ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2009/09/05〜06) @
【大雪渓】
ノリクラのグリーンシーズンも、あと残すところ2ヶ月となりました。これからは、日々刻々とその変化を楽しませてくれる時期に突入して行きます。
夏休みが終わって最初の週末を迎えたこともあり、今週は人出の少ない静かなノリクラとなりました。また、今回訪れた方の中には、あえて静かな時期を狙ってやってこられたという方もいて、シャトルバスには乗車せず、のんびりと車道を散策される様子も、いつもよりも多く見受けられました。
5日(土)は、朝から気持ちの良い晴天が広がります。早朝は雲ひとつない快晴の空に、強い日差しが照りつけ始めると、モクモクとした夏の雲が浮かび始めます。そんなじりじりと肌を焦がす日差しの強さも、ひんやりとした空気と程よく調和し、夏と秋がミックスしたような、綺麗な一日となりました。
そして、6日(日)は、早朝から曇り空が広がります。昨日以上に人出は少ない静かな状態。それでも、時間とともに、少しずつ青空がのぞき始め、山頂付近に絶えず雲が流れる様子が確認できるようになってきました。ヒルクライムしていても、冷気に包まれている感覚があり、ペダルを回し続けても、汗をおぼえることのない状態です。それでも、午後には、綺麗な青空が広がるようになり、まずまずの一日でした。
速報でもお伝えしたとおり、部分的に紅葉が始まっているものの、例年の傾向から考えると、本格的な色づきは、まだ、これからかと思います。また、今回より、紅葉情報の掲載を開始いたしました。6ページ目の【紅葉情報】 から、ご覧ください。
それでは、夏から秋へと確実にシフトしつつあるノリクラの様子をお伝えします。
【9月5日(土)、観光センター】
観光センター前駐車場 |
早朝6時30分の観光センター前駐車場。気温は12℃、ひんやりとした朝を迎えています。観光センター前駐車場は、6時を過ぎてようやく日が差し込むようになり、ご覧のように、駐車場全体に朝日が行き渡っていません。徐々に日の出の時刻が遅くなっているのがわかります。
雲ひとつない晴天にノリクラの峰々が映える − 訪れる方は少なく静かは雰囲気 |
そして、上空には雲ひとつない快晴の空が広がり、西の空にはノリクラの峰々がくっきりと浮かんでいます。こんなにきれいな青空が広がっているものの、夏休みが終わり、9月最初の週末ということもあって、訪れる方は少なめで、静かな雰囲気に包まれています。
こちらは観光センター駐車場内の公衆トイレ。
9月18日(金)まで工事 − 観光センター内トイレへ |
洋式トイレへの改修などの工事が行われ、9月18日(金)まで使用できません。その間は右の画像の観光センター内のトイレを利用することになります。
夜間などは仮設トイレが利用できます |
しかし、観光センターは夜間は閉鎖されていますので、その際は、改修中の公衆トイレ横に設置された仮設トイレを利用してください。仮設トイレですが水洗式です。
さて、その観光センターの食堂や売店でも朝の準備が始まっています。
9月から観光センターの営業開始時間が変更されています(土日祝日:7時 平日:8時) |
8月までは、早朝から営業を行っていましたが、9月からは、土日祝日は7時から、平日は8時からの営業となっています。早朝のシャトルバスに乗車される場合は、売店の利用ができませんので、ご注意ください。
シャトルバス乗車券発売所 − ホワイトボードに秋らしいメッセージ |
こちらはシャトルバス乗車券発売所。ホワイトボードのメッセージにも、秋らしい言葉が並ぶようになってきました。
7時のシャトルバスが到着すると...
ひんやりとした気候がつづき、大半の方が長袖 |
いつものように車掌の方の改札が始まります。今日は大雪渓に向かうスキーヤーの姿はなく、ザックを背負った山頂登山に向かう方がほとんどです。7時の気温は14℃。これまでなら、すでにシャトルバスの車内は蒸し暑さを覚える状況も、今日は、まだまだ、ひんやりとした空気が流れていて、ご覧のように、大半の方が長袖のアウターを着込んでいます。
これからの時期は、どんなに強い日差しが差し込んでいて、寒さは感じない朝を迎えても、上部エリアに向かう際には、必ず、長袖のアウターをザックに忍ばせて、シャトルバスに乗車ください。
それでは、きれいな青空が広がり続ける中、大雪渓に向けて出発です。
【車窓から】
沿道では部分的に始まった紅葉が見られる |
さて、シャトルバスの進む県道乗鞍岳線沿道は、部分的に紅葉を始めた木々の姿を見かけるようになってきました。
今週に入ってダケカンバに変化が見られるようになってきました |
これまでにも、三本滝ゲートより上部エリアにおいて、ナナカマドを中心に、部分的な紅葉を見かけることは、多々ありましたが、今週に入って、山麓の乗鞍高原から全域にわたって、ダケカンバで、その現象が見られるようになって来ました。
ダケカンバの変化は山麓から上部まで全域で |
山麓から上部エリアまで、全山に渡って、ダケカンバの部分的な紅葉が見られ、その変化に多くの乗客も気づくほどです。
位ヶ原山荘 |
位ヶ原山荘を過ぎた森林限界の先に進むと...
青空が冴え渡る森林限界 |
さらに青空が濃くなってきて、コントラストの強い世界が車窓に広がるようになってきます。
そんなビビッドな風景の中、大雪渓に到着です。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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