ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2011/07/07〜09) B

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(Update:2011/07/14)

 

【7月9日(土)、観光センター前】

観光センター前駐車場

早朝5時30分の観光センター前駐車場。

 

ノリクラの峰々ははっきりと

気温は16℃。上空は薄い雲に包まれていますが、ノリクラの峰々はご覧のようにはっきりと望むことができます。

 

県道乗鞍岳線の復旧工事完了 − タクシーも今日から営業再開

県道乗鞍岳線の三本滝ゲート付近で発生した土砂崩れのため、7月5日(火)より、三本滝ゲートから畳平(県境)までの区間が通行止めとなっていました。そのため、タクシーの運転手の方も、ノリクラでの仕事ができない状態でしたが、今日からはいつものように、そして、いつもの運転手の面々が、朝早くからタクシー乗り場に到着しています。

 

シャトルバス乗車券発売所 − 運行再開に久々の行列

シャトルバスの乗車券発売所にも、久々の人の列ができています。今日の運行再開を心配していたジュニアレーシングの面々も、今シーズン初めての再会です。

 

シャトルバス乗車場所 スキーやボールが所狭しと...

こちらはシャトルバス専用の乗車場所。6月までの春山バスは、道路沿いの路線バスの停留所からの発着でした。しかし、7月からのシャトルバスは、休日などは多くの方が利用するため、専用の乗車場所が設けられています。観光センター以外のシャトルバスの停留所は、路線バスの停留所と同様に、車道沿いに設置されています。

乗車口付近にはスキー板やポールなど、所狭しにスキーヤーの方々の道具が並べられています。

 

そして、始発便が到着。

 

スキー・ポール − トランクへの搬入 改札

手早くスキー板、ポールをバスのトランクに搬入します。スキー板でもポールでも次々へと積み込んで行きますので、損傷や傷を考慮しなければならないのであれば、スキーケースの使用をお勧めします。また、自転車持ち込みの場合は、輪行袋の使用が必須となっています。

 

5日ぶりの運行再開 − 大雪渓に向けて出発

そして、5日ぶりに運行が再開されたシャトルバスは、大雪渓に向けて出発します。

 

【大雪渓までの沿道の風景】

三本滝ゲート − ここからマイカー規制

それでは大雪渓までの沿道の風景をお伝えします。こちらは三本滝ゲート。先日までの通行止めが解除され、ゲートもご覧のように開放されています。この先はマイカー規制となり、一般の自動車の通行はできません。(バス・タクシー・自転車、及び、許可車両のみです)

 

復旧した土砂崩れ現場(三本滝ゲートから400m地点) − 本格的な対策工事は秋以降実施予定

ゲートを過ぎて400mほどのところが今回の土砂崩れの現場です。崩落したのは道路の下の斜面で、道路も路肩部分が一部落ちています。ご覧のように復旧工事が完了しましたが、本格的な対策工事は秋以降に実施が予定されています。

 

新緑 − 針葉樹の深い緑に同化して行く 緑にウラジロナナカマドの白い花が点在

落葉樹の緑が濃くなってくると、針葉樹の深い緑に少しずつ同化してくるようになってきます。そして、緑に点在する白い花はウラジロナナカマド。

 

そして、森林限界の位ヶ原山荘を過ぎると...

 

残雪が少なくなって、初夏の風景へ

周辺に広がるロケーションも残雪の様子が少しずつ少なくなってきました。緑一色の初夏の風景です。

 

ツアーコース入口(11号カーブ)

こちらはツアーコース入口付近の11号カーブ。雪の深いところではご覧のように部分的に積雪が残る様子が見られます。そのすぐ隣にはウラジロナナカマドの開花する様子。ご覧のように雪が遅くまで残っている箇所を雪田と呼び、雪解けとともに数多くの高山植物が芽吹き、お花畑へと移り変わって行きます。この先の7号カーブ付近の雪田は、位ヶ原お花畑として紹介している箇所です。ただ、こちらの11号カーブの雪田は残念ながら、下地が岩礫地であるため、高山植物の乏しい箇所です。ちょうど大雪渓エリアとよく似た地質といえるでしょうか?

 

位ヶ原お花畑 − まだ残雪が残る ハイマツ帯は日本の高山の特徴

左の画像は先ほど申し上げた7号カーブの位ヶ原お花畑。ご覧のように雪が残っている様子が見られます。この雪田が消滅するのは7月中下旬で、雪解けとともに一気に高山植物の世界が始まります。

ビロードのように広がるハイマツ帯はノリクラの特徴のひとつですが、このようなハイマツ帯が広がるのは、冬季の多雪・強風が要因となっていて、森林限界付近まで分布しているオオシラビソなどの針葉樹が風雪に耐えられない中、低木のハイマツは、多雪によって夏季の水分供給にも問題のない日本の高山帯の環境にマッチした高山植物といえるでしょう。

 

5号カーブ 4号カーブ

これまで高い雪の壁が見られた5号カーブや4号カーブも、残雪がさらに少なくなってきました。

 

4号カーブの残雪は7月中下旬ごろまで

こちらも7月中下旬ごろまでは、沿道に残雪を見ることができるでしょう。徐々に雲が薄くなり、青空がのぞき始めます。その先には穂高連峰の山並みをはっきりと望むことができるようになって来ました。

 

そんな山並みを眺めながら、大雪渓に到着です。 Next

 

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