ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2008/09/06〜07) D

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(Update:2008/09/11)

 

【雪渓上部 U − モーグルコース】

雪渓上部左側 − 上は1週間早く、下は1週間遅い雪解け
=はじめての方はこのエリアの滑走はご遠慮ください=

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。上端は先週と同様に昨年より1週間早い雪解けで、下端は少し雪解けが進んで、先週の2週間ほど遅い状況から、今週は昨年より1週間ほど遅い状況です。

そして、雪渓上部を左右に分ける尾根の部分の雪解けが完全に終了して左右のそれぞれの雪渓が分離し、昨年より1週間遅い状況です。この雪渓上部左側は左右にかなりの幅があり、一番広い部分で150メートルあります。

このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めての方やソフトブーツのボードの方はご遠慮くださいますようお願いいたします。

 

雪渓上部左側 下端より − モーグルラインは1本のみ

雪渓上部を左右に分ける尾根の下端部分に先週まではコブのラインがありましたが、雪解けでほぼなくなっています。そのため、南寄りにあるライン1本となりました。

 

先週の雪渓上部左側上端付近
ノリクラ雪渓カレンダーVol.16(2008/08/29〜31)E
今週の雪渓上部左側上端付近
高さ1メートル以上の雪解け
昨年の雪渓上部左側上端付近
2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.19(2008/09/15〜16)F
今週の雪渓上部左側付近
昨年より1週間早い雪解け

こちらは雪渓上部左側の上端部分の様子をそれぞれ先週の様子と、昨年の様子と比較したものです。先週から比べて高さで1メートル以上の雪解けが見られ、昨年よりも1週間遅い雪解け状況であることがわかります。

 

上端から − 長さ125メートル、昨年より1週間遅い状況

先ほどの画像の部分は後述するモーグルコースのスタート付近で、上端はさらに20メートルほど上ったところにあります。ここから雪渓下端まで125メートルで昨年より1週間遅い状況です。

 

先週の雪渓上部左側上端
ノリクラ雪渓カレンダーVol.16(2008/08/29〜31)E
先週の雪渓上部左側上端
高さ1メートルの雪解け

こちらは先週の状況と比較した所。高さで1メートルほどの雪解けです。

 

積雪の高さも低くなり、今後は下方へ移動する

これまでの上端部分の雪解けは高さの変化がメインで、位置はほとんど変化がありませんでしたが、ご覧のように積雪量が少なくなり、今後は下方へ移動してゆくこととなります。

 

モーグルコース

それではここからモーグルコースの様子をお伝えします。

 

長さは20コブ・68メートル

今回のコースは先週までのものをコブ管理人が掘りなおし、下方へ少し伸ばしています。20コブ・68メートルです。

 

スタートエリア − 先週よりも2〜3コブ下がった箇所に

雪解けにより先週よりも2〜3コブほど下方のあたりが今回のスタートエリアです。

 

画像で見るとそれほど深いコブではないように見えますが...

 

ご覧のように結構な深さがあります。それでも真夏に雪が緩んでどんどん掘れてしまった状態ほどではありません。

 

バーン内部が固く、ちょっと攻めすぎると...

雪面は比較的柔らかめでも内部はやや固いものがあり、少し攻めすぎるとちょっとしたことでバランスを失ってしまいます。

 

気合を入れなおして再度挑戦!

そんな状態に苦笑しながらも気合を入れなおして再度挑戦です。

 

親子でモーグルを楽しむ

ゲレンデで親子でスキーという光景はごく普通に見られますが、この時期にこのタイトなラインを滑られる親子はそうそういないでしょう...技術的な目標よりも、怪我をせずに生涯スキーヤーでいられることが、スキーを楽しむ最終的な目標かもしれません。

 

【雪渓上部 V − 基礎練習】

雪渓上部左側 南側エリア

雪渓上部左側は前述のモーグルコースがある部分とさらに南側の部分が滑走可能なエリアで、中央部分は斜度変化が激しく、特に下部はかなりの斜度があって滑走できません。こちらは南側部分のエリア。

 

早朝からコース整備 − 下端まで112メートル

今週も朝6時の始発便でやってきてコース整備をしながらバーンを仕上げました。ここから雪渓下端まで112メートルですが、実際には下端部分の斜度変化があって、3分の2程度のところでとどめる必要があります。

 

縦のうねりがやや気になる − 何度か滑ればある程度フラットになります

縦のうねりが気になりますが、それに対応するのも練習のうち。同じラインを何回か滑走するうちにある程度、きれいな状態になって行きます。

 

これからの時期は下端部分の凍結に注意!

9月になってそろそろ気をつけなければならないのが下端部分の凍結。雪解け水が朝の冷え込みで再氷結するため、下端部分がひどく凍ることがこれからの時期は良く見られます。

 

【雪渓上部 W − カラスに注意】

雪渓脇の荷物

「 弁当の入った袋を雪渓脇において置いたら何かに食べられてしまった」と、言うスキーヤーは数知れずいます。同じエリアを何度も滑走するので、バックカントリーの時期のようにザックを背負ったまま滑走する方はいません。ご覧のように雪渓脇に荷物を置くわけですが...

 

カラスが物色中

それを狙うカラスが常に雪渓付近を徘徊しています。

 

何が入っていようがビニール袋は必ず狙われます

カラスも頭が良く、ザックなど硬い素材のものは太刀打ちできないことは知っていて、また、ビニール袋の中に食料が入っていることも良く知っています。したがって、ビニール袋を見つけると中身が何であろうとも、太いくちばしで中を開けてしまいます。

 

食料はもちろん、レジ袋も外に出さないようお願いします

このようなレジ袋は格好の標的になります。カラスを寄せ付けないためにも、食料はもとより、レジ袋を外に出さないようにお願いいたします。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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