【速報バックナンバー
2017年7月分】
Top-page > Sokuhou-Index > 2017-07 |
<<Back(2017-06)
Sokuhou-Index
Next(2017-08)>> ■2017年7月29日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダーVol.12)
B 2017/07/29 14:20
▼ この一週間はぐずついた天候が続き、今日もはっきりしない状況。それでも、天気予報よりも良い天候で、ほとんど雨にも見舞われず、過ごしやすい一日を送ることができました。
■2017年7月22日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダーVol.11)
B 2017/07/22 12:25
▼ 7月19日に梅雨明けして最初の週末を迎えた今日、天気は「梅雨明十日」のことわざのとおりにすっきりとは晴れず、一時にわか雨に見舞われたりして、若干不安定な天候の一日でした。 ■2017年7月15日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダーVol.10)
B 2017/07/15 10:25
▼ 海の日を含めて、今日から三連休という方も多いのではないでしょうか?例年この時期は雨に悩まされますが、今日は朝の早い時間帯はきれいな青空に恵まれ、その後も、一時的に濃霧がかかることがありましたが、大雪渓は気温14℃前後と汗しらずの一日を送ることができました。 拡大 蚕玉岳〜朝日岳稜線直下の登山道上の積雪は、ご覧のとおりほとんどなくなり、登山にはほぼ影響ないレベルになってきました。しかし、肩の小屋口登山口から肩の小屋に向かう登山道は3分の2以上が積雪に覆われていて、雪になれていない方はアイゼンが必要です。おそらく、あと1〜2週間は積雪が残っている状態ですので、、肩の小屋口から登山される方はアイゼン携行をお願いいたします。
@ 2017/07/29 07:55
本日の自転車入山台数119台
(県道乗鞍岳線 − 摩利支天バス停付近)
A 2017/07/29 13:50
ヒルクライム登頂の記念撮影は、日本一標高の高いバス停で
(県道乗鞍岳線 − 標高2716mバス停)
大雪渓でのクロカン練習は過酷!
(飯山高校スキー部(クロスカントリー))
C 2017/07/29 13:15
ハクサンイチゲに続いて、ミヤマキンポウゲの群生が見事!
(畳平お花畑)
→その他の画像が本文末尾にあります。
<乗鞍高原、観光センター駐車場、シャトルバス>
早朝6時の乗鞍高原は、若干雲量が多いものの青空のみられる朝を迎えます。気温は18℃ですが湿度が高いせいか、暑く感じる状況です。山頂付近は雲が抜けたりかかったりを繰り返しています。道路終点(山頂)の畳平の天候は、濃霧・気温12℃・無風で、12km付近(土俵ヶ原付近)で視界40メートルとなっているものの、今日は自転車通行可能です。
昨日の時点での本日の天気予報が芳しくなかったこともあって、今日は若干人出が少なく、6時の時点で観光センター前駐車場は70台と先週の3分の2程度の状況になっています。シャトルバス始発便は2台運行され、その大半は山頂登山に出かける方々の模様でした。
<大雪渓への沿道の様子>
先ほどまでの晴天は、7時を回るころからほぼ曇り空に置き換わります。それでも、天候が急速に悪化するような雰囲気はありません。湿度が高いものの、日差しがほとんどなくなり、ヒルクライマーにとっては走りやすいコンディションで、メンバー揃ってゆっくりと走る様子は、見ているこちら側も楽しくなってくる雰囲気に包まれています。この天候は位ヶ原山荘を過ぎたあたりから濃霧の中へと突入して若干霧雨っぽい雰囲気になってきます。このまま本格的な雨へと続くかと思ったものの、宝徳霊神バス停のある5号カーブ付近から再び濃霧が抜けて行き、大雪渓に到着する頃には周囲の視界はかなり良好になってきました。ただ、今日のような一部にでも濃霧があるような状況の中でのヒルクライム走行は、自転車の前後にライト(ヘッドライトとテールランプ)を点灯させて走行することをオススメします。
沿道の雪の壁は4号カーブの内側の積雪は完全になくなったものの、4号カーブ外側や5号カーブはまだ残っていて、記念撮影するにはまだ十分な状態です。また、沿道の高山植物も少しずつ様相が変わってきて、花が終わって実ができ始めているものなども見られます。
<大雪渓>
9時大雪渓の気温は18℃、ほぼ曇り空ですが、大雪渓周辺の視界は良好。それでも、周期的に濃霧が流れ込む状態が続きます。この天候ですので、道路沿いのモーグルコースはやや人出が少ない状態。レーンは二つあるものの、上から見て右側のレーンは途中に岩の頭が大きく出てしまい、先週よりも30メートル短くなって、15コブ×57メートルへと一気に短くなってしまいました。また、左側のレーンは20メートルほど短くなり、16コブ×75メートルとなりました。ただ、まだまだ、十分滑走可能な状態が続いています。
また、雪渓下部のモーグルコースが縮小する中、雪渓上部左側では新たなコブが先週より整備され、38コブ×145メートルと先週よりも8コブも長くなって、完走するにはかなりの体力が必要かと思われます。
スキーは上から下へと滑るものと相場が決まっていますが、そんな概念を覆すトレーニングが行われていました。長野県立飯山高校のクロスカントリーの選手の方々は、雪渓に到着するや板を履いてグイグイと登って行きます。おそらく、クロカンコースでもこれほどの急斜面はなく、途中でつまづいたりする選手も...登れば滑らなくてはならず、普段はこんなガタガタなバーンでの滑走は経験はなく、単なる斜滑降でも必死でバランスを取りながら滑走する様子がみられました。引率のコーチの方の話では、ここでの練習は滑走時のバランス感覚を養うことで、やはり普段できない練習をここで行っているとのことでした。
11時頃から一時的に雨に見舞われるタイミングありましたが、30分ほどで収まり、レインウェアもほとんど濡れずに済む程度の雨でした。
大雪渓から肩の小屋への登山道は、登山道入口から90メートル入ったところから41メートルだけ積雪が残っています。踏み跡がついていますので、アイゼンは必要ありませんが、慎重に登る必要があります。おそらく、まだ1週間程度はは積雪があるかと推測されます。
<畳平、お花畑>
畳平のお花畑は、先週と同様にハクサンイチゲが台頭しているものの、若干勢力が弱くなり、それを補うようミヤマキンポウゲの群生が目立つようになって来ました。そのため、場所によっては、先週はハクサンイチゲの白い花で覆われていたところが、ミヤマキンポウゲの黄色の花にそっくり置き換わっている箇所も見られます。このほかは、先週と大きな変化はないものの、ヨツバシオガマ、ミヤマアキノキリンソウなども少しずつ咲き始めていて、真夏の高山植物が姿を見せるようになってきています。また、大黒岳や鶴ヶ池周辺では、コマクサ、イワギキョウなども数多く咲いています。
今日のシャトルバスは、ご来校バス2台、始発便2台、7時便3台、8時便3台、9時便3台でした。また、自転車入山台数は午前80台、午後89台、合計119台で、はっきりしない天候の割にはまずまずの人出となりました。
なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダーVol.12 は、次週末掲載予定です。
(2017/07/29 19:45更新)
@ 2017/07/22 08:05
今日の自転車入山数216台
− 今期最高を更新
(県道乗鞍岳線 −
位ヶ原15号カーブ)
A 2017/07/22 11:45
モーグルコースは今日も大賑わい
(雪渓下部 − モーグルコース)
自分で板持って登れるモン!
(雪渓下部 − モーグルコース)
C 2017/07/22 14:35
ハクサンイチゲで埋め尽くされる
− まさに今が見頃!
(畳平、お花畑)
→その他の画像が本文末尾にあります。
<乗鞍高原、観光センター駐車場、シャトルバス>
早朝6時の乗鞍高原は、綺麗な青空に包まれた朝を迎えます。気温は19℃まで上昇し、朝の清々しい雰囲気はなく、若干湿っぽい空気感です。観光センター前駐車場は6時の時点ですでに110台ものマイカーがお越しになり、朝一番からあわただしい雰囲気に包まれます。シャトルバス始発便に並ぶ人々の多くは山頂登山に向かう方々の模様。この週末あたりから夏休みに入ったにも関わらず、家族連れの姿はあまりなく、始発便のみならず、終日通してみても、普段の週末と変わらない状況でした。
<大雪渓への沿道の様子>
今朝は雲一つないくっきりとした青空ではなく、少し筋状の雲がなびく状況で、その後は、全体的にベールを包んだ雰囲気になって行きます。天気予報では今日は雨のマークはなく、ヒルクライムに向かう方々の姿も多くなって行きます。その後、8時過ぎから日差しが弱くなってきたものの、ほとんど無風で蒸し暑さがあるため、曇り空の中でも額に汗を滲ませながら登るヒルクライマーの姿もありました。そして、森林限界付近の位ヶ原山荘を過ぎると、富士見岳や大黒岳方面には暑い雲が上層を覆っていて、朝の青空はもう完全いなくなります。それでも、剣ヶ峰方面はまだはっきりと確認でき、自転車を降りて記念撮影される様子も見られます。また、5号カーブの雪の壁はまだしっかりと残っているものの、4号カーブはかなり小さくなり、記念撮影は5号カーブの方が良いかもしれません。
<大雪渓>
8時30分の大雪渓の気温は18℃、もう完全に曇り空の天候。大雪渓にはすでに多くのスキーヤー・ボーダーの姿があって、モーグルコースを繰り返し滑走しています。肩の小屋口から肩の小屋までの登山道はまだ3分の1程度の積雪が残っていて、残っている箇所は急斜面であるため若干厄介です。雪道になれていない方は、畳平から山頂方面を目指すとよいでしょう。先週まで残っていた稜線直下の積雪は完全になくなりました。
雪渓下部のモーグルコースは先週と同じく2レーンあって、上から見て右側は24コブ×88メートル、左側は19コブ×87メートルです。先週よりそれぞれ2コブ短くなっていて、右側のラインは途中に岩の頭が出始めてきたため、あと数日でラインがさらに短くなります。ただ、短くなっても滑走は可能とおもわれます。
また、そんな状況から、雪渓上部左側でコブ管理人が新たなコブを作成しました。長さは30コブ×114メートル(ピッチ:3.8メートル)で、コブ管理人曰く「このラインを1日で30回滑り通すことを目標にお越しください(笑)」とのこと。かなりハードで敷居の高い目標ですが、急斜面の感覚になれるためにも早い段階でお越しになったほうが良いでしょう。なお、雪渓上部左側は急斜面で、お盆過ぎからはバーンが硬くなりますので、それ以降は上級者のみの滑走となります。
正午の気温は18℃で、曇っていて、時折霧がかかる状況の中では、かなり気温が高い状態。ただ、暑いとなれば、休憩時間の缶ビールがよりおいしく感じるもので、雪渓に埋めて冷やした缶ビールを喉をうならせながら飲み干す常連スキーヤーの姿があちこちで見られました。
<畳平、お花畑>
お昼前から、雲の動きが早く、また、鉛色を呈するようになり、13時30分頃からややまとまった雨となります。しかし、それも30分ほどで終わって、夕立とは呼べるほどのものではありませんでした。ただ、雨が降ったことで気温は下がって、14時の畳平は13℃でした。
畳平のお花畑は、ハクサンイチゲが全面的に見頃を迎えました。このほか、ミヤマキンバイ、コイワカガミなどが彩を添え、遊歩道の奥の方ではミヤマクロユリがかなりの勢いで咲いています。例年よりも開花の時期が若干遅い状態でしたが、それを挽回するかのように急いで咲き始めているようにも見受けられます。
畳平お花畑は、色々な高山植物が順番に咲きますが、中でもハクサンイチゲが最もボリュームがありますので、全面的に咲き誇っているハクサンイチゲの様子をぜひとも多くの方にご覧いただきたいと思います。
今日のシャトルバスは、ご来校バス3台、始発便2台、7時便2台、8時便3台、9時便3台でした。また、自転車入山台数は午前165台、午後51台、合計216台で先週を追わまわって今期最高となりました。
なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダーVol.11 は、次週末掲載予定です。
(2017/07/22 19:45更新)
@ 2017/07/15 08:50
秋を思わせるような高い空
(県道乗鞍岳線 −
位ヶ原6号カーブ付近)
A 2017/07/15 09:40
本日の自転車入山台数188台 − 今期最高台数
(大雪渓前)
見るものをくぎ付けにするスピード・キレ
(堀島行真選手 -
世界選手権、日本男子初の金メダリスト)
C 2017/07/15 14:45
7月11日に一般開放され、ハクサンイチゲが花盛り!
(畳平、お花畑)
→その他の画像が本文末尾にあります。
<乗鞍高原、観光センター駐車場、シャトルバス>
早朝6時の乗鞍高原は、綺麗な青空に包まれた朝を迎えます。気温は15℃、長袖でちょうど良い気候です。今日からご来光バスの運行が始まりましたが、今日は残念ながら雲の中からの日の出となりました。それでも遠景の山々はきれいに確認でき、浅間山の噴煙が待っ空く登っている様子も確認できたとのことです。シャトルバスは始発便からすべて2台以上の運行。さすがに三連休とあって、朝一番からかなりの賑わいで、観光センター前駐車場は6時の段階で110台ものマイカーで埋め尽くされていました。
<大雪渓への沿道の様子>
早朝の天候は青く冴えわたるきれいな晴天。筋状の雲が秋を思わせるような雰囲気。位ヶ原山荘を過ぎた森林限界に差し掛かると、空の質感が一層ダイレクトに感じられ、脚を止めて撮影に没頭するヒルクライマーの姿もよく見かけました。そして、今年は雪解けが遅いことも会って、5号カーブ・4号カーブの雪壁はまだ残っています。ただ、先週と比べるとかなり小さくなり、おそらく、来週にはかなり小さくなってしまうと考えられますので、早めにお越しになったほうが良いでしょう。
<大雪渓>
9時の大雪渓駐車場の気温は21℃、若干暑ささえ感じさせるような雰囲気。ちょうど、シャトルバスが到着したところで、スキーヤーの方々は滑走する準備を始めます。そんな中、家族4人でお越しになる堀島行真選手の姿があります。今年3月、スペイン・シエラネバダで開催された世界選手権で、日本男子初の金メダリストに輝いたことは記憶に新しいこと。今後も期待されるモーグル選手の一人であることは間違いないものの、多くの選手が海外での夏季練習に出かける中、「日本でもやれることは十分ある」と、昨年と変わりなく、自分の練習を淡々こなして行きます。
もちろん、次元の違う滑りに周囲のモーグラーも釘づけ。他の選手がやっていたリバースターンも、通常のターンに見えてしまうほどで、「一般選手には参考にならないレベルの滑り」を披露してくれました。
また、冬の常連の方々による、雪上訓練もあり、ピッケルストップは、ビーコンでの捜索の訓練を実施していました。
<大雪渓から山頂方面・稜線方面の積雪状況>
⇒
D 2017/07/15 09:55
山頂方面全景
(赤線は積雪箇所)
E 2017/07/15 09:55
一部積雪が残っているものの、登山に支障はありません
なお、畳平から山頂方面を目指すルートは、アイゼンの必要性はなくなりました。
宿泊は7月上旬より開始されていましたが、軽食コーナーは本日より営業開始されました。ただ、まだ、スタッフの人数が揃っていなく、少してんやわんやした状態です(笑)。肩の小屋では夏季のアルバイトを募集しております。休み時間は大雪渓でスキーの練習に取り組むスタッフもいます。お問い合わせは、鈴蘭小屋(乗鞍高原内 電話:0263−93−2001)までよろしくお願いいたします。
<畳平お花畑>
入口付近に積雪があった影響から、今年の一般開放は7月11日(火)までずれ込み、奥の方ではすでにハクサンイチゲが満開状態です。また、お花畑全体としても、ハクサンイチゲが見頃に近い状態で、お花畑を埋め尽くすハクサンイチゲの様子をご覧になりたい方は、今週〜来週が見頃かと思われます。このほかの花はまだ数が少ない状態で、これからは、次々と高山植物が咲き始めて、楽しみの時期となります。
今日のシャトルバスは、ご来校バス4台、始発便2台、7時便2台、8時便3台、9時便3台でした。また、自転車入山台数は午前125台、午後53台、合計188台で今期最高となりました。
なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダーVol.10 は、次週末掲載予定です。
(2017/07/15 20:15更新)
■2017年7月9日(日)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
第14回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム)
|
|
@ 2017/07/09 08:05 エントリー数945名 − チャンピオンクラス17名からスタート (スタートエリア) |
A 2017/07/09 09:09 今シーズン好調の田中裕士が優勝 − 59分25秒 (土俵ヶ原上、約17km地点) |
|
|
B 2017/07/09 09:37 |
C 2017/07/09 10:38 もう動けない〜、達成感120%! (畳平) |
→その他の画像が本文末尾にあります。 | |
▼ 今日は第14回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムが開催されました。昨日の速報でもお伝えしたように、2003年に乗鞍スカイラインのマイカー規制が実施されたと同時に、自転車通行が解禁され、その翌年からこの大会が開催されました。今年で14回目を迎え、乗鞍スカイラインを通行止めにして実施するのは今回で4回目となります。
<大会会場、開会式、スタート>
早朝6時の大会会場となっている殿下平総合交流ターミナルは、高曇りの朝を迎えます。気温は17℃で熱くもなく寒くもないほど良い気候です。選手用駐車場には朝早くから準備を開始する様子がみられるものの、気候が良いためか、朝早くからローラー台を回す様子はなく、皆さんリラックスされています。7時頃になると、日差しが差し込むものの、暑いと思わせるものではなく、その後、再び曇に。会場内のアナウンスでは、ゴール位付近の予想気温が16℃とのことで、今日は申し分ないヒルクライム日和になりそうです。
7時20分から開会式が行われ、大会名誉会長の堀
富士夫氏は、「第4次産業革命へ劇的な変化が進み、自動運転自動車とかロボットとか劇的に変化が進行してる中、自転車という競技は非常に健康的でエコロジカルでこれからもきっと重要な乗り物で、余暇にスポーツに重要な位置づけとなることは違いありません。また、2020年東京五輪に向け、アテネ五輪以来、脈々と続いている自転車競技が、ますます世界から期待されるところだと思います。今回のヒルクライムコースを登り切ったところの絶景のポイントでは至福の時間を持っていただけます。ぜひ、この乗鞍を十分に堪能していただきたい。」と、開会のあいさつがなされました。
<チャンピオンクラス、レース展開>
チャンピオンクラス17名のスタートは8時15分、スタートから数百メートルは審判車両先導によるパレード区間があり、それを抜けたところからレースが展開されます。そして、約1km地点付近から、国道158号線を離れて平湯峠に向かう旧道に分岐します。ここから勾配10%の急坂が始まり、それと同時に17名の集団の分散が始まります。しばらくは、矢部周作選手・田中祐士選手・中村俊介選手の3名。その後、2km地点付近で矢部選手がスパートを掛けるものの、田中選手がすぐに呼応する状況が何度か見られた後、田中選手が矢部選手を切り離し、そのまま、乗鞍スカイラインが始まる平湯峠へと進みます。
田中選手と矢部選手の差は、平湯峠付近ではまだ数十メートル程度でしたが、7km地点付近(夫婦松付近)では、20秒以上もの差となり、その後も差が広がる状況となって、完全に独走体勢となります。天候は曇で、笠ヶ岳や槍穂は霞んではいるもののかろうじて確認できる状況。田中選手は独走体勢となった後も、息を荒げながらペースを落とすことなく進み続け、59分25秒のタイムでゴールします。このタイムは乗鞍スカイラインを全面通行止めにして実施するようになってからのコースレコードの記録となります。
2位は矢部周作選手で1時間00分37秒、3位は中村俊介選手で1時間01分33秒でした。
<続々とゴールします>
ゴールのある畳平の9時の天候は曇・気温13℃でほぼ無風状態。ゴールから望む烏帽子岳・大丹生岳が徐々に雲に覆われるようになり、次第にひんやりとした空気が流れ込むようになります。ただ、それ以上の天候の変化はありません。畳平ではゴールして下山を待機する選手が登り切った達成感に満ち溢れ、中には放心状態に近い様子の選手もいらっしゃいます。最終的には846名の方が完走され、大会関係者は「次回の大会では1000名の選手が完走していただくのが目標」と、おっしゃっていました。
曇り空で眺望という面では、若干惜しい部分があったものの、選手の方々には走りやすいコンディションで、無事に今年の大会を終えることができました。
なお、今回取材の
第14回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集
は7月下旬に掲載予定です。今しばらくお待ちください。(2017/07/09
18:45更新)
●
第14回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム上位選手のリザルト(速報値であるため、大会公式リザルトをご確認ください)
<チャンピオンクラス>
1 田中 裕士 59:25
2 矢部 周作 1:00:37
3 中村 俊介 1:01:33
4 井口 祐介 1:05:00
5 若松 達人 1:05:10
<女子>
1 宮下 朋子 1:17:20
2 地主 有二里 1:23:08
3 大西 由美 1:30:34
4 島田 美貴子 1:31:37
5 山崎 知美 1:31:58
■2017年7月8日(土) (今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.9
第14回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集)
|
|
@ 2017/07/08 07:25 夏の青空 − 絶対ノリクラを走りたくなる (県道乗鞍岳線 − 摩利支天バス停付近) |
A 2017/07/08 10:35 モーグルコースは大盛況 (雪渓下部 − モーグルコース) |
|
|
B 2017/07/08 10:55 |
C 2017/07/08 13:45 明日も友人知人を誘って参加します! (第14回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム) |
→その他の画像が本文末尾にあります。 | |
▼ この1週間は大雨で乗鞍スカイラインが連日通行止めに見舞われる状況でしたが、ここ数日は梅雨明けを思わせるような良い天気に見舞われ、週末を迎えた今日は夏のノリクラを求めてヒルクライマー・サマースキーヤーが数多くお越しになりました。
<乗鞍高原、観光センター駐車場、シャトルバス>
早朝6時の乗鞍高原は、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は13℃、少しひんやりとした空気が漂います。今週は前半は大雨でシャトルバスが連日運休となりましたが、6日(木)から連日良い天気に見舞われ、梅雨がまだ明けていないのに梅雨明けのような強い日差しが肌を焦がす勢いで燦々と輝いています。6時10分のシャトルバス始発便が出発する頃には、観光センター前駐車場には50台近くのマイカーがお越しになり、夏山シーズンらしい賑わいとなっています。
<大雪渓への沿道の様子、新緑のパッチワークと残雪のコントラスト>
とにかく、今日は真っ青な空と若葉の緑の明るいコントラストが美しいこと!このところ梅雨空ばかりでしたから、余計にきれいに感じるのかもしれません。7時の三本滝ゲートの気温は19℃、もうこの時間帯で汗ばむような雰囲気を感じさせます。ゲートを管理する警備員の方の話では、早朝パトロールでのご来光は若干雲に包まれたものの、まずまずの状況だったとのこと。今シーズンのご来校バスの運行は7月15日(土)からですから、来週末からは一般の方もご来光を楽しむことができるようになります。
三本滝ゲートを過ぎると、深い緑の針葉樹にパッチワークのように点在する広葉樹の明るい緑が織りなし、この時期ならではの美しい風景が広がります。そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘を過ぎると、緑のパッチワークに残雪が加わり、紺碧の青空との4色のコントラストの世界は、秋の紅葉に匹敵する美しさ。それを眺めながらのヒルクライムは、ペダルの重さなど忘れてしまう魅力的なものといえるでしょう。
<大雪渓>
8時の大雪渓駐車場の気温は19℃、この時期・時間帯としてはやや高めの気温。それでも山麓の空気感とは明らかに異なる爽やかさです。今日も大雪渓には数多くのスキーヤー・・ボーダーの方々がお越しになり、バーン整備などを始めてます。急激に気温が上昇したため、雲が湧き上がり、これも夏山特有の雰囲気ですが、それも次第に解消し、再び太陽がダイレクトに降り注ぐ夏空に変わります。
車道沿いのモーグルコースは、40〜50名近いスキーヤー・ボーダーがお越しになり、コブ管理人が整備を行うものの、柔らかいバーンにラインがすぐに掘れてしまう状況。モーグルコースは2レーンあり、下から見て右側は24コブ×110メートル、左側は28コブ×102メートルで、雪解けとともにスタート・ゴールともスペース上の余裕がなくなってきましたので、今後はラインが短くなって行きますが、まだまだ十分滑走可能です。
その他、アルペンボーダーのゲートや基礎キャンプ等、数多くのジャンルの方々が大雪渓で滑走されていました。
なお、本日のシャトルバスは、始発便・7時便・8時便が各1台、9時便が2台でした。また、ヒルクライマーは85台とまずまずの賑わいとなりました。
<第14回乗鞍スカイラインサイクルクライム(殿下平総合交流ターミナル(高山市丹生川町))>
午後からは、明日開催される自転車ヒルクライムレース「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」の大会会場となっている殿下平総合交流ターミナル(高山市丹生川町)に出向きます。2003年に乗鞍スカイラインのマイカー規制が始まったと同時に自転車通行が認められ、その翌年から開催されるようになった大会です。今年のエントリー数は945名で、このところは1000人弱の参加者数で落ち着いている模様です。
正午の殿下平総合交流ターミナルの気温は25℃でほぼ快晴。山麓の市街地と比べれば涼しいとは思われますが、燦々と降り注ぐ強い日差しに汗がほとばしる状況です。基本的に明日の競技当日は受付を行っていないため、選手の方々は前日入りして受付を済ませたのちに会場周辺や高山市内の宿泊場所に移動する模様です。中には東京に上京している息子さんがこの大会に参加するために、高山に里帰りされたというケースもあり、何か心ほのぼのとさせるものを感じました。
冒頭にもお伝えしたように、週の初めは大雨で乗鞍スカイラインが連日通行止めとなりましたが、梅雨明け前のこの時期はよくあることで、大会主催者も明日の天候を絶えず気にする様子がみられました。しかし、本日夕方の天気予報では、明日も日差しが強く、暑い一日なりそうで、無事に開催できることが期待されます。
なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダーVol.9
は、次週末掲載予定で、第14回乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム特集は、7月下旬掲載予定です。
(2017/07/08 19:45更新)
■2017年7月1日(土)
(今回取材分のノリクラ雪渓カレンダー →
ノリクラ雪渓カレンダーVol.8)
|
|
@ 2017/07/01 06:05 今日からシャトルバス運行開始 (観光センター前 − 始発便) |
A 2017/07/01 10:45 暴風雨の中で頑張る子供たち (雪渓下部 − 大雨警報発令中) |
|
|
B 2017/07/01 11:55 |
C 2017/07/01 12:30 どんなに天気が悪くても、 毎年7月はノリクラに来なくっちゃ〜! (雪渓下部 − 基礎キャンプ) |
→その他の画像が本文末尾にあります。 | |
▼ 今日から7月。県道乗鞍岳線の三本滝〜県境間の冬季閉鎖が解除され、畳平まで全線開通しました。それと同時に、シャトルバスの運行も始まり、ノリクラは本格的な夏山シーズンの到来となりますが生憎の雨。梅雨前線い伴う大雨で、長野県内は各地で大雨警報や土砂災害避難情報が発令されたり、避難勧告が出される地域もある状況です。とても、夏山シーズンを楽しむなんてものではなく、大雪渓に訪れたスキーヤーは「滝修行」といっても言い過ぎでない過酷なものでした。
<観光センター駐車場、シャトルバス>
早朝5時の乗鞍高原は、強弱を繰り返す雨の朝を迎えます。気温は17℃、上空の鉛色の雲は足早に流れ、まさに梅雨そのものの天候です。この状況ですから、観光センター前駐車場にお越しのマイカーは10台程度とかなり少ない状況。乗鞍高原ではほとんど風はありませんが、上部は天候が荒れていて、3時の畳平の天候は、濃霧と雨で時折15メートルにも及ぶ強風が襲う状況。すでにこの時点で、累積雨量が50mmにも達し、乗鞍スカイラインはいつ通行止めになってもおかしくない状況から一日が始まりました。なお、この天候ですから、乗鞍スカイラインの自転車通行は不可です。
昨日までの乗鞍岳春山バスに変わって、今日からシャトルバスの運行が始発便から始まります。周期的に大雨となる状況の中、始発便に乗り込む方は1名のみ。今日は雨天用のBダイヤで、次便の8時便も2名にとどまった状況。それでも、地元の女将さん達による、お菓子・携帯トレイのプレゼントが乗客やバス乗務員の方々に行われました。
<三本滝ゲートと沿道の様子、暴風雨の大雪渓>
今日から開門した三本滝ゲートには、いつもの警備員の方との再会です。まだ、備品の整理が整っていないようで、バタバタとあわただしそうに雨の中を右往左往しています。9時の三本滝の気温は15℃、警備員の詰所には石油ストーブが焚かれています。そして、三本滝ゲートを過ぎると道路法面を流れる雨水は滝のようになっていて、ある意味この時期らしい降り方を見せ、道路は所々で冠水しています。この状況から、岐阜県側の乗鞍スカイラインは9時に雨量規制のため通行止めとなり、それと同時に長野県側のシャトルバスは畳平に乗り入れできないことから運休となりました。ただ、県道乗鞍岳線そのものは通常通り通行できるため、マイクロバスで訪れたスキーヤーのグループが大雨のなかでも練習に出かけた模様。
10時の大雪渓の気温は10℃、ただ、湿度が高いこともあって、寒さはほとんどありません。天候は言うまでもなく、暴風雨と視界30メートルの濃霧。大雪渓では濃霧の向こうにスキーのエッジ音がこだましている状況です。バーンはこの雨で少しアイスバーン状態のところが目立っていますが、再氷結のタケノコ状の氷柱は比較的少なく、この時期のバーンとしてはまずまずの状況。ただ、雪渓下部にあったモーグルコースや、肩の小屋口登山口から登る登山道上の雪渓につけられていたトレース(踏み跡)は、雨による雪解けで、完全になくなってしまいましたので、アイゼンなどの装備が必要です。
マイクロバスでやって来たちびっこたちも、この雨には耐えられず撤退を図ります。おそらく、この状況の中で小さな体は冷え切ってしまい、体調を崩す可能性もあります。そして、その隣では、毎年この時期に必ずお越しの基礎キャンプの方々の姿があります。「ブーツの中がぐちゃぐちゃになって気持ち悪い!」と、おっしゃりながらも、休むことなく滑り続けます。おそらく、休んでしまったら、もう絶対にココロが復活できない過酷な状況で、雨粒がはっきり見えるほどの大雨の中は、まるで修験者の滝修行に近いものがあります。
お昼近くになって、一時的に視界が開ける瞬間があるものの、再び大雨に戻る状況が続き、天候の回復が見込まれないことから、こちらの基礎キャンプの方々は午前中のレッスンを少し延長して、午後のレッスンは中止となりました。
なお、今日のシャトルバスは、始発6時10分便が1台1名、次便8時便は1台2名で、その後の便は運休となりました。また、自転車は午前1台・午後1台でした。
久しぶりにひどい天候の中での山行となりましたが、明日も当初の予報よりも天候が悪化する予報へと変わっていますので、天候には注意する必要があります。また、夜間も雨が降り続くようであれば、乗鞍スカイラインの通行止めは継続され、岐阜・長野両県のシャトルバスは運休となりますので、交通情報にもご注意ください。
なお、今回取材の ノリクラ雪渓カレンダーVol.8 は、次週末掲載予定です。
(2017/07/01 17:30更新)
Copyright (C) 乗鞍大雪渓WebSite |
|