入り:6月10日頃→5月22日頃、梅雨明け:7月18日頃→6月28日頃

●9月2日(火)晴 (乗鞍高原:最低14℃・最高:30℃) (畳平:最低10.5℃・最高:16.5℃)
日本付近は広く高気圧に覆われるものの、千島近海に中心を持つ低気圧から伸びる前線が津軽海峡から日本海へと伸びている。
乗鞍はよく晴れた一日で、畳平は周期的に雲がわくものの晴天の一日。日差しは暑いが、空気に秋っぽさが感じられるようになってきた。

全国的には東日本・西日本でよく晴れて猛暑。北日本は前線や低気圧に向かって暖湿気が流れ込んで大気の状態が不安定となり、秋田県では未明から断続的に激しい雨となり、秋田市の新城川が氾濫。24時間降水量の上位を秋田各地が占め、脇神(北秋田市)では213.0mmとなり観測史上最高を更新し、9月1ヶ月分の平年雨量を超えた。このほか竜巻注意情報や土砂災害警戒情報も発表された。
また、夜になって各地で局地的に活発な雨雲が発生し、19:00に豊岡(兵庫)で100mmの猛烈な雨を解析し記録的短時間大雨情報を発表。各地で竜巻注意情報。

●9月3日(水)晴 (乗鞍高原:最低15.5℃・最高:29.5℃) (畳平:最低9.5℃・最高:16.5℃)
昨日、秋田県に大雨をもたらした前線が東北南部から北陸付近まで南下。しかし、関東以西は以前として高気圧の勢力に覆われる状況。また日本の南では熱帯低気圧が北上中。
乗鞍は午前中は晴天で午後から雲が多くなる。畳平は周期的に霧が立ち込めるが良い天気が続いた。また、夜の初め頃、大気の状態が不安定となり、松本で8.5mm(20〜21時)、高山で2.5mm(18〜19時)の雨となり、松本では一時、大雨注意報と洪水注意報が発表された。

全国的には、前線南下に伴い、東北南部日本海側から北陸では、未明から明け方にかけて大雨となり、上越・新発田で土砂災害警戒情報。秋田、山形、新潟、石川などで竜巻注意情報が発表。日中は関東より西部で今日も猛暑で126地点で猛暑日となり、全国1位は勝沼(山梨)の38.5℃だった。また夜の初めにかけて大気の状態が不安定となり、栃木と茨城で記録的短時間大雨情報が発表された。

●9月4日(木)晴→曇→雨 (乗鞍高原:最低15.5℃・最高:26℃) (畳平:最低11℃・最高:14℃)
午前3時、熱帯低気圧が奄美大島の東で台風15号に変わって北上中。日本付近は熱帯低気圧に向かう暖湿気と、日本の東の高気圧の辺縁流が一緒になって流れ込み向かって流れ込む状況。
乗鞍は明け方は晴れていたものの、午前中から昼前には曇りとなり、畳平では12時頃に、乗鞍高原では13時30分頃に一時雨があり、17時頃から本降りとなった。

台風15号は奄美大島の東から、九州の南から四国の南を30km/hで北上し、午前や昼過ぎから夕方にかけては九州南部から四国、夜の初め頃から夜遅くにかけて近畿東海まで雨の範囲が広がった。また、台風から離れたところでも、下層暖湿気流入により大気の状態が不安定となり、早朝6時30分には東京都江東区で、14時には千葉で、それぞれ100mmの雨が解析されて記録的短時間大雨情報が発表された。
また、台風が接近した九州南部では夕方には雨がピークを迎え、宮崎県平野部北部で線状降水帯が発生したと見られ、18時57分に顕著な大雨に関する気象情報が宮崎県に発表された。
台風の影響で全国的に気温が抑えられ、全国の最高気温1位は米子(鳥取)の35.2℃で、猛暑日となったのは米子の1箇所だけで、熱中症警戒アラートが今夏初めてゼロとなった。

●9月5日(金)雨→晴 (乗鞍高原:最低17.5℃・最高:22.5℃) (畳平:最低8℃・最高:13.5℃)
台風15号が四国から本州太平洋側を通過し、広範囲で大雨の影響が見られた。

【午前中】台風15号は、5日(金)午前1時頃、高知県宿毛市付近に上陸。中心気圧1000hpa 最大風速18m/s 北東へ20km/hで進み、上陸後は進路を東に変え四国を東へ進んだ。
雨は四国中国から東北まで広い範囲に及び、台風から離れた場所でも大気の状態が不安定となり、前線のかかる東北でも大気が不安定で、宮城県女川では4時までの1時間に100mmの猛烈な雨が解析され、宮城県に記録的短時間大雨情報が発表。
その後、四国を抜けたのち、午前9時頃に和歌山県北部に再上陸。中心気圧1000hpa 最大風速18m/s 東北東へ20km/hで進む 

活発な雨雲は台風の東側を中心の分布し、台風接近前から風雨が強まり、大気の状態が不安定となり、東京・千葉・茨城・静岡・愛知・三重・和歌山などで竜巻注意情報。11時40分には岡崎市に土砂災害警戒情報され愛知県の河川で氾濫の危険性が高い状態となった。
東海道新幹線は10時30から1時間ほど豊橋から三河安城で運休のほか、東海地方の在来線で運休が相次いだ。伊勢湾岸自動車道なども一時通行止となった。

【午後】12時には愛知県田原市付近を東北東へ50km/hと速度を早めて進み、静岡では13時から14時30分にかけて島田市120mm以上、焼津市で約110mm、藤枝市で約110mmを解析し、合計6回の記録的短時間大雨情報を発表。また、静岡では線状降水帯が発生したと見られ、13時7分、静岡県に顕著な大雨に関する全般気象情報が発表された。また、牧之原市など4つの市と町、及び、茨木で突風(竜巻)が発生。牧之原市では372棟が損壊、24人がけが。(※)
その後、静岡県沿岸を勢力をやや強めながら東北東進し、16時には千葉県館山市付近を通過。中心気圧994hpa 最大風速23m/s 東北東へ65km/hと更に速度を早めて関東の東海上へ抜け、21時に温帯低気圧に変わった。
24時間雨量は天城山(静岡県伊豆市)で356.5mmなど、静岡県の各地で200mm以上の大雨となった。

※牧之原の突風(竜巻)
9月8日の気象庁の発表では、牧之原の突風を竜巻と認定し、「この突風の強さは、風速約75m/sと推定され、日本版改良藤田スケールでJEF3に該当する。」とし、、国内最大クラスの竜巻だった。(https://www.jma.go.jp/jma/press/2509/08b/20250908_sizuoka_toppu_chousakekka.html)
また、9月9日のNHKのニュースでは、「8日午後2時の県のまとめによりますと、けが人は89人で、このうち重傷は牧之原市と吉田町でいずれも4人の合わせて8人となっています。住宅の被害も、突風以外も含め全壊と半壊、一部損壊は合わせて1336棟に上っています。」と報じた(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250909/k10014917141000.html)

【乗鞍では】乗鞍では午前中はややまとまった雨でしたが、昼過ぎから急速に回復。
また、大雨の影響により、県道乗鞍岳線(休暇村〜県境)、県道白骨温泉は、それぞれ10時30分より雨量規制通行止となり、県道白骨温泉線は14時、県道乗鞍岳線は16時に解除されました。乗鞍スカイラインは雨量規制に達しなかったため通行止とはならなかった。

●9月6日(土)晴 (乗鞍高原:最低11℃・最高:28℃) (畳平:最低7.5℃・最高:18℃)
昨日、台風15号が日本の東へ抜けて温帯低気圧にかわり、日本海から高気圧が張り出す気圧配置となる。
乗鞍は朝一番から雲一つない快晴。午前中は筋状の雲がかかり、一時日差しがさえぎられることがあったものの、午後は雲がほとんどない快晴が夕方まで続いた。畳平の湿度は25%まで低下し、乾いた空気に包まれ、終日にわたって爽やかな一日となった。

全国的にも晴天の地域が多く、まさに台風一過の一日だった。なお、猛暑日は東海以西の31地点で、全国1位は山口(山口)の36.9℃だった。

※ 気温は測定場所の局地的な測定結果であり、その地域の代表値ではありません。  また、掲載後、内容を修正する場合があります。


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