ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版Vol.2(2010/04/03) @

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(Update:2010/04/08)

 

【大雪渓】

 

4月最初のノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版をお届けします。

プレリリース版は正式版では補完できないシーズンの状況をお届けする意味合いがあり、この時期は特にツアーコースの状況をご案内することをメインとしておりますが、それ以上の上部エリアについては、この時期は悪天候により定期的にお届けできない場合があります。出発時点ではそんな悪天候を想定できない場合もあり、位ヶ原より上部エリアはツアーコース以上に注意が必要であることを念頭におく必要があるかと思います。

取材日の4月3日(土)まさにそんな状態の一日で、雲ひとつない快晴無風の朝から一日が始まりました。その状況からはとても今日が吹雪になることすら想像できず、楽しい春スキーを過ごすことができそうな予感すら感じさせるほど。しかし、それもツアーコース入口付近に到達すると上空には雲が入り始め、さらに空気の冷たさがさらに強く感じるようになってきて、天候の悪化を容易に想像できる状態となります。正午ごろより吹雪となりますが、それでもツアーコース内では視界があって、行動に問題がなさそうな雰囲気すら感じさせます。

しかし、実際の位ヶ原は50メートル先が判別できないほどの状況で、目印の乏しいこのエリアでは、完全にホワイトアウト状態となり、方向を見失ってしまいます。

これからの時期は、そんな春と冬が行き交う季節です。それでは、4月3日(土)の様子をお届けします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【4月3日(土)、観光センター】       【スキー場からツアーコースへ】
Page-2 : 【ツアーコース入口】       【ツアーコース T】
Page-3 : 【ツアーコース U】
Page-4 : 【ツアーコース V − 位ヶ原へ】       【位ヶ原】
Page-5 : 【雪渓下部】       <編集後記>

  

 

【4月3日(土)、観光センター】

観光センター前駐車場

4月3日(土)、朝7時の観光センター前駐車場。雲ひとつない快晴の朝を迎えています。

 

春の雰囲気 − 朝日を受ける背中に暖かさがにじむ

夜明け直後の6時ごろの気温はマイナス6℃でしたが、朝日が昇り始めると気温は上昇し始め、7時の段階ではマイナス2℃と、背中に日差しを受けると暖かさすら感じる状態になります。

 

上部エリアは雪煙もなく快晴無風 − それでも今日一日の天候が保障されているわけではありません 

真っ青な空に浮かぶノリクラの山肌。その白さがスケール感を一層増大させて目に映ります。今日は山頂付近に舞い上がる雪煙もなく、上部も快晴無風の天候のようです。ただ、この天候も終日に渡って保障されるものではありません。乗鞍高原など山麓では天候が良くても、森林限界を超えた上部エリアだけすっぽりと雲に覆われ、天気予報が全くアテにならないことは日常茶飯事です。

気圧配置など上空の空気が安定しているかどうか、天候の傾向程度は把握しておいたほうが良いでしょう。

 

芽吹きはこれから

日差しが暖かく、流れる空気は春を感じさせるものですが、周辺の木々の目覚めはまだこれから...

 

自然保護センターの桜、開花はまだ先のこと − 平地とは一ヶ月の開きがあります。

こちらは観光センター隣の自然保護センター、その正面には大きな桜の木があります。ニュースなどで「各地で満開...」という字幕の目立つ桜もここでは芽吹きすらありません。この桜が目を覚ますまで、あと一ヶ月ほどの時間が必要です。

 

スモモもまだまだ... せせらぎの勢いが春を告げる

乗鞍高原には桜よりもスモモが随所に点在しています。こちらもまだまだ...それでもワサビ沢の流れは勢いを増し、耳からも季節の移り変わりを感じさせてくれます。

 

【スキー場からツアーコースへ】

ゲレンデはウインターシーズンと変わらないコンディション

こちらは乗鞍高原温泉スキー場。今シーズンは3月28日(日)で営業終了予定でしたが、4月4日(日)まで営業が延長されました。ご覧の通り、全面真っ白でブッシュなどが見え隠れすることもなく、ウインターシーズンとほとんど変わらないゲレンデコンディションです。

 

レストハウス

こちらはゲレンデサイドにあるレストハウス。来場者用駐車場として最も大きい第3駐車場やチケットセンターのすぐ近くにあります。

 

早朝7時30分から営業開始

そのため、早朝から朝食の営業を実施していることから、リフト営業が始まるまでの間、ここで朝ごはんをとるスキーヤーの方もいらっしゃいます。

 

今シーズンもようやく終わりに...

いつも朝早くから準備に取り掛かる毎日が続きましたが、それももうこれで最後...

 

グリーンシーズンに向けて観光センターへ移動
4月29日オープン予定

スキー場の営業が終了するのと同時に、これからはグリーンシーズンに向けて準備が始まります。シャトルバスの発着などベースエリアとしての役目も果たす観光センターは、昨年11月3日で営業を終了しましたが、今年度の営業は4月29日(木)より再開されます。

また、毎年、観光センターと位ヶ原山荘とを結ぶ春山バスがゴールデンウィーク頃から運行開始されます。今年も1日3便のダイヤで、運行開始予定は5月1日(土)です。春山バスの詳細については、お知らせ − 2010シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘行きの春山バス運行について(2010/04/05)  をご覧ください。

チケット売り場

レストハウスから移動してこちらはチケット売り場。今日もツアーコースを目指すスキーヤーの方々が集まり始めています。

 

1回券を購入 − リフト一本分だけは歩く方もいらっしゃいます。

ツアーコースに向かう方はここで1回券を購入します。この時点で時刻は8時を過ぎたあたり。ツアーコースまでは通常3本のリフトを乗り継ぎますが、リフト開始前ということもあって、二番目のリフト(国設第1クワッドリフト)までゲレンデを歩いて行かれる方もいらっしゃいます。

 

一日券でゲレンデを楽しんだ後ツアーコースへ

位ヶ原山荘に宿泊の予定でお越しになっているこちらの方々。リフト一日券が割引になっていることもあって一日券を購入し、しばらくゲレンデで楽しんだ後、ツアーコースを目指すとのこと...

ハイシーズンでもシーズン券をお持ちの方などで、かもしかゲレンデがパウダーが積もっているときなど、少しゲレンデを滑ってからツアーコースに行かれる方もいらっしゃいますが、くれぐれも時間配分と天候の状況を見て行程を立てて下さい。 Next

 

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