ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.12(2013/07/27〜28) C

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(Update:2013/08/01)

 

【雪渓下部U】

昨年のモーグルコースの岩
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) B
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) C

7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。この1週間の雪解けは50センチほどです。先週と同様に昨年並みの雪解けです。

 

モーグルコースの岩の下端部分から雪渓下端までの距離は105メートル。昨年と同じ距離で過去最高の長さになっています。

 

昨年の石碑の岩
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) B
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) C
今週の石碑の岩
昨年より1週間遅い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週からの雪解けは1メートルで、先週と同様に昨年より1週間雪解けが遅く、2007年以降もっとも積雪量の多い状況を更新しています。

 

チングルマ −先週よりも若葉がはっきりと

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週よりも若葉がはっきりしてきました。昨年は同時期に開花しました。昨年も例年より1週間ほど遅い状況でしたが、今年はそれよりもさらに遅く、昨年より2週間以上遅い状態となっています。

 

昨年の石碑の岩の下部のバーン
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) B
先週の石碑の岩の下部のバーン
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) C
今週の石碑の岩の下部のバーン
ほぼ昨年並みの雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、先週と同様に、ほぼ昨年並みの雪解け状況です。

 

昨年の石碑の岩 南側(雪渓上部→下部下山滑走箇所)
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) B
昨年の石碑の岩 南側(雪渓上部→下部下山滑走箇所)
昨年よりも1週間遅い雪解け

石碑の岩の南側には雪渓上部から雪渓下部へ滑り降りるエリアがあります。エリアの雪解けも進んできました。昨年よりも1週間遅い雪解けです。

 

狭いところは幅5メートル − 次週末は滑走不能に

幅の狭いところでは5メートルほどしかなく、おそらく次週末は滑走できない状態が予測されます。

 

【雪渓下部 V、モーグルコース】

それではモーグルコースの様子をお伝えします。

 

気温10℃、でもバーンは柔らかく雪飛沫を上げて

この日の気温は10℃ほどですが、バーンは比較的柔らかく、ご覧のように雪飛沫を上げて滑走される方や、「滑り続けると暑いので...」と、半袖スタイルのモーグラーもいらっしゃいました。

 

モーグルラインは今日も大盛況

ラインは3本ありましたが主に滑走されていたのは2本。どちらのラインも果敢に駆け落ちる様子が繰り返されていました。

 

あっという間に駆け抜ける

油断しているとファインダーからあっという間に消えてしまいます。もちろん、周囲のモーグラーからも注目の的...

 

親子二人で二人三脚のモーグル生活

親子二人で二人三脚のモーグルの日々。昨シーズン(2012−2013シーズン)はワールドカップに初出場され、ご自身のSNSのプロフィールでも「ソチ五輪目指してます!」とおっしゃっています。

 

たまにはこんな風にホンキで遊んでみる

モーグルコース内にはエア台はありませんが、ご覧のように途中のコブをうまく使ってエアを入れるモーグラーもいらっしゃいました。もっとも今回限りの余興といった感じですが、やり始めるとスプレッドなども入れたりして、結構ホンキで飛んでましたよ(笑)。

 

南側のライン − 24コブ×103メートル(ピッチ:4.3メートル)

さて、2本あるうちの南側のライン。長さは24コブ×103メートル(ピッチ:4.3メートル)。ピッチが長めのラインです。

 

北側のライン − 22コブ×82メートル(ピッチ:3.7メートル)

そして、こちらは北側のラインで、長さは22コブ×82メートル(ピッチ:3.7メートル)です。ピッチが短めのラインで、一般的にモーグラーの方々はピッチが短めのラインを好むようです。

 

スタート付近には岩場が迫る − 上部にラインを伸ばせない

どちらのラインも上部は雪解けが進んで、これ以上、ラインを伸ばすことはできません。しかし、昨年よりも20メートル近くラインが長いため、まだまだ十分な滑走距離があります。

 

昨年のスタート付近
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) C
今週のスタート付近
昨年より1週間雪解けが遅い

 スタート付近の周辺の岩の様子を見ても、昨年より1週間ほど雪解けが遅いことがわかります。

 

雪渓下部のモーグルバーンは例年8月上中旬頃まで滑走可能

雪渓下部のモーグルバーンは例年8月上中旬頃まで滑走可能です。しかし、モーグラーの方々のシーズンはこの先も長く、8月中旬以降になると雪渓上部左側へ移動してラインを作成し、一部の方々は、全面アイスバーンになってしまうほどの冷え込みとなる秋口までノリクラ通いが続くことと思います。(ただし、9月以降の雪渓上部左側のモーグルコースは上級者限定です。)

 

【雪渓中段】

雪渓中段全景

雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。雪解けが進んで画像中央に大岩が見られるようになって来ました。

 

昨年の中央の大岩
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) C
先週の中央の大岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) C
今週の中央の大岩
昨年より1週間遅い雪解け

中央の大岩は先週から姿をあらわすようになり、昨年より1週間遅い雪解け状況が続いています。

 

大岩周辺のクラック(クレパス)は先週よりもさらに幅が広がってきましたが、長さがかなり短くなり、今後消滅する方向かと思います。

 

昨年の雪渓中段北端部分(登山道付近)
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.12(2012/07/28〜29) C
先週の雪渓中段北端部分(登山道付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2013/07/20〜21) C
今週の雪渓中段北端部分(登山道付近)
は昨年とほぼ同じ積雪状況

こちらは雪渓中段の北端。肩の小屋への登山道がこの付近を通過しています。この辺りは昨年とほぼ同じ積雪状況です。

 

雪渓中段全景 −例年、7月下旬から8月上旬まで上部からの滑り込みが可能

この先の登山道はほぼ完全に雪解けが完了しました。雪渓中段は全体的に昨年より1週間雪解けが遅い状況と言えます。

雪渓中段は雪渓上部と下部とを結ぶ連絡路ですが、例年、7月下旬から8月上旬まで上部からの滑り込みが可能で、それ以降の雪渓上部からの下山はスキーヤー専用道を歩いて降ります。

ポール練習

雪渓中段ではポールをセッティングして練習する様子が今日もありました。「雪渓中段はもうだめかと思いましたが、今年は多いですね。今週で終りにしようかと思いましたが、まだ滑走できそうですね。」と、おっしゃっていました。

 

娘さんと一緒に − 「大きくなると、写真なんて一緒に撮らせてもらえないから...」

二人で一緒に登ってくるこちらの方々。「(子供が)大きくなると、写真なんて一緒に撮らせてもらえないから...」と、おっしゃるのは左のお母様。娘さんと一緒に練習を重ねます。

 

まだまだ滑走可能

おそらく次週末あたりまではほぼ同じようなコンディションで滑走可能かと考えられます。それ以降は画像に写る滑走者の場所から下半分だけになります。 Next

 

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