ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.1(2013/05/11) @

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(Update:2013/05/16)

 

ゴールデンウィークが終り、ノリクラ雪渓カレンダー正式版も今回より連載を開始します。10月末まで週末ごとにお届けする予定ですので、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

さて、ゴールデンウィークの状況を少しまとめておきます。4月中下旬は気温の低い日や降雪に見舞われる日が続きました。そのため、ゴールデンウィーク初日の4月27日(土)から運行開始予定だった乗鞍岳春山バスは、4月中は全便運休となり、運行がようやく始まったのは5月1日(水)の2便からで、その後も始発便は路面凍結で運休が続き、始発便が運行できるようになったのは5月5日(日)からでした。
ゴールデンウィーク後半は連日よい天候がつづき、昨日(5月10日(金))までは、安定した状況でした。しかし、この週末は気圧の谷が訪れて生憎の天候です。2013シーズンノリクラ雪渓カレンダー正式版のスタートは雨模様をお送りすることとなってしまいました。

5月11日(土)は、昨晩から続く雨の一日。この天候ですから三本滝レストハウス前駐車場に訪れる方はほとんどなく、すぐ目の前にあるかもしかゲレンデすら確認できないほどの濃霧に包まれています。それでも、乗鞍岳春山バスは始発便から通常運行されました。春山バスが到着した位ヶ原山荘も雨。富士見岳や大黒岳の頂上付近が何とか確認できる程度の視程があり、ほとんど無風ですから雨さえなければなんら問題ない状況。その大黒岳の山肌はハイマツ帯や岩場が多くなっていて、この一週間の雪解けがかなり目立つ状況です。さらにその先の位ヶ原・大雪渓より上部はほとんど視界の効かないホワイトアウトで、そんな中をオスのライチョウがけたたましく泣き叫ぶ様子以外は何もない状況でした。

通常、ノリクラ雪渓カレンダー 正式版は週末2日間の取材をもとにお送りいたしますが、今回は5月11日(土)だけの様子で構成いたします。


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【5月11日(土)、観光センター前駐車場】       【三本滝レストハウス前駐車場】
Page-2 : 【乗鞍岳春山バス】       【位ヶ原山荘に到着】
Page-3 : 【屋根板から位ヶ原へ】       【位ヶ原】
Page-4 : 【大雪渓下部】       【肩の小屋】
Page-5 : 【かもしかゲレンデからツアーコースへ】       【ツアーコース入口】
Page-6 : 【ツアーコース T −1〜6番標識区間】       【ツアーコース U − 位ヶ原急斜面】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>「今年のゴールデンウィーク...」

●参考資料●
(ツアーコース概要) − ノリクラガイドマップ(冬〜春スキー版)
(位ヶ原・大雪渓・山頂方面 概要) − ノリクラガイドマップ(春〜夏スキー 山頂版)
(乗鞍岳春山アクセス方法) − お知らせ − Mt.乗鞍営業終了以降の乗鞍岳春山アクセス方法(4〜6月、ツアーコース、春山バス、乗鞍スカイライン)   

 

【5月11日(土)、観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場

こちらは早朝6時の観光センター前駐車場。

 

5月初めての雨

昨日からの雨が降り続いています。ゴールデンウィーク期間中は天気のよい日が続き、5月になって初めての雨降りとなりました。

 

霧に煙る情景

周辺の里山に霧がかかり、水墨画のような光景が見られます。ノリクラでは特に珍しい風景ではありませんが、都会で暮らしていると、霧が情景を描く様子を目の当たりにするだけで感動するものです。

 

山肌の色合いに変化が... カラマツの芽吹き

そんな霧のかかる山肌を良く見ると、ぼんやりと淡い緑が浮かび上がっていることに気付きます。カラマツの芽吹きです。乗鞍一帯は新緑の季節へとまい進します。日に日に緑の色合いが変化する季節を迎えます。

 

スモモは開花直前

こちらはスモモ。すでに番所一帯などでは満開を迎えています。標高1460メートルの観光センター付近でもつぼみが大きくなり、開花直前の状況です。

 

サクラは平地より1ヶ月以上遅い開花

こちらは自然保護センター前のサクラの木。ようやく開花し始めたものや、まだ開花前のものなどありますが、数日後には満開になると思います。前述のスモモやこちらのサクラの開花状況は、ほぼ、昨年並みの推移です。

市街地では3月下旬から4月上旬にサクラの満開を迎えましたので、1ヶ月以上も季節の違いが見られることになります。

 

雨の中の行動は辛いもの

気温8℃、レインウェアーを着ていると少し蒸し暑さすら覚える状況です。4月以降も冷え込んだ日が多く、春になっても「降れば雪...」という状況が続き、久々の雨の中での行動はかなり辛いものとなりました。

 

【三本滝レストハウス前駐車場】

三本滝レストハウス前駐車場

こちらは観光センターから約7km先にある三本滝レストハウス前駐車場。観光センター前駐車場と同様に、こちらも乗鞍岳春山バスの乗り換え駐車場となっています。

 

かもしかゲレンデ 駐車場(未舗装部分)も雪解け

スキーヤー・ボーダーの方々は春山バスで登っていっても、下山はツアーコースからかもしかゲレンデへと滑り降りるため、観光センター前駐車場を乗り換え駐車場として利用する方は少なく、大半はこちらの三本滝レストハウス前駐車場を利用されます。

左の画像はかもしかゲレンデの様子。ご覧のとおり、一部雪解けが進んでいますが、まだまだ滑走可能です。かもしかゲレンデや上部のツアーコースの雪解けが進んで下山滑走できなくなりと、下りも春山バスを利用することになります。そうなると観光センター前駐車場を利用される方が増えてきます。

ツアーコースの状況は5ページ目からお伝えしますが、例年5月中旬まで下山滑走可能です。

 

訪れる方は皆無に近い

今日の天気予報は終日雨マークが並んでいます。さらに明日の5月12日(日)は終日晴マークが並んでいます。そんな天候事情もあって、入山の計画を明日に変更された方が大半と思われ、今日は訪れる方は皆無に近い状況です。

 

乗鞍岳春山バス − 始発から通常運行

ゴールデンウィーク前半は積雪凍結のため運休続きだった乗鞍岳春山バスも、5月に入って2便目からようやく運行可能な状況となり、5月5日(日)より始発便の運行もできるようになりました。

この時期の運休理由の多くは路面凍結で、今日のように気温が高めで雨降りの場合は、路面凍結が起こりにくく、始発便から通常運行が始まりました。

 

乗鞍岳春山バス出発

乗鞍岳春山バス始発便は標高1800メートルの三本滝ゲートを通過して、終点の標高2350メートルの位ヶ原山荘を目指します。 Next


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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