ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2009/05/30〜31) B

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(Update:2008/06/04)

 

【肩の小屋】

それでは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

突然の雨に見舞われます

11時過ぎから、突然、大粒の雨が降り始めます。こちらの方々は、毎年、6月前後を中心に数回ノリクラにお越しになっているとのこと。それでもこれまで雨に見舞われることはなく、今日は生憎の状況となってしまいました。

 

「雨女は誰だ!」 今日はあきらめて引き返します

「雨女は誰だ!」と、かしましく指を差し合っています。この天候のため、山頂をあきらめて今日はここで引き返します。いつもWebSiteを楽しみにして下さっていて、「ほら、画像のコメントに使えそうなコトバをなにか言わないと...」と、はしゃぐ様子が印象的でした。

こんな天候でも周囲を楽しくするモチベーションを持つことが、どんな状況でも楽しめる環境を作り上げるのかもしれませんね。

昨年の肩の小屋周辺
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2008/05/31〜06/01) D

今週の肩の小屋周辺
ほぼ昨年並み

先週はかなり雪解けを見せた肩の小屋周辺は、今週は50センチ程度の雪解けで、ほぼ昨年並みの状況です。

 

先週の肩の小屋
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2009/05/23〜24) B
今週の肩の小屋

小屋の西側部分でも雪解け状況は、前述の東側とほぼ同じような推移を見せています。

 

南側の雪原でも雪解け

それでも肩の小屋の南側の雪原は少しずつミヤマクロスゲの草原が見え始めるようになってきました。

 

宇宙線研究所入口付近のトイレが使用可能に...

冬の間は位ヶ原・大雪渓・山頂付近では使用できるトイレは全くありませんでしたが、肩の小屋の西側の宇宙線研究所入口付近の公衆トイレが今週より使用できるようになりました。

 

【稜線を目指して】

それでは肩の小屋から稜線を目指して出発します。先週と比べると、肩の小屋から稜線に続く登山道付近は雪解けが進んできましたが、正面に見える肩の小屋から朝日岳へはまだ直登することができます。

 

先週の肩の小屋〜朝日岳斜面
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2009/05/23〜24) B
今週の肩の小屋〜朝日岳斜面
ハイマツが広がり、今後は直登は困難

こちらが朝日岳の斜面を肩の小屋から直登する部分。先週と比べるとハイマツの面積がかなり広がっています。ただ、雪解けの高さとしては30センチ程度で、雪解けのスピード以上にハイマツの面積は広がりを見せています。現段階では、画像の右側部分で上部エリアと積雪がつながっていますが、次の週末は完全に途切れるため、肩の小屋からは夏の登山道を進むこととなります。

 

魔利支天岳

朝日岳を登って行くと隣の魔利支天岳が眼下に広がるようになってきます。先週とあまり変わらない状況でほぼ昨年並みです。

今シーズン初のノリクラ入り

朝日岳直下付近に差し掛かると、稜線から滑り降りてきたボーダーの方々に出会います。いつもこの時期からノリクラにお越しになるとのことで、今日は今シーズン初めてのノリクラ。

 

霧の合間を狙って位ヶ原へ

周期的に立ち込める霧の合間を狙い、位ヶ原を目指して大雪渓に滑り込みます。
この時期は目標となるものがまだ乏しく、完全にホワイトアウトしてしまうと、春スキーバスが出発する位ヶ原山荘へのルートを失ってしまう可能性があります。ハイマツ帯が出始めていて、真冬のように全面雪原ではないものの、方向を確認するための装備が必要な場合もあります。

 

【稜線】

蚕玉岳〜朝日岳稜線

こちらは蚕玉岳(こだまだけ)〜朝日岳の稜線。

 

大雪渓エリアへの滑り込み − まだまだ十分な積雪量

左の画像は蚕玉岳の頂から下る尾根部分です。左の画像の箇所では雪解けで現れた山肌の筋が先週の段階では一本でしたが、ご覧のように今週は二本となって、昨年よりもやや早い雪解けです。それでも、例年よりも多い状態です。

 

昨年の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2008ノリクラ 雪渓カレンダーVol.3
(2008/05/31〜06/01) E
今週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
昨年並み

蚕玉岳〜朝日岳稜線は先週から30センチ程度の雪解けです。画像は昨年のものと対比しながら掲載しますが、ご覧のように積雪状況はほとんど変わらず昨年並みです。

 

昨年の権現ヶ池・朝日岳
2008ノリクラ 雪渓カレンダーVol.3(2008/05/31〜06/01) E

今週の権現ヶ池
昨年よりやや雪解けが早い
今週の朝日岳
昨年よりも雪解けが遅い

権現ヶ池と朝日岳の様子も昨年の画像と対比してお伝えします。濃霧で状況を明確に把握できませんが、権現ヶ池に関しては昨年よりもやや早い雪解け状況。しかし、朝日岳については昨年と比べて今年はまだ山肌全面が積雪に覆われている状況から、昨年よりも雪解けが遅いことが分かります。 Next

 

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