ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版Vol.5(2010/04/24) E

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(Update:2010/04/29)

 

【位ヶ原山荘の朝】

早朝6時、位ヶ原山荘は快晴の朝を迎えます。

 

雲ひとつない快晴 位ヶ原山荘からのビューポイント − 剣ヶ峰から大黒岳まで一望

雲ひとつない絶好の一日が始まります。気温はマイナス4℃。西から少しばかり風がなびくようになるものの、そこには冷たさはなく、太陽の暖かさすら感じられる状態です。

位ヶ原山荘付近からのビューポイントは右の画像のように屋根板方面に聳える剣ヶ峰から大黒岳まで続くノリクラの峰々。この光景はいつ見ても見飽きることがありません。

 

屋根板の左側(南)には 2月の雪崩死亡事故現場

左の画像は先ほどの画像を少し左側(南方面)へ方角を変えて撮影したものです。屋根板の左の斜面が2月に死亡事故の起きた雪崩斜面です。屋根板とは完全にセパレートされているため、屋根板と間違えてこちらの斜面に入ることはないと思いますが、上部の位ヶ原から屋根板に向かう際にルートを間違える可能性がありますのでご注意ください。

 

出発の準備

そして昨日は有意義なサミットだったかどうか不明ですが(笑)、ようやく出発の準備に取り掛かります。

 

見慣れた光景でも、何度も目を凝らして...

見慣れた屋根板や富士見沢ですが、目を細めてその状態を何度も凝視します。

 

今日は先を急がずゆっくりと...

いつもならツアーコースから一目散に山頂方面を登って行く常連の方々も、今日はゆっくりと一歩一歩を進めて行きます。やはりここに一泊すると時の流れを止めてしまう「位ヶ原時間」に支配されてしまうのです。

 

<編集後記>

ゴールデンウィークごろまで積雪量が増加傾向を示すと思っていましたが、今週から積雪量が急速に減少傾向となってきました。今回ご紹介した箇所以外にも摩利支天の東斜面などでもハイマツ帯がかなり目立つようになって来ました。このハイマツ帯が多くなってくるとライチョウの姿も観察できるようになってきます。今回も位ヶ原周辺でたくさんの足跡や白〜灰色がかった羽毛を見かけることができ、春の訪れを感じさせてくれました。

今回、常連の方々が一緒に位ヶ原山荘に泊まって語り合おうという話がありましたが、夏のノリクラでもそうですが、特にクラブなどといった組織を形成するわけでもなく、誰ともなく自然発生的にメンバーが集まってそのシーズンを過ごすというスタイルが見られます。組織というものを形成しないことが逆によい関係を作っているのかもしれません。いずれにしても「ノリクラに流れるなんとなく心地よい雰囲気」が一因であると思っています。(と信じています...)

さて、「ノリクラサミット」と称して集まった常連の方々、来年はさらにメンバーが増えていることを期待しています。

 

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