ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2010/08/21〜22) B

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(Update:2010/08/26)

 

【雪渓下部 U】

横幅46メートル、昨年より多い

雪渓下部の横幅は先週の64メートルから46メートルとかなり小さくなっています。それでも昨年は35メートルでしたので、雪渓下部そのものの雪解け状況は昨年よりも遅いことが分かります。

 

先週の雪渓下部(モーグルコース付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2010/08/13〜15) B
今週の雪渓下部(モーグルコース付近)

 先週の段階で滑走する方がいなくなりモーグルコースはなくなっていますが、ご覧のように周辺の雪解けがかなり進んでいます。

 

昨年同時期より二週間早い雪渓下部 − 今週とほぼ同じ状況
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2009/08/08〜09) B

こちらは昨年同時期より二週間早い画像。今週のものとほぼ同じ状況であることが分かり、この画像から昨年よりも二週間遅い雪解けであることが分かります。

 

先週の雪渓下部(モーグルコース付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2010/08/13〜15) B
今週の雪渓下部(モーグルコース付近)

先週から高さ1メートル以上の雪解けが見られます。雪渓下部は全体的に積雪量が少なくなってきているため、少しの雪解けでも状況が大きく変化するようになって来ました。

 

滑走できないことはないものの実質的に困難

すでにモーグルコースはありませんが、この付近の雪渓の長さは48メートル。滑走できないことはないものの実質的には困難な状況といえます。

 

長さは58メートル、昨年より一週間遅い雪解け

雪渓下部の最長の長さは先週の72メートルから58メートルで、ちょうど昨年同時期より一週間早いときの長さと同一です。そのため、先週は昨年よりも一週間以上遅い雪解け状況でしたが、今週はちょうど一週間遅い状況です。

 

【雪渓下部 V】

石碑の岩

大雪渓エリアで最初に頭を出す岩はモーグルコースの岩で、先週の段階でほぼ完全に周辺の雪解けが完了しました。そして、こちらは大雪渓エリアで二番目に頭を出す石碑の岩。こちらは三週間前の段階で周辺の雪解けが完了しています。

 

チングルマ − さく果がなくなる

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週まで見られた綿毛どころか、その根元にあるさく果もすべてなくなっています。昨年よりも二週間早い推移です。

石碑の岩周辺は大雪渓エリアのなかでも雪解けが早い箇所ですから、チングルマの成長も他の大雪渓エリアのものより推移が早い状態が見られます。現在、大雪渓エリアの大半のチングルマは花期のピークが若干過ぎて、花をつけているものと結実して風車状態になったものが半々の状態です。

 

石碑の岩東側のスキーヤー専用道

こちらは石碑の岩の下部(東側)にあるスキーヤー専用道。この先、雪渓上部に到達します。

 

先週の雪渓上部下端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2010/08/13〜15) B
今週の雪渓上部下端
下端部分は先週より23メートル上昇

雪渓下端部分は先週よりも23メートル上昇しています。

 

雪渓上部下端部分 − 昨年より一週間遅い雪解け

先週は昨年よりも二週間遅い雪解け状況でしたが、今週は雪解けスピードが上昇し昨年よりも一週間遅い状況となっています。

 

昨年同時期より一週間遅い雪渓上部下端
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2009/08/12〜15) B
今回の雪渓上部下端
畳の残骸 − 20年経過しても残っています

昨年同時期よりも一週間遅い画像と比較します。画像右の岩のところに付着しているのは畳の残骸。この畳は20年以上経過しており、おそらく平地なら腐敗・分解して、跡形もなくなっていることと思われます。しかし、冷涼な気候の中では分解スピードも遅く、ご覧の状態となっています。

最近ではゴミの投棄は全く見られなくなりましたが、大雪渓エリアでは数十年前の空き缶などが各所で見られます。古い時代から大雪渓に訪れる方がたくさんいたことの証ではありますが、このような古代遺産は将来にわたって残したくないものですね。 Next

 

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