第14回 乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム

(2017/07/08〜09) @

 

 


 

昨年度の乗鞍への入場者は12万人程度とマイカー規制始まって以来最低の状況となりました。そんな状況でも上向き傾向を見せているのが自転車での来場者。つまりヒルクライマーの方々なんです。地元関係者もその実態をようやく認識され、今後はヒルクライマーへの誘致や新たなサービスなどを期待したいところです。

そんなヒルクライマー開拓の一役を担っているのが乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム。今年も1000名近くの参加者がお越しになりました。昨年から実業団参加がなくなり、その代わりにチャンピオンクラスが創設されました。今後はさらにビギナーの方からトップクラスの選手まで幅広い選手が参戦する大会へととつながって行けばと期待したいところです。

それでは、今年も大会の様子をお伝えしたいと思います。なお、過去の大会の様子は、ノリクラ ヒルクライム・マラソン大会関連(乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム) から、ご覧頂くことができます。

 

◎ 今回の目次

Page-1 : 【7月8日(土)、大会前日の受付会場】
Page-2 : 【7月9日(日)、レース当日の朝】       【開会式】
Page-3 : 【レース展開T、スタート〜平湯峠】       【レース展開U、平湯峠〜ゴール】
Page-4 : 【いよいよゴール】       【ゴール後のひととき】
Page-5 : 【表彰式】       <編集後記>

●参考資料●
(表) − 【7月8日(土)〜7月9日(日)の大会日程】  (Page-1)
(表) − 【7月9日(日)、クラス別スタート時刻】   (Page-2)
(表) − 【出走者数・完走率】   (Page-4)
 
●過去の大会●
第13回大会(2016/07/09〜10)
第12回大会(2015/07/11〜12)
第11回大会(2014/07/12〜13)
乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムINDEX(第10回以前)

 

 

 

 

【7月8日(土)、大会前日の受付会場】

大会会場 −殿下平総合交流ターミナル 受付は前日に行います(代理でもOK)

大会会場の殿下平総合交流ターミナル。その駐車場の一角に大会本部が設置されています。大会前日の7月8日(土)は、選手受付が行われます。基本的に当日の選手受付はやむを得ない事情がない限り、実施されていませんので、必ず、前日にお越しください。また、グループで代表の方が取りまとめたり、代理の方の受付でもかまいません。

 

飛騨乗鞍観光協会の方 実行委員の後藤氏 
 本大会から世界に通用する選手が育って行ってほしい

大会には地元関係者など、様々な方が携わることで運営されています。左は飛騨乗鞍観光協会の方。そして、右は実行委員の後藤 穂 氏。第1回大会から毎年お会いできることが楽しみです。その後藤氏がこんなことをおっしゃってくださいました。


【実行委員 後藤 穂氏 談】
「この大会は、スキー連盟の会長さんが尽力を尽くしてくださってできたんですよ。準備に3年かかって2004年からスタートしました。ほかの大会だと開催までに10年以上の歳月をかけることもありますから早い方でしたよ。実業団を加えたのは世界に通用する選手をここで育てたかったから...ヨーロッパの大会では山岳フィールドが当たり前ですから、やはり、このような劇坂のステージが欲しかったんですよ。昨年から実業団はなくなってしまいましたが、この乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムから、世界に通用する選手が育って行ってほしいと思うんです。」

 

お車での会場進入経路(両方面ともに左折で会場入り) − 【地図拡大】

明日の競技当日は出場クラスによってはここから3kmほど山麓にあるほおのき平駐車場が指定されていますが、受付はすべての選手が、殿下平総合交流ターミナルにお越しいただきます。高山方面からお越しの場合も、反対の平湯方面からお越しの場合も、すべて左折で駐車場に誘導されるようになっています。

 

どちらの方面からも左折で入ってください

入口付近は登坂車線のある急坂ですので、無理に右折で進入すると対向車との事故の危険性がありますので、現場の誘導員の指示に従い、左折で会場に入ってください。

 

コース図 − 【地図拡大】
(コースレコード:59分35秒 第8回大会 森正選手)

レースは乗鞍スカイラインを
通行止めにして実施します

レースは標高1360mの殿下平総合交流ターミナルをスタートし、ここから1kmほど先の分岐点から旧国道の県道5号乗鞍公園線に入り、平湯峠から乗鞍スカイラインを進んで、標高2702mの畳平がゴールとなります。全長18.4km、標高差1342m、平均勾配7.2%のヒルクライムレースです。なお、コースレコードは、第8回大会(2011年)の森正選手が記録した59分35秒ですが、現在より400メートルほど長いコースでの開催でしたので、換算すると59分ジャスト程度になると思われます。ただし、第11回大会以降は新たにコースレコードを認定しているようです。

こちらのコース図は大会公式のコース図に難易度をくわえております。全体的には序盤の勾配がきつく、体力・経験値によって異なりますが、一般的には劇坂区間は3ヶ所あります。

<劇坂区間>
● 赤線@ −1km地点の分岐から平湯峠(4km地点)まで
● 赤線A − 4.4km地点の平湯峠から7.4km地点の夫婦松駐車場まで
● 赤線B − 12km地点から1〜2kmまで

@とAは序盤にありますので、ここをいかに辛抱して乗り切るかが、完走できるカギを握っているといえます。また、桔梗ヶ原に到達して最後の青線部分1km程度は、傾斜が緩くなり、高速で飛ばせるはずです(体力が残っていれば...)

 

【7月8日(土)〜7月9日(日)の大会日程】

  時刻 実施項目
7月8日(土) 12:00〜16:00 選手受付 <殿下平総合交流ターミナル>
7月9日(日) 6:00〜7:40 荷物受付 <殿下平総合交流ターミナル>
  7:50 応援バス発車 <殿下平総合交流ターミナル→畳平>
  7:20 開会式 <殿下平総合交流ターミナル>
  8:15〜 スタート <殿下平総合交流ターミナル> → 参照 : クラス別スタート時刻(下表)
  10:00 足切り時間 <夫婦松>
    自転車先導にて下山開始(夫婦松駐車場で約10分間休憩)
  11:10 競技終了 <畳平>
  下山後 計測チップ回収 <殿下平総合交流ターミナル>
  12:15 表彰式<殿下平総合交流ターミナル>

レース前日の7月8日(土)、及び、レース当日の7月9日(日)の日程はご覧のとおりです。

 

一時休憩場所はどこにするの? 細かなことにも即座に対応

立哨員の配置や下山誘導時の一時休憩場所の検討など、現地入りしても細かなことに即座に対応しなければなりませんが、てきぱきとこなすのは担当3年目のこちらの方。もう完全に板についてますよ。

 

受付はカテゴリー別に 計測チップはフロントフォークに

さて、受付では、事前に郵送されている参加証(検車合格証 兼 参加証 ※)を持参するとゼッケンと計測チップが引き渡されますので、計測チップはフロントフォークにバンドで取り付けます。(※ 受付時点で事前に検車に合格している必要があります)

 

計測チップの動作チェック

そして、正常に作動するかのチェックを行います。

 

検車場(有料) − 事前に検車されていない場合はこちらにて

参加証は検車合格証にもなっていますので、事前にお近くのサイクルショップで検車を受けてからお越しください。しかし、事前に受けることができない場合は、隣の検車場で点検を受けます(有料)。登りは問題なくても、下りはブレーキを絶えずかけ続けての下山ですから、ブレーキ周りの点検、各種増し締めなどは重要なポイント。いつも点検しているとおっしゃっていた選手の自転車でも、緩んでいるケースもあるようです。

 

応援バス申込み(有料、先着申込み)

選手受付の隣では、応援バスの申込み受付が行われています(有料)。大会コースとなる乗鞍スカイラインは山岳路線のため、途中の観戦エリアがほとんどなく、大会で用意する応援バスを利用します。このバスに乗れば、選手がスタートする前にゴールエリアに到着することが可能です。

 

高山に帰省して大会に参加する息子さんを応援に

こちらのご家族、上京している息子さんが自転車に目覚めて各地の大会に出場するようになり、今回はこの大会に出場するために高山に里帰りされたとのこと。明日は息子さんの応援のために、こちらの応援バスにご乗車されるようです...こんな親孝行のスタイルもあっていいですよね。

 

協賛企業の出展ブース − 今回は森本選手には会えず

さて、受付会場から駐車場へ移動すると、協賛企業の出展ブースがあります。こちらはGOKISOのブース。残念ながら森本誠選手はニセコの大会に出場とのことでそのお姿はありません。

 

フィニッシュライン(マルイ)のチェーンクリーニング

こちらはマルイのフィニッシュラインのブース。チェーンクリーニング講習が行われています。「汚れたと思ったら、簡単にできますから。」と実演。これで明日の走りも軽くなるはずですね。

 

表彰台で記念撮影するお二人

さて、1位の表彰台で記念撮影するこちらのお二人...

 

「そうだねぇ〜、坂はあるけど上は平坦だよ!」 今年も友人知人を騙して連れてきちゃいました!

この大会に一緒に出場するため、知人友人を騙して誘い出すと昨年もおっしゃっていました。今年も「そうだねぇ〜、坂はあるけど上は平坦だよ!」と言ってお連れしたとか...もちろん誘いを受けたほうも、薄々ウソとは思いながらも、出場を決意してしまうんですから大したものです。そして、知人友人を騙すだけではなく、ご自身は表彰台を狙う実力派です。

 

なんだコレ〜乗鞍ガチャ
=平湯峠と畳平に設置されています=

その表彰台の隣にはこんなものがありました。ノリクラに何度もお越しのヒルクライマーならご存知の「乗鞍ガチャ」。そうです...ゲームセンターとかスーパーマーケットなどにあるアレです。ノリクラではヒルクライマー開拓の一環として、乗鞍スカイライン入口の平湯峠と終点の畳平に昨年から設置されています。

 

面白そうだなぁ〜やってみるか! 缶バッジ
全種コンプリートのため、何度も通うヒルクライマーも

「面白そうだなぁ〜」と、お金を入れてハンドルを回して、カプセルを取り出します。中にはノリクラに関連したデザインの缶バッジが入っています。もちろん、何種類があって、全種類コンプリートしようと何度もノリクラに通う方もいらっしゃるとのことですよ。

 

第1階大会からの皆勤賞を今年も継続! 足しげくノリクラに通ってます

長年取材を続けていますので、やっぱり今年も同じ方にお会いできたというケースも数多くあります。左のお二人は第1回大会から全ての大会に出場。左の方は昨年までMTBでの出場でしたが、今年からMTBがなくなったため、ロードレーサーでの出場。「どんな形でも、この大会に出続けるということが大事な気がするんです。もうここまで来たら、何が何でも出場し続けないと(笑)」

そして、右の方は、乗鞍スカイラインだけでなく、長野県側の県道乗鞍岳線にもよくお越しになり、秋の紅葉ヒルクライムまで、足しげくノリクラにお越しですが、今年はまだ一度も走ったことがないとのこと。「忙しくて、走りに行くタイミングを逃してしまって...」。それはちょっと残念ですね。でも、ノリクラのヒルクライムはこれからがハイシーズン。秋の紅葉まで足しげくお越しくださいね。

 

梅雨明けしたような暑い一日 明日は天気大丈夫かな〜

今日は本当に梅雨明けしたような暑い一日でした。予報では明日も強い日差しと暑い一日なりそうとのことです。過去には雨で中止になったことや、競技途中から突然の暴風雨に見舞われたこともありました。大会関係者は一様に「雨さえ降らなければ...」と、絶えず思っているだけに、晴天なんて贅沢なことは考えにも及びません(笑)。

でも、乗鞍スカイラインは晴天でないと、その魅力は半減してしまいますから、何が何でも晴れてほしいものです。

 

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