ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.2(2007/05/19〜20) G

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(Update:2007/05/24)

 

【雪渓下部】

ここからはいつもご紹介している大雪渓の様子をお伝えいたします。

左の画像は大雪渓入口から雪渓下部を撮影したもの。先週、一旦減少に転じた積雪量は再び増加しています。おそらく、昨日の降雪だけでなく、この一週間の間にあった降雪も、増加に転じた原因になっているかと思います。

ただ、この時期の降雪は、今後の積雪量の推移に好影響を及ぼす程のものではなく、おそらく今後は減少傾向に推移していくことは間違いないと思います。

 

大雪渓入口の看板 − 10〜15センチの増加 バス停先端 − 5〜10センチの増加

左の大雪渓入口のすぐみだりの看板は、先週と比べて大きな変化は感じられませんが、よく比較すると、看板の左側の柱に沿うように立っている支柱が、今週は完全に雪に埋まっています。したがって、10〜15センチほど積雪量が増えています。右側の支柱部分は、増加量がわかりにくいものの、10センチ程度は増えています。

また、右の画像のバス停の先端と、その奥に見える登山道を示す看板の柱に関しても5〜10センチ程度の積雪量の増加が見られます。

 

トイレ前 − 雪付きの悪いところでは微増 県道乗鞍岳線

こちらはトイレ前の駐車場の縁。先週は縁から50センチくらいの幅が雪解けしていましたが、ご覧のようにほぼすっぽりと埋まっています。ただ、この付近は雪付きが余りよくないエリアで、積雪量としては2〜3センチ程度にとどまっています。

右の画像は大雪渓前の県道乗鞍岳線周辺です。先週と比べると県道そのものよりも、大雪渓周辺や高天ヶ原の山肌に見えていたハイマツ帯や岩が、再び雪にすっぽり隠れている様子を伺うことができます。

 

昨日の降雪は北西から吹きつける − 北側の屋根が埋まりかけるほどの降雪

こちらはトイレを左右の角度から撮影したもの。ご覧のように左側の屋根には着雪が見られますが、右側の屋根には着雪がありません。ちょうど棟(むね − 屋根の一番高いところ)の線が東西の方向を示していて、昨日の降雪は北から吹き付けたと言うことがわかり、着雪の状況から、、真北ではなく、若干、西寄りであることがわかります。

さらに、北側(左側)の屋根が雪に埋まりかけていています。トイレの表側とは対照的に、この部分は吹き溜まりになりやすいところです。先週は屋根の下を行ったり来たりすることができましたので、おそらく、ノリクラ全体を見ても、もっとも積雪量が多いといえます。

空の青と、雪の白と、そして、サイレントな世界に溶け込む

大雪渓は13時を過ぎる頃から、全く無風となり、空の青と、雪の白と、音のないサイレントな世界に溶け込んでいることに、ふと、気づかされます。

 

静かに自分のヤマを楽しむ...

多くの方が稜線を目指して登っていく中、静かに大雪渓を楽しむのもよいかと思います。頂点を極めるだけがヤマの楽しみではありません。こちらの方は、ハーフエッジの板で、大雪渓を往復されていました。エッジを板の中央部分だけにして軽量化を図り、滑走面はウロコ状になっているため、シールがなくても、ある程度の斜度は登っていくことができます。また、斜度がきつくなれば、板の軽さを武器に八の字に開脚して登っていくことができますので、最強の山スキーと言えるかもしれません。

取材を通して、出会った方々とお話をすることがたくさんありますが、ノリクラに足しげく通っている方は、色々な楽しみ方を持っていらっしゃる方ばかりです。静かに自分のヤマを楽しむ...そんなスタイルを作り出すことができれば最高ですね。

 

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