ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.14(2013/08/10〜11) D

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(Update:2013/08/15)

  

【雪渓上部】

雪渓上段全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。全体的に見ると、画像の中間付近では昨年よりも2週間ほど雪解けが遅い状況が見られ、上端に近いところは、逆に昨年より1週間以上雪解けが早い状況が見られます。

 

昨年の雪渓上部右側
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2012/08/11〜12) D
先週の雪渓上部右側
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2013/08/03〜04) E
今週の雪渓上部右側
昨年よりも2週間以上遅い雪解け

雪渓上部は中央部分で上部から尾根が延びてきて、バーンは左右に分離してくるようになります。こちらの画像は雪渓上部右側で、中斜面が続き、ポールレッスンが盛んに行われるエリアです。先週は昨年より1週間以上遅い雪解け状態でしたが、今週は2週間以上遅い雪解けとなり、2008年以降ではもっとも多い積雪量が続いています。

 

昨年の鉄塔土台
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2012/08/11〜12) D
先週の鉄塔土台
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2013/08/03〜04) E
今週の鉄塔土台
昨年より2週間遅い雪解け

雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。こちらは先週と同様に昨年よりも2週間遅い状況です。

 

昨年の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2012/08/11〜12) D
先週の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2013/08/03〜04) E
今週の雪渓上部から雪渓中段への連絡部分
昨年より2週間遅い雪解け

ご覧の画像は鉄塔土台の下部。雪渓上部右側から雪渓中段へと滑り降りるエリアで、画像の右から左へ滑り降ります。左上の昨年の画像のように、例年、この時期になると積雪が途切れて雪渓上部から雪渓中段へと滑り込むことができなくなります。しかし、今年はまだ十分な積雪量があり、昨年より2週間遅い状況です。

 

雪渓上部右側上端 − 昨年より1週間早い雪解け
昨年より雪解けが早いのはこの付近だけ

こちらは雪渓上部右側上端。他のエリアでは昨年より多い状態ですが、こちらだけは昨年よりも1週間早い雪解け状態です。

 

上端から−雪渓下端まで295メートル
過去5年間で最長

上端から雪渓下端までの距離は先週の336メートルから295メートルに減少しています。昨年は263メートル、2011年は246メートル、2010年は276メートル、2009年は232メートル、2008年は278メートルで、過去5年間で最長となっています。しかし、これまでのように大幅に長い状況ではなくなってきていますので、これからは例年並になって行くことと思います。

 

上端からの滑走を何度も繰り返すこちらのテレマーカー。

 

ゴールデンウィークから毎週お越しになる 「それでは、また来週!」

ゴールデンウィークから始まった乗鞍岳春山バスの運行開始以来、毎週お越しになっています。春山シーズンにお越しになるスキーヤーの大半が稜線付近の雪解けが進む6月中下旬ごろになるとシーズンオフされてしまいます。でも、「滑る距離は短くなりましたが、春山スキーとなんら変わりありませんよ」と、おっしゃっていました。

雪渓上端からの滑走は比較的距離が長く、夏スキーでお越しになった方々はちょっと敬遠しがちですが、春山スキーの頃は稜線までの担ぎ上げを一日に何度も繰り返しますので、それを思えば、それほど負担となるものではないかもしれませんね。

「今日はこの1本で終わります。また来週お願いします!」と、おっしゃりながら滑り降りて行きます。まだまだノリクラシーズンが続きます。

 

雪渓上部右側 − ポールレッスン

雪渓上部右側はポールレッスンに適したバーンで、今日もご覧のようにアルペンレーサーの姿が見られました。

 

「もう〜疲れたっ!」 何とか練習再開

「もう〜疲れたっ!」と、なかなか腰が上がりません。コーチになだめられながら練習再開。

 

基礎的な練習に徹し、何旗門も同じ動作を繰り返します。

 

ビデオチェックを繰り返す − 「やっと言っている意味がわかりましたよ〜」

ビデオでチェックを受けながら、「やっと言っている意味がわかりましたよ〜」。おそらく、ビデオで何度も同じ動作を確認しているはずですが、ちょっとしたきっかけでそれに気付く瞬間がやってきて、スキーの動きがワンランクアップするということは良く耳にするところです。

 

先週の倍の距離をポールセット − 疲れ切ってしまってもしょうがない...

さて、スタートから最後の旗門まで何メートルあるのでしょうか?コースセッティングしたときには先週より少し長い程度に感じられなかったとのことですが、実際には先週のセッティングの2倍近い距離で、「もう〜疲れたっ!」と、なかなか腰が上がらない状態も致し方ないところですね。

 

お昼をまわって斜光が長くまぶしく差し込むようになっても、夕方まで練習は続けられました。

 

【山頂への登山道と肩の小屋】

大雪渓〜肩の小屋登山道

こちらは大雪渓から肩の小屋へ向かう登山道。

 

高山植物が見頃を迎える(左:チングルマ、右:コバイケイソウ)

今がちょうど高山植物の見頃の時期で、開花している箇所も種類も多くなっています。

 

すでに風車になってしまったチングルマも

さらには雪解けが早かったエリアでは、ごらんのようにチングルマがすでに花を終えて、風車の綿毛が広がっています。

 

ご来光に夏スキーに、そして、登山と盛りだくさんの一日

そんな登山道の様子を楽しんでいると、足早に登ってくるこちらの方。今日はご来光バスでやってきたものの強風濃霧でご来光を拝むことができませんでした。午前中はスキーを楽しみ、、これから再び山頂目指すとのこと。ご来光に夏スキーに登山と今日はかなり盛りだくさんな一日を過ごされたようです。

 

肩の小屋前の広場

そして、こちらは肩の小屋。乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)への登山道の中間に位置するため、多くの登山者が立ち寄ります。

 

乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)への登山道 − 今日もたくさんの方が往来

今日もたくさんの方が登山道を往来している様子が見られます。肩の小屋から乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)まで約1時間ほどです。本格的な登山の経験がなくても登ることができるため、この時期は多くの方で賑わいます。

 

時刻はちょうどお昼を回ったところ...

 

軽食コーナーに立ち寄る登山客

今日もうどん・そばなどのちょっとした軽食もあって、剣ヶ峰からの下山に立ち寄る方の姿が夕方近くまで続きます。

 

厨房は大童

そのため、厨房も休むことなく、オーダーを延々とこなし続ける状態...

 

ノリクラで生ビールがおいしく感じられる時期はごくわずか

やっぱり、売れ筋は生ビールとソフトクリームです。しかし、これらがおいしく感じる時期はそれほど長くはありません。ノリクラの夏は短いんですが、標高2780メートルの肩の小屋周辺では、夏らしい時期は本当にごくわずかなんです。

 

次から次へと注文が入る中、あまりの忙しさに、立ったままご飯を口に駆け込むスタッフの姿も...

 

短い夏を思う存分楽しむ

高山植物のように短い夏に精一杯生きる様子とダブってしまいますが、氷点下10℃を上回ることのない厳冬期の厳しさなんて、まったく想像できない真夏がここにやってきています。今のうちに思う存分楽しんでおきたいものですね。 Next

 

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