【速報バックナンバー 2012年11・12月分】

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◎ 11・12月

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■2012年12月31日(月)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2012/12/31 10:25
昨日の湿雪の上に今日の新雪 − わかんが埋まり動けない
(ツアーコース入口)
A 2012/12/31 11:10
周囲の木々には激しく着雪
(ツアーコース − 入口急斜面上)

B 2012/12/31 11:50
深すぎてボードが進まない − 緩斜面はツボ足で歩くしかない
(ツアーコース − 2番標識付近)

C 2012/12/31 13:05
気温マイナス10℃ − 気温はどんどん下がって行く
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今年最後の速報をお届けします。今日は終日吹雪で時間とともにどんどん気温の下がって行く一日でした。

早朝7時の乗鞍高原は、夜明け前から降り始めた雪が徐々に強くなって行く朝を迎えます。気温はマイナス5℃でさほどの寒さは感じない状態です。昨日の雨で硬くなった雪の上に軽い新雪が数センチ積もっています。明るくなり始める前までは、雲が低く垂れ込めているものの、風もなく穏やかな雰囲気でしたが、時間とともに雪が真横に流れるほどの状況になってきました。

8時頃になると雪の降り方はさらに激しくなります。昨日の乗鞍高原は雨でしたが、かもしかゲレンデ周辺では終日雪で、かもしかペアリフトは搬器が埋まってしまうほどの積雪となったことから除雪作業に時間がかかり、営業運転は10時前までずれ込むほどの状況でした。リフト線周辺の木々はどの枝も重たそうな着雪のため大きくたわみ、架線に接触しそうなほどの様子もありました。

10時のツアーコース入口の気温はマイナス6℃。昨日の重たい湿雪の上に20センチほどの今日の軽い新雪が積もっています。シールなどではほとんど問題にならない積雪ですが、ツボ足やわかんの場合、昨日の重たい湿雪まで踏み抜いてしまい、さらに足が思うように抜けない状態となり、ラッセルにかなり苦労されている様子もありました。

入口急斜面を登り始めると、前半部分は前述の通り、昨日の重い湿雪が感じられるものの、上半分は下地も軽い状態に変化して、全体としては40センチ程度の新雪が降り積もっている様子が見られます。

入口急斜面を登り切った先のツアーコースでも周辺の木々は激しく着雪しているものの、降る雪はこの時期らしい軽い状態のものです。シールで甲程度まで沈み込む状態のため、斜度の緩い箇所では下山滑走できない状態で、ボードの方は板をはずして歩かないといけないほどでした。

正午のツアーコース3番付近の気温はマイナス8℃。時折、前が見えなくなるほどの吹雪となってくるものの、一時的ではありましたが雲間に青空がのぞく瞬間もありました。しかし、雪の降り方が午前中よりも激しくなり、先行者のトレースが膝下くらいの深さがあったものの、場所によってはそのトレースが完全になくなるほどの雪の降り方です。ただ、軽い雪のためアウターに着雪することはなく、アウター表面はほとんど乾いている状態でした。

13時のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス10℃。今日は午前中よりも午後のほうが気温が低くなっています。積雪量は一昨日よりも明らか多くなっていて、位ヶ原山荘への案内看板がほとんど埋まっていて、ストックで突き刺すと首まで容易に埋まる状態でした。

それ以降は雪が徐々に収まってきて、ほとんど風も感じない状態で、天候は治まってきているように見られます。ただ、寒波は明日も続く予報が発表されています。ここ最近は雨と雪が交互に見られる天候が推移しています。明日以降、現地に入山される方は雪崩などには細心の注意が必要と考えられます。

●ツアーコースは軽い新雪が降り積もっていて、昨日までの降雨・湿雪が回復しています。●
3番標識では、2日前よりも30センチ多くなり、昨年より50センチ多く、昨シーズンの3月中旬並みの積雪量。
5番標識では、2日前よりも40センチ多くなり、昨年より1.5メートル多く、昨シーズンの3月中旬並みの積雪量。
位ヶ原急斜面では、2日前よりも70センチ多くなり、昨年より1.5メートル多く、昨シーズンの2月下旬並みの積雪量です。

今年も最後まで乗鞍大雪渓WebSiteをご覧くださりありがとうございました。また、来年も引き続き、リアルタイムな情報発信を継続してゆく所存です。今後ともどうかご愛読の程、よろしくお願いいたします。(2012/12/31 17:50更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2012ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2012年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2012年12月から2013年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載 を実施しない週もあります。
2013年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2013年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2013年5月中旬頃を予定してお ります。

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■2012年12月29日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2012/12/29 10:00
濃霧からいきなり快晴に!
(ツアーコース入口)
A 2012/12/29 11:05
ツアーコースは新雪20センチ − まずまずの雪質
(ツアーコース − 1番標識付近)

B 2012/12/29 13:30
メチャ楽しい〜! 何度も滑ってパウダーを食べ尽くす
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2012/12/29 13:45
終日快晴無風の穏やかな一日でした
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今日から年末年始のお休みに入った方も多いのではないかと思いますが、おそらく、年末年始期間の中でも最高の快晴の一日が終日にわたって続きました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、「土砂降り」という表現がぴったり合うような激しい降雪に見舞われています。気温は0℃、風はまったくなく、少し屋外に出ているだけで、全身が真っ白に包まれてしまうほどの雪の降り方です。お昼過ぎから降り始めた雪はすでに15センチほど積もっていて、収まる気配はまったく感じられません。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、昨晩からの降雪が続いています。7時の気温は0℃、少しばかり小雪になってきた雰囲気もあります。しかし、低く垂れ込める雲に覆われていて、どんよりと暗い朝です。昨日からの降雪は20センチほど、夜明け前から道路の除雪が行われていて、道路通行に支障はないものの、除雪が行われていない観光センター駐車場では、乗用車がスタックするほどで、雪そのものも湿雪とまでは行かないものの、重めの締まった着雪性のあるものとなっています。

8時を過ぎる頃になると、降雪は完全に収まります。乗鞍高原周辺の木々は枝先までびっしりと着雪していて、真っ白な幻想的な光景となっています。スキー場最上部にあるかもしかペアリフトは、リフト搬器が積雪で一部埋まってしまうほどの状況のため除雪作業に手間取り、いつもよりも運転開始が遅れるほどでした。

9時30分のツアーコース入口の気温は0℃。やや重めの新雪が積もっています。リフト運行開始を待たずに登り始めた方がいらっしゃり、入口急斜面方面にはすでにトレースがついているものの、入口急斜面の最上部は濃霧に包まれて確認できない状態です。それでも、時間の経過とともに少しずつ明るくなってきて、10時前からいきなり太陽の輪郭がぼんやり出てきたかと思うと、一気に快晴無風のまたとない天候が広がってきました。

入口急斜面は比較的軽めの新雪が30〜40センチほど降り積もっていて、周囲の木々からは音もなく突然ドサッと枝に積もった雪が落ち、その雪煙が真っ青な空に立ち上がる光景は本当にきらびやかなものです。

入口急斜面を登り切った先のツアーコースも20センチ程度の新雪が積もっています。雪質はまずまずの状態ですが、強い太陽の日差しを受けてくると少しずつ表面がパックされてくる様子が時間とともに感じられるようになってきました。

正午のツアーコース位ヶ原急斜面の気温は4℃。相変わらず快晴無風の状態が続きます。そして、位ヶ原急斜面ではここばかり繰り返し滑ってパウダーを楽しむボーダーの方々の様子があり、今日は位ヶ原急斜面だけで十分楽しい一日を過ごすことができたのではないかと思いました。

位ヶ原急斜面を登り切った先は森林限界を超えて位ヶ原の台地に到達します。いつもなら絶えず冷たい強風に見舞われているエリアですが、そよ風といってよいほどの弱い風しか吹いてなく、アウターなしでも寒さをさほど感じない状況です。位ヶ原からは手が届くほどの距離に穂高連峰の山並みがそびえ、また、浅間山から八ヶ岳、そして、南アルプスや中央アルプスまでは横一列にきれいに眺められる様子が続きました。13時の気温は0℃。厳冬期でもたまにこのような穏やかな表情を見せるときがあって、おそらく、今年最後の穏やかなやさしい位ヶ原だったのではないかと思います。

その後も天候は一向に変わらず、快晴無風のまま今日一日が終わりました。

●ツアーコースは全山20〜30センチの新雪に見舞われています。滑走時に足を取られないように注意してください。●
3番標識では、先週よりも10センチ多く、昨シーズンの3月上旬並みの積雪量。
5番標識では、先週よりも20センチ多く、昨シーズンの2月中旬〜下旬並みの積雪量。
位ヶ原急斜面では、先週よりも50センチ多くなり、昨シーズンの2月上旬〜中旬並みの積雪量で、位ヶ原急斜面全体のブッシュは滑走に支障のない状態です。

・ 今回の新雪は足を取られそうになる箇所もあり、本日午後にはツアーコース内のスキー滑走において、足を取られて転倒負傷し、長野県県警ヘリコプターによる救助の事案が発生しました。比較的なだらかなツアーコース内でも、転倒負傷すれば山麓からの救助は困難でヘリコプターによる救助が必要となります。
今回は夕方まで快晴無風のコンディションだったため、ヘリコプターの運航が可能でしたが、天候が悪化した場合、ヘリコプターが運航できないため、救助隊などによる山麓からの救助しか方法がなく、長時間に及ぶ救助が予想され、場合によっては、救助が翌日になる可能性もあります。
ツアーコース内といえども慎重に滑走し、負傷遭難に対応した装備(携帯電話、医薬品、ツェルト、バーナーなど)を必ず携行されるようお願いいたします。(2012/12/29 18:50更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2012ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2012年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2012年12月から2013年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載 を実施しない週もあります。
2013年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2013年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2013年5月中旬頃を予定してお ります。

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■2012年12月23日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 番外編
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2012/12/23 08:55
気温マイナス4℃ − 快晴無風の中を出発
(位ヶ原山荘 年末年始営業中(12/22〜1/14))
A 2012/12/23 09:40
ダケカンバの霧氷 − 光と影の美しさ
(屋根板上部)

B 2012/12/23 10:45
気温マイナス10℃ − 地吹雪・アイスバーンの世界
(コロナ観測所・肩の小屋分岐点)

C 2012/12/23 11:30
天候は急激に悪化 − 午後から横殴りの吹雪へ
(富士見沢)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 快晴無風の朝から始まりましたが、昼前から急激に天候が悪化し、午後から横殴りの吹雪に見舞われる一日となりました。

早朝7時の位ヶ原山荘は、きれいな日の出の朝を迎えます。気温はマイナス12℃、快晴無風の朝は冷え込みました。耳や指先がジーンと痛くなってくるほどの冷たさです。昨晩の降雪はなく、位ヶ原山荘周辺の雪面は表面の数センチがパックされた状態です。日が高くなるにつれて空の青さが一段と増し、屋根板方面に広がる剣ヶ峰から摩利支天岳・富士見岳、そして大黒岳につながる稜線がくっきりと眺められるようになってきます。
しかし、強い冷え込みにじーっと屋外でその様子を眺めていることが耐えられないほどの状況です。

早朝はまったく暖かさの感じられなかった太陽も、時間とともにその力強さが増してきます。9時の位ヶ原山荘の気温はマイナス4℃。位ヶ原山荘に宿泊されていたスキーヤー・ボーダーが屋根板方面に向けて出発して行きます。周辺の空気は冷たく、顔に突き刺さるほどの感覚がありますが、それを上回るほどの太陽の力強さがあって、出発直後からアウターをザックに押し込むスキーヤーの姿も見られるほどでした。

屋根板も昨晩の降雪はありませんが、それでも20センチ前後の新雪が積もっています。やや締まった感触がシールの裏から伝わってきますが、まずまずの柔らかさといえるでしょう。時折強い風が吹くようになるものの、きれいな快晴の天候には変わりはなく、穂高連峰などの遠景の山並みもはっきりと見られるほど。そして、位ヶ原周辺のダケカンバの枝先には霧氷がびっしりと貼りつき、力強い太陽にきらきらと輝き、さらには太陽に照らされて伸びるダケカンバの影とあいまって、無垢な新雪のスクリーンに光りのコンビネーションが輝きを放ち続けている様子が演出されます。そんな光景にめぐり合えると神秘的な雰囲気を感じさせられるものです。

きれいな青空が広がる様子は変わらないものの、稜線付近には激しく雪煙が湧き上がるようになり、天候の変化の兆しが見え始めてきます。
11時のコロナ観測所・肩の小屋分岐点の気温はマイナス10℃。北からの激しい風が吹きぬけ、大雪渓・位ヶ原方面の南斜面は締まった雪質であるものの、登行・滑走には問題はありません。しかし、分岐点付近の稜線を境に北側の不消ヶ池・畳平方面は完全にアイスバーンで、アイゼンがないととても歩くことができない状態でした。

11時を過ぎたあたりから上空の青空が次第に白み始め、ものの15分程度で完全に曇り空。風もさらに強くなり天候は悪化傾向を示すようになって来ました。そして、富士見沢・屋根板周辺は締まった感触があるものの、ほぼきれいな新雪を楽しむことができました。

正午の位ヶ原山荘の気温はマイナス6℃。この頃にはほぼ完全に曇り空となり、山頂方面の様子も次第に不明瞭になってきました。さらに13時ごろになると位ヶ原山荘周辺でも横殴りの吹雪となってきました。

今日は位ヶ原山荘から県道乗鞍岳線を下山滑走したため、ツアーコースの様子を確認できませんでしたが、本日ツアーコースを登ってきた方の話では、ひどくパックされた状態だったとのことで、実際位ヶ原山荘から下部の県道乗鞍岳線もひどいパック状態がかもしかゲレンデまで延々と続く状態でした。

午後からしっかりとした降雪に見舞われましたが、速報を書く現在の乗鞍高原はやや風があるものの、雪の降り方は収まってきました。しかし、ツアーコースのパック状態を解消するには、もう少し激しい降雪が必要ではないかと思います。

ウインターシーズンのノリクラ雪渓カレンダーは通常実施しませんが、本日取材分に関しては昨日分とあわせて、ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 番外編 をお届けする予定です。掲載は、次週末を予定しておりますので、今しばらくお待ちください。(2012/12/23 17:50更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2012ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2012年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2012年12月から2013年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載 を実施しない週もあります。
2013年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2013年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2013年5月中旬頃を予定してお ります。

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■2012年12月22日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 番外編
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2012/12/22 11:55
お昼近くになって雨から雪へ
(ツアーコース入口)
A 2012/12/22 12:15
気温4℃ − 春先のような暖かさ
(ツアーコース入口急斜面)

B 2012/12/22 13:10
午後から日差しが差し込み回復の兆しも
(ツアーコース2番標識付近)

C 2012/12/22 14:50
気温マイナス4℃ − 次第に吹雪の様相
(位ヶ原山荘 − 1月14日(月)まで年末年始営業開始)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 週末になると雨に見舞われる周期に陥ってしまったのでしょうか? 先週と同様、雨降りの朝から始まり、全山湿雪に覆われた生憎のコンディションとなりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、シャワーのように激しく降る雪に見舞われる夜を迎えます。気温はマイナス1℃。路面はすでに白く覆われ始め、周辺を白一面に多い尽くそうとするほどの降り方です。それでも鳥居尾根のダウンヒルコースにある水銀灯ははっきりと確認できるところから、視界はまずまずの状況であることがわかります。ほとんど風はなく暖かな夜が続いてゆきます。

そして、一夜明けた乗鞍高原は、完全に雪化粧の朝を迎えます。7時の気温は0℃、昨晩と変わらずシャワーのように激しく雪が降り続く様子が見られ、一晩で15〜20センチの降雪があり、朝一番の仕事は車に降り積もった雪を下ろすところから始まり、周辺の道路は朝一番から除雪車がうなりをあげています。この時期としては考えられないほどの重たい湿雪。パウダーなどはまったく期待できないコンディションです。

そして、時間とともに雪から雨へと変わり、ほとんど春先と同じような雰囲気となってきます。Mt.乗鞍は本日より全面営業が開始され、営業時間の開始と同時にたくさんのスキー・ボーダーの方々がシフトに乗り込んでゆきます。しかし、雨の降り方はさらにひどくなり、滑走されている方々はずぶ濡れ状態。それでも10時近くになると雨の降り方が収まってきて、時折日差しが差し込むようになって来ました。

正午のツアーコース入口付近の気温は2℃。この付近から雨から雪へと変わって行きます。ツアーコース入口付近も湿雪が20センチほど降り積もる状況。プラスの気温に歩き始めると暑くて暑くて我慢できないほど。中にはアウターを脱いで半袖といういでたちで登り始める常連のスキーヤーもいらっしゃるほどでした。

しかし、午後になって天候の回復が感じれ、時折日差しが差すような状況になると、風が強くなってきて吹雪がひどくなってきます。雲間に青空が見られ始め、このまま天候が回復するかと思いましたが、天候の変化が始まりだして、逆に吹雪がひどい状況へと向かってゆきます。

14時のツアーコース位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃、上部エリアの位ヶ原付近はゴーゴーとうなりを上げるほどの悪天候が見られます。もちろん剣ヶ峰方面は鉛色の雲に包まれていて、その様子すら確認できないほどです。ただ、位ヶ原急斜面付近に到達するとそれまでの湿雪から、このシーズンらしい軽い雪質へと変わってきました。

15時の位ヶ原山荘付近では風の強さが感じられます。普段は風の弱いエリアですから、おそらく上部エリアは相当ひどい吹雪になっていることともいます。
位ヶ原山荘は今日から年末年始営業が開始されました。翌年の成人の日(2013年1月14日(月))まで連日営業が行われ、宿泊されるスキーヤー・ボーダーの方々が訪れました。

ツアーコースは全山20〜30センチの湿雪に見舞われています。
3番標識では、先週よりも10センチ多く、昨シーズンの2月下旬並みの積雪量。
5番標識では、先週とほぼ同じで、昨シーズンの2月上旬並みの積雪量。
位ヶ原急斜面では、先週よりも50センチ多くなり、昨シーズンの1月下旬並みの積雪量で、位ヶ原急斜面全体のブッシュはかなり少なくなってきました。
ツアーコースの積雪量は確実に増えてきていますが、6番標識付近の谷はまだ残っています。また、気温が低下してきていますので、本日の湿雪が凍って明日はアイスバーンになる可能性もありますので、ツアーコース登行及び下山滑走には十分注意してください。

ウインターシーズンのノリクラ雪渓カレンダーは通常実施しませんが、本日取材分に関しては、ノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版 番外編 をお届けする予定です。掲載は、次週末を予定しておりますので、今しばらくお待ちください。(2012/12/22 17:25更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2012ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2012年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2012年12月から2013年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載 を実施しない週もあります。
2013年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2013年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2013年5月中旬頃を予定してお ります。

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■2012年12月15日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2012/12/15 09:25
本日よりかもしかリフト稼動 − ツアーコースへ容易に
(かもしかゲレンデ)
A 2012/12/15 10:50
スキー場開き − 安全祈願祭
(Mt.乗鞍 − やまぼうしレストハウス)

B 2012/12/15 11:30
雨の中、豚汁・振舞い酒のサービス
(Mt.乗鞍 − やまぼうしレストハウス前)

C 2012/12/15 14:50
ツアーコースは全山湿雪 − ブッシュがかなり少なくなる
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 先週の極上のパウダーが広がる状況から一変して、まるで春先のような湿雪に全山覆われてしまい、終日小雨が続いた生憎の一日となりました。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、少し曇り始めて闇夜の広がる夜を迎えます。気温は0℃、鳥居尾根ダウンヒルコース上にある水銀灯がはっきりと確認できることから、曇っていても澄んだ空気に包まれている様子がわかります。ほとんど風はなく、寒さをまったく感じさせない夜が続いて行きます。

そして、一夜明けた早朝7時の乗鞍高原は小雨の朝を迎えます。気温は1℃でまったく寒さを感じさせない状況ですが、周囲を見ると車の屋根に3センチほどの新雪が降り積もっています。深夜3時前くらいから降雪は始まり、夜明け前から雨に変わってきました。雨の降り方はさほどひどくないものの、せっかくの新雪がこの雨で完全に湿雪に変わってしまい、先週のパウダーの面影はまったくなくなってしまいました。

今日からMt.乗鞍の夢の平クワッドリフト、かもしかペアリフトの運行が開始されました。そのため、ツアーコース入口までリフトを乗り継いで行くことが可能となりました。
かもしかペアリフト運行開始と同時に、かもしかペアリフトに乗り込むスキーヤー・ボーダーの姿があります。ゲレンデ下部の標高1600m付近では完全に雨でしたが、かもしかペアリフト乗り場付近の標高1800mでは霙となってきました。しかし、かもしかゲレンデは完全に湿雪に覆われているため、我先にとかもしかゲレンデにやってきたものの、スムーズに滑走できる状態ではなく、ストップスノーに多くのスキーヤー・ボーダーの方々が苦労される様子が見られました。

本日はMt.乗鞍のオープニングイベントが10時30分より行われました。例年ならやまぼうしレストハウス前で安全安全祈願祭が実施されますが、朝から続く雨のため、今回はレストハウス内での実施となりました。スキー場関係者や地元の方が一同に集まる中で、安全祈願の神事が執り行われ、実行委員長である乗鞍高原旅館組合長は、「スキー場の経営が外部組織となったものの、今年から地元出身の社長が就任して一安心。しかし、スキー場を取り巻く環境は厳しく、何の力もない我々は原点に返ってお客様をお迎えしたい。また、お客様の減少に歯止めがかからない状況の中、皆様のお力添えを今後も賜りたいと思います。」と、おっしゃっていました。そして、安全祈願祭が終了し、鏡開き・テープカットが行われ、スキー場開きの行事も無事に終了しました。しかし、雨は相変わらず続き、そんな生憎の天候の中、来場された方々への振舞い酒や豚汁のサービスがお昼近くまで続きました。

正午のツアーコース入口の気温は2℃。雨は収まって青空が雲間にのぞく状況となってきたものの、それも一時的で再び小雨が降ったり止んだりを繰り返します。
ツアーコース入口急斜面付近は、ストックで突き刺して20センチの湿雪に覆われています。この一週間の降雪で、バーンの凹凸は完全になくなり、地形的にはハイシーズンとほぼ変わらない状況となってきました。入口急斜面を登り切った先のツアーコースも湿雪のコンディションは変わらず、ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面も20センチの湿雪に覆われています。

今日は生憎の天候となりました。そのため、先週のようなパウダーゾーンはまったくなくなってしまいました。次の寒波がやってくるまでしばらくの辛抱が必要でしょう。

前述でも申し上げたとおり、ツアーコースはまとまった降雪でハイシーズンと変わらない状況に近づいてきました。
3番標識では、先週よりも20センチ多く、昨シーズンの1月下旬並みの積雪量。
5番標識では、先週よりも30センチ多く、昨シーズンの2月上旬並みの積雪量。
位ヶ原急斜面では、先週よりも1メートル多くなり、昨シーズンの1月下旬並みの積雪量で、位ヶ原急斜面全体のブッシュはかなり少なくなってきました。
ツアーコースの積雪量は確実に増えてきていますが、6番標識付近の谷はまだ残っていますので、下山滑走には十分注意してください。(2012/12/15 18:40更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2012ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2012年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2012年12月から2013年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載 を実施しない週もあります。
2013年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2013年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2013年5月中旬頃を予定してお ります。

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■2012年12月9日(日)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2012/12/09 08:10
一晩で新雪30センチ − スタートからラッセル状態
(休暇村ゲレンデ)
A 2012/12/09 09:50
新雪50センチ − 昨日よりも軽くディープなパウダー
(かもしかゲレンデ)

B 2012/12/09 10:00
浮遊感がたまらない...この瞬間が最高!
(かもしかゲレンデ)

C 2012/12/09 10:30
パウダー狙いのスキーヤー・ボーダーが続々とやってくる
(かもしかゲレンデ)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 本日は取材日ではありませんが、午前中のみかもしかゲレンデまで出向くことができましたので、速報をお届けします。寒波が居座っている影響から、今日は昨日以上に軽いパウダーを楽しむことができました。

早朝7時の乗鞍高原はほとんど風はなく、深々と軽い雪の降り続く朝を迎えます。気温はマイナス8℃、昨晩からの降雪は20センチ程度で、車のボンネットや屋根に降り積もった雪を除雪するところから朝一番の仕事が始まります。

今日も休暇村ゲレンデから歩いて向かいますが、標高1600メートルほどの休暇村ゲレンデでも、昨晩から30センチほどの新雪が降り積もり、スタートからいきなりラッセルを強いられる状況です。しかし、昨日以上に軽い雪のため、ラッセルしていてもほとんど抵抗感はなく、足取り軽く登って行くことができます。そして、標高を増すごとに新雪量は増えて行き、シールでのラッセルでは必ずスキーのトップを浮かせる必要がありますが、今日の軽い雪の中では、トップを浮かせながらの登行が必要ないほどの軽さが続きます。

9時のかもしかゲレンデの気温はマイナス10℃。標高1800メートルのかもしかゲレンデでは昨晩からの新雪量は50センチほどもあり、隣接する三本滝レストハウス周辺では、圧雪車での整備が開始されています。
50センチもの積雪ですから、シールで登ると脛〜膝近くまで沈み込みます。休暇村ゲレンデ以上に軽い雪質のため、ラッセルしているという苦労はありません。

また、これだけの積雪量があっても軽い雪質のため、ある程度のスピードに乗せて浮遊感を楽しむこともでき、昨日以上にディープなパウダーを味わうことができました。これ以上のコンディションはほとんどないと考えられ、常連の方々もかもしかゲレンデを滑っては登り、登っては滑るを何度も繰り返し、ゲレンデを右から左へときれいにシュプールを刻み続けていました。

10時を過ぎる頃になると、吹雪の続く鉛色の空の中にも太陽の輪郭が見え隠れするようになってきます。しかし、気温は相変わらずマイナス10℃と低いまま、そして、雪の降り方も収まる気配はありません。ほとんど人影のなかったかもしかゲレンデも、この時間帯になると常連のボーダーやスキーヤーの方々がお越しになり、我先にと急いでかもしかゲレンデを登って行く様子が見られるようになって来ました。

昨日も今シーズン一番のパウダーが楽しめた一日でしたが、今日はそれを上回る状態で、ハイシーズ並みかそれ以上のパウダーコンディションを十二分に楽しめる一日となりました。冬型の気圧配置はまだしばらく続きそうですから、ゲレンデ整備が実施されるまではかもしかゲレンデでのパウダーが楽しめそうです。ただし、ゲレンデ整備が実施されているときは、安全に考慮して行動されることをお願いいたします。(2012/12/09 17:30更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2012ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2012年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2012年12月から2013年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載 を実施しない週もあります。
2013年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2013年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2013年5月中旬頃を予定してお ります。

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■2012年12月8日(土)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2012/12/08 10:10
新雪30〜40センチ − 底打ちしないパウダーランが楽しめる
(かもしかゲレンデ)
A 2012/12/08 10:35
激しい降雪が続き、ラインは再びリセットされてゆく
(かもしかゲレンデ)

B 2012/12/08 12:20
ツアーコース内でも横殴りの吹雪
(ツアーコース − 2番標識付近)

C 2012/12/08 14:00
マイナス12℃ − 激しい吹雪でもまだまだブッシュが続く
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 今シーズン一番の寒波が訪れ、いつもなら穏やかなツアーコース内ですら、ホワイトアウトするほどの激しい吹雪に見舞われ、気温は終日にわたってほぼ氷点下の真冬日一日でした。

早朝7時の乗鞍高原は吹雪の朝を迎えます。気温は0℃、昨晩からの降雪は5センチ程度で、凍ったアスファルトの上に白く降り積もっているため、道路は所々でハンドルを取られる状況です。周囲の木々も時折大きく揺さぶられるほどの吹雪で、どんよりと暗い朝にとてもツアーコースに向かおうと思わせないような悪天候です。

今日からMt.乗鞍がプレオープンとなりましたが、やまぼうしリフト(パラダイスゲレンデ)のみの営業のため、上部エリアのアクセスには利用できないことから、本日も休暇村ゲレンデから歩いて登ります。8時の休暇村ゲレンデの気温は0℃、早朝の吹雪がさらにひどくなり、周囲の木々がうなりをあげる状況です。

休暇村ゲレンデは先週よりも積雪が増えて、ストックで30センチほどの新雪が感じられます。そのため、今日は圧雪車でゲレンデ整備が行われました。圧雪が行われても石などが見られる部分はほとんどなく、すぐにでも営業開始できそうなほどのゲレンデコンディションです。

休暇村ゲレンデをさらに進み、10時のかもしかゲレンデの気温はマイナス4℃。相変わらず横殴りの吹雪が続いています。新雪は30〜40センチほど降り積もり、常連のスキーヤーの中には、かもしゲレンデだけを何往復もしてパウダーを楽しむ様子が見られるほどでした。

さらに進んで11時のツアーコース入口に達すると、前を見て歩くことができないほど吹雪がひどくなってきます。入口付近から望む急斜面の上端部分は、吹雪でかすんできてその様子が確認できなくなってきました。かもしかゲレンデと同様に、ツアーコースでも柔らかな新雪が40センチほど降り積もっています。今日は訪れた方が少ないことも合ってトレース跡が少なかったものの、1時間もしないうちにトレースがリセットされるほどの降り方となってきました。

普段はあまり風が吹き抜けることのないツアーコース内でも、今日はゴーゴー唸りを上げるほどの状況で、今回はツアーコースに登らずに、かもしかゲレンデだけでパウダーを楽しんでいたらよかったと後悔するほどです。

正午のツアーコース3番付近の気温はマイナス6℃、今日は早朝のほうが気温が高く、気温は急激に低下して吹雪がひどくなってきました。ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面に到達すると、ホワイトアウトするほどの地吹雪が周期的に訪れ、気温はマイナス12℃まで低下します。まだ厳冬期の冷たさに慣れていない体にはかなりこたえる状況です。そして、50センチほどの新雪が位ヶ原急斜面には降り積もっていましたが、位ヶ原急斜面全体に広がるブッシュを覆い隠すほどの状況ではありませんでした。

ツアーコースの積雪は、昨シーズンの1月中旬ごろと同じ状況で、先週と比べると、入口急斜面・3番標識付近で10センチの増加、5番標識付近で30センチの増加、位ヶ原急斜面で1メートル程度の増加が見られます。積雪の増加に伴い、バーンの凹凸やブッシュはかなり少なくなり、位ヶ原急斜面をのぞいては、ハイシーズンに近い状況になってきました。位ヶ原急斜面はまだブッシュが見られ、もう少し降雪がほしいところです。また、6番標識付近のウェーブは例年通り、人の背丈以上の深い状態が続いていますので、滑走には十分注意してください。(2012/12/08 17:50更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2012ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2012年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2012年12月から2013年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載を実施しない週もあります。
2013年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2013年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2013年5月中旬頃を予定してお ります。

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■2012年12月2日(日)       (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2012/12/02 08:55
快晴無風 − 青と白のコントラストが冴える
(休暇村ゲレンデ)
A 2012/12/02 11:00
新雪5〜30センチ − プチパウダーが楽しめる
(ツアーコース − 3番標識付近)

B 2012/12/02 12:45
ブッシュがまだ多いが何とか下山滑走可能
(ツアーコース − 位ヶ原急斜面)

C 2012/12/02 14:50
Mt.乗鞍 − 今週末はサプライズオープン!
(パラダイスコース)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ きれいな快晴無風の朝から始まりましたが午後になると吹雪となったものの、プチパウダーを楽しむことのできた一日でした。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は満天の星空が広がる夜を迎えています。気温はマイナス6℃、東からの冷たい風が吹きぬけて吐く息が白く長く尾を引く様子が見られます。サイレントな夜の中にスキー場のスノーマシンが静かにうなりを上げていて、ゲレンデ方面の上空はスノーマシンからまきあげられた人工雪で煙っている様子が見られます。

そして、一夜明けた7時の乗鞍高原は周辺の山肌をも飲み込む低い雲に覆われています。気温はマイナス8℃と冷え込んでいます。ただ、西の空には朝日が差し込んでいて、ノリクラの白肌だけがどんよりとした天候の中に光り輝いています。そしてこの輝きは西の空から次第に空全体に広がるようになり、まぶしいばかりの朝を迎えます。

8時の休暇村ゲレンデの気温はマイナス4℃。気温は低いもののこの時間帯になると雲ひとつない快晴となり、力強い太陽が燦々と輝くようになって、寒さをさほど感じない状態となってきました。今日も休暇村ゲレンデから歩いてツアーコースを目指します。歩き始めるとシールの足裏には少しばかりの新雪の柔らかさを感じるようになり、休暇村ゲレンデでは数センチの新雪に覆われているいます。空の青空もしっかりとしてきて、快晴無風の休暇村ゲレンデは青と白の真冬のコントラストにサングラスなしでは目が焼けてしまうほどとなります。

そんな真っ青な上空も時間とともに少しずつ雲が沸き始めます。9時のかもしかゲレンデの気温は相変わらずマイナス4℃。飛行機雲がほとんど消えない状態が見られ、上層の高い雲が少しずつ入り込んできます。しかし、低い気温にもかかわらず、燦々と輝く太陽にかなり汗ばむ状態になってきました。アウターをザックに押し込むと同時に、厚手のグローブも不要となり、小春日和の穏やかな雰囲気が続きます。

かもしかゲレンデの先にあるツアーコース入口急斜面では、新雪が5〜10センチほど降り積もり、吹き溜まりでは30センチほどにも及んでいます。積雪量としては先週よりも10センチ程度増えています。そのため、地形の凹凸も幾分目立たなくなってきて、シールで登る際もトレースラインをあまり気にする必要がなくなってきました。

入口急斜面を登り切った先は、まだブッシュが残る様子が見られるものの、登りには問題ない状態となり、ツアーコース全体でプチパウダーを楽しめるほどです。ただ、やはり問題なのは、ツアーコース最上部の位ヶ原急斜面。ブッシュの量は先週とほとんど変わらず、下山滑走はかなり苦労が強いられる状態。それでも常連の方々は「なんら問題ない!」といいながら、滑り降りて行きました。

正午の位ヶ原急斜面の気温は4℃。11時ごろからほぼ完全に曇り空となってきたものの、高天ヶ原や剣ヶ峰方面ははっきりと見られる状態でした。しかし、13時前から天候は急変して、鉛色の空に太陽が飲み込まれて、激しい吹雪となってきました。気温はマイナス6℃まで一気に低下し、普段はほとんど風のないツアーコースないでも横殴りの吹雪となるほどでした。

すでにお伝えしているように、Mt.乗鞍は11月30日(金)から12月2日(日)までの週末に限り、サプライズオープンが実施されました。滑走可能ゲレンデはレストランやまぼうし前のパラダイスゲレンデのみですが、滑走されているアルペンレーサーの方の話では雪上には石などもなく、新品のスキー板を持ってきても問題ないほどのゲレンデコンディションとのことでした。なお、明日の3日(月)以降はゲレンデ整備のため、営業が一時休止されますが、次の週末の12月8日(土)からは再び営業が再開されます。

昨シーズンの雪不足が嘘のようなシーズン開幕ですが、ツアーコースが本格的に滑走できるようになるまでにはもう少しまとまった降雪がほしいところです。なお、ツアーコースの積雪は、先週と比べて10センチ程度が増加し、昨年の年末と同じくらいの積雪となっています。(2012/12/02 17:15更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2012ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2012年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2012年12月から2013年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載を実施しない週もあります。
2013年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2013年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2013年5月中旬頃を予定してお ります。

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■2012年11月24日(土)        (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー  →  ウインターシーズンは雪渓カレンダーの更新はありません)
  (ご注意 :今回の記事はバックカントリー経験者を対象としたもので、ツアーコース初心者の方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします)  

@ 2012/11/24 08:50
登行可能 − 積雪量は12月中旬並みの多さ
(ツアーコース入口急斜面)
A 2012/11/24 11:05
まだまだブッシュが林立 − シーズンインは時期尚早
(ツアーコース位ヶ原急斜面)

B 2012/11/24 11:30
気温マイナス2℃ − 風も収まり穏やかな雰囲気に
(ツアーコース位ヶ原急斜面出口)

C 2012/11/24 13:05
場所によってはプチパウダー
(位ヶ原 − 屋根板上部)

画像・記事の転載・引用・リンクについて

▼ 2013シーズンの速報開始は12月から予定しておりましたが、本日は現地入りすることができましたので、今週より速報を開始します。

日付が今日に変わる頃の乗鞍高原は、低く垂れ込める雲に覆われる夜を迎えています。気温は0℃、ほとんど空気の動きはなく、まったく寒さを感じさせません。周辺の山々にも雲がかかり、スキー場の水銀灯がぼんやりとぼけて輝く様子があり、低く包まれた雲が布団になって寒さをやわらげてくれているのかもしれません。

そして、一夜明けた早朝6時の乗鞍高原は、グレーな空が一面を覆っています。気温は0℃で昨晩と同様に寒さはありません。こんなモノトーンな状態でもノリクラの白肌はくっきりと浮かびあがり、雲間には青空がのぞき始めて、天気予報どおりに天候が回復する兆しも感じさせます。そして、6時30分ごろからはかなり強めの風が吹き始めると同時に寒さも感じられ、まだまだ天候が安定しない雰囲気もあります。

県道乗鞍岳線は11月より冬季閉鎖に入っています。また、スキー場の営業が始まっていないことからリフト乗車することもできず、今回は休暇村から歩いて登ります。ただ、幸いなことに休暇村ゲレンデは最下部から積雪があって、スキーにシールを装着して登ることができ、つぼ足で登るよりも効率的にアクセスすることが可能です。

7時の休暇村ゲレンデの気温は0℃。先ほどまで確認することができた剣ヶ峰方面には厚い雲が流れ、その姿を見ることができなくなってきました。出発前には指先の感覚すらなくなるほどの冷たさも登り始めると程よい暖かさとなって来ます。ゲレンデに積雪があるといってもきれいな新雪ではなく、パックされたコンディション。そのため、登る分には問題はなくとも、滑走には苦労が強いられることが容易に想像できる状態です。

休暇村ゲレンデからかもしかゲレンデを経由してツアーコース入口へと向かいます。9時のツアーコース入口の気温はマイナス2℃。この頃になると青空がのぞき始め、日差しの暖かさを感じられる状態になってきました。例年、この時期のツアーコース入口急斜面は積雪が少ないため、ブッシュがひどくて登ることができませんが、今年はかなりの積雪があって大半のブッシュが埋まっている状態。そのため、地形の凹凸をうまく交わしながらルートを取ることができれば登って行くことが可能です。ただ、今回の雪質はシールがかなり滑る状態で、場合によってはアイスバーンになることも予測されますので、アイゼンなどの装備が必要と考えられます。

入口急斜面を登り切った先のツアーコースもかなりブッシュがなくなり、登る分には問題はないものの、パックされた雪質が6番標識付近まで続き、その6番標識付近のウェーブでは登ることすら困難な状態のため、下山滑走はほぼ不可能に近いと考えられます。ツアーコース全体の積雪量は12月中旬並みの多さで、昨年と比べると年末年始よりもはるかに多い状態といえます。

11時の位ヶ原急斜面の気温はマイナス2℃。先ほどまで周辺の木々がうなりを上げる様子があったものの、次第に収まってきます。位ヶ原急斜面でも積雪がかなり増えていますがブッシュが隠れるほどではなく、下山滑走はもちろんのこと、登行もほとんど困難な状態といえます。そのため、シーズンインは時期尚早といえるでしょう。

天候は回復傾向ですが、山頂付近には激しく雲が流れていて、午後になると大雪渓より上部は雲に飲み込まれている時間のほうが長くなってきます。
12時の大雪渓入口の気温はマイナス5℃まで低下し、少しずつ厳冬期の様相を見せるようになって来ました。

ツアーコース・位ヶ原・大雪渓など全体的に地形の形状がまだ完全に隠れていないため、滑走には十分な注意が必要といえる状態です。また、前述の通り、積雪量は例年よりも多いものの、位ヶ原急斜面などブッシュが完全に隠れる状態ではないため、ツアーコースのシーズンインには時期尚早といえます。安心して滑走できる状態になるには、まとまった降雪が一降りから二降り程はほしいところです。(2012/11/24 17:20更新)
 
【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
2012ノリクラ雪渓カレンダー正式版 の連載は、今週末掲載予定の ノリクラ雪渓カレンダーVol.25<最終号> をもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●速報●
2012年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2012年12月から2013年3月までのウインターシーズンについては、週末を中心にトップページの速報のみお届けする予定です。ただし、天候状況な どにより、掲載 を実施しない週もあります。
2013年3月下旬以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
●ノリクラ雪渓カレンダー●
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2013年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2013年5月中旬頃を予定してお ります。

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