ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2017/07/15) @
今回は7月第3月曜日である海の日と併せた三連休となり、人出に賑わいを感じるようになってきます。小中学校の夏休みも間近となって、家族連れの姿もちらほらと見かけるようになってきました。そして、ご来光バス運行や乗鞍スカイラインシャトルバスのAダイヤ運行も始まって、乗鞍は本格的な夏山シーズンとなります。
梅雨前線もかなり北に追いやられ、梅雨明けも間近と思われます。夏スキー、登山、ヒルクライム。何をやってもベストな季節です。
【7月15日(土)、観光センター前駐車場】
観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。ご覧のとおり、きれいに腫れ上がった朝を迎えました。気温15℃、肌寒さはありませんが、長袖でちょうど良い気候です。
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先週の高天ヶ原・剣ヶ峰 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2017/07/07〜08) @ |
今週の高天ヶ原・剣ヶ峰 今後は大雪渓だけになって行く |
山肌の残雪は先週と大きく変わっていません。積雪量が少ない場所の雪解けが終わって、現在残っているのは、積雪量が多い場所に限定されてきたものと思われます。今後は大雪渓と剣ヶ峰南斜面の一部で残るに過ぎない状態になります。
三連休初日 − 朝から満車に近い状態 | 始発便にも長い列が |
今週は17日(月)の海の日がありますから三連休となり、6時の段階で110台ものマイカーがお越しになり、満車に近い状態です。そのため、シャトルバス始発便を待つ列も長くなっています。そのほとんどが登山に向かう方々で、夏山シーズンらしい光景です。
新島々から輪行で − これから畳平まで登り、高山・富山 |
通常のシャトルバスは観光センターが始発地点ですが、シャトルバス始発便に限っては、松本電鉄上高地線の終点である新島々から観光センターまで、乗鞍高原行きの路線バスとしてやってきます。そのバスに乗って新島々からお越しになったこちらのお二人、輪行バックを担いでやってきました。今日は三連休を利用して自転車旅行とか...これから、過酷な県道乗鞍岳線を登り、乗鞍スカイラインを下って高山経由で富山まで向かうとのこと。また、畳平に自転車を置いて、山頂登山も計画されているようです。
これからの季節は、国内最高標高地点を目指してノリクラにお越しの自転車旅行者が多くなります。畳平の2702メートルが有名なところですが、実際は県道乗鞍岳線の終点に相当する長野と岐阜の県境が最も高いところで、今年から「標高2716m」というバス停が新設されました(観光センター〜畳平間のシャトルバス、降車専用)。
今年はヒルクライム7回目 | 目標は昨年の41回以上を! |
昨年のノリクラでのヒルクライム回数が41回を記録されたこちらの方。でも、今シーズンはまだ7回。もちろん1日1回で抑えておくことはなく、最低2回は登らないと記録更新はできません。しかし、天候不順の場合は上ることができませんし、10月中旬以降になると積雪凍結で通行止めとなることもあり、なかなか厳しい目標です。
タクシーもまずまずの人気 |
タクシーも今日は稼ぎ時。タクシー乗り場が空車になる時間が多かった模様です。
駐車場の警備員の方 − よく見ると...おや〜 |
こちらは駐車場の警備員の方。よく見ると、どこかでお見かけしたような...今年3月で閉館した松本市老人憩の家 銀山荘の管理人さん。「(20年務めた銀山荘が終わって...)少しは休憩しようと思っていたんですが、ヒマだから手伝いに来てよ〜という声がかかり、繁忙期だけ来ることにしたんです。」とのことでした。
【大雪渓までの沿道の風景】
それでは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
綺麗な青空 − 早く走るのがもったいない |
朝の早い時間帯は本当に良い天気でした。気温も20℃に到達するか否かといったレベルで暑さはありません。ただ、虫の飛来が激しく、虫よけスプレーなどでの対策が必要です。
三本滝ゲート − この先マイカー規制 |
観光センターから7km先の三本滝ゲート。ここからマイカー規制が始まります。
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かもしかゲレンデ | ニッコウキスゲが見頃に =例年より1週間遅い= |
その隣のかもしかゲレンデ。よく見るとニッコウキスゲが見頃を迎えています。例年よりも1週間ほど遅い状況です。
この景色さえあれば、あとは何も要らない |
先週と同様に、とにかく青空が綺麗なこと。青空と緑さえあれば、あとは何も要らないということを証明するような風景が続きます。
道端の山野草・高山植物に注目 |
ただ、見るべきポイントはそれにとどまりません。道端には数多くの山野草・高山植物が咲き始めています。
クルマユリ | 花が風車だからではなく、葉が放射状に広がるから |
こちらはクルマユリ。濃いオレンジ色の比較的大きな花ですから、ヒルクライマーの方もご覧になれると思います。クルマユリの語源は花が風車のような形状を差しているのではなく、葉が茎を中心に車輪のように放射状に広がっているところから命名されています。もう少しするとクルマユリとそっくりなオニユリも咲きます。その時は、クルマユリとの相違点などをお伝えできればと思います。
その他沿道に咲いている高山植物は、ご覧のようなものがあります。
位ヶ原山荘 |
そして、標高2350メートルの位ヶ原山荘を通過すると...
いつ見てもきれいな風景 |
いつ見てもきれいな風景が広がります。そろそろ残雪部分が少なくなってきました。
11号カーブ − 残雪をバックに記念撮影を |
位ヶ原山荘から1.5kmにある11号カーブ。こちらも残雪と山をバックに記念撮影が最適です。
秋のような高い空 |
少し秋を思わせるような高い筋状の雲がたなびきます。
4号カーブ | 5号カーブ |
さらに進むと沿道に雪の壁が...早い年なら、すでに雪解けが完了していてもおかしくないところですが、今年はまだしばらくこの風景が楽しめるはずです。
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先週の4号カーブ ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2017/07/07〜08) @ |
今回の4号カーブ |
そして、こちらは大雪渓下の4号カーブの積雪状況。まだ壁の形を維持していますが、タイムリミットは近づいています。
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