ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2018/06/16) A

 

 

Top-page > Index > Page:   1  2  3  4

(Update:2018/06/21)

 

【大雪渓に到着、大雪渓下部 T】

大雪渓に到着

春山バス始発便が到着した9時過ぎの大雪渓の気温は6℃。6月で一桁の気温は、時々ありますが、このように雲一つない快晴の安定した天候では珍しいこと。力強い日差しとの調和がよく、心地よいコンディションです。

 

アルペンボーダーとモーグラーの方々で賑わう

先週の段階で、稜線直下の積雪が途切れたこともあって、今日は山頂方面に向かう春山スキーヤーはほとんどなく、アルペンボーダーとモーグラーの方々で賑わっています。

 

それでは、ここからは大雪渓下部の積雪状況をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2017/06/16〜17) B
今回の大雪渓入口 − 車道との距離は5メートル
昨年より2週間早い雪解け

先週までは、雪渓下端部分は車道と接していましたが、雪解けが進んでいる様子がわかります。車道までの距離は5メートルで、先週と同様、昨年より2週間早い雪解けです。

 

昨年の登山道入口
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2017/06/16〜17) B
今回の登山道入口 − 昨年より2週間早い雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります(肩の小屋口登山口)。先週と同様、昨年より2週間早い雪解けです。

 

アイゼンを装着して登る

山頂方面はこの登山道で肩の小屋まで向かい、その先から山頂へ向かう登山道に入ります。現在、ここから肩の小屋までは、ご覧のとおり、まだ積雪が残っていますので、アイゼンを装着して登ります。

 

踏み跡が不明瞭でアイゼンが必要 誘導ロープに沿って登る
★モーグルコースの岩の左側を進んで下さい★

なお、肩の小屋からの山頂登山道にも一部積雪が残っていますが、そちらは踏み跡がしっかりついていて、今日のように雪が柔らかければアイゼンは不要です。しかし、こちらの肩の小屋への登山道は、踏み跡が不明瞭ですのでアイゼンが必要です。また、ルートを示す誘導ロープがありますので、それに従って、この先のモーグルコースの岩の左側を進むようにしてください。

 

昨年のモーグルコースの岩
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2017/06/16〜17) B
今回のモーグルコースの岩
昨年より1週間早い雪解け

岩場がゴツゴツとしている大雪渓も、厳冬期以降はすべてのものが雪に閉ざされてしまいます。春になって雪解けが進んで最初に姿をあらわすのが、画像の中の左上に写るモーグルコースの岩です。ですから、モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。

今年は2月中旬頃に姿を消して、今週になって再び姿を現しました。昨年より1週間早い状況ですが、2014年や2014年は、厳冬期になっても埋まることがありませんでしたから、今年は例年よりも積雪が少ないことは間違いないものの、極端に少ないとは言えないと思われます。

 

昨年の石碑の岩
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2017/06/16〜17) B
今年の石碑の岩−昨年より2週間早い雪解け

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります(石碑の岩)。先週から姿を現すようになってきました。昨年より2週間早い状況です。

 

■ Next>>  Page3【大雪渓下部 U、モーグルコース、アルペンボーダー】■


 

 


■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   <<Back  1  2  3  4  Next>>