ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2008/09/06〜07) E
【紅葉情報
− 大雪渓付近】
★まだ始まっていません★
大雪渓付近 |
ノリクラの紅葉は9月下旬頃から見頃を迎えます。それに先立ち、9月より紅葉情報をお伝えします。ノリクラの紅葉の歩き方やおおよその時期については 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方) をご覧ください。
大雪渓入口付近 | 色づき始める |
大雪渓入口付近のウラジロナナカマドは先週あたりから黄色く変化を始めるものが見られるようになりました。しかし、ウラジロナナカマドでこのように色づき始めたのはこのエリアだけです。
雪渓上部左側より |
雪渓上部から望んだ大雪渓エリア・位ヶ原でも紅葉と呼べるような状態は見られませんが、沢筋の部分で色の変化が始まりつつあります、
【紅葉情報
− 宝徳霊神〜位ヶ原付近】
★まだ始まっていません★
宝徳霊神バス停付近 |
ウラジロナナカマドを中心に少しだけ緑が薄くなってきたようにも見えますが、変化があるというところまで至りません。
屋根板付近 |
屋根板付近でも同様ですが、部分的に黄色のところがあります。こちらはコバイケイソウの紅葉です。
位ヶ原お花畑 |
宝徳霊神バス停から少し下ったところにある7号カーブ付近のお花畑。こちらでも同様に変化は訪れていません。しかし、奥のほうにあるダケカンバでは部分的に黄色くなり始めたものもあります。
ツアーコース入口付近 |
こちらはお花畑よりさらに下ってツアーコース入口のある11号カーブ付近。
全体的にまだまだ変化はありません。
部分的に黄色く変化 |
先ほどのお花畑でもお伝えしたように、ダケカンバを中心にご覧のように部分的に色づき始めています。この現象はさらに山麓の休暇村付近まで広範囲で見られます。
【紅葉情報
− 位ヶ原山荘付近】
★まだ始まっていません★
屋根板付近 |
位ヶ原山荘付近でも同様にまだ始まったとはいえない状況。
色づくのはダケカンバだけでウラジロナナカマドはまだ |
前述のとおり、ダケカンバは部分的に黄色くなっています。しかし、ウラジロナナカマドに関しては大雪渓入口のもの以外で紅葉を始めているものはほとんどありません。
位ヶ原山荘前 − 今日も自転車の方が... |
先週、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が終了し、それまで多くの選手の方が練習にお越しになる様子が見られましたが、今週は訪れる自転車の方もまばら。
メタボ対策で自転車を始める |
会社の健康診断で「メタボ」と診断され、3ヶ月前から自転車を始められたとのこと。もちろんノリクラのヒルクライムは初めてです。でも、この3ヶ月でかなりスリムになりご家族の方からもびっくりするほどの体型になられたとのこと。「こうやって手でもって体脂肪を測る体重計があるでしょ。それも購入して計っているんですよ。」
道中で雨に降られてヤッケを購入し、必要なものを一つずつそろえながら自転車を続けて行くことが楽しくてしょうがない...そんな雰囲気が笑顔からこぼれていました。
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位ヶ原周辺の紅葉はこれから − 多くの人でにぎわうことでしょう |
これから紅葉のシーズンを迎えると位ヶ原山荘付近は立ち寄る方が多くなる時期を迎えます。この付近の紅葉のピークは9月下旬から10月上旬。特に宝徳霊神バス停から位ヶ原山荘へ降りる登山道は見事な紅葉の回廊を巡るルートです。
「位ヶ原山荘までで十分!」と、おっしゃりながらも、県境に向けて出発です。
12年ぶりのノリクラヒルクライム |
そして、こちらの方は12年振りにお越しになったとのこと。それまでは毎年のように全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に出場され、部門2位だったシーズンもありました。「今年は村山さんはどうでした?」と、おっしゃります。やはり全日本マウンテンサイクリングで6連覇という記録を持つ村山選手は、ノリクラで自転車に打ち込んだ経験のある方の脳裏から忘れることのできない存在なんですね。(村山選手は今年ももちろん出場され、チャンピオンクラスで11位の成績を残されています。)
【昨年の今ごろは?】
9月7日(金)に通過した台風9号に向かって流れ込む水蒸気の影響から、9月8日(土)は午前中を中心に濃霧と小雨に見舞われたものの、時間が経過するとともに天候は回復し、午後には青空が広がり始めます。そして、翌日の9月9日(日)は快晴の朝から始まりましたが、次第に風が強まって雲も多くなり、夕方には雨が降りはじめて、今回の7日(日)とよく似たパターンでした。
大雪渓の状況もこの週から滑走できるのは雪渓上部左側だけとなり、紅葉に関してもダケカンバを中心に部分的に黄色く色づく点など、色々な点でよく似た推移を示していることがわかります。
<編集後記>
夏休みが終わって最初の週末ということもあり、また、三連休を次の週に控えていることもあって、今回は訪れる方の少ない静かでのんびりとしたノリクラを楽しむことができました。
シーズンの節目を迎えると訪れる方々の様相が少しずつ変わってくるのが良くわかります。
ウインターシーズンの2月まではしっかりと冬山装備を整えてお越しになる方がちらほら見かける程度だったツアーコースも3月の声と同時に多くなり、4月になるとほとんどゲレンデではないかと思ってしまうほどの状況になります。そして、5月になって位ヶ原山荘まで春スキーバスが開通するようになると、ゲレンデスキーヤーの方がそのままの装備でお越しになる様子も見られ、もう少し悪天候時のことも考慮されたほうが良いと思ってしまうケースも見られます。そして、7月を迎えるとそれまでのバックカントリーを楽しむ山スキーの方から、スキーのトレーニングにお越しになる方へ大雪渓はバトンタッチされます。
8月は全日本マウンテンサイクリングに出場される選手の方がひっきりなく県道乗鞍岳線を登ってゆく様子が見られましたが、9月になると同じ自転車の方でも紅葉の写真を撮影されるための移動手段として利用される方もいて、このノリクラは幅広く色々な方々を受け入れることのできるエリアであることがわかります。
年中通して同じ場所を見ていると色々なものが見えてきます。WebSiteではそんな変化を一年を通してお伝えしておりますが、条件のよいときばかりではありません。厳冬期は屋外にいることすらままならない状況もあり、カメラなど取材機器が凍結して故障することも何度か経験しております。
WebSiteで厳冬期の様子もお伝えしており、興味のある方もいらっしゃるかと思います。しかし、3月や4月の春シーズンを自分自身で単独行動できる経験をされたうえでお越しください。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンにしてください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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