ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.25(2012/10/27〜28) E

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(Update:2012/11/01)

 

【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500〜1400m付近)】

★見頃(例年の見頃:10月中下旬)★

鈴蘭バス停 カエデ − 完全にピークの輝き

さて、ここからはいつものように山麓の紅葉の状況をお伝えします。

こちらは鈴蘭バス停のカエデ。先週よりも一段と鮮やかな色合いとなりました。現段階では落葉も少なく、完全なピークの色合いとなっています。

ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、乗鞍大雪渓WebSiteではそれに先立って9月からノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めています。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。そして、今回が今シーズン最後の紅葉情報となります。

<紅葉関連情報>

■ ノリクラの紅葉の概要 −  乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  
■ ビューポイント(地図) − ノリクラガイドマップ紅葉上部エリア版(大雪渓〜摩利支天)   ノリクラガイドマップ紅葉下部エリア版(三本滝〜乗鞍高原・一の瀬エリア)

 

観光センター周辺

乗鞍高原周辺はカエデの見事な色彩に染まっています。

 

善五郎の滝 遊歩道の駐車場 善五郎の滝 遊歩道

こちらは善五郎の滝 遊歩道の駐車場。

 

鮮やかな黄色から深い褐色の世界へ

先週までは青く残っているミズナラがみられましたが、今週はほとんどなくなり、色調は黄色から褐色へと深まっています。

 

秋色一色の遊歩道

落葉が始まっていますが、まだボリューム感も残っていて、秋色一色の遊歩道を楽しむことができます。

 

こちらは鈴蘭橋。

 

先週の鈴蘭橋
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) D
今週の鈴蘭橋

山頂付近の新雪が残る様子と紅葉とを同時に楽しめる三段紅葉のスポットです。先週と比べると落葉が目立ち、ピークを過ぎてきたように見受けられます。

 

 そして、こちらは一の瀬園地。

 

今週も多くのカメラマンに取り囲まれているのは一の瀬園地のもっとも奥にある大カエデ。一の瀬園地の大カエデの場所は、  ノリクラガイドマップ紅葉下部エリア版(三本滝〜乗鞍高原・一の瀬エリア) で、確認できます。

 

先週の一の瀬園地大カエデ 今週の一の瀬園地大カエデ
一段と鮮やかな発色

先週と比べるとやや落葉が始まってボリューム感が若干乏しい感じに見受けられます。しかし、色合いは先週以上に鮮やかな発色となり、ピークの状態と言えるでしょう。

 

カラマツの紅葉が見頃に − 県道乗鞍岳線(休暇村〜三本滝)

カラマツの紅葉も本格的に始まりました。休暇村から三本滝方面に向かう県道乗鞍岳線の沿線もご覧のようにゴールデンオレンジに輝くカラマツの紅葉が見られます。まだ、落葉はあまりありません。

 

こちらはMt.乗鞍のゲレンデ内。

 

一面、カラマツの紅葉

この付近一帯は人工的にカラマツが植林されたこともあって、里山一つがすべてカラマツという状態もあり、山全体が黄色に燃え盛っている状態を楽しめます。

 

カラマツの奥には紅葉の終わったダケカンバ − カラマツが紅葉シーズン最後を締めくくる

その山の奥に目を向けるとダケカンバの紅葉がすっかり終り、若干赤味を帯びたダケカンバの枝が分布している様子がわかります。ほぼ同じ標高に分布しているダケカンバとカラマツですが、カラマツの紅葉は他の紅葉がすべて終わってから始まることが良くわかります。

 

カラマツの紅葉が終わると乗鞍のグリーンシーズンも終了

まだ、緑の部分も残っていて、昨年よりも1週間ほど遅い推移です。カラマツの紅葉がピークを迎えると、乗鞍の紅葉シーズンも終りに近づきます。そして、山全体がカラマツの松脂の香りに包まれ、雨のようにカラマツの葉が音を立てて落葉すると、乗鞍のグリーンシーズンが完全に終了します。

 

【昨年の今ごろは?】

2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2011/10/28〜30) @

先週から良い天候が続いています。岐阜県側の乗鞍スカイラインは10月25日(火)に終日通行止めになった以外は早朝通行止めにとどまる程度で、10月下旬とは思えないほど天候が安定しています。

10月28日(金)は、朝一番から紺碧の青空が始まります。早朝6時の気温は0℃と冷え込んだものの、力強い日差しに冷たさはすぐに和らぎ、また、冷たい空気につつまれていることを感じさせないほどの小春日和となりました。そのため、アウターを全く必要しない状況で、おそらく、一年を通してもこれだけよい天候に恵まれることは少ないのではないかと思いました。

10月29日(土)も、昨日と全く同じ状態で、朝から紺碧の青空が広がります。早朝は昨日以上の冷え込みとなり、温度計はマイナス2℃を示します。それでも、日中は冷え込みは急激に緩んで登山日和の一日でした。日中はもちろんのこと、日没まで快晴無風の天候が続き、今シーズンを締めくくるにはもってこいのコンディションでした。

10月30日(日)は、昨日までの好天が続かず、夜明け前から雨が降り始めます。6時の位ヶ原山荘の気温は4℃と暖かく、一旦雨は止んだものの、9時前から再びまとまった雨脚に...そして、それまでしっかりと見えていた山頂方面は、ぼんやりと霞がかかってきます。位ヶ原山荘付近は雨ですが、良く見ると剣ヶ峰から朝日岳にかけての山肌はうっすらと雪が積もっている様子が確認できました。そして、11月1日(火)は、山頂付近が白く冠雪している様子が見られ、冬季閉鎖直後に冠雪が見られる状況は、昨年と全く同じ推移を見せています。

乗鞍高原の紅葉もほとんど終わって、紅葉シーズン最後を締めくくるカラマツだけが黄金色に光っています。

 

<編集後記>

「ノリクラサミット...」

ノリクラサミットは、何度も足を運ぶノリクラの冬の常連を中心に位ヶ原山荘で開催しています。乗鞍大雪渓WebSiteを通じて、顔見知りになった方々が集まる「オフ会」のようなものといってよいでしょうか?開催時期は、ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版最終号の取材日前後、ノリクラ雪渓カレンダー正式版最終号の取材日前後、そして、ウインターシーズンが始まる年末頃が現在のところメインとなっています。

どの開催時期もシャトルバス・春山バスが安定的に利用できなかったり、厳冬期だったりしますので、一般人向けの「オフ会」というものではなく、どんな天候でも山麓から歩いて位ヶ原山荘まで確実にやってこられる方のみ限定させていただいている都合から、現在の所、一般募集は行っていません。

しかし、ツアーコースで何度もお顔を拝見させていただく方には、どこかから必ずお声がかかるかと思いますので、その際はぜひともご参加を検討していただけたらと思います。

さて、今シーズンのノリクラ雪渓カレンダーも今回で最終号です。WebSiteは2000年に開設して12年目を無事に乗り切ることができました。ノリクラにお越しになる、より多くの方に見ていただき、ノリクラをより深く感じてもらうための一助になれば幸いと感じています。

そして、来シーズンも継続して行く予定です。今シーズンのノリクラの想い出や、来シーズンの取材活動の参考に、WebSiteのご感想などお寄せいただけたら幸いです。(E:mail WebMaster@norikura.org

最後に今シーズンの総まとめのあとがきへ続きます。ぜひご覧ください。(→ あとがき

 

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