ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.25(2012/10/27〜28) C

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(Update:2012/11/01)

 

【雪渓下部】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

雪渓下部 − 岩場よりも積雪部分のほうが多い

23日(火)の降雪から5日経過していますが、圧倒的に積雪している部分のほうが多い状態となっています。

 

大雪渓入口付近 − 吹き溜まりで積雪50センチ

車道に面した大雪渓入口部分では、道路の下を横切る排水溝の半分程度の高さまで積雪が見られますので、吹き溜まりに近い場所では50センチ近い積雪が残っていることがわかります。

 

スキーヤー専用道

雪渓上部につながるスキーヤー専用道も大半が雪に覆われています。

 

積雪20センチ以上 − 表面には風紋が

浅いところでも20センチの積雪です。バーン表面は若干クラストしていますが、所々で、風によって作られた風紋が見られ、降雪だけでなく風も強かったことをうかがわせます。

 

石碑の岩

こちらは石碑の岩。雪渓下部の上端付近に位置しています。5月末付近から雪解けが進んで、モーグルコースの岩に次いで二番目に頭を出す岩です。こちらも冬の姿へと移り変わってきました。

 

チングルマ − これから長い冬へ

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。完全に枯れ姿となってしまいましたが、来年もまた同じように7月上旬には新芽が芽生え、7月中下旬には花をつけてくれることと思います。そして、この付近の雪解けが進む6月中旬までの長い冬が始まります。

 

【雪渓上部、新雪】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

雪渓上部左側 − 上級者のみ

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

2011年の雪渓上部左側
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2011/10/28〜30) B
2010年の雪渓上部左側
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2010/10/29〜31) B
2009年の雪渓上部左側
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2009/10/24〜25) D
2008年の雪渓上部左側
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2008/10/25〜26) F
2007年の雪渓上部左側
2007ノリクラ 雪渓カレンダーVol.25(2007/10/27〜28) H

2011年〜2007年までの各年の様子をご覧ください。この5年間のうち、新雪で覆われたのは3回で、確率的に言えば10月最終週は、降雪に見舞われることのほうが多いことがわかります。また、新雪の降り積もった3回(2009年、2008年、2007年)と今回の積雪を比較すると、今年は2008年に次ぐ積雪量が見られます。

 

昨年の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩)
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2011/10/28〜30) B
先週の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) B
今週の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩)

雪渓上部左側の右寄りの下端部分の下に落書きの岩があります。この岩の中間部分まで積雪があって、50センチ以上の積雪量です。

 

膝まで踏み抜く − 表面はクラスト

時には膝まで踏み抜いてしまうほどの降雪量で、表面がクラスト状態のため、かなり歩きにくいバーンコンディションとなっています。

 

小さな足跡を見つける − ホンドオコジョ

その足元を見ると赤ちゃんの手よりも小さな足跡を見つけることができます。おそらくホンドオコジョの足跡と推測されます。

 

全面新雪 − アイスバーンはすべて隠れる

アイスバーンの広がる雪渓には30センチ以上の新雪に覆われ、古い雪渓の表面は完全に隠れています。

 

先週のモーグルコーススタート付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) B
今週のモーグルコーススタート付近
雪渓上端がわからなくなる

こちらはモーグルコーススタート付近の様子。積雪はさらに上までつながり、雪渓の上端部分がどこなのかわからないほど。この付近の積雪量は20〜50センチほどです。

 

「あぁ〜スキーを持ってこればよかったなぁ〜」 モーグルコースもコブが隠れるほど

「あぁ〜スキーを持ってこればよかったなぁ〜」と、残念がる二人...モーグルコースもコブの形状がほとんど隠れてしまうほどの降雪量です。

 

「一の瀬園地の大カエデをみつけましたよ!!」 芥子粒ほどの大カエデ(画像拡大 赤枠部分)

ここから望む位ヶ原方面から遥か先には一の瀬園地が広がります。「一の瀬園地の大カエデをみつけましたよ!!」と、指差す先には芥子粒ほどの赤い点ががあります。

画像を拡大するとようやく判別できるほどの小ささ。でも、今日はこれだけよく晴れているということを証明したようなもので、終日にわたってよい天候が続きました。

 

そして、最後にクラストした表面を切り取って...

 

新雪の大雪渓で記念撮影

ノリクラを堪能した証拠の記念撮影です。最後の最後までシーズンを楽しみます。

昨年の雪渓上端付近
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.25(2011/10/28〜30) B
先週の雪渓上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) B
今週の雪渓上端付近

それでは、再びここからはいつものように雪渓上端付近の様子をお伝えします。右上の先週の画像と比較すると、この付近降雪は30センチ程度です。

 

昨年同時期より5週間はやい雪渓上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2012/09/22〜23) C
今週の雪渓上端付近

昨年同時期の様子とはかなりの隔たりがあります。左の画像は同時期より5週間早い時期のもので、それよりも今回の画像のほうが積雪量が多いことがわかります。

 

先週の雪渓上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) B
今週の雪渓上端付近
先週の雪渓上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2012/10/20〜19) B
今週の雪渓上端付近

今後 暖かい日が訪れると思いますが、おそらく、根雪になるエリアもかなり見られると予測されます。

 

上端から

大雪渓はこれから冬の季節。夏のノリクラの常連が再び通い始める7月までの8ヶ月間。長い眠りへと静まり返って行きます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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